毎月2回、市内の要約筆記サークルに参加して、OHPやノートテイクの練習を
させてもらっている。今回は、ゲストとして来てくださった中途失聴者Sさんの
ミニ講演を、難聴の方々に情報保障するという勉強会だった。
養成講座の受講中も感じていたことだったが、聴覚障害を持つ人の発音は聞き
取りにくい。たとえ、日本語修得後に聴覚を失った中途失聴者の場合でも、自分
の発声を確認することが困難な生活を続けるうちに、その発音やイントネーション
には独特の癖のようなものがついてくる。その癖を如何に正しく聞き取ることが
できるか、というのが要約筆記者に求められる能力のひとつなのだ。
私の大失敗はこれ。
まず 「その頃からようやく通訳がつくようになりました」というSさんの話の中の
「通訳」 を 「中学」 と聞き間違えて前後の脈絡がとれなくなってしまった。
もうひとつは 「柏市では活発な活動を…」 という文中の 「柏市」 が分からず
えっ 「価値は」 なの? いや 「勝ちは」 かな? とパニック状態。すっかり
グダグダになってしまったOHP画面を見かねた補助役の先輩が 「代わるわよ」
と助け舟。
正しく書くためには、正しく聞き取らなくてはだめなんだ、という当たり前のことを
実感する。と同時に、推理力を駆使して文脈を捕まえる技というものも絶対必要、
と思ったことでした。
この時期になるとメディアが一斉に報道し始めるのが、各地の桜便り。桜前線にも
開花情報にも興味のない私は、右から左に聞き流すだけ。ただ実を言うと、ほんの
少し憂鬱になるニュースでもあるのだ。
理由は二つ。
ひとつは、春の訪れを知らせる桜のニュースがそれに続く夏を想起させるから。夏が
苦手な私にとって、これからどんどん暖かく、そして暑くなるしかないというこの季節は、
憂鬱以外の何物でもないのだ。長い冬の間雪に閉ざされて暮らし、芽吹きの時を待ち
焦がれる北国の人たちの存在を知らないわけでは決してないんだけど…
そしてふたつ目は、日本中が桜を求めて大移動するかのように思えるこの季節に、
花見もせずボヤーッとしていていいのだろうか、わたし?、という乗り遅れ感に悩ま
されること。桜の花が嫌いってわけじゃないから、見事だという評判の桜を見てみたい
気持ちがなくはない。
でも、そういう桜の名所ってたぶんすごい人出よね。行きも帰りもきっと大混雑よね。
時間とお金と疲労、この3つに見合うだけの満足感が得られるのかなあ、と天秤に
かけた挙句さっさと離脱宣言してしまう自分は、日本人にあるまじき怠惰な人間だわ、
とちょっとだけ落ち込む。
だから私は、桜の季節の到来を、見て見ぬふりしてしまうのです。
夫の姉が、30年の長きに渡って勤め続けた職場を退職することになった。
その最後の日、同僚の皆さんからお花やプレゼントを抱えきれないほど
頂いたそうで、その一部を我が家へおすそ分けしてくれた。

その際、義姉から聞いた話。
「もちろん嬉しかったんだけどね。花束が10個もあったの。
ひとりで持って帰れるはずないじゃない。うちまでタクシー
使ったら、5千円かかっちゃったわよ~」
義姉は、優秀な職業人であると同時に大変社交的で面倒見の良い人
だから、職場のみんながこぞって別れを惜しんでくれたに違いない。
でも、花束が10個って…。おまけにプレゼントのショールが5枚って…。
みんなで話し合って、ひとつずつにまとめるとかしなかったのかなあ。
ま、余計なお世話でしょうが。
OHPで要約筆記をする時は、透明なロールシートに油性ペンで書いていく。
スピードと読みやすさが求められるので、要約筆記をする人たちは少しでも
書きやすいペンはないかと探しているし、それぞれに 「私はこのペンがいい」
というものを持っているのだと思う。
今のところ、私が気に入っているのはこのペンだ。

SAKURAという大手メーカーが出している油性マーカーなのだが、店頭では買えない。
文房具店を通して1ダースずつ注文する。
というわけで、きのう近所の文具店へ出向き、このペンを取り寄せてくれるよう頼んだ。
店のご主人らしきおじさんは、発注の際メーカーに説明するのに必要なので、ペンを預
かりたいと言う。品番だけじゃだめなのかなあと思いつつ、仕方なく一本しかない貴重な
そのペンの現物を渡した。
翌日、預けたペンを返してもらいにその店を再訪。しかし、そこで信じられないことが---
「あれ、あのペン要るんですか。もう書けないヤツかと
思ったので……あれ~、捨てちゃったかな」
ガ~ン…である。そんなこと言ってないです。まだまだ使えるペンなの。第一、預けただけ
でしょ! 処分していいなんてひとっことも言ってません。明日そのペンを使うんですから。
顔色の変った私を見て、おじさんも焦った。
「えーと、捨ててないかもしれないな。すぐ探しますから
ちょっと待ってて下さい」
アタフタと店の奥へ。その時である。このやり取りを聞いていた若い女性の店員さんが、
レジ横の棚から魔法のように私のペンを取り出して、持って来てくれた。
「社長、これですよね。昨日お預かりして発注した後、
失くさないようにって、ここへ置いといたんです」
おお~、頼りになる店員さんだ。私はもちろん、たぶん店のご主人も、ホッと胸をなで
おろしたのでありました。
15年間使っていたガス給湯器がついに動かなくなり、新しいのを設置することに
したのが、今年1月のこと。真冬にお湯が使えないという辛さを1週間ほど我慢した
後わが家に設置されたのは 「潜熱回収型給湯器」 というエコタイプの機械だった。
この種類の給湯器をつけると国の補助金を利用することが出来るから、もちろん
申請する。施工してくれた業者に代行を頼むという手もあったのだが、自分でやった
方が絶対早いはず、と思って書類を取り寄せた。
たかが補助金の申請、何で代行を頼む選択肢があるんだろうと不思議に思って
いたが、確かに手続きは煩雑だった。
* 給湯器の型式と価格について、設置業者の証明印をもらう
* 取り付けた機種が特定できる保証書の写しを添付
* 給湯器自体とその設置状況が分かる写真を撮って添付
* 現住所を確認するための証明書類(免許証とか住民票とか)
の写しを添付
どれだけ確認すればいいんだ~、と半ば切れそうになりながらやっと書類を完成
させて、都市ガス振興センターへ送った。ところが、すぐに書類不備で送り返され
てきた。何かと思ったら、工事完了日を書く際数字を間違えそうになってボールペン
の字がちょっと二重になってしまったのを、訂正印を押して書きなおせという指示。
わー、めんどくさ!
センターとうちとの間を何度か書類が行き来した後、やっと受理されたが、次は
工事完了確認書という葉書が何と簡易書留で届いた。たぶん、申請者が本当
にその住所に住んでいるかを確認するためだろう。補助金詐取を警戒している
のかな。
で、その葉書をどうするかというと、工事完了日と金額とを再度記入して返送する
のである。ダメ押しの本人確認ってことね。もう驚かない。
そして先日、申請手続きを始めてから2ヶ月たっていたが、待っていた決定通知
が届いた。やったね! 「対象の給湯器は、6年間は使うこと」 という条件が書か
れていた。もし途中で処分するようなことがあったら、その理由によっては補助金
を返さなくてはいけないんですって。
いやー、手間ひまかかってしまったけど、2万2000円の補助金は大助かり。頑張
った甲斐がありました。
要約筆記奉仕員として県に登録されたので、その委嘱式に行ってきた。4月以降
現場に派遣されることを想定して具体的かつ実務的な説明を受けた。そして今、
ほんの少し戸惑っている。
そもそも、私にとっては趣味の延長のような気持ちで始めた要約筆記。必要として
いる人たちの役に立ちたいという気持ちが満たされ、なおかつ書くことが好きという
自分の興味にもつながっているから、まさに一石二鳥のボランティアよね。
こんな軽ーい気持で講座を受講し、流れに乗って試験を受け、気がついたら登録
奉仕員になっていた…というのが正直なところ。
要約筆記を依頼されたら、せいぜい交通費を出してもらえれば上等、だってボラン
ティアだもん。こんな風に気楽に考えていたのだ。まさか、働いた時間に応じて報酬
が出るなんて知らなかったよ~。だから、あんなに大変な講座をきっちり受けること
が求められ、さらに試験で一定のレベルの技術が試されたんだ、と今ごろ納得して
いるぼんやりの私。
ちょっと怖気づいているかもしれない。「技術はプロ、心はボランティア」 という講師
のことばが、改めてじわじわと迫ってくる。
夫の誕生日プレゼントは何にしようかと考えていた。
スペインで上等のベルトをお土産に買ったから、それを使い回そうかとも思ったが、
ちょっと図々しいねと思い直す。
そういえば、夕食時必ず飲んでいたビールを、この冬の夫は封印している。代わりに、
白ワインをグラスに1,2杯飲むようになった。プレゼントにはワインがいいかも。
デパートのワイン売り場で 「和食に合う辛口の白、さっぱりキリッとしたワインを下さい」
と、ものすごくアバウトな要望を伝えて選んでもらったのがこの二本。誕生日プレゼント
だから、お値段はちょっとだけ張ってる。

楽しみだなあ、私もしっかり飲む気でいるのだ。
ちなみに、左端はスペイン産の赤ワイン(もちろん1000円台のお手頃価格)。
スペインで飲んだワインがとても美味しかったので、私のワインはしばらくその線で…
今日は要約筆記サークルの例会があった。登録試験の二次選考が終わった後、
すっかり気が抜けてしまい、OHPもノートテイクもどこへやら、という生活が3週間。
しかも、海外旅行から帰ったばかりのボーっとした頭を抱えての出席。漢字のテスト
もOHPの練習もさんざんな出来だった。
ただひとつ嬉しかったのは、先日の二次試験に残ったサークル所属の5人全員が
最終的に合格という結果が分かったこと。これで、わが市の登録要約筆記者は一挙
に9名に増えたから、独自の派遣システムも不可能ではなくなるのではないかしら。
まあ、すぐにというわけにも行かないだろうが。
私もボヤボヤしてはいられない。日々の研鑽を怠らないようにしなくっちゃ。要約筆記
は、練習をさぼるとすぐに力が落ちてしまうからね。「何でこんな下手っぴが合格した
の?」 などと思われる状況は、出来れば避けたいです。




