goo blog サービス終了のお知らせ 

今日も人生はライフ

60代主婦の日常はけっこうビジー。

夫、ついにスマホ

2022年10月18日 | 

夫が使っているのは、いわゆる「ガラホ」という携帯電話。
操作性はガラケーのままで、スマホの機能が使えるという
もの。特にLINEを重宝に活用していた。

先日(10月16日)LINEの具合がおかしくなり、半ばパニックに
なった夫。ついにスマートフォン購入を決意したのだった。
auの店に出向き、途中私まで呼び出され、4時間近くかかって
手続きを完了した。何しろ、なんにも分らない老年夫婦が相手
だから担当者も大変だったことだろう。

夫はスマホ特訓中である。

 


禁煙

2018年10月01日 | 

インプラント治療中の夫はタバコを吸ってはいけないらしい。
というか、歯科医によると「喫煙者だとわかっていたらイン
プラントは勧めませんでした」とのこと。

喫煙は血管の収縮や血流阻害を促すため、インプラントの成功率
低くするというのがその理由。

治療が始まってから夫が喫煙者であることを知って驚いたという
この歯医者さん、
けっこうな迂闊さではないか。だが、すでに
インプラント埋め込み
手術を終えた夫に残された道は禁煙しか
ないのである。

2週間が過ぎたところで彼が言うには

  「意外に平気なんだよね。自分の治療のためだと
   思うから我慢できるのかな」

大抵のことは私に譲ってくれる夫だが、唯一タバコに関してだけは

  「何と言われようが絶対やめない」

と、これまでは拒否反応全開だったから、驚くべき変貌ぶりだ。

もっとも、彼が喫煙で寿命を縮めようが禁煙して健康寿命を
延ばそうが、どうぞお好きに…… これが私の”ホ・ン・ネ” 
我ながら実に冷たい。


にほんブログ村 小説ブログ エッセイ・随筆へ


娘のひと声

2018年09月03日 | 

8月5日

我が家のダイニングキッチンには冷房設備がない。
台所といえば火を使う場所、夏は炎暑の中でストーブを
焚くに
等しい悲惨な状況が毎日繰り返されるわけである。

ダイニングも兼ねているから、熱気の残る暑苦しい部屋で
食事をするという苦行にも耐えねばならない。

だが、夫に言わせると「火を使うような場所で冷房なんか
つけても焼け石に水。電気代の無駄遣いだよ」

汗みずくで調理をする私の身にもなってくれ~とぼやき
ながらも
「焼け石に水」なんて言われちゃあ、仕方ないの
かなあと何十年も
我慢してきた。

  **********

ある日、タロウ連れで泊まりに来た娘がつぶやいた。

   「おかあさん、この部屋冷房つけたら?」

まさに、鶴のひと声ならぬ「娘のひと声」であった。コロリと
宗旨替え
をした夫、エアコン導入に気持ちが大いに傾いた
らしい。娘にはとことん弱い夫なのだ。

かくして、うちの「台所兼食堂」にも冷房の涼しい風が吹く
ことに
なりました。遅すぎ!


にほんブログ村 小説ブログ エッセイ・随筆へ


私のお墓じゃないんですけど

2018年06月22日 | 

敢えてこう書く。「夫の家のお墓」は、亡き義父母が使用権を
購入して墓石を建てたもので、市営霊園にある。車で20分。
決して遠くはない
から1ヶ月に一度は様子を見に行っている。

ただ、釈然としないことがひとつあるのだ。「そろそろお墓へ
行かない?」と
声をかけるのはいっつも私の方だということ。
それも、夫の都合を
斟酌して、行けそうだなと思う日程を提案
するという気の遣いよう。

  *******

私の事情で、お墓行きの提案を私から全くしなかった年がある。
お墓は1年間
ほったらかしになった。夫は涼しい顔。
まったくもう。草ぼうぼうの無縁墓みたいな有様になるのは
いやだと思うから、
月一のお墓行きを頑張っているというのに。

声を大にして言いたい。私のお墓じゃない。あなたの家のお墓
ですからね。と悪態をついてハタと気がつく。だったら荒れ放題
の無縁墓みたいになったところで知ったこっちゃないわけで…

ああ、この自己矛盾が手に負えない。

 

にほんブログ村 小説ブログ エッセイ・随筆へ


「フォレスタ」を聴きに行く

2018年03月09日 | 

夫は『フォレスタ』という混声合唱団が気に入っていて、毎週BS
日テレで放送される彼らの出演番組を欠かさず視聴している。

音楽に趣味のない彼にしては珍しく「フォレスタのコンサートが
あるらしいよ」と話を振って来た。調べてみたら、直近では
東京
文化会館で演奏会が予定されている。

よし、夫のためにチケットを手に入れようじゃないの。だが、
思い立ったのがコンサートの
わずか3週間前である。良い席が
取れるはずもなく、それどころか
1枚ずつバラバラにしか入手
できなかった。私の席なんて、ミキサーさん
が仕事をしている
すぐ横の席。最後の最後に残っていた
チケットだったかも。

それはともかく、行って良かったなあ。昔からある日本の唱歌や
アメリカンポップスのオールディーズ、誰もが知る懐かしい歌謡曲
などを見事な力量のコーラスで聴かせてくれた。何しろ、メンバー
は全て音楽大学の声楽出身者である。

そして、観客はといえば、やっぱり高齢者が大多数を占めていた。
常連
さんも多いようで、隣席の男性は、何と山梨県からやって
来た人。
事情が許す限りフォレスタのコンサートに足を運ぶのだ
とか。

レトロな雰囲気だったけど、たくさんの名歌を聴くことができて
楽しかった。

 


そろそろ返上か

2017年12月14日 | 

幹線道路を渡る大きな交差点に差し掛かった。ゆっくりと左折
していくバス。夫が急ブレーキをかけた。助手席の私の体は
がくんと
二つ折りである。信号が黄色から赤に変わった直後
だった。

追突でもされたら、何パーセントかはこちらの過失が問われそう
な急停止だわ と一瞬思う。バスの車体に隠れて信号が見えなか
ったというのは言い訳になんかならない。

今度は別の交差点で、左折すべきコーナーを通り過ぎそうになる。
「ここ 左!」と私は思わず声をあげた。あわててハンドルを
切る夫。だけど、よく見て。進行方向の信号
はシッカリ赤だからね。
車は中途半端な斜めの態勢のまま停止。

   *********

夫よ、”高速道路を逆走” なんてことになる前に、免許返上を
検討してはどうでしょうか。


にほんブログ村 小説ブログ エッセイ・随筆へ


食器洗い

2017年10月15日 | 

夫が完全リタイアをしてから、早いもので2年の月日が経った。
空間的にも心理的にも、あまりかさばらない人だから、家に居られても
うっとうしいことはない。

唯一めんどうなのは、昼ご飯を毎日必ず用意しなくてはならないという
ことだけ。私ひとりだったら昼食はホント適当、抜いちゃったって平気
なのだが、夫が在宅しているとそういうわけにもいかなくて。

そして今、つくづく思う。この2年間、私が、世に言う「夫原病」になること
もなくここまで来られた理由のひとつは、一日3回、食事の後片付けが
夫の役割と決まっているからだろうなって。

生きるためには食べなくちゃならないから、仕方なく食事の支度をする
というレベルの、実に後ろ向きの主婦生活を
送っている私である。

だが、作るところまでが私の仕事で、後片付けは他の人がやってくれる
と決まって
いれば何とか頑張れる。食べたら食べっぱなしで「あとは
お願い」、でさっさと席を立てるっていうのは
、かなり楽ちんなことだと
実感しているのです。

 
にほんブログ村 小説ブログ エッセイ・随筆へ


ワイングラス

2017年07月16日 | 

ガチャン、パリンという音に続いて、夫の声。

   「あっ!! やっちゃった」

夕食後の食卓を片付け中の夫が、脚の長いワイングラスに陶器の
食器を引っかけてしまったらしい。軽くて薄いクリスタルのグラスは
宙を飛び床に激突、粉々になった。

その瞬間の私の心のうちは

   ぅわ~、やってくれた。そのグラス私の気に入りだったのに~
   もぉーー。注意力なさ過ぎっ!

だが、声に出すのはぐっとこらえる。代わりに

   わかった。いま掃除機を持っていくから。

予想を超えて広範囲に飛び散っていたガラス片を一緒に集めながら、
少しずつ冷静になる。たかが、ワイングラスのひとつ壊したからって
相手を責めるのは余りにも心の狭いことだ。

形あるものは壊れる定めとも言うしね

とはいえ 「大丈夫? ケガしなかった?」という定番のセリフがとっさに
出てこなかった。まだまだ私の未熟なところではあります。



にほんブログ村 小説ブログ エッセイ・随筆へ

 

 

 


夫のポロシャツ

2017年06月26日 | 

中途半端な今頃の季節にちょうど良い薄手の長袖を、夫は3枚しか持って
いない。それを日替わりで着ているのでかなりくたびれてきてしまった。
補充しなくてはならないと、隣り町の百貨店へ出かけた。

夫にちょうど良い大きさは「S」なのだが、ただでさえ冷遇されているサイズだし、
売り場はすでに夏物中心。「長袖ポロシャツSサイズ」なんて、置いてある
はずもない。

それでも、紳士服フロアの店員さんが必死に探してくれて、やっと1枚掘り出さ
れたピンク色のポロシャツ。この際、色には目をつぶる。

  「ありましたっ! Sサイズです」

  「わぁ、良かった。助かりました!」

願わくば、もう1枚欲しいところだが…と思いつつ、隣りのテナントを何気なく
のぞいた私。

  「Sサイズ、ございますよ」

待ち構えていたかのような店員さんの声。ゲッ、さっきのやりとりを聞かれて
いたのね、
とちょっと赤面。でも、おかげで2枚目を調達することができたから
めでたしめでたし。

ホント、毎年苦労するのです。

 

 


取り次がないで

2017年03月19日 | 

「奥さまはいらっしゃいますか」と言ってかかってくる電話。その
ほとんどは見ず知らずの業者さんからの営業電話である。
だが、
真面目な夫は、それらをすべて私に取り次いでしまう。

取り次いでもOKなのは、テニスと音訳関係だけだからね、と口を
酸っぱくして言っているのに~。

それ以外は相手の名称を確認するだけにして、いったん切って
くれればいいんだけどなあ。「リサイクルセンターの○○です」などと、
ちょっと公共っぽい名前を名乗られると、断れないと思っちゃうの
かもね。

その点、夫宛てにかかってきた未登録の電話はいっさい取り次がず、
バッタバッタと切りまくる私。ずいぶん夫のわずらわしさを軽減して
あげていると思うわよ~。

   ************

初夏の陽気である。もはやここまで来れば、ジタバタしたところで
気候は暖かくなる一方だろう。

冬眠ならぬ夏眠に入りたい私です。秋になるまで……


完治ではないけれど

2017年03月15日 | 

ボールはふたつ、コートのラインは二股に見えるんですって。これ
ではとても
テニスなどできない。目の前の私の顔には目が4つある
らしいから、
さぞや気分も悪かったことだろう。

これが1ヶ月前、夫の発病当時の様子だった。

「複視」という症状の名前がついてはいるが、原因も治療方法も、
これという決定的なものがないのだそう。先日、大学病院の眼科と
脳神経内科
で精密検査を受けてきた夫が言うには

   「そのうち治るかもしれないらしいよ。確かに
   少しずつだけど良くなっているからね」

何とも心もとない話ではある。

   *************

数日前からボツボツ運転の練習をし、私を相手にボレーボレーで
肩慣らし
を始めた夫、本日ついにテニスを再開すると宣言した。

自分でハンドルを握り、テニスクラブへ向かう。私は心配はしない。
慎重な夫である。彼
が「できる」と判断したのなら、大丈夫なのだと
信じるしかないものね。

夕方帰宅した夫は 「2セットやったよ」と笑顔を見せた。完全に
治った
わけではないし、再発の恐れだってあるけれど、まずは一段落
かな。

明日は、運転免許更新のための高齢者講習の日。何とか間に合いました。

 


夫の自粛

2017年02月08日 | 

「ボールが二つ見えるんだよね。ラインも二股に分かれて見える」

ゲームを途中で切り上げてテニスクラブから帰宅した夫の眼の状態が
心配。眼科の診断もはっきりせず、一か月後に再受診してから脳の
検査の要不要を決めると言う。

娘も気にかかるらしく 「タロウを頼むのはしばらく遠慮するね。いつ
だったか、お父さんコートで転んだって言ってたけど関係ないかな」
という
メールを寄越した。さすが、父親思いの娘、ちゃんと覚えている
んだ。

私はすっかり忘れていた。確かにテニスコートでひっくり返って脳震盪
状態になったことがあったっけ。1年半前のことだから後遺症が出る
には
時間が経ちすぎている気もするけれど。

とにかく、夫は今から1ヶ月間テニスも車の運転も自粛である。できる
のは
せいぜいウォーキングくらいかな。在宅が増えるねぇ。ちょっと
うっとうしいかも。


喉元過ぎれば

2017年02月06日 | 

月曜日の朝、夫は浮かない顔である。当然だ。歯肉に膿がたまってしまって
歯を嚙み合わせることさえできないのだから。何も食べられないと言いながらも、
ヨーグルトとおろしリンゴの朝食をとり、いつも診てもらっている歯科医院へ
出かけて行った。

帰宅した夫は思いのほか元気になっていた。歯の疾患は、当面の痛みが
去ってしまえば 取りあえずあとを引くこともなく、ダメージから立ち直りやすい
のだろう。

「テニスに行こうかな」と言い出したから、思わず彼の顔を見る。ショボクレきって
いた前日の面影はもはや見当たらない。喉元過ぎれば何とやら、はこのことね。

でも、昨日の今日だからなあ。夕食は柔らかいものにしよう。白身の煮魚、湯豆腐、
里芋の白煮。白いものばっかり。しかもあんまり力が出そうにない食材だけど。


同情できない

2017年02月06日 | 

おとなの虫歯って、自己責任の部分がかなりある。 こんな風に
思うのは薄情な
ことだろうか。朝晩の正しい歯磨きと定期的な歯科
検診を怠らなければ、
相当な確率で予防できるはずだし、それでも
虫歯になってしまったら
速やかに治療して再発を防げばいいだけの話。

不可抗力の要素なんて、ほとんどないと思うんだけど。

     *****************

  「金曜日の午後あたりから 怪しかったんだよね」

左奥の歯肉が炎症を起こしたらしく、食事もままならないほど痛くなって
しまったと 夫が訴えてきたのは、日曜日の夕食どきのことだった。

え~、なんにもしないで日曜日の夜まで来ちゃったってこと? いったい
今まで
何やっていたんだ~。週末が近いのはわかっていたんだから、
金曜日の段階で
歯科の予約を取るなり、緊急ってことで土曜日に歯医者
さんへ駆け込むなり、
日曜日に開いている歯科医院を探すなり、やることは
いくらでもあったでしょうに。
幼稚園児か!

言いたいことは山ほどあったが、ぐっと飲み込む。とりあえず、鎮痛剤で
痛みを
しのぎ、月曜日の朝いちで、かかりつけの歯科へ何とか割り込ませて
もらおうということにはなったけど…

正直なところ、同情できないでいる私。 やっぱり冷たい女かも。


その思いこみはどこから

2016年10月05日 | 

「コバケンとその仲間たちオーケストラ」コンサートが近くで開催される
というので、
夫を誘って出かけた。

きっかけは、コンサート実行委員会に参加している友人からの誘い。
日頃から
彼女を通じてこのオーケストラのことは知っていたけど、聴きに
行くのは初めて
である。協力のつもりでチケットを買い、ついでに夫を
誘った。


「コバケンのコンサートがあるから、一緒にいかない?」 程度のことは
伝えた
つもりだったんだけどね。

会場の最寄り駅に降り立ち、ホールを目指して歩いているとき、夫が
言うのである。

   「今日は誰の演奏会なの? S先生じゃないよね。
   ジャーパンファンさん?」

え、え、えっ、二胡のコンサートだなんてひとことも言ってないよ~。何が
どうして、
二胡だと思いこんじゃったわけ~? あなたは、何を聴きに行く
のかも知らずに
ついてきたってわけ~?

確かに、これまで私が夫を誘うのは、二胡の演奏会がほとんどだったかも
しれない。
しかも、こっちの都合であちこち引っ張りまわしてきたことは
認める。しかし、自分がこれから
聴きに行くコンサートが何であるのか
くらいは自覚していてほしいよ~。

あきれると同時に、自分に向かって猛反省である。私のリクエストには
よほどの
ことがない限り「ノー」と言わない夫。中身は二の次、連れ合いの
要望には極力
応える。それが家庭円満の秘訣と肝に銘じているに違い
ない夫。

やっぱり、カカア天下なのか、我が家は。