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今日も人生はライフ

60代主婦の日常はけっこうビジー。

今がその時?

2010年05月20日 | 要約筆記&手話


市の障害者支援課というところから電話があった。先日私が応募した手話の講座に
ついて話があると言う。内心ドキリである。実は、ひょっとしてルール違反かもしれない
と思いつつも、二つの講座に同時に応募してしまっていたからだ。

ひとつは通訳を目指す人のための第一段階である入門講座。もうひとつは一般的な
コミュニケーション能力を身につけるためのバリアフリー講座。何とか手話を勉強する
チャンスが欲しい、せっかく二つの講座で募集しているのだから、少しでも当選する
確率を高めておきたい。そんな思いでつい……

窓口が一つなのだから、二重応募はバレバレなのにね。

てっきり叱られて 「応募は無効です」 なんて言われちゃうのかなあと思ったら、意外
にも担当者の用向きは違っていた。要するに、二つ同時に受講することは出来ないので、
どちらかひとつを選んでくださいという趣旨の電話だったのだ。

何とラッキーなこと。過去に何度か手話の講座に申し込んだことはあるのだが、いつも
抽選で弾かれていた。それが今回は、二つのうちどちらを受講してもいいですよという
ことだもの。

今が、私にとっての 「学ぶ時」 なのかもしれません。


折り込み広告

2010年04月29日 | 要約筆記&手話


要約筆記のノートテイク---通院や学校の面談などに同行し、紙に書いて通訳をする
手法---に必要な用具は、水性のサインペンと白い紙の束。当然スピードが要求される
から、書き易いペンとすべりの良い紙が必要だ。サークルの先輩によると、新聞に折り
込まれる広告の裏が最適なのだそうだ。

でも、裏が白い折り込み広告なんて今どきめったにお目にかからないですよね。そう
尋ねたら、毎日少しずつ裏白のチラシ広告を集めるの、と言われた。なるほど~、少し
ずつね。

折り込みチラシの裏表にびっしりとカラフルな広告が印刷されるようになったのは、いつ
の頃からだろう。メモや子供のお絵描きといえば広告の裏紙をまず使う…そういう時代
もあったのにねぇ。今や、裏が真っ白い広告の紙は貴重品だ。

それまでの私は、毎朝ごっそりと新聞に挟み込まれてくる折り込み広告を右から左に
処分していた。はっきり言って、いらないなあと思っていた。だが、この話を聞いてから
チラシのチェックは私の日課になりました。

2日に一度くらいの割で挟み込まれてくる
パチンコ店の裏白チラシはありがたい。



初仕事

2010年04月04日 | 要約筆記&手話

要約筆記の初仕事である。

派遣場所はかなりの遠方だからと早目に家を出たら、会場の公民館が開館
する30分も前に着いちゃった。仕方なく近所の公園のベンチに座って時間を
つぶす。公園の桜は満開で、予期せぬ1人お花見。でも人っ子ひとりいない
その場所で、朝っぱらからベンチに座る私の姿は、かなりの不審人物だ。

一緒に通訳をする人たちはいずれもその地元のベテランさん。要約筆記を
やる人って無口な人が多いような気がするのは私の思いこみだろうか。黙々と
準備をし、淡々と仕事に入っていく。無駄口なし、雑談もなし。

大きなトラブルはなく---小さな失敗はみんな私がやらかしたが---お仕事終了。
反省点は多々あるけれど、初めての要約筆記派遣を何とかこなしてホッとした
のだった。

終了後、私の仕事ぶりについて先輩方からアドバイスがいくつか。

  * ロールを引く際、スクリーンに残す文章の量をよく考えて
    という注意。私は思い切りよく引っ張れなくて、一行の文
    を上下に切腹させたような残し方をしてしまう。これはNG。
    逆に、完全な空白にしてしまうのもダメ。

  * サブの仕事は多岐にわたるから大変だけれど、メインにとって
    何が必要かを考えて工夫をする必要がある。資料の見せ方に
    ついては、とても良いやり方を教わった。

  * そして、これは私自身も直さなくちゃと思っているのだが、
    ペンの持ち方と筆圧の強さ。もっと長時間の筆記をする場面
    では、疲れてしまうに違いないから。
  


聞き取ることの難しさ

2010年03月27日 | 要約筆記&手話

毎月2回、市内の要約筆記サークルに参加して、OHPやノートテイクの練習を
させてもらっている。今回は、ゲストとして来てくださった中途失聴者Sさんの
ミニ講演を、難聴の方々に情報保障するという勉強会だった。

養成講座の受講中も感じていたことだったが、聴覚障害を持つ人の発音は聞き
取りにくい。たとえ、日本語修得後に聴覚を失った中途失聴者の場合でも、自分
の発声を確認することが困難な生活を続けるうちに、その発音やイントネーション
には独特の癖のようなものがついてくる。その癖を如何に正しく聞き取ることが
できるか、というのが要約筆記者に求められる能力のひとつなのだ。

私の大失敗はこれ。

まず 「その頃からようやく通訳がつくようになりました」というSさんの話の中の 
「通訳」 を 「中学」 と聞き間違えて前後の脈絡がとれなくなってしまった。

もうひとつは 「柏市では活発な活動を…」 という文中の 「柏市」 が分からず 
えっ 「価値は」 なの? いや 「勝ちは」 かな? とパニック状態。すっかり
グダグダになってしまったOHP画面を見かねた補助役の先輩が 「代わるわよ」 
と助け舟。

正しく書くためには、正しく聞き取らなくてはだめなんだ、という当たり前のことを
実感する。と同時に、推理力を駆使して文脈を捕まえる技というものも絶対必要、
と思ったことでした。



このペンが欲しい

2010年03月15日 | 要約筆記&手話


OHPで要約筆記をする時は、透明なロールシートに油性ペンで書いていく。
スピードと読みやすさが求められるので、要約筆記をする人たちは少しでも
書きやすいペンはないかと探しているし、それぞれに 「私はこのペンがいい」 
というものを持っているのだと思う。

今のところ、私が気に入っているのはこのペンだ。


SAKURAという大手メーカーが出している油性マーカーなのだが、店頭では買えない。
文房具店を通して1ダースずつ注文する。

というわけで、きのう近所の文具店へ出向き、このペンを取り寄せてくれるよう頼んだ。
店のご主人らしきおじさんは、発注の際メーカーに説明するのに必要なので、ペンを預
かりたいと言う。品番だけじゃだめなのかなあと思いつつ、仕方なく一本しかない貴重な
そのペンの現物を渡した。

翌日、預けたペンを返してもらいにその店を再訪。しかし、そこで信じられないことが---

  「あれ、あのペン要るんですか。もう書けないヤツかと
   思ったので……あれ~、捨てちゃったかな」

ガ~ン…である。そんなこと言ってないです。まだまだ使えるペンなの。第一、預けただけ
でしょ! 処分していいなんてひとっことも言ってません。明日そのペンを使うんですから。

顔色の変った私を見て、おじさんも焦った。

  「えーと、捨ててないかもしれないな。すぐ探しますから
   ちょっと待ってて下さい」

アタフタと店の奥へ。その時である。このやり取りを聞いていた若い女性の店員さんが、
レジ横の棚から魔法のように私のペンを取り出して、持って来てくれた。

  「社長、これですよね。昨日お預かりして発注した後、
   失くさないようにって、ここへ置いといたんです」

おお~、頼りになる店員さんだ。私はもちろん、たぶん店のご主人も、ホッと胸をなで
おろしたのでありました。


え、時給が出るの?

2010年03月10日 | 要約筆記&手話


要約筆記奉仕員として県に登録されたので、その委嘱式に行ってきた。4月以降
現場に派遣されることを想定して具体的かつ実務的な説明を受けた。そして今、
ほんの少し戸惑っている。

そもそも、私にとっては趣味の延長のような気持ちで始めた要約筆記。必要として
いる人たちの役に立ちたいという気持ちが満たされ、なおかつ書くことが好きという
自分の興味にもつながっているから、まさに一石二鳥のボランティアよね。
こんな軽ーい気持で講座を受講し、流れに乗って試験を受け、気がついたら登録
奉仕員になっていた…というのが正直なところ。

要約筆記を依頼されたら、せいぜい交通費を出してもらえれば上等、だってボラン
ティアだもん。こんな風に気楽に考えていたのだ。まさか、働いた時間に応じて報酬
が出るなんて知らなかったよ~。だから、あんなに大変な講座をきっちり受けること
が求められ、さらに試験で一定のレベルの技術が試されたんだ、と今ごろ納得して
いるぼんやりの私。

ちょっと怖気づいているかもしれない。「技術はプロ、心はボランティア」 という講師
のことばが、改めてじわじわと迫ってくる。



全員合格!

2010年03月03日 | 要約筆記&手話


今日は要約筆記サークルの例会があった。登録試験の二次選考が終わった後、
すっかり気が抜けてしまい、OHPもノートテイクもどこへやら、という生活が3週間。
しかも、海外旅行から帰ったばかりのボーっとした頭を抱えての出席。漢字のテスト
もOHPの練習もさんざんな出来だった。

ただひとつ嬉しかったのは、先日の二次試験に残ったサークル所属の5人全員が
最終的に合格という結果が分かったこと。これで、わが市の登録要約筆記者は一挙
に9名に増えたから、独自の派遣システムも不可能ではなくなるのではないかしら。
まあ、すぐにというわけにも行かないだろうが。

私もボヤボヤしてはいられない。日々の研鑽を怠らないようにしなくっちゃ。要約筆記
は、練習をさぼるとすぐに力が落ちてしまうからね。「何でこんな下手っぴが合格した
の?」 などと思われる状況は、出来れば避けたいです。




二次試験終わった~

2010年02月07日 | 要約筆記&手話

行ってきました、要約筆記の第二次選考試験。

会場に着いたけど妙に静か、と思ったらそれもそのはず、一次では80余名
いた受験者が4分の一に減っていた。小さな会議室に収まる程度の人数だし、
みんな緊張と不安で互いに顔を見交わしながら黙りこくっているわけで。

二次試験は、紙にペンで書いて通訳する 「ノートテイク」 という手法の要約
筆記。高校生と担任の先生の面談という場面設定である。数え上げたらキリ
がないけど、大きめの失敗をいくつか披露すると-----

* 渡された用紙にまず番号を振る---これは必須中の必須なの
だが----それを忘れて着席してしまい、慌てて記入している
うちに試験のテープが回り始めた。

* 焦りの余り、用紙をそろえる手は震え、ペンのキャップは
床に転がり落ちる。大パニック!

* 何とか筆記を始めたものの、隣に座っている利用者に一枚ずつ
手渡していかなければならない書き終わった用紙を、舞い上が
った私は、バッサバッサと放り投げる失礼さ。

* 上手ではなくても読みやすい文字ならOK、というのは重々
分かってはいるけれど、今この瞬間そんなことに構っている
余裕などあるはずもなく、殴り書きの文字は目を覆いたくなる
汚さ。

* 留めは、持ち込んだ自前のバインダーを机の上に置きっ放しで
アタフタ試験会場を出てしまったというお粗末。
(スタッフがあとで届けてくれましたが…)

そんなわけで、私のノートテイクは散々な結果に終わったのでした。かなり落ち
込んでしまった私でしたが、その一方で、午後の面接試験が始まる頃には、
受験者全員がすっかり打ち解けて楽しいおしゃべりの花が咲き 「全員合格
という結果だってあり得るもんね~」 と最後はすっかり前向き思考になっており
ました。





面接のポイント

2010年02月05日 | 要約筆記&手話

要約筆記奉仕員の登録試験、第二次選考の日が近づいてきた。地元の要約筆記
サークルでは、受験者のためにノートテイクの練習を設定。有難いバックアップで
ある。

何しろ、市内で要約筆記奉仕員として正式に登録されているのはわずかに4名。
市独自で派遣事業を行うには最低5名の登録者が必要だから、何とか合格者を
増やしたいというのが、関係者にとっての切実な願いなのだ。

今年度の養成講座修了者は最終的に10名、これはかなり画期的な数字だった
らしい。去年は、最後まで受講して修了することが出来た人数がわずか3名で、
その中で登録試験に合格したのはたったの1名だったというのだから。

さて、ノートテイクの練習のあと 「面接のポイントはね」 という話になった。昨年
二次を通過できなかったNさんが言う。

    「私の失敗は、面接で正直すぎたことだと思う。
     どの程度活動が出来るかという質問に 『仕事優先です!』
     って言い切っちゃったのよねぇ」
  
サークルのリーダーが笑いながら

   「嘘をつけとは言わないけど、やる気を前面に出した方が
    いいわよね。もし、県内のどの場所へも行けますかって
    尋ねられたら、ちょっと無理と思っても 『行けます』 
    と元気よく答えとく」

なるほど~ 嘘も方便、いや違う違う、やる気を上手にアピールするってことです
よね。

   


嬉しいこと、ふたつ

2010年01月23日 | 要約筆記&手話

ネット通販で買ったベロア地の黒いベスト。着てみたら色がいまいち似合わないので、
ベージュ色のものと交換してもらうことにした。窓口の人との話がまとまり電話を切る。
その数分後、再び連絡が入った。

私がこのベストを申し込んだのは1週間前だったのだが、同じ商品がバーゲンになり
今は1000円の値引きとなっているらしい。それで、交換品も同様に1000円を引いた
価格にいたします、とのこと。

契約の考え方からすると、いったん定価で成立した売買なのだから、その後バーゲン
セールで値引きをしたとしても、交換品の値段をそれに合わせる義務はないんじゃない
かと思うのだけど…

でもまあ、安くしてくれるというのなら、断る理由はないもんね。ありがたく1000円引き
にしてもらっちゃいました。ラッキー!


********************


あまりの出来の悪さに、半ば以上諦めていた要約筆記登録試験ではあったが、その
第一次選考結果が今日届いた。郵便受けから取りだした封書を触ってみたその瞬間
「あ、ダメだ」 と思った。封筒がすごく薄かったから。もし合格者宛てだったら、二次試
験についての説明用紙も同封されているはずで、それなりの厚さがなければおかしい
ものね。

ところが、びっくり。合格だった。経費節約のためなのだろう、合格通知と二次試験の
要綱とを一枚の紙で賄っている、封筒が薄いはずだ。

ま、そんなことはともかく、嬉しさより先に 「え、何で合格なの?」 と驚いてしまった
自信のなさが少し悲しい。たぶん、ぎりぎりラインでの通過だったに違いない。でも、
合格は合格! このチャンスに感謝して、二次試験に向けて頑張ります。
松も喜びの表情…なわけないね




一次試験終わる

2010年01月17日 | 要約筆記&手話

要約筆記の登録試験・第一次選考が終わった。受験者の数は80名弱。全県合わせて
の数としては、多いのか少ないのか。

筆記試験は決して難しくはない。難解な漢字を書かせるというのではなく、要約筆記の
現場でこの程度の漢字や熟語は書けなくてはね、というレベルの問題だし、一般常識
や福祉分野も、普通に世の中のニュースに関心を持っていれば分かる問題。

でも、悔しいことに私はたくさん間違えてしまった。日頃は何でもなく書けている漢字
が、出て来ない出て来ない…完全に頭沸騰状態だったなあ。

OHPの実技は、それに輪をかけてのみっともない出来で、もう立ち直れない気分である。 
「会議の現場」 という事前の説明があったにもかかわらず、発言者の名前を書き忘れ
る、苦し紛れに勝手な造語をする、シートの幅を無視してOHPのガラス面にはみ出して
書き殴る…

おまけに、試験終了後、返さなきゃいけない油性ペンを握りしめたまま試験会場を出て
しまったもんね~。試験官も真っ青の、とんでも受験生だ。急いで返しに戻ったけど。

そして、駅へ帰る道々一緒になった受験生の言葉がとどめを刺した。

「初めての受験なの? 私はね、4回目です」

参りました、というしかありません。



ケーススタディは面白い

2009年12月11日 | 要約筆記&手話


今日の要約筆記応用講座は、ケーススタディだった。OHPにしろ、ノートテイク
にしろ、ハプニングはつきもの。こんな時はどうしたらいいの? というのを勉強
するのがケーススタディというわけで…

ケース 1  
Bさんの息子さんの学校へ、三者面談のノートテイクに行った。面談が
終了した後、担任の先生に呼び止められた。Bさんと私が友人同士であ
ることを知っている先生から 「もっとレベルの高い学校も可能なので、
あなたからBさんに勧めてほしい」 とお願いされた。

   a 「要約筆記者としては言えませんが、今度プライベートで
      会った時に話してみます」 と答えた。         

    b 「要約筆記者は通訳の役割を逸脱できないので、それは出来
      ません」 と答えた。


ケース 2  
会社の研修会で、Aさんのために要約筆記のノートテイクをしていたら、
途中でAさんが居眠りを始めた。講師は次回までにやっておく課題の
説明をしており、他の参加者は必死でメモを取っている。どうしますか。

       
   a そのまま書き続ける。        
   
   b 耳の聞こえる人でも、居眠りをしていたら話を聞くことは
     出来ないということになるのだから、要約筆記を中断する。



ケース1 の方はすぐに答えが出たけれど、ケース2 では議論沸騰。同時通訳
としての役割に徹するなら、b じゃないのかとも思うし、それではあまりにも杓子
定規でしょう、そもそも 「Aさんを起こす」 という選択肢はないの? などという
意見も出たりして、面白かった。
     
で、結論はといえば 「ケース2 の場合、正解はない」 というのが答えですって。
強いて言うなら書き続けるというのがベターだけれど、Aさんの耳代わりになると
いう要約筆記の原則を考えるなら、中断するというのもありということらしい。

なかなか奥の深い世界であります。


要約筆記の試験は1月です

2009年12月06日 | 要約筆記&手話


市主催の 「要約筆記奉仕員養成講座」 はあと2回を残すのみとなった。
6月から半年間、よく頑張ったなあなどと感慨にふけっている場合ではなく、
来年早々には、県が実施する登録試験を受けなければならない。

筆記試験はともかく、問題は実技だ。話の内容を要約しつつ書きながら、頭
の中では次の話を要約し…という 「究極のながら技」 を試験官の前でやれ
と? しかも、読みやすい字で書くなんて、今の私の力ではかなり困難。

だいたい、この試験の合格率ってものすごく低いのではないだろうか。過去
9回実施されたはずなのに、私の住む市には、登録要約筆記者がわずか
4人しかいないって、どういうこと? 受験する人が極端に少ないか、あるい
は合格率がうんと低いか、のどっちかではないのか。

11月に入ってからは、来年開催の 「全国障害者スポーツ大会」 向けの
要約筆記講座が始まり、そちらへも参加しているのだが、その席でよその
市から来ている人が言ってたっけ。

    「うちの市で要約筆記の養成講座をやったんだけど、応募者
     が3人しか集まらなかったのよ。それでもぎりぎり成立した
     と思ったら、途中で1人やめちゃったし~」

なるほど、応募者が少ないのは、手話に比べて認知度が低いから。当然、
向き不向きもあるしね。それに、やっていくうちに「難しいし責任は重いし」
という実態が見えてきて、しり込みしたくなる気持ち、分かるような気が…。
 
いずれにしても、今の私の生活は、

    一番 「要約」
    二番 「二胡」
    三四がなくて 五に「テニス」
 こんな感じになってしまっているかも。


ノートテイク

2009年10月06日 | 要約筆記&手話

聴覚障害者に情報を伝える手法のひとつに、「ノートテイク」 というものが
ある。利用者が1~2人の場合は、要約筆記をする者が隣に座って耳の代
わりを務めるのである。

病院で医師の説明を聞く時とか、子供の学校での先生との面談とか、要約
筆記が必要とされる場面て、けっこうあるのよねぇ。こういう個人的な場に
立ち会うこともあるわけだから、守秘義務というものも当然発生するわけで、
なかなか大変な奉仕活動だ。

さて、「ノートテイク」 の具体的な方法である。あらかじめ番号を振って重ね
ておいた紙の上に筆記をしていき、利用者には横からそれを見てもらう、と
いうのがそのやり方。書き終わった紙は次々に利用者に手渡して行く。

その作業を、2人の要約筆記者が10分から15分毎に交代しながら行うの
である。

先週の講座は、このノートテイクの実習だった。受講生は10人いるので、
聴覚障害を持つ協力者が5人参加してくださった。2人ひと組になって1人
の利用者に付く。ある会合の話し合いという設定で、司会進行の中身とか
各参加者の発言や質疑応答などを、要約しながら筆記していくわけだ。

特に緊張するのは、自分の担当している人に対して質問が発せられた時。
その内容を出来る限り素早く正確に伝えて、その質問に対して答えてもら
わなければならない。あるいは、参加者全員が賛否を問われたような場合
も、選択肢の正確さは勿論だけどスピードも要求されるから、必死。


約1時間の実習が終わった時には、受講生の全員が精も根も尽きはてた
って感じでヘロヘロだった。しかし、最後にトラップがーーーー

   「皆さん、お疲れ様でした。どうでしたか。うまく筆記
    できました? 今は出来なくても大丈夫。どんどん上手
    になりますからね。 では最後に連絡事項があります」

この講師のことばをボヤーッと聞いていてはダメだったのだ。みんなの隣り
には聴覚障害を持つ人たちが座っている。とにかく、その場で発信される
情報は、どんなものでも書いて伝えなくてはいけないということ。

それに気づき、気を取り直して連絡事項を書きとめることが出来たチーム
は皆無でありました。



全国障害者スポーツ大会

2009年09月14日 | 要約筆記&手話


来年の国体が千葉で開催されるの知ってた? と誰かれかまわず訊いて回りたい衝動
に駆られている。実は私、まったく知らなかったのだ。毎年どこかの都道府県で行われて
いるはずのこの国民的体育行事は、当事者と関係者以外の人たちにとってどの程度の
関心事なのであろうか。

いやいや、ニュースに疎い私が、偉そうなことを言う資格はない。自分の住んでいる県内
で行われる大イベントくらい しっかり把握しておけ、という話に過ぎないわけで…


それはともかく、その国体千葉大会が終了した後、同じ開催地で開かれるのが 『全国
障害者スポーツ大会』(千葉県大会の通称は 「ゆめ半島千葉大会」) である。そこで
情報ボランティアを募集していると聞き、要約筆記の部に応募することにした。まだ養成
講座受講中の身で、大胆不敵な決断ではあったが、開会は来年の10月だからね。

その頃には、私の要約筆記も何とかなっているかもしれないし。

千葉国体のマスコットキャラクター『チーバくん』
横を向いた姿が千葉県の形だそうです…