夕方、娘から突然のメール。
「体調が悪くて……今日泊まらせてくれる?」
夫も私も、いったい何ごと?と驚く。保育園でタロウを引き取った
その足で7時過ぎにやってきた娘は、確かにくたびれきっている
ように見えた。タロウを夫に任せ、台所の椅子にへたり込む。
「うちに帰ってから ひと息つけるってしあわせ」
夕食の支度をする私の背後で、ため息混じりにつぶやくのを聞き
胸を突かれた。彼女の過酷な日々が手に取るように想像出来る。
私自身も通ってきた道だ。
いやいや、私には毎日帰宅の早い夫がいたし、庭続きの隣家には
義父母も控えていてくれたから、今の娘の大変さと比べるのは余りに
図々しい、と思い直す。
娘は、まさに孤軍奮闘なのだ。連れ合いの忙しさが半端ではなく、
彼の協力がほとんど期待できない状況なのだから。
しばらく実家から通勤しようかな、と冗談半分につぶやく娘に
「そうね、それもいいかもよ」と答える私は、やっぱり孫より娘なので
ある。



