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今日も人生はライフ

60代主婦の日常はけっこうビジー。

受信料

2015年05月08日 | 母と伯母

「そういえば、お姉さんNHKの受信料を普通に払っているのかしらね」
母が思い出したように言う。母の姉、すなわち伯母のことである。
母と伯母は奇しくも同じ心臓の手術をしていて、それぞれ身体障害者
手帳1級の所持者である。しかも収入は年金だけ。母は手続きをして
受信料が全額免除になっている。

同じ条件を満たしている伯母も手続きさえすれば当然「全免」になる
はずなのだ。だが、そんなこと思いつきもしなかった。

伯母のためになることなのに検討さえしなかった私たちの何という
迂闊さ。
遠方の老人ホームに入居していて、そうそう頻繁に訪問でき
ないってことを差し引いたとしても、実の子どもだったらもうちょっと
親身
になっていたわよねぇ。

次に伯母を訪ねるとき、ぜひ意向を訊いてみなくては。

   ********

ただ…手続きに必要な住民票と非課税証明書を取るには委任状が
要るし、障害者手帳の現物を役所の窓口に持って
行く必要があるし、
実際のところ超めんどくさいのである。
手続きはすべて伯母の住所地でやらなくてはならないのだから。

たぶん一回じゃ済まないだろうなあ、またホテルに一泊かなあなどと
こっそり溜息をついている私です。

 

 

 


美人の自覚

2015年04月15日 | 母と伯母

母が通っている病院の透析センターでは、透析が終了すると美味しい
昼食が提供される。母をいれて4名のおばあさんたちが一つのテーブル
を囲んで和気あいあいとランチをするのだそうだ。

そのうちの一人は、仮に「柏澤さん」と名付けるが、若い頃はさぞかし
美しい
人だったと思われる70代の女性だ。母によると今だって十分に
美人なのだそうだ。

   「柏澤さんはね、自分が美人だということをすごく自覚して
   いる人なの。私たちが『あなたは美人ですものね』って言うと
   その通りと言わんばかりにいつもうなずくのよ」

   「3年くらい前に柏澤さんバイクに引っかけられて怪我をした
   んだけど、病院で事情を訊かれた際どういうわけか警察官

   みんな洋子さん、洋子さんって下の名前で呼ぶんですって」

   「だから私たち 『それは、あなたが美人だったからでしょう』
   って
お世辞半分で言ってあげたの。そうしたら、やっぱり当然
   の
ようにうなずくんだもの。美人の自覚がこれほどだとは思わ
   なかったわよ~」

柏澤さんの幸せなお人柄に、可笑しいやら感心するやら……。で、実はこの話
にはちょっとしたオチがついているのだ。

柏澤さんが一足先に帰った後、残ったうちの一人でなかなかの毒舌家Sさんが
言い放ったのは

   「あれはね、カシワザワサンというのが発音しにくかった
   だけのことよ。何たって洋子さんの方が言いやすいじゃない」

これには私も大笑い。

 

 


位牌の文字

2015年04月10日 | 母と伯母

母と伯母は姉妹で、その両親は私との関係でいうと母方の祖父母
ということになる。とっくにお墓の中に入っているわけだが、彼らの
位牌は、伯母が老人ホームへ入居する際持っていった。

先日、その位牌に書かれている法名を書き写してきてほしいと母に
頼まれた。それで、2時間かけて伯母の住むホームへと出かけて
行ったわけなのだが。

翌日母のところへ行き、書き写したそれを見せたとたん「違う!」と母。

  「おじいちゃんの法名が『信士』のはずはない。『居士』と
  なっていたはずよ。写し間違えたんじゃないの」

居士をわざわざ信士と書き間違えるはずはない。とにかく一文字一文字
忠実に書き写したはずなんだから。でも確かに変だなとは思ったのだ。
祖母の方が大姉となっているのにバランス悪いわよね。

    *********

仕方ないので、また伯母のところへ位牌の確認に。今度は写真にとって
動かぬ証拠を持ち帰る。確かに信士と書かれていたから私の間違いでは
なかった。とはいえ、文字数などから考えてやっぱり信士は変。位牌に
するときに何らかの手違いが生じたのだろうか。

50年以上前の話、藪の中です。

 

 

 

 


母のええかっこしい

2015年04月04日 | 母と伯母

週3回透析に通う母。その病院では簡単なリハビリテーションも
やっている。歩行器にすがって歩くのがやっとなので、せめてその
脚力を維持するためのリハビリだ。

その日はマッサージを受けた後、ベッドの上で脚を交互に持ち上げる
運動をやった。だが、やり過ぎたのねぇ。

翌日になって背中が痛いと言い出した。体をまっすぐに起こすことが
できない。椅子から立ち上がろうとすると「イタタタタ!」
まったく人騒がせなことである。

急遽タクシーを呼び、私が通う接骨院へ連れて行った。痛みがなくなる
には時間が必要だが、大きな傷害というわけではなかったのでまずは
ひと安心。
本人曰く「先生を前にいい恰好を見せたかったのよね。
頑張り過ぎちゃった」

けっこう見栄っ張りな母です。


老人ホームからの電話

2015年03月23日 | 母と伯母

伯母の入居する有料老人ホームから時々かかって来る電話は、
ほとんど
の場合あまり良い内容ではない。いちばん多いのは、
着替えや入浴の際、
伯母の手足に内出血を発見したという謝罪
の電話。

心臓の手術後ワーファリンを服用しているためか、ちょっと当たった
程度でも内出血になってしまうらしいのだ。

伯母のベッド回りやトイレ回りの固いものすべてに緩衝となるもの
を巻きつけて
予防してくれてはいるけれど、100%回避することは
難しいのだろう。

   *******

そして、昨日の電話である。

   「朝7時ころ、お部屋から『助けてー』という声がしたので
   職員が
駆けつけたところ、M様、車いすからずり落ちて
   いらっしゃいました」

   「へ? それはまた何で」

   「あとでお聞きしたら、床に落ちたものをご自分で拾おうと
   されたようなんです。本当に申し訳ありません。
   そのショックの
ためか血圧が高めでしたので、しばらく安静
   にしていただきました」

恐縮しきりのスタッフである。「伯母さま、またやりましたね~」と内心
苦笑する私。
ヘルパーさんが来るのを待ちきれないのか、それとも
些細なことで人を呼ぶ
ことに気兼ねなのか、伯母はしばしばこういう
事態を引き起こす。

それでも伯母が住んでいるホームのスタッフはよくやってくれて
いると
私は思う。もし伯母の希望通り母の入居しているホームへ
移れたとして……
「助けてー」の声に気がついて誰かが駆けつけて
くれるまで2,30分は放った
らかしになってしまうかも。

伯母を転居させるべきか否か、まさにここが悩みどころ。

 

   

 

 


原因はそっちか

2015年03月02日 | 母と伯母

透析に通う母が、介護タクシーを使う際に利用している「福祉タクシー券」。
なかなか精算されなくてヤキモキしていたが、そろそろ年度末だし、とまずは
介護タクシーの会社に問い合わせてみた。

電話に出たのは社長さん。私の質問に対して みなまで言ってくれるなと
ばかりに平謝り。どうやら、遅れの原因は全部タクシー会社の方にあった
らしい。市へ提出するタクシー券に業者が記載すべき事項の一部を書き
落として
いたのね。

そのせいで券が丸々タクシー会社へ戻ってきちゃった。市の障害者支援課
改めて提出し、手続きはやり直しに。補助金が振り込まれるのはずーっと
先ってことね。まったくもう…何をかいわんやの心境だ。

私の住む自治体の役所は何かにつけて仕事が遅いと文句タラタラだった私。
今回も原因は市の方じゃないの? と実はひそかに思っていた。ゴメン。



 


救急車

2015年02月17日 | 母と伯母

あの日、一日に3回も呼んでしまった救急車。

偶然か必然かは分からないが、来てくれたのは3回とも同じ救急隊チーム。
内心は呆れていたのかもしれないけど、嫌な顔もせず親身に対応してくれて
本当にありがたかった。

  *************

数週間たち、母の症状はすっかり落ち着いた。そして、有料老人ホームへの
転居も決まった
ある日、あの時の救急隊にお礼をしたいと母が言い出した。

公共の機関が任務としてやってくれたことだし、だいいち公務員がお礼とか
贈り物とか受け取るはずないでしょ、と私。だが、母は引き下がらない。
仕方なく面倒な役目を妹が引き受けて、出動元の消防署へ ビール券を持って
出かけて行った。

案の定、受け取ってくれるはずもなく 気持ちだけで結構と固辞されたのは
当たり前のことだった。だが、お礼の気持ちを伝えて満足したのだろうか、
母は案外素直に納得した。

宙に浮いたビール券は 妹と私で山分け。


母、転居の理由

2015年02月17日 | 母と伯母

母が現在のホームへ転居することになった直接のきっかけは、一日に3回も
呼んでしまった救急車。


毎日 夕方になると呼吸が苦しくなるのを何とかやり過ごしていた母であったが
ある日、どうにも耐え切れなくなり119番を回した。救急車でかかりつけ病院に
向かい 薬を処方されたが、医師からは様子を見るようにと言われる。

しかし、帰宅するとまた苦しくなる。駆けつけた妹と私も 「ここで死にたくない。
死ぬんなら病院!」 と繰り返す母を前に為すすべなし。結局一晩に都合
3回も救急搬送を依頼することになってしまったのだった。

3回目はすでに夜中である。頼み込んで一晩だけという条件のもと入院を許可
してもらったが、時計は午前1時を回っていた。もうさんざんな一日だったのである。

    ***********

なぜこんなことになったのだろうか。母自身が振り返って言うことには

   「あの時は、ひとりぼっちで夜を過ごすのがとにかく怖かった。
   あそこで誰にも知られずに死ぬのがたまらなく恐ろしかった
   んだと思うの」

「あそこ」 とは、いわゆる 「サービス付き高齢者住宅」のことである。サービス
付きとは
いうが、基本的に自宅扱いであるから、介護サービスは個人が個別に
業者と
契約する仕組み。夜間、スタッフが居るには居るけれど、救急車に同乗
して
病院まで行ってくれるわけではない。

ある程度健康で、干渉されたくない、一人気ままに暮らしたい、そういう人には
とても住みやすい場所だ。私も将来入居するならここがいいわと思っていたくらい
だから。

だが、心臓に爆弾を抱え、糖尿病で透析患者という満身創痍の母には、やはり
向かなかったのかもしれないなあ。なまじ頭がしっかりしているだけに、この施設
ではなんでも自分でやらなくてはならないと過剰に思い込み、それが不安となり
夕暮れどきの呼吸困難につながってしまったのではないか。

有料老人ホームへ転居してからの母は、

   「何かあったら看護師さんを呼べばいいから安心。
   お医者さんにも
すぐ連絡してきてもらえるし」

そして、転居以来呼吸が苦しくなる症状は影をひそめてしまった。多分に精神的な
ものが影響していたに違いない。今になってわかった気がする。

 


選りによって[2]

2015年02月05日 | 母と伯母

母の介護度認定更新のための調査日が決まった。ホームのケアマネさんが
心得ていてくれるので必ずしも家族が同席する必要はないのだが、母としては
娘のつきそいがあれば心強いに違いない。

だから 「決まったら知らせてね。私の方はどうにでも都合つけるから」と確かに
請け合ったのではあるが…

選りにもよって、テニススクールの日とかち合うなんて。この週は、その日以外
なら
私の予定はガラ空きだったんだけどなあ。もちろんスクールの方は
振り
替えれば済む話。ただ レンタルコートを予約して仲間とゲームをする約束
をして
いる。人数ぎりぎりだから私が不参加だと流れてしまうのだ。せっかく苦労
してコートを取ったのが水の泡。それは何としても避けたい。

幸い調査の時間は午前中なので、終わり次第取って返してテニスコートに
直行することにしよう。

こんなことでジタバタしている私、とんだ自己中娘です。

 

 


払ったっていいけれど

2015年01月26日 | 母と伯母

伯母の会計を預かり始めて2年半になるが、大したことをやっている
わけではない。老人ホーム関係の引き落としや年金の振り込みが

あるので月に1,2度通帳の記帳をしたり、郵便物をチェックして必要な
支払いをしたり、その程度のこと。

だが、先日届いた年金の源泉徴収票をながめていて、ふと思った。
この程度の年金額に対して伯母が払っている税金はけっこうな額に
なっている。これって確定申告をしたらかなり戻って来るんじゃない
かしら。

収入が公的年金だけという場合の確定申告は極めてシンプル。簡単に
計算することができる。そしてびっくり。伯母は障害者控除も受けられる
から、払った税金がほとんど全部戻って来る勢いではないか。

伯母が年金生活を始めて、いったい何年経つのだろう。今91歳だから、
定年退職65歳としたって25年以上になる。その間、確定申告
をした
なんて話は聞かないから、たぶん源泉徴収された税金は取られっ
ぱなし
だったってことになるわよね。

もったいないというか、何というか……払わずに済んだかもしれない
何百万円ものお金を税金として国に納めていたわけだ。まあ、税金
だから誰かのお役には立っていたのだろうけれど。

それにしたって伯母さま、気前が良過ぎます。

 

 


頓挫

2015年01月24日 | 母と伯母

母の住む介護付き有料老人ホームに空きが出た。希望していたフロアで
広さも十分。これなら伯母も気に入って転居する気持ちになってくれるだろうと
思ったのだが…

施設内をひと通り見学し、押さえてもらっていた部屋をじっくり観察したのち
母の部屋に戻った伯母。 どうだった?と問いかけてみるも、何だか歯切れが
悪い。、

  「ガランとしてるわね」 (そりゃあ、まだ家具も何も入ってないから」
  「なんか寒い」 (暖房入れてませんからね)
  「私がここへ来たら、あなたたちの迷惑になるんじゃないかと心配」
                     (何をいまさら)
  「○○子さん(母のこと)の部屋よりは狭いのよね」
        (確かに。 でも一般的に見れば相当広い部屋ですよ)

要するに気が進まないということらしい。どこがどんな風にダメなのか具体的
に言ってほしいところではあるが、伯母自身にも説明のできない 「何となく
気にいらない」感があるのだろう。

とはいえ、母の近くに移りたいという望みは依然として強いわけだし、何より
母が住んでいる部屋のことは大いに気に入っている様子。つまり、母と全く
同じタイプの部屋ならOKということなのかもしれないなあ。

とにかく無理強いはできない。残念だがいったんリセットして、次のチャンスを
待つことにしましょう。



 

 


福祉タクシー券

2015年01月21日 | 母と伯母

週3回透析に通っている母は、通院に介護タクシーを使っている。
費用は完全に自己負担なのでかなりの出費だ。それを助けて
くれるのが、障害者手帳取得者に支給される「福祉タクシー券」
である。一回の利用につき1200円まで補助してくれるから、
とても助かっている。

ただ、支給方式がねぇ。

介護タクシーの運転手さんには毎回タクシー券を添えて満額料金を
支払わなくてはならない。そして補助金が振り込まれるのは、この券
がタクシー会社から市役所へ回って来てから後のことになる。当然
相当なタイムラグが発生してしまうのだ。

とにかく入金が遅い! 計算してみると、既に半年以上遅れている。
タクシー会社がちゃっちゃと事務処理してくれて役所の仕事が滞ること
さえなければスムースに運ぶはずなんだけどなあ。

タクシー会社と役所のどっちが原因なんだろう。福祉を受ける立場
の者としては、忍耐強く待つしかないわけですが。

 


いよいよ始動

2015年01月17日 | 母と伯母

伯母の願い通り、母と同じ老人ホームへの転居計画をいよいよ実行に
移すことになった。母、妹、私の3人で伯母の今後についてさんざん
話し合ったあげくの結論である。

そして今日、希望の部屋が空くのは春になる頃かしらね、などとのんき
に構えつつホームの相談室に電話を入れたのであったが…
何と条件ぴったりの部屋が  二つも空く予定だと言うではないか。
私の正直な気持ち 「えぇ~、部屋 空いちゃうの?」 思わずため息が
出る。

まず候補の部屋を伯母に見てもらわなくてはならない。そのことひとつ
とっても大仕事だ。良しとなったら、次はそれぞれのホームとの交渉。
さらに
本人の状況を把握するための行ったり来たり。役所関係、銀行関係
の手続きも並行してやらないと。住んでいる部屋の明け渡しとこっちの
部屋の受け入れ準備、そして引っ越しの段取りと……やることが怒涛の

ように押し寄せる。

距離が近ければまだしも、神奈川県と千葉県だから、往復するだけで
くたびれるよ~。たぶん、ホテルに泊まるっきゃないな。始まる前から
すっかり
疲れています。


 


暗号

2015年01月04日 | 母と伯母

さっき母から届いたメール。途中から変なことになっている。

   きようはありがとうございました うけとるれんしゆう
   するので まため11119993344445555

何かのはずみで文字の種類が数字になってしまったのだろう。
でも、それをそのまま送ってくる?


直球で訊かれても

2014年12月28日 | 母と伯母

『母が重たい』-----昨晩のNHKテレビ「夜だけどアサイチ」という特別番組の
タイトルである。

実母の存在を「重たい」と感じる女性たちの声を集めて紹介し、親子の距離の
取り方、いかに親離れ子離れするかといった内容を扱った情報ドキュメンタリー
であったらしい。

  「あなたにとって、私は重い?」

いきなりの母の問いにキョトン。 「えっ、何の相談?」 マトを大きく外して
トンチンカンな返事。 その番組を見ていない上に、前置きもなしに尋ねら
れても答えようがない。

聞いてみると、高齢の実母の介護を重荷に感じるなどといった単純な話では
ないらしい。育てられる過程で母親から受け続けてきた抑圧、奉仕、依存、嫉妬
などの要素にからめとられ、娘が実の母親の影響から抜け出せなくなってしまう、
そんな現象がいま問題になっているという。

母は、番組を見てすっかり考えさせられ、そして先ほどの質問になったという
わけだ。

さて、私は母のことをどう感じているのだろう。「そうね、重たいわ」 と答えるわけ
にもいかず、かといって 「いや、ぜんぜん重たいなんて感じてないわよ」 と
即答するのも違う気がして。