市の広報紙を録音する当番が回ってきた。私にとっては初めての体験。
ベテランメンバーをリーダーにして、中堅どころと新人、この組み合わせの
3人がチームを組む。
わが市の「声の広報」は、60分テープに吹き込んで作る。作業はシンプルだ。
録音機の操作、マイクの前での読み上げ、横で原稿を見ながら間違い
チェック、この3つの役割を交代しながらテープを完成させるのである。
単純作業ではあるけれど時間はけっこうかかる。記事ごとに細かく確認
しながら読んでいき、小刻みにテープを止めつつ録音していくからだ。
とりあえずの録音作業がすべて終わったのは午後2時を過ぎていた。
そのあと、3人の耳で完成テープを全部聞きなおせば終了…となるはず
だったのだが、ここで見過ごせないミスを発見!
国民年金保険料についてのお知らせ記事の最後、問い合わせ先の
担当部署名が抜け落ちていたのだ。広報誌の中ほどだから、まさか
その記事以降を全部やり直すわけにはいかない。
電話番号と担当課の部分だけを少し早口で読み直し、最初のスペースに
上書きすることにした。3語分の場所に4語を詰め込もうというわけである。
うまくいきましたねぇ。リーダーの神業的録音操作テクニックと、読み手の
絶妙なスピード制御によって、はめ込み成功です。
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テープ録音ゆえのこんな苦労は28年度で終わり。29年度からはデジタル
録音に完全移行となる。削除・挿入・上書きが自由自在に。