英国発のクラシックなミステリドラマを観る。
刑事フォイル、名探偵ポワロ、そして大好きなミス・マープル。
彼らはよくお茶を飲む。コーヒーではなく紅茶なのよね。
そういう場面が登場するたびに、私も無性に紅茶が飲みたくなる。
台所へ駆け込んで、大急ぎでお湯を沸かし始めちゃったりする。
素敵なティーセットは持っていないし、使うのはティーバッグだけど、
それでも この琥珀色のあたたかい飲み物は、私をかなり幸せに
してくれるのだ。
時にはちょっと気取って きゅうりのサンドイッチを作ったりもして。
英国発のクラシックなミステリドラマを観る。
刑事フォイル、名探偵ポワロ、そして大好きなミス・マープル。
彼らはよくお茶を飲む。コーヒーではなく紅茶なのよね。
そういう場面が登場するたびに、私も無性に紅茶が飲みたくなる。
台所へ駆け込んで、大急ぎでお湯を沸かし始めちゃったりする。
素敵なティーセットは持っていないし、使うのはティーバッグだけど、
それでも この琥珀色のあたたかい飲み物は、私をかなり幸せに
してくれるのだ。
時にはちょっと気取って きゅうりのサンドイッチを作ったりもして。
孫の調子がずっと良くない。朝は何とか登園しても、昼頃になると熱が
高くなり保育園から親の職場に電話がかかって来る。電話を受けた娘は
実家の父親に助けを求める。
夫は、娘からのSOSを受けるやいなや保育園に飛んで行きタロウを受け
取って帰ってくるわけである。そんな状況がもう何日も続いている。
おかげで私の予定もズタズタ。仲間とのテニスなんぞは いの一番にカット。
髪を切りに行くつもりだったが諦めるしかない、伯母のホーム訪問はしば
らく延期だろうなあ。おまけに、仕事帰りの娘は実家へ迎えに来るついでに
ちゃっかり夕食を一緒にする気満々。それが週末だと親子で泊まったり
しちゃうのである。
……こっそりため息をつきながらも、娘の助けになると思えばがんばらない
わけにはいきません。
以前の先生に習っていた期間が相当長かかったYさん。そこで身に着けた
弓運びの癖がなかなか払拭できなくて苦労している。おまけに今の先生の
辞書に「妥協」の文字はない。レッスンの途中でYさんに張りついて運弓の
徹底指導が始まっちゃうのだ。
Yさんの表情が私に向かって 「ごめんね」 と言っている。大丈夫よ、運弓の
大切さは分かっているし、私も一緒にやり直せるのだから気にしないで。
だが、本人にしてみれば辛いに決まっている。駅までの帰り道
「この先生について行くって決めた以上、後戻りはしたくないけど、
でも、あまりの進まなさにどうしようって思うことがある。
私たち趣味でやってるのよね。基礎が大事というのはわかるけど、
いつまでたっても曲のひとつも完成できないのは、辛いなあって
思うの」
彼女はとても真面目で真摯なのだ。だから悩む。それに引き換え、問題意識の
希薄な私は ただダラダラとレッスンを続けている。
「わたし、ここにはもう居られないと思うの」
「どこでもいいから別のところに行きたい」
伯母からの連日の電話に、妹も私もうろたえてしまう。
何があったのだろう。理由を聞いても、とにかく「ここを出たい」の
一点張り。
電話ではらちが明かないから伯母のホームへ駆けつけて事情を聞いて
みると 「えぇ~、そんな電話してないわよ」 と言われてガックリ。
そうなのよねぇ、伯母の記憶はほとんど当てにならないんだった。
だが、言葉のあれこれからその気持ちを忖度すると、自身の健康への
不安が増大しているらしいということは何となく分かってきた。
少しずつ弱っていく自らの体を思い、今以上に手厚く面倒を見てくれる
ホームはないものか、と考えたのかもしれない。
************
この際、私たちの住まいの近くにホームを捜してそこへ移ってもらおう。
妹と二人で見つけた介護付き有料老人ホーム「LC]は、建物は古いが
法律を上回る介護体制をうたうサービス重視の施設。ここなら伯母も
安心して暮らせるに違いない。
施設を見学し、空き待ちリストに登録して1ヶ月。意外に早く順番が
回ってきた。さっそく伯母の意向を尋ねると------------
「私、ほかのホームへ移る気は今のところないのよ。
ここの暮らしで十分満足」
伯母の言葉に右往左往した挙句、つい先走って行動してしまった私たち
の失敗。まずやるべきは、現在のホームに伯母の不安を伝えてしっかり
対応してもらうことだったのです。
「べに丸さん、来週は参加者が4人しかいないから絶対来てよ。あなたが
休んだらレンタル流れるんだからね」 テニスグループのメンバーから
こんな脅迫的なメールが届いたのは先週のことだった。
当番が苦労して予約したレンタルコートを無駄にしたくないのは私も同じ。
「大丈夫、行きま~す」と返信したのであった。そのあと38度を超す熱を
出し、3日間飲まず食わずで眠り続ける羽目に陥るとは 夢にも思って
いなかったわけで…
***********
何とか熱は下がったけれど、体力は激減、気力もほとんど消滅した私。
だが、テニスコートへは行かねばならぬ。私が行かないとコートをキャンセル
しなくちゃならない…で行きましたとも必死に。
ところが、何ということ。コートにはほぼフルメンバーがそろっているでは
ないか。
「今日は、私を入れて5人のギリギリ人数じゃなかったの?
メールでそう言われたから頑張ってきたんだけどっ!」
「ごめーん。ああでも言わないとべに丸さんまた休むかもって、
みんなの意見」
う~、そういうことだったの。まあ、結果論ではありますが無理して出かけて
きて実は良かった。クラクラしながらコートを走り回っているうちに、
けっこう元気を回復しちゃいましたので。
悔しいなあ。皆勤を目指していたのに、20回の講座を折り返す前に
黒星をひとつつけてしまった。何とか回復しようと必死で静養したのだが
38度台の熱はなかなか下がらなかったのだ。若い頃は、1日あれば
どんな体調の悪さも跳ね返すことができたのに、やっぱり年齢を重ねると
いうことは回復力も衰えていくってことなのね。
3日間横になっていたから、体を縦にするとクラクラする。ほとんど食べて
いないので体重は激減。入っていた予定もほとんどキャンセルである。
だが、そろそろ活動を再開しなくては。
まずは 送ってもらった点訳の宿題から。
夕方になって気がつく。「そういえば今日はまだ松の姿を見ていない」
こんなことはしょっちゅうである。ドーラと違って、人目を避け身を隠す
ことが習性になっている松は、常に新しい隠れ場所を発掘しているのだ。
最近のお気に入りはここ。ちょっと見ただけでは分からない。
気配を消しているしね。
テーブルの下をのぞくと……。でも、見つかったと知るや次の瞬間には
どこかへ姿をくらましてしまうから、飼い主は見て見ぬふりをするのです。
去年の今頃、私の咳があまりにひどいので夫に風邪をうつしたくない一心で
寝る場所を別々にした。狭い家だから余っている部屋があるわけではない。
主のいなくなった娘の部屋に一時避難の形であった。
それがけっこう快適で、咳が治まったあともそのまんま。パソコンや机回りの
ものを持ち込み、すっかり私のお城状態である。夫が完全リタイアして
家に居るようになってからは、2階と1階に分かれて過ごすことがお互いの
ストレス軽減にかなり有効だと悟った。
***********
そして1年。またもやひどい風邪っぴき。一晩中ゴホンゴホンやっているから
寝る場所が別というのは気兼ねがなくて実にいい。たぶんず~っとこのままで
いくでしょう。
伯母のホームを訪ねて話をしていると必ず登場するテーマ、それは
伯母が亡くなった後、残ったお金はどのように相続されるかという話。
別にお金持ちというわけでもないんだけどね。そして、私も妹もそんな
話はできれば避けたいのであるが…
「お母さん 元気?」
「えーと、7月に亡くなったんです」
「あっ、そうだったわね。寂しいわねぇ。そうすると私は
どうなるのかしら」
「今まで通り私たちがちゃんとやりますから」
「お願いね。こんなことは言うべきじゃないかもしれないけど
私が死んだら、べに丸ちゃんとA子ちゃんにほとんど残したい」
「大丈夫です。伯母さまはちゃんと遺言書を書いていらっしゃるから」
「そうなの? だったら良かった。悪気はないんだけど、やっぱり
女の子の方にたくさん残したいの」
妹である私の母が亡くなった今、伯母の身内は甥姪だけ。そして、どういう
わけか甥たちには冷淡な伯母なのである。男嫌い? それとも甥たちに
くっついて来るお嫁さんが気に入らない?
その真意は分からないが、遺産のほとんどを私とA子(わが妹)に、と繰り返す
伯母を前にしてどんな表情でいればいいのか困惑するばかり。
うんと長生きして預金をぜーんぶ使い果たしていってくれればトラブルなし
で助かります。
母の年金停止手続きのため、最寄りの年金事務所へ出向いた。
窓口には初老の男性。相談窓口だから、もちろん社会保険労務士
の資格を持った人である。
けっこうエラそうな態度。あくまでも専門的な立場で相談にのって
やる、というスタンスらしいから、来所する市民をお客様扱いする気は
さらさらないってことね。
もちろん、それでけっこう。仕事をミスなくきちっとやってくれさえすれば
私の方も文句はない。だが、このおじさん、少しは愛想よくしようとでも
思ったのだろうか。トンデモ発言が飛び出した。
「ひょっとして○○さんのご親戚か何かですか」
ドキッとする。夫の弟のことだ。ちょっと珍しい苗字だし住所も近いから
ズバリ的中してしまったのだ。
「やっぱりね。○○さんにはいろいろお世話になっています。
こりゃあ手抜きしたら怒られちゃうな」
え~ ! 場合によっては手抜き仕事もありなの? それに、相談者の
身内と知り合いだなんてことをペラペラしゃべるあなた、相談者で
ある私の情報もその「○○さん」に話す気まんまんでしょ。
この社労士さんが「職業上の守秘義務」をどうか思い出してくれます
ようにと密かに祈ってしまったわ。
うっかり忘れてしまうことが「失念」、すっかり忘れてしまうことは「忘却」
という。先ほどのブログ記事に私が書いたのは
「すっかり失念していた」
何だか変な言い回しだなあと思ったにもかかわらず、調べる手間を
惜しんでアップしてしまった。それから数時間、ずっと気になっていた。
そして辞書を手に取る。「ほら~やっぱり間違った使い方だったじゃない」
と自分に突っ込むが後の祭り。
先ほどコッソリと訂正した。たかが個人の気楽な文章、どこかから
クレームが入るわけでもないけれど、気がついてしまった本人が
放っておけなかったというだけの話です。
発熱で保育園を休んだ孫を預かった。38度5分はかなりの高熱である。
おとなだったらとても起きてはいられないと思うのだが、幼児の体の
不思議。大はしゃぎとはいかないけれど、まあまあ元気に動き回って
いた。
ところが、昼寝から覚めた彼の体温を測ってみたら、何と39度5分!
いくらなんでもこれは異常事態 とパニックに陥った夫と私は近所の
小児科へ駆け込んだのであった。
そして、私の気の利かなさが一挙に露呈するわけである。
とにかく保険証と財布だけは持った。しかし、幼児を病院へ連れていく
にはいろいろな準備が必要なのだということをすっかり忘れ去っていた。
まずおむつ替えセットを取りに戻る。そうだ、汗をかいていたから着替えも
要るんだった。また戻る。麦茶も持ってこなくちゃね。3往復め。
おっと、別の小児科で処方されていた薬を忘れていた。結局クリニックと
自宅を4往復してしまった私。
最後にクリニックへ戻ったら、待合室に夫とタロウの姿は無し。大急ぎで
診察室へ。処方薬はギリギリで間に合った。
ぼんやり過ぎる自分に、うんざりです。
夫は自分のことを孫に「ジイジ」と呼ばせている。私は「バアバはやめてね。
できればおばあちゃんと呼ばせてほしい」と娘に頼んだ。
祖父母のことを「ジイジ」「バアバ」と孫に呼ばせるのは、今どきの流行
なのだろうか。確かに字数は少ないし発音も単純だから、片言を話し始めた
ばかりの幼い子どもにとって言いやすい単語なのかもしれない。
だが、私には何となく違和感があって、こんなことにこだわるのは大人げない
かもと思いつつも、一応娘に頼んでみたというわけ。
****************
近所の児童館へタロウを連れて遊びに行っていた夫が帰宅して言うことには
「あなたは『バアバ』は嫌だって言ってたでしょ。確かにあんまり
よくないかも。今日児童館で孫から「バアバ、バアバ」って
呼ばれてた人がいたんだけど、どうしても「ババア」に聞こえ
ちゃうんだよね」
苦笑する夫である。だったら「ジイジ」は「ジジイ」に聞こえているかもよ~。
点訳講座の先生からメールが届いた。
「受講生の中には『もっと課題をください』とおっしゃる方が
いらして、これまでも追加をお送りしていましたが、この際
他の方々にも問題と解答をお送りいたしますので、自己採点
でやってみてください」
へぇ~、熱心な人はすごいなあ、とびっくりなのである。毎回の講座で
出される宿題を片付けるだけで精いっぱいの私としては、ちょっと困った
というのが正直なところなんだけど。
その辺りは先生もお見通し。
「宿題で手いっぱいの方は、いつか役立ててください」
と優しいフォロー。そう言われちゃうと頑張らないとだめかなあ、などと
自分のやる気を探し始めるから、けっこう単純な私。とはいえ、まずは
宿題、宿題…
父の郷里である広島県、そこへ母の骨を納めに行くついでに妹と二人で
小さな旅行をした。その旅のさなか、妹から言われた言葉に意表を突かれた。
実はこんな一コマがあったのである。
*********
ある場所に、旅先から緊急に電話を入れなくてはならなくなった。相手の
連絡先は私の机の上の資料の中にあるはず。留守宅の夫に電話をかけ、
捜してくれるように頼んだのであったが…
数分後、見つからなかったという夫からの返事。(絶対あるはずなのに、
ちゃんと探したのかな。もう~使えないんだから)と思う内心は押し隠し
「わかった。じゃあ、もういいわ。だいじょうぶだから」
私としてはせいぜい穏やかに言葉を選んだつもりだった。しかし、妹の
耳はごまかせない。
「あなたの言い方、すっごくトゲがあったよ」
そして、さらに数分後、改めて一生懸命探してくれたのであろう夫から
見つかったよという電話。
それを聞いた妹は、大笑い。
「お義兄さん、あなたに怒られると思って必死で探したに
違いないわよ。可哀想、奥さんの顔色を見ながら
いつも緊張して暮らしてるんじゃないの?」
私って、そんなに威張っているように見えるのか。自分ではそんなつもり
ぜんぜんないんだけど。でも、冷静な第三者の目にはものすごいカカア
天下に映っているのだろうか。参ったなあ。