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今日も人生はライフ

60代主婦の日常はけっこうビジー。

『広報紙』を録音する

2016年03月19日 | 音訳(点訳)

市の広報紙を録音する当番が回ってきた。私にとっては初めての体験。
ベテランメンバーをリーダーにして、中堅どころと新人、この組み合わせの
3人が
チームを組む。

わが市の「声の広報」は、60分テープに吹き込んで作る。作業はシンプルだ。
録音機の操作、マイクの前での読み上げ、横で原稿を見ながら間違い
チェック、この3つの役割を交代しながらテープを完成させるのである。

単純作業ではあるけれど時間はけっこうかかる。記事ごとに細かく確認
しながら
読んでいき、小刻みにテープを止めつつ録音していくからだ。
とりあえずの
録音作業がすべて終わったのは午後2時を過ぎていた。

そのあと、3人の耳で完成テープを全部聞きなおせば終了…となるはず
だったのだが、ここで見過ごせないミスを発見!

国民年金保険料についてのお知らせ記事の最後、問い合わせ先の
担当部署名が抜け落ちていたのだ。広報誌の中ほどだから、まさか
その
記事以降を全部やり直すわけにはいかない。

電話番号と担当課の部分だけを少し早口で読み直し、最初のスペースに
上書きすることにした。3語分の場所に4語を詰め込もうというわけである。

うまくいきましたねぇ。リーダーの神業的録音操作テクニックと、読み手の
絶妙なスピード制御によって、はめ込み成功です。

   *********

テープ録音ゆえのこんな苦労は28年度で終わり。29年度からはデジタル
録音に完全移行
となる。削除・挿入・上書きが自由自在に。

 

 

 


人が足りない

2016年03月07日 | 音訳(点訳)

音訳ボランティア。

講習を受けサークルに入会してから早いもので1年が過ぎた。
当初20人ほど
いた受講生だが、今や実際の活動に参加して
いるのはわずか
数人になってしまった。先輩会員と合わせても
10数人という心細さだ。

新人だからできません、などと言ってはいられないのである。

録音ソフトを入れたパソコンの前に座り、冷や汗をかきながら
慣れない操作。
DR-1という機械を自宅に持ち帰り、マニュアル
と首っ引きで
録音する。 以前は3年たたないとやらせて
もらえなかったという市の広報の音訳作業も、背に腹は変え
られないとばかりに、私たち新人にも当番が回ってくる。

喜んだらいいのか困惑すべきなのか。とにかく人が足りな
過ぎです。ボランティア活動を継続することの難しさを早くも
感じ始めているわたし。

 


私、出遅れているかも

2016年01月29日 | 音訳(点訳)

講座が終了すると、受講生は自分で選んだ本を一冊まるまる
点訳することになっている。首尾よく完成した暁には「日本点字
図書館(サピエ図書館)」の蔵書の一冊にしてもらえる。

点訳者としての第一歩を踏み出すわけである。

   「最初なので、200ページくらいの小説かエッセイが
   いいですね。あまり高望みしないで読みやすい作品を」

という先生のアドバイスを受け、受講生の皆さんは次々に本を
決めていく。ひょっとして、決まっていないのは私だけ?
講座が終わるまでに選べばいいや、とのんびり構えていた

けれど、どうやらそんな余裕はなさそう。

決めなきゃ!

 


年末年始は点訳の宿題

2016年01月06日 | 音訳(点訳)

昨年最後の講座で出された課題は、かなりの大物だった。一冊の本を
体裁通りにまるごと点訳するという練習だ。本文は短い簡単な童話が
数個
だけなのだが、油断はできない。改行、行あけ、改頁、見出し序列
の区別の仕方…

容れ物の方もめんどくさい。「表紙」「目次」さらに「奥付」の部分に細かい
ルールがてんこ盛りで、
どこから手をつければいいのか、ただただ途方に
くれるばかり。

一瞬、挫折の文字が脳裏をよぎる。でも、ここで諦めるわけにはいかない
もんね
。年末年始はあらゆることを放ったらかしにしつつ頑張りましたとも。

とはいえ、講座が終了したら今度こそ本物の本を一冊点訳しなくては
ならない。それが、いわゆる卒業試験になるというわけで、先は長いよ~。

 

 


読み方の間違いは悔しい

2015年11月13日 | 音訳(点訳)

点訳の宿題が添削されて戻ってきた。今回は読み方を3か所も
間違えていた。

  幅広   町工場   北里大学

正解は、それぞれ「ハバビロ」 「マチコーバ」 「キタサトダイガク」。
いわゆる難読漢字ではない。だから自分の読み方が間違っているとは
夢にも思わず、辞書で
確認する必要性すら感じなかった。

間違えるべくして間違えたってことね。

単語を区切ってスペースを空けることを「マスアケ」といって、今の私には
これがとっても難しい。だが、先生はおっしゃる。

  「極端な言い方をすれば、マスアケは間違っても漢字の読みは
  間違えないように。むしろ読みの方が より大事かも」

漢字の読みにはけっこう自信があったからちょっとショックだ。こういう素養は
一朝一夕には身につかないものだしなあ。

 

 


手におえない複合語

2015年10月17日 | 音訳(点訳)

点訳の課題をするときの手順は、まず分かち書きのための区切りを
入れることから始める。

  無駄と非効率の中に宝物がある。

この文は

  無駄と 非 効率の 中に 宝物が ある。

というふうにスペースを入れてから点字に直すのである。

この分割さえきちんと出来ていれば、点字に直すこと自体はあまり
大変ではない。むしろ機械的な作業だから楽しい。難しいのは 
やっぱり
分割なのである。

  ***********

先週習ったのは「複合語」だった。そもそも複合語の定義が完全に
理解
できたとはいえない私なので、”たぶん” とか ”そうかな” の
レベルで
判断するしかないのが悲しい。 たとえば------

  雪女や狼男の映画など決して見たくない。

「雪女」と「狼男」は似たような複合語だけれど、なんかワナがありそう。
ルールを考えると、雪女は分割しないけど、狼男の方は「狼」と「男」に
分けるんじゃ
なかったかなあ。ウ~めんどくさい。

 


皆勤を逃す

2015年09月18日 | 音訳(点訳)

悔しいなあ。皆勤を目指していたのに、20回の講座を折り返す前に
黒星をひとつつけてしまった。何とか回復しようと必死で静養したのだが
38度台の熱はなかなか下がらなかったのだ。若い頃は、1日あれば
どんな体調の悪さも跳ね返すことができたのに、やっぱり年齢を重ねると
いうことは回復力も衰えていくってことなのね。

3日間横になっていたから、体を縦にするとクラクラする。ほとんど食べて
いないので体重は激減。入っていた予定もほとんどキャンセルである。
だが、そろそろ活動を再開しなくては。

まずは 送ってもらった点訳の宿題から。


もっと課題を!

2015年09月04日 | 音訳(点訳)

点訳講座の先生からメールが届いた。

   「受講生の中には『もっと課題をください』とおっしゃる方が
   いらして、これまでも追加をお送りしていましたが、この際
   他の方々にも問題と解答をお送りいたしますので、自己採点
   でやってみてください」

へぇ~、熱心な人はすごいなあ、とびっくりなのである。毎回の講座で
出される宿題を片付けるだけで精いっぱいの私としては、ちょっと困った
というのが正直なところなんだけど。

その辺りは先生もお見通し。

   「宿題で手いっぱいの方は、いつか役立ててください」

と優しいフォロー。そう言われちゃうと頑張らないとだめかなあ、などと
自分のやる気を探し始めるから、けっこう単純な私。とはいえ、まずは
宿題、宿題…


肝心なことを

2015年08月18日 | 音訳(点訳)

点訳講習会では、まどろっこしいほどにゆっくりとカリキュラムが進む。
1回の講座で習う内容は、テキストのわずか2,3ページ。だが、油断
は禁物。
それを積み上げていくと、点訳に必要なかなりの知識をいつの
まにか学んで
いることになるのだ。

毎回の宿題の中身は どんどんボリュームアップしていく。前に習った
ことも
さりげなく盛り込まれているから、そこを間違えるのは悔しい。
テキストと
首っ引きで取り組むのである。目標はノーミスだ。

   ************

今回の宿題が戻ってきた。ドキドキしながらファイルを開く。ミスがあると
その部分が緑色に変わっているはずだが…。おお~、全部クリアしている。
ついにノーミス達成か、と喜んだのもつかの間。

先生のコメントが

  「内容は全部正解でしたが、3マス目から書き出すのを
  忘れて
いましたね」

ぅわ~、そうだった。点訳の書き出しは必ず3マス目から、というのが
鉄則
だった。基本中の基本を私はすっかり忘れ果てていました。

 

 

 


6点入力

2015年06月24日 | 音訳(点訳)

パソコンで点訳をすると聞いた時、まず想像したのは「翻訳ソフト」の
存在だった。科学技術のめざましい進歩発展に照らしたら、かな文字を
点字に翻訳する技術なんてとっくの昔に実用化されているだろう。
キーボードでパシャパシャと
ローマ字入力したものが自動的に点字に
翻訳されるというイメージを
思い描いた。

ところが、それが大きな勘違いであることを昨日の講座で思い知った。

点字器がパソコンに替わりはしたものの、点訳の方法は昔と同じ「6点
入力」なのである。6つの点を組み合わせて作る点字、それをそのまま
入力する。だから、点字の50音、点字の数字、点字のアルファベット…
覚えなければならない。

パソコンだったら何とかなるかな、と考えていた気持ちがかなりへこむ。

それでも、やっぱりパソコンはすごいのである。点字編集ソフトには
もちろん翻訳機能が備わっていて、入力した点字を即座にかな
文字に
変換して正誤を確認することができるのだから大助かり。
間違いが発見
されたら、その訂正(削除や挿入)はとても簡単だし。
昔は、一文字でも
押し間違えたらそのページを全部やり直す、なんてことも
あったらしい。
気が遠くなるような根気と労力が必要だったのだ。

 


間違えるにしても

2015年06月21日 | 音訳(点訳)

毎回どっさり出される点訳の宿題は、全部やり遂げるだけでも
けっこう大変。そして、ただやればいいってものではなく、できる
限り間違いのない答案を作りたいのである。

そのため、仕上げた課題をいったんプリントアウトして自分の目で
校正してみるのだが、初心者がやる校正は所詮穴だらけ。誤った
知識で見直した部分は、ことごとく間違いとして添削されて戻って
くる。

ただ、間違い方にもコツがあるなあと思う。どうせなら「理屈通り」に
間違えたい。すなわち 「この約束を忘れていたから、同じルールを
使うところはすべて間違えた」 ということなら自分でも納得できる
ような気がする。次の改善につながるミスってそういうものよね。

何の法則性もない とっ散らかった誤答ばかりでは、ただ意気消沈
するだけ。単なるおっちょこちょいのケアレスミス、あるいは点字の
ルールがほとんど理解できていない勉強不足ということに他ならない
のだから。

あ~あ、もう少しキレのある脳ミソがあれば。


まだ始めたばかりなんだけど

2015年06月07日 | 音訳(点訳)

「だれか点字が読める人いない?」

音訳ボランティアの録音日、Sさんの呼びかけが耳に入り、考えるより
先に「はい、できます」と手を挙げていた。何たる図々しさ。
でも、カナの50音はだいたい覚えたつもりの私、たぶん読めるはず。

部屋に置いてあった「点字表記辞典」をチラチラと参照しながら、音訳
テープの利用者から送られてきた短い手紙を漢字かな混じり文に直した。

日常的に点字を使っている人が作成した生の点字文を見るのは初めてで
ドキドキ。内容が平易なものだったからには違いないけれど、
まあまあ
スムースに読み下すことができて嬉しかった。

もっとも、最初は仮名に直した文がまるで意味不明でものすごく焦った
のだ。
実は紙が逆さまだったのよね。恥ずかしくて、こっそり笑いました。


勘違い

2015年05月27日 | 音訳(点訳)

音訳ボランティアサークルの総会で、Yさんに久しぶりに会った。私に
点訳
ボランティア講習会のことを教えてくれたYさんだ。彼女は木曜日の
方の
講座を受講しているはず。さっそく互いの情報交換をする。

    私「講座はどう?」

  Yさん「明日が4回目だけど、やっぱりかなり専門的よね。
      法律のこと
なんかも教わるし」

ん?法律のこと? 私がもらった1年間のカリキュラムには法律の講義
なんて入ってなかったけど。

  Yさん「次の回くらいから読む実習が始まるらしいわよ。
     8月には
中間テストがあるしね」

読む実習? 何で点訳の講座なのに読むの? 中間テストって何よ。
ようやく「なんか変」と気がつく私。

    私「ちょっと待ってYさん、点訳じゃないの?」

  Yさん「音訳よー。何で点訳なのよ」

え~、だってあなたが点訳ボランティアの講習会を教えてくれたんで
しょう。
今はパソコンでやるから大丈夫って言ったじゃん。年齢制限も
あるから
やるなら今のうちって誘ってくれたじゃん。

だが、今となってはどれもこれも私の勝手な勘違いと思い込みだった
としか言いよう
がない。Yさん自身は「音訳」の講座を何の疑いもなく
受講しているわけだし。

視覚障害者センターのサイトに『点訳』と『音訳』の両方の講座案内が
同時期に載っていた、そのせいだ。彼女が点訳の説明会に来なかった
のも当たり前ってこと。

いろんな勘違いが重なって、私のようなおっちょこちょいがそれまで
思ってもみなかった点訳の世界に足を踏み入れることになってしま
った。「どうしてくれるの」とつぶやくけれど、どうしようもない。
乗りかかった舟だ。頑張るしかないわよねぇ。

 


間違いの傾向

2015年05月17日 | 音訳(点訳)

ワードで作った点訳講座の宿題は、メールに添付して講師の
アドレス宛に送る。次回講座の4日前までというのが締切り
なので時間の猶予はあり過ぎるくらいだが、せっかちで心配性の
私はさっさと終わらせて送ってしまう。

すると、まさに間髪を入れずの勢いで添削されたファイルが返信
されてくるのだ。先生すごい。

細心の注意を払ってやったつもりだったが、やっぱりミスはいくつか
あって、面白いのは自分がどういう間違いをしでかす傾向にあるか
が分かってしまうこと。

点字を漢字かな混じり文に直す課題

   間違えた私の回答→ 「梅(ウメ)」  「魚(ウオ)」  「薫る(カオル)」

   正解→→→→     「生む(ウム」 「上(ウエ)」  「帰る(カエル)」

単語の羅列なので、どんな漢字を充てるかは自由だが、問題は
読み。私は母音の「ウ」「エ」「オ」を取り違えてしまうことが多いみたい。
これは「ウ」だったかな、それとも「エ」かな、いやいや「オ」だっけ、と
いつも迷うもんねぇ。

要するに母音の過半数が曖昧だということ。間違いの傾向などと
いう生易しい話ではないかも。

 


点訳講座始まる

2015年05月13日 | 音訳(点訳)

昨日は第一回目。24人の受講生のうち、全くの初心者は12名で
残りの半分は何らかの形で点訳を経験している人たちですって。
スタートから
既に差がついているというのに、意気込みの点で私は
かなり遅れを
取ってしまっているみたいだ。

   「前回の説明会から3週間たちましたけど、皆さん
   点字の
50音はもう覚えました?」

講師のことばにぎょっとする私。えっ、まだ講座が始まってもいない
のに、
そんな暗黙の了解事項があったの? 確かに説明会のとき
点字の
仕組みを簡単に教わったし、50音表をもらって帰っては
きましたが…

とにかく受講生の皆さん、見るからに真面目で勉強が好きそうな人
ばかり。
自己紹介を聞くと 「本が大好きです」 「地元で点字講座を
受けたけど
さらに勉強したくて」 「退職したので何か地域の役に立ち
たいと思って」
と前向き発言がポンポン出てくる。誘われて何となく、
趣味の延長みたいな感じでふらふらと参加した私
とは大違いだ。

さっそく点字の文章を漢字かな混じり文に直す宿題がドサッと出たし、
生半可な気持ちでは
ついて行けないかも50音表と首っ引きで
一文字
一文字点字を読み取る作業は、まさに地道を絵に描いたよう。
コツコツと努力することがとても苦手な私に、果たして点訳の勉強は
続けられるのだろうか?