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今日も人生はライフ

60代主婦の日常はけっこうビジー。

なぜそれがここに?

2005年02月12日 | 義母ユキコさん

今朝母屋へ行くと、ユキコさんはまだ布団の中だった。 
「朝ですよー」 と起こしながら布団の脇を見るとリハビリパンツの
中に敷くパッドが転がっていて、中を見ると、何と黒いかたまりが2個。 
 
義弟がはずしたのなら放置するはずはないので、ユキコさんが
自分ではずしてポイッとしたのだろうか。おとといの連続ウンチの
ことがあるので、ユキコさんの様子を観察する。熱はなし、顔色は
良し、声をかけたらいつものように起きてきました。 
 
さて身支度を手伝い、洗う物を浴室へ持って行き、洗濯物入れの
カゴに入れようとして、ひぇ~。 コロコロウンチがひい、ふう、みい…
5個、そのカゴの中に入っているではありませんか。これも、ユキコ
さんの仕業かなあ。でも、いったいなぜ?   
 
そもそも、どういう経緯でブツがカゴの中へ入ったのか、いくら考えて
も分かりません。念のためにユキコさんの手を調べたけど、きれいだったし。 
 
分からないので考えるのをやめました。 
 


おしっこだけならまだしもなんだけど

2005年02月10日 | 義母ユキコさん

今日のユキコさんは、どうもお腹の調子が良くなかったようだ。
ヘルパーさんの見守りの間、何度もトイレに足を運びながら、
結局リハパンの中にいっぱいウンチをしてしまったらしい。 
 
夫が帰宅したのは、ヘルパーさんがユキコさんのリハパンを
交換しようと悪戦苦闘している最中だった。急いで手を貸しつつ
ふと見ると、まだお尻から出かかっている様子だったので、夫は
急いでユキコさんをトイレに引っ張って行った。 
 
しかし、間一髪間に合わず、トイレの床にドドーンとやってくれ
ちゃったそうです。 
 
さらにお風呂に入る直前、今度は我が家の脱衣所で留めの爆発。
夫と私は物も言わずに必死の後始末。2人とも顔が引きつってたかも。 
 
おしっこだけなら何とかなると思うのだけど、大きい方の失敗が
日常茶飯事になるようだと、きついなあ。内心がっくりの夜でした。 


ユキコさんの意思表示

2005年02月08日 | 義母ユキコさん

ユキコさんが夕食をとるのを見守っていた時のこと。私はテーブルを
はさんで向かい合っていたのだけど、どうもユキコさん、私の背後を
気にしている様子。そこは出窓になっていて、引っ込んだ壁のところ
に突っ張り棒をはさんで、洗濯物を干してある。 
 
美観も何もあったもんじゃないけれど、ユキコさんに洗濯物干しをやって
もらうために、室内に干すスペースを設けているわけ。 
 
「洗濯物をとるんですか?」と聞くと、首を横に振る。おっ、ユキコさんの
明確な意思表示だ。何だろう。「ひょっとして私がじゃま?」またまた
首を横に振る。あ、カーテンだと気がついた。 
 
出窓のカーテンが20センチくらい開いた状態だったから、それをきっちり
閉めてほしいということね。ユキコさんは顔をクイクイと動かして、カーテン
を閉めろと言っていた のだ。 

きちっと閉めてあげて 「これでいい?」 と尋ねたら、目が笑った。ユキコ
さんが、自分から何かをしてほしいと意思表示するなんて、いつ以来だろう
なあ。ちょっとびっくりでした。 
 
でも、これって「人をアゴで使う」ってことよね。ま、いいですけど。 


二人のヘルパーさん

2005年02月07日 | 義母ユキコさん

週に2日ヘルパーさんを頼んでいる。月曜日に来てくれるOさんは、 
とても行き届いたヘルパーさんだ。ユキコさんの気持ちや状態を
上手にすくいあげながら、対応してくれているみたい。 
 
リハビリパンツのパッド交換をヘルパーさんがやろうとしても断固
拒否だったユキコさんなんだけれど、Oさんがうまーくタイミングを
はかって促してくれたら出来るようになった。 
 
折り紙やおはじき、庭の散歩、テレビを見ながらの会話… 
ユキコさんの目線を大事にしながら、てきぱきといろんなことを試みて
くれる。優秀なヘルパーさんだと思う。 
 
一方木曜日のMさんには、私はなかなか会えない。夫は、木曜日は
早めに帰宅するようにしているので、しょっちゅうMさんに会っている
らしい。彼に言わせると 「Mさんてけっこう高齢だよ。何もしてない
みたいだ。むしろ、Mさんにもヘルパーが必要じゃないかと思うくらいだよ」 
 
おいおい、それは言い過ぎでしょう。だとしても、夕方の2時間、ユキコ
さんを見守ってくれるだけでもありがたいと私は思いますよ。


特養の面接でしたが

2005年02月05日 | 義母ユキコさん

市内に、新しい特別養護老人ホームが来年度から開所の予定。
そこへユキコさんの入所を申し込んでいたら面接をしてくれることに
なった。 
 
その面接が今日だった。一応同居人である義弟と、隣家に住む長男
ということで夫、この二人が応接した。ホームから男女ふたりの職員
さんが来てくれたとのこと。 
 
結論から言うと、入所は難しそうですって。 
 
厚労省の施設運用基準が一部変更になって、必要度が高い順番に
入所する「優先入所方式」が考慮されるようになったけれど、その基準に
照らすと、うちなどはかなり低い点数しかつかないのかもしれないなあ。 
 
要介護度は3だし、問題行動はほとんどないし、介護者はいっぱいいるし。
優先どころか「後回し入所」になる要素が十分かも。 
 


入れ歯は口の中ですよ

2005年02月04日 | 義母ユキコさん

この頃のユキコさん、入れ歯の外し方が分からなくなってきたみたい。
お風呂の前に、「入れ歯をはずして」と夫がカップを差し出しながら促す
んだけど、ノーリアクション。さすがの夫もユキコさんの口の中に手を
突っ込む勇気はないらしい。 
 
たまたまうまく外したとしても、はめ方が分からない。今日のユキコさんは、
まず腕にはめようとした。だけど、どうも違うと思ったらしく、少し考えたあと、
今度はかがみ込んで足にはめようとしていた。 
 
入れ歯を何だと思ったのかなあ。体のどこかにつけるもの、というところ
までは分かっていたのだろうけど…。夫はあきれながら 「おふくろさん、
口、口。 口の中!」と大きな声。 
 
私は、笑いをこらえつつ横で見ておりました。意地悪なお嫁さんですねぇ。


台所はだめよ

2005年02月01日 | 義母ユキコさん

 
午後6時、庭を通って母屋へ夕食を運んで行く。ユキコさんの
姿が見えない。トイレかなあ、郵便物を取りに行ったのかなあ、
などと思いながら家に上がると… 
 
いました、台所に。調理台に向かってユキコさんが何かしている!
ユキコさんが台所に立っていること自体が事件なので、あわてて
飛んで行った。 
 
マグカップの中に、粉末だしとマヨネーズを入れ、菜箸で一生懸命
かき混ぜているところだった。お腹がすいていたのに違いない。
自分で思い立って台所へ入るなんて、何ヶ月かぶりのことだもの。 
 
運んだ夕食を、あっという間にきれいに平らげてくれました。 


ユキコさんの入浴

2005年01月31日 | 義母ユキコさん

夫の帰宅が遅い時は、私ひとりでユキコさんのお風呂をするので
ちょっと大変。 
 
ユキコさんが玄関へ登場したら、途中のテーブルと椅子のところで
ひっかかって座り込まないようにお風呂場まで誘導。それから、
肌着やリハパンの替えを準備する。 
 
洋服を着たままで中に入ろうとするユキコさんを引き止め、全部
脱いでもらう。次に、いきなり浴槽に入ろうとするので、石鹸で体を
ざっと洗ってあげる。 
 
お湯につかるのを見届けて私は外へ。でも、時々とびらに耳を
くっつけて中の様子をうかがう。あんまりシーンとしていると溺れて
いるんじゃないかと心配になる。水音や桶のカタンという音などが
聞こえたら 「あ、生きてる」 
 
お風呂から上がったユキコさんの体をバスタオルで拭く。シャツを
履こうとしたり、パジャマのズボンを腕に通そうとしたりするので
見守りながら、お手伝い。 
 
転倒が心配なので母屋まで送って行って終了。全体で、だいたい
40分くらいかかるかなあ。こうして作業の過程を書き出してみると、
小さい子供をお風呂に入れるのと似ていますね。 


介護度の区分変更を申請する【2】

2005年01月28日 | 義母ユキコさん

今日は、市役所の介護福祉課から職員の人が調査に来た。 
迎えたのは、義弟と私とユキコさん。半年に一度の定期的 
な調査の時は、いつも夫が対応していて私はノータッチだ 
ったから、初めての体験だ。 
 
 
  「お年はいくつですか」 
  「……」 
  「お誕生日は?」 
  「……」 
  「今日は何月何日でしょうか」 
  「……」 
 
ユキコさんは、テーブルの上の千円札とかハガキとかを横 
一列に並べる作業に没頭していて、質問は無視。 
 
「ユキコさん」と呼ばれても「レイ子さん」と呼ばれても 
「はい」と返事をしていたし、「この絵はどなたが描いた 
 のですか」と尋ねられると、ニコニコしながら自分の描 
いたその絵を払いのけていたし。 
 
メンタル部分で相当痴呆が進んでいることは誰の目にも明 
らかだと思った。しかし、介護度認定の場面で痴呆を判断 
する基準は、精神的な要素ではなく、問題行動の有る無し 
なのだということも分かった。 
 
ユキコさんは、徘徊も暴力もせん妄も昼夜逆転もないし、 
お箸を上手に使ってご飯はしっかり食べられるし、壁伝い 
とはいえ5メートルくらいは歩くことが出来るし… 
 
こんなユキコさんの元気ぶりからして、下手したら介護度 
が2に下がったりするかもしれないぞとひそかに思ったこ 
とでした。いくら何でも、それはないわよね。 


要介護度の区分変更を申請する【1】

2005年01月27日 | 義母ユキコさん

ユキコさんと同じ屋根の下で暮らしているのは夫の弟である。 
寝かしつけるのと、朝起こして着替えさせるのとをやってく 
れている。その義弟から、最近のユキコさんは、ずいぶん痴 
呆の症状が進んだみたいなので介護度の見直しをしたいとい 
う提案があった。 
 
確かに、この数ヶ月で言葉はほとんど出なくなっているし、 
歩行能力も格段に衰えて来ている。悪い方へ進行しているの 
は事実なんだろうなあ。 
 
ただ、現在要介護度3のユキコさんは介護保険を使い切って 
いるわけではない。デイサービスが週2回とヘルパー派遣が 
週4時間、これはおそらく限度額の半分強くらいだろう。今 
のレベルでもサービスを受けるという意味では十分である。 
 
では、なぜ今区分変更の申請なのか。利用限度額の増額が 
目的ではない。義弟は、ユキコさんを特別養護老人ホームへ 
入居させたいと考えているからなのだ。そのためには、介護 
度が3よりは4の方がいい、ということなのだろう。 
 
私の目から見ると、今のところユキコさんはとても落ち着い 
ているように感じられる。子供4人が協力して何とか在宅で 
頑張れている、と思う。 
 
もちろん、隣家にいる私より、同じ屋根の下にいる義弟の方 
がユキコさんの状態を正確に把握しているのかもしれないか 
ら、口は出せないけれどね。もし、寝たきりにでもなったら 
お手上げなのは明らかだし。 
 
正直なところ、みんな疲れてきたのかもしれないなあ。 


最近横着者のユキコさん

2005年01月20日 | 義母ユキコさん
ユキコさん、最近はすっかり横着者である。食事のときに 
「お箸を持ってきて下さい」と頼んでも、座ったままテー 
ブルの上の新聞やコップをあちこちへ動かしてお箸を探す 
素振りだけ。台所ですよ、と教えてあげても知らん顔。 
 
「洗濯物を干しましょ」と促しても、ニコニコ顔で聞こえ 
ないふり。仕方ないので背中を抱えてよいしょっと立ち上 
がらせ、無理無理洗濯物を押し付けて干してもらう。 
 
お風呂に入る前、夫が「おふくろさん、眼鏡はずして」と 
言うんだけど、口を一文字に結んで顔を突き出すだけ。夫 
はユキコさんに甘いから、やってあげちゃうのよね。 
 
ユキコさん、甘えているのかなあ。それとも本当にいろん 
なことが出来なくなってきたのかなあ。どうなんだろう。 
 
でも、きょうのお風呂の時、タイルに落っことしたウンチ 
を自分で拾って私に渡してくれたから、その辺は(その辺 
てどの辺だ?)まだまだ大丈夫かも、と思ったことでした。
 


大事なことではあるけれど

2005年01月16日 | 義母ユキコさん

夫と二人で夕食をとり始めた時、上の義姉が「帰るわねー」 
と言いながら我が家へ顔を出した。毎週日曜日は義姉が母屋 
へ来て、ユキコさんを見てくれる日なのだ。玄関先で義姉と 
夫が話しているのが聞こえる。何せ狭い家なので、義姉の大 
きな声は筒抜け。 
 
  「今日はしっかり便をしたわよ。トイレでちゃん とね。
   紙も使ってあった。それがね、ものすご い量よ。
   長くて太いんじゃなくて、丸っこいのがいくつもなのよー」 
 
ひぇー、お願いやめて~。と、私はギブアップ状態。夫も気 
がついて「ごめん、今食事中だ」やっと義姉の言葉を遮る。 
遅いんです、す・で・に。私はすっかり食欲をなくして箸を置い
てしまった。 
 
でも、食事中でなければ夫と私も、ユキコさんのお通じのことに
ついてはけっこう話題にするっちゃあするかな。 
 
   「今日はリハパンにウンチがちょっとついてたけ 
    ど、出たあとなのかしらね」 
   「いや、さっきパンツを替えようとしたら、お尻 
    から出かかってたよ」 
 
何とも凄まじい会話ですね。話題の主人公ユキコさんは、まさか
自分のお通じが重大な関心事として話し合われているなんて、
夢にも思っていないんだろうなあ。 
 
義姉は「ごめん、ごめん」と言いつつ、帰って行きました。


ワンプレートランチだ!

2005年01月13日 | 義母ユキコさん

私が出勤でユキコさんがお留守番 の時の昼食には、ほんと
頭を悩ま せる。お弁当を置き「おかあさん のお昼ごはん」と
メモをつけても 最近は気がついてくれなくなって しまった。 
 
そこで今度は、ひとつのお皿に全部盛りつけてみること にした。
ぱっと見ておかずとごはん(おにぎり)が目に 入れば、いくら何でも
食べ物だということが分かっても らえるかなあ、と考えたわけで。 
 
先ず今日のところは成功だったみたい。ヘルパーさんの 連絡帳
には「お昼きれいに食べてありました」と書かれ ていたから。 
 
飲み物についても、さんざん試行錯誤した挙げ句、今は 外から
中身が見える透明ペットボトルにお茶を入れ、蓋をしないで置いて
おく。蓋を回して開けるってことが、 もう出来ないのよねぇ。 
 
そもそも、ひとりでお留守番をさせることによって、ユ キコさんの
残っている能力(どんな能力だ?)がどんど ん失われていくのでは
ないかと、忸怩たる思い。 
 
とは言っても、つきっきりで見守ったり生活訓練をした りする気持ちは
正直言ってありません。そこまではちょ っと勘弁して~と逃げ腰の私
なのです。 


電話は無理だなぁ

2005年01月08日 | 義母ユキコさん
ユキコさんのところに、九州に住む妹のノブさんから 
電話があった。ノブさんもアルツハイマー痴呆である。 
同居している長女が、新年だし、ということでユキコ 
さんと話をさせてあげようと考えたのだろうか。 
 
でも、残念ながらまったく話が通じなかった。ノブさ 
んが受話器の向こうで叫んでいるのが聞こえる。 
    
 「あんた誰? お姉ちゃんおらんの?」 
 「べに丸です。ここにユキコさんいます。声は 
   聞こえてますけど、ことばが出ないんです」 
 「あんた誰なん。◯◯さんとこと違うの? ◯◯さん 
  はお留守なん?」 
 「(留守なわけないじゃないですか)いますよ。 
  ユキコさんもここにいますから」 
 「あんた誰?」 
 
堂々巡りなので、ユキコさんに受話器を握らせて様子 
を見ることにした。ノブさんの大きな声が聞こえる。 
ユキコさんは不思議そうな表情で受話器を耳に当てて 
いるが、一言も発しない。 
 
なるほどね。耳の遠い人と言葉の不自由な人が、電話 
で話そうとするとこうなるんだと気がつきました。し 
かも、ふたりとも「認知症」だし~。

やっぱりお弁当手つかず

2005年01月06日 | 義母ユキコさん

今日は出勤。例によって、ユキコさんの昼食にお弁当を作って
置いておく。でも、食べてもらえなかった。この前、私が逆上
する原因となった(昨年の12月13日)メモの文面を、夫の
指摘通りに改めてみたんだけれど。 
 
どうやら、ユキコさん、書かれた言葉の意味を理解すること 
が出来なくなっているのは確かみたい。側についてひとつひ 
とつを手伝うなり指示するなりしながらでないと、もはや何 
かをやってもらうことは無理になってきたんだなあ。 
 
早く帰宅した夫が手つかずのお弁当を見て、急いで夕食を運 
んだら、あっという間にきれいに食べてくれたそうです。お 
腹の具合が悪かったわけではないのよね。 
 
「仕方ないわよね」「そうだね」と夫と確認しあったけれど 
さて、今後の介護の舵取りはどっち方面へ向かって行けばよ 
いのだろう。