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今日も人生はライフ

60代主婦の日常はけっこうビジー。

自信はなくても

2011年09月08日 | 要約筆記&手話

 

要約筆記サークルに所属していると、交流のある難聴者グループの依頼を
受けて情報保障の協力をする機会がけっこうある。サークルの事務局さんが
毎月の予定に従ってその協力者を募っているのはもちろん知っていたけれど、
昨年はほとんど手を挙げなかった。

どうしてかというと、ただただ自信がなかったから。 

サークルを通しての情報保障はすべてボランティア。それだけに却って 「はい、
やります」 と進んで言えなかった。
本当は、私のような未熟者こそ数をこなして
練習を積まなければいけない
はずなんだけど。 でも 「練習」につき合わされる
難聴者グループの人たちにとってはいい迷惑だろうしなぁ…などと思ったりもして。

 

 

とはいえ、今年度は出来る限り情報保障のボランティアに立候補する方向へ
気持ちを切り替えようと思っている。

私に勇気を… 余計な自意識よ、去れ!


必要は習得の母かも

2011年09月05日 | 要約筆記&手話

団体の事務局という仕事の中には、あっちこっちに書類を発送するという
作業がある。宅配業者が扱うメール便という安くて便利な手段があるので
それを利用するのは良いとして---------

封筒に書類を入れ、さて宛名を書かなくちゃね、という段になって、はたと
思いついた。私の下手くそな手書き文字で書くんじゃなくて、パソコンで宛名
ラベルを作るというのはどうだろう。やったことないけど、やってみる価値は
ありそう。

苦手なエクセルを開き、マニュアルと首っ引きでまずは住所録を作成する。
次に、ワードの差し込み印刷とやらの機能を使い、ラベルに印字。慣れた
人には何ということもない作業なのだろうが、私にとっては大仕事だ。

半日かかって完成した宛名ラベルを眺めながら、やれば出来るねぇ、と
しばし感動にひたる。スタートラインに戻って発送作業はこれからです。


 

 


聴障新聞

2011年09月01日 | 要約筆記&手話

市が主催する手話の基礎講座は、三分の一が終了した。入門の時と異なり、
手話文法に則った授業は理屈で考えることができる分、ある意味分かり易い。
まあ、理解できるということと、自分で表現できるということの間には、けっこう
距離があるけれど。

とはいえ、日本語を逐語訳するような手話では使い物にならないってことが
次第に分かってきたのは、ひとつの成果かもしれない。

ところで、全日本ろうあ連盟が発行している「聴力障害新聞」というものが
あるのだが、今期の講座では月に一回この新聞記事の中から出題される
テストを受けなくてはならなくなった。わずか3問、三択の小テストだから
大したことはないのだが、でも新聞を読まないことには答えようのないテスト
ではあるのだ。

つまり、私たち受講生は新聞の購読を暗に求められているというわけだ。
図書館にあったらちょっと閲覧させてもらおうかと思ったのだが、残念、
市内の図書館には見つからない。


仕方がないので、購読を始めちゃいました。



部屋取り

2011年08月06日 | 要約筆記&手話

2,3カ月に一回開かれる要約筆記関係の会議があるのだが、3ヶ月後
の11月は私の所属するサークルが会議当番だ。何をやるかといえば、
まずは会場の確保である。もより駅から徒歩3分というすぐれものの
公的施設があるので、そこを予約することにした。

今日が、その予約申し込みの開始日である。20分前に会場に着くと、
すでに先客がひとり。早っ! 希望する部屋がかち合わないといいんだ
けど…と一抹の不安を抱きつつ、受け付け開始時刻を待つ。

時間になり、到着順に受け付けが始まったが、その時点で申し込む
のは一番乗りの彼女と私の二人だけ。だが、恐れていたとおり借り
たい部屋と時間帯がばっちり重なっていた。

 「同じ部屋をご希望ということなので、抽選になりますが」

スタッフのせりふを聞くや否や、一番乗りのおばさんがすごい形相で
私を睨みつけた。

 「うちは、毎回この部屋を借りているんです。優先権は
  うちにありますよね」

どうなんだろう。いつも借りているという事実が優先権に結び付くとは
思えない。思えないけど、少なくとも申し込みに一番乗りしたのは彼女
の方だしなあ。だいいち、この剣幕で睨みつけられては、とても互角に
渡り合えるとは思えない。

 「うちは、14名です。 この人数が入る部屋なら、
 どこでもいいんですけど」

おとなしく譲歩することにした。一番乗りおばさん、当然だと言わん
ばかりに大きくうなづく。 結局、私の申し込みに対しては、小さい
2部屋の仕切りを取っ払って14名入れる部屋を作ってくれることに
なり、一件落着。やれやれである。

何にせよ、会議場所の確保は、毎回冷や汗ものの綱渡りなのです。



意欲的な受講生

2011年08月05日 | 要約筆記&手話

月2回開かれる要約筆記サークルの例会では、机上での要約の練習や
OHPを使った 「聴き方・書き方」 の実習などをやっている。コンスタントに
12,3名が出席するから、私たちのサークルってけっこう真面目で熱心と
言っていいと思う。

 

先日の例会に、その熱心さを底上げしてくれそうなゲストが数名参加した。
何と何と、要約筆記奉仕員養成講座を受講真っ最中の人たち。
次の講座が 「チームワーク」 すなわちメイン、サブ、引き手、この三者の
動きを教わるという内容なので、実際のやり方をあらかじめ見ておきたい
ということだったらしい。

驚くべき熱意だ。

彼らが講座を無事終了して、いずれメンバーに加わってくれたら、我が
サークルがますます盛り上がること間違いなし。私も、いつまでも新人
ぶってるわけにはいかないなあ。


ペンの持ち方

2011年08月01日 | 要約筆記&手話

OHPやOHCのステージ上に文字を書く際、大事なことはいくつもあるのだが、
そのひとつが 「文字を書いていくペン先をスクリーンの上でしっかり見せる」 
というもの。

つまり、次々に映し出される文字を、ペンを握る書き手の手によって隠さない
ようにするということが案外大事。読みやすい画面作りの条件のひとつだ。
そのためには、ペンの持ち方そのものはもちろんだけど、ステージに対する
ペンの角度とか、どの方向からペン先が入って行くかとか、そういう微妙な
問題を考える必要がある。

でも、特にOHPでは書き手はいつもスクリーンに背を向けているから、自分が
書いているその瞬間を見ることはできない。正面に座るロールの引き手が
気づいたことを教えてくれるのだ。

そして、ある日の現場で私のロールを引いてくれたのが、妥協を許さぬ
大ベテランのXさん。 私はもう戦々恐々。案の定、ダメだし連発だったよ~。
でも、注意をされているうちが花だから、と気を取り直し家に帰って練習を
する。

がんばらなくっちゃね。

 


交代時間

2011年07月13日 | 要約筆記&手話

OHPによる要約筆記には最低3人が必要だ。

メインで書く人、隣りで補筆をするサブの人、メインの正面に位置してロールを
引っ張る人。いちばん大変なのはやっぱりメインで書く人だと思う。集中力を
限界まで研ぎ澄まさなくてはならないから、長時間続けることは難しい。

だから、どの現場でもだいたい10分ごとに時間を区切って役割を交代する。

  *********

難聴者団体の地元グループが例会をする時は、私たち要約筆記サークルの
面々がボランティアで情報保障を行うのだが、そこでの出来事である。

さんがメインで書き始めてから、すでに15分以上が経過した。サブのMさんが
時間を見計らって交代を告げなければいけないはずなんだけどね、と待機中の
何人かは顔を見合わせる。

誰かが 「そろそろ交代時間じゃない?」 とMさんに声をかけると 「いや、まだ
です」 という返事。だが、その理由を聞いて一同のけぞった。

「途中の6,7分はみんな作業をしていたから発言がなかった。だから、その分
差し引いて計ってます」

それは違うよ~! と一斉に入るツッコミ。発言があろうと無かろうと、10分と
決めたら10分で交代するのがルール。たとえば、前ロールを映し出していて
10分以上書く必要がないことが分かっている、なんて場合はその場の話し合い
でメインの時間を延長することはあるけれどね。

サブが勝手に時間を上乗せしたりしちゃあ、それはダメでしょう、という話である。
Mさんは今年スタートの新人さん。ある意味、合理的な考え方の持ち主と言う
べきか。


手話講座ふたたび

2011年06月23日 | 要約筆記&手話

市主催の手話講座が始まった。昨年の入門コースが終わってから相当の
インターバルがあったにもかかわらず、ほとんどのメンバーが再集結。
一段階上がった基礎講座だ。

入門コースの時は 「まあまあいいでしょう。入門だからね」 という感じで
アバウトな手話が許されていたのだけれど、基礎コースではそうもいかない
みたいで、緊張する。

でも、今回は「手話文法」なるものが登場するらしく、ある種の明快さが
あって理解しやすいような気がしないではない。来年の2月まで続く
長丁場を何とか諦めずに続けたいと思っている。


それにしても、受講生たちみんな若いなあ。熟年主婦の私は何だか気おくれ
してしまう。要約筆記の時とは大違いです~。


声に出してもらわないと

2011年06月01日 | 要約筆記&手話

一般市民向けの大きなイベントに、要約筆記奉仕員が派遣されることがある。
聴覚障害者の中で手話に堪能でない人たちにとっては、文字が重要なコミュニ
ケーション手段だということが少しずつでも認知されてきているとしたら嬉しい
ことだ。

ただ、要約筆記になじみのない人たちに、多少の勘違いがあるのは仕方の
ないことかもしれない。

ある出演団体が開会直前、その団体のプロフィールが書かれた原稿を持って
来た。舞台が始まったらこれを書いてほしいとのこと。もうちょっと早く言って
ほしかったなあと思いつつ、大急ぎで前ロールを作った。

 

ところが、本番になったのに待てど暮らせどプロフィールの紹介は始まらない。
せっかく作った前ロールの出番は結局やってこなかった。そう、要約筆記者の
仕事は、聞こえてくる話しことばを要約して文字にすることだから、音声になら
ない言葉を書くことは出来ないのだ。

 

意外に不自由。

 

あるいは、こんなことも。会場係の人から、落し物の告知を書いて欲しいと
メモを渡されることがある。進行上の都合で場内アナウンスが出来ないから
というのだ。これも、厳密に言えば応じられないリクエスト。とはいえ、通常は
放送で知らせる内容だからね、とめいっぱい拡大解釈をしてスクリーンに
映し出す。

悩むのはこんな場合。たとえば話し手が、あきらかに誤った内容---日時とか
場所とか---を話している時があるのだが、そんなときも勝手に訂正したり
情報を付け加えたりしてはならない、というのが要約筆記のルール。気づいた
人が正しい情報を発言してくれたら、それをしっかり書くということしか出来ない
のだ。

要するに要約筆記とは、聞こえてくる音声を拾い、それを要約しつつ意味の
通る文章にして書くという作業であって、それ以上でもそれ以下でもないという
ことなのです。

 


引き継がれる書類

2011年05月20日 | 要約筆記&手話

今年一年間、あるグループの事務局を引き受けることになった。前任の
事務局さんから仕事の内容を詳しく教わるも、頭がなかなかついていかない。
だいいち、せっかちで慌て者という私の性格は、遺漏なく気配り手配りを
しなくてはならないであろうこういう役目には、あまり向かないのではないかと
心配だ。

ま、それはともかく、前任者が言いにくそうに発した言葉が形となって我が家へ
届いた。

「これまでに溜まった関係書類が段ボール箱にひとつ分あるの。何年もの間
事務局が保管してたものの集積だから、ものすごい量。驚かないでね」

確かにものすごい量だった。宅配料金が1500円だったというから、その
大きさと重さが分かろうというもの。関連団体との会議録、関連団体から
送付された会報類、関連するイベントやプロジェクトについての記録、記録、
記録…そしてもちろん、我がグループに関係する書類の山。

中には相当古いものや、とっくに不要になって処分しても構わないものが、
きっとあるに違いない。でも、とりあえず今年はこのままにして次へ引き継ごう、
歴代の事務局さんがそう思ってしまった気持ちは理解できる。
たぶん私も同じだ。

1人では持ち上げることも出来ない巨大な段ボール箱を引きずって運び、
とりあえず庭の物置に押し込んだのでありました。



頑張る…ノートテイク

2011年05月07日 | 要約筆記&手話

養成講座のケーススタディで出題された問題にこんなのがあった。

 

ノートテイクをやっている最中、利用者が居眠りを始めた場合、書き続けるのか、
それとも、寝ているということは話を聞く必要がないと考えているに等しいこと
なのだから、通訳をストップするのか。

  *************

 

あるノートテイクの現場で、この問題と同じ状況に遭遇した時には、正直びっくり
した。必死で書いていてふと横を見たら、利用者さんが船を漕いでいるんだもの。
でも、その時の私は書き続けるべきか否か、なんて迷ってる余裕はなかったなあ。
とにかく書く、途切れないようにせっせと書く、ただそれだけ。

事例問題になるってことは、これがけっこうあり得る状況だからなのだと、実感
したことでした。

 


「手話読み取り」を筆記する

2011年04月13日 | 要約筆記&手話

手話を使うろう者が話し手、という講演会で要約筆記をすることがある。
その場合の要約筆記者の仕事は、手話通訳者が読み取って音声に
する内容を書き取るということになる。

話し手の言葉をダイレクトにキャッチするのではなく、通訳のフィルターを
通して聞こえてくるものを書くわけだから、又聞きの話をさらに要約して
書くという作業だ。 何というか 「隔靴掻痒(かっかそうよう)」 の感が
どうしても残ってしまうのよね。

何度か経験して思うことは、手話の読み取りって高度な能力がいるもの
なんだなあということ。上手な通訳の日本語はとてもスムーズだから、
あたかも話し手から直接聞いているかのように感じられるのだけれど、
そうでない場合は、いったい何が言いたいのだろうと戸惑うばかり。

それでも、要約筆記のスクリーンには意味の通った文章を完結させて書か
なくてはならないから、もはや想像力勝負となってしまう。終わった時には
クタクタだ。

さらに、聴衆が健聴者か難聴者か、それとも手話を日常語としているろう者
なのか、によっても要約筆記者の疲労感が違ってきたりする。健聴者や
難聴者は要約筆記を必要とするが、ろう者は手話をストレートに理解する
から恐らく要約筆記には無関心。もちろん、それでOKなのだが。

とまあ、いろいろ思うことはあるのですが、私たちはとにかく与えられた現場で
ベストを尽くすのみ、なのです。



チームワーク

2011年04月09日 | 要約筆記&手話

要約筆記はチームを組んでやる仕事だ。メインとなって書く人、その横で
補筆やメモ、資料のチェックやタイムキーパーなど諸々をやる人、正面に
座ってOHPのロールをタイミングよく引っ張りつつ、スクリーンを見守る人。

最低でも3人が必要である。この3人の力量が高いレベルで揃っていて、
なおかつお互いの癖が分かっていたりするチームだと、とてもやり易いに
違いない。だが、実際は現場ごとに異なるメンバーの組み合わせになって
しまうのが普通だ。 「その時」 「その場所へ」行ける要約筆記者が派遣
されるからだ。

チームワークが大切な仕事でありながら、メンバーはその都度変わるという
矛盾を抱えているわけ。それでも、その即席チームで質の高い仕事ができる
というのがプロというものなのだろう。

新人だった昨年の一年間は、毎回初対面の人と組んだ。そして、当たり前
のことだけど組む人たちはすべて先輩。 実にたくさんのことを教わった。
人を指導するというのは、とても大変なことだと思う。新しい人に力をつけて
もらうため、時には厳しいことも言わなくてはならないからねぇ。

今年は、否応なく私も先輩の一人になる。私の場合、とりあえず自分のことは
棚に上げなくちゃならないから辛いなあ。 大丈夫か? 大丈夫じゃなくても
頑張るしかない。


50%の運行

2011年04月02日 | 要約筆記&手話

要約筆記の仕事で、県内だけどすごく遠いという会場へ出かけた。電車を3回
乗り換えて2時間はたっぷりかかる場所。A線は5分おき、B線は10分おき、
C線は7分おき、だいたいこのペースで電車が来るので、何とか順調に最後の
路線駅までたどり着いた。

問題はD線である。ただでさえ本数が少ないところに、地震以後は運行率50%
だという。これがたとえば総武線だったら5分おきが10分おきになる程度のこと
なんだけど、D線の場合、いつもは30分おきに走る電車だから今は1時間に1本
という計算になるのだ。

でも、走ってくれるだけでも有難いこと。ちょうど良い時間の電車がないから待ち
合わせ時間の遥か40分前に到着してしまったのだけど、そんなのはご愛敬だ。


さて、この日の要約筆記はノートテイクだった。私にとっては初めてのノートテイク
現場で、やっぱりいろいろ大変でした。でも、それはまた別の話。


手話講座、そろそろ準備

2011年03月13日 | 要約筆記&手話

昨年受講した、市主催の「手話入門講座」が終了してすでに3カ月がたち、先日
次の「基礎講座」の受講案内が届いた。私はもちろん受けるつもりだ。入門講座
で習った手話の半分は忘れてしまっているので、そろそろ復習を始めなくてはと
思っている。

それはそれとして、受講意思の有無を書いて返送する用紙に、記述式で答える
欄があったのだが、その設問がちょっと笑えた。去年入門講座を申し込んだ時は、
けっこう競争率が高かったらしく、受講の理由を400字にまとめて書け、という
関門があった。

ところが今回は 「受講しない場合は、その理由を書いてください」 ですと。
入門だけでやめてしまう人が多いのかな。だから、正当な理由がなければやめ
させないぞってことなのか。