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今日も人生はライフ

60代主婦の日常はけっこうビジー。

二冊目を選ぶ

2017年02月20日 | 音訳(点訳)

今年度最後の点訳勉強会へ出かけた。テーマは「図表の書き方」。
タイトルを見ただけで逃げ出したくなる。点訳一冊目に簡易な小説を
選んだのも「図表は出てこないから」だったのだ。

でも、これから点訳を続けていくつもりなら、苦手を避けてばかりでは
いけないわよね。で、帰りに資料室へ寄って私にとっての二冊目原本を
探した。
記号や図表、写真など満載の本が何冊も点訳を待って並んで
いる。

考えた結果、いきなりの無謀はやっぱりやめることにした。新米点訳者が
出しゃばる場面ではない。軽いタッチで書かれた実用新書を選んだ。
だが、帰宅後に改めて見直し、目次の細かさに絶句である。本文の
小見出し
すべてを目次として立てているのだ。

目次だけで7ページって…。

大きい題目、中くらいの題目、小さい題目、それぞれ何マス目から
始めるべきかのルールが私にはまだまだ難しい。まずは点訳手引きの
熟読からだなあ。


 


ニュースを読んで大失敗

2017年02月02日 | 音訳(点訳)

先日、市内の視覚障害者団体が発行する会報の音訳作業に初めて
参加した。私が担当するのは、日盲連が出している「点字JBニュース」
から抜粋した記事の
いくつかを音訳する作業。

当日録音場所へ出向くと

  「はい、これをお願いしますね。マーカーで囲んだ記事です」

ポンと渡された数枚の用紙には、パソコンから打ち出されたびっしりの文字。
練習の時間もあらばこそ、ほとんどぶっつけ本番だから、けっこう慌てる。
ざっと下読みをして録音開始だ。

テレビニュースのアナウンサーが、次々に差し出される原稿を当たり前の
ように
すらすらと読む姿が脳裏をよぎった。プロはやっぱりすごいね。

  ************

何とかやり終えて帰宅。だが、持ち帰った原稿を何気なく読み返して青ざめた。
「1月16日号」と読むべき日付を「1月10日号」と読んでしまった
ことに気づい
たのだ。読んだときは手書きの「6」が「0」に見えたのよ。

1月13日に開催された会議の記事が載っているというのに、1月10日号って……
誰も訂正してくれないんだから~。自分の失敗を棚に上げて恨み言です。






やっと完成

2017年01月31日 | 音訳(点訳)

二回目の校正に対する修正が終わったのは先週の水曜日だった。
いったんセンターへ送ってチェックしてもらったら、いよいよ仕上げ作業に
かかる。

まずは校正の痕跡を消したファイルを作る。図書館にアップする点訳
ファイルが修正だらけというのはまずいからだ。ものすごい数のミスを
必死で直したなんてことは白紙に、つまりなかったことにするわけ。

このファイルを2つ作る。ひとつはデータとして保存するもの、もうひとつは
印刷して使うための
ものである。印刷用のファイルの方は、郵送したり
持ち運んだりするときに
痛まないような保護策を講じておかなくては
ならない。

保護策とは、点字が打たれていない空白部分に、意味を成さない点字の
羅列を打ち込んでおくというもの。紙を補強することになるらしい。

ここまでの作業が終われば、晴れて一冊の点訳本が完成だ。私の点訳
した本が点字図書館に納まるなんて夢のよう。嬉しい。

   ************

で、嬉しがっていたら、今日になってセンターからメールが届いた。

   「恐れ入りますが、原本を郵送してくださいますか」

わぁ~、しまった。忘れていた。最終的に原本は点字図書館に寄贈することに
なっていたんだった。まったく、最後の最後までドジなわたし。


厳しいボランティア

2017年01月22日 | 音訳(点訳)

先日の市広報紙の音訳録音。各自がDR-1で録音した素材を持ち寄り、
カセットテープにダビングする作業だった。なぜ、こんな面倒なことを
するのかというと-------

これまでは、当日集まって直にテープ録音をする当たり前の作業を
すればよかったのだが、完全デジタル化が目前に迫っている今、
まずは、メンバー全員がDR-1を使いこなせなくてはならないという
リーダーの鶴の一声があったからなのだ。

本来は、DR-1で録音したデジタル素材をパソコンに取り込み
自由自在に編集した上で
、それをCDに焼くというのが作業の段取り。
だが、3月まではカセットテープで
発送しなければならないから、
苦肉の策でこんなめんどくさいことに
なっているわけ。

今回は、ゲラ刷りから正式原稿になる際、かなりの訂正や変更が
あったため、膨大な作業量となってしまった。10時開始で、終わった
のは夕方の5時半。まさかのフルタイムだよ~。

市からの委託を受けたいわば請負い仕事に匹敵するボランティア。
出来上がりに妥協は許されないのです。

 



 

 


え、吹き込んでいくんだっけ?

2017年01月19日 | 音訳(点訳)

明日は、市の広報紙をテープに録音する日。録音室に集まり、2日前に
役所から届いたゲラ刷りの原稿を3人で分担して読んでいく。
前日に
やっておくのは、自分の受け持ち部分をしっかり練習する
ことだけ。

のはずだったのだが、リーダーの言葉に仰天である。

   「べに丸さんはDR-1の扱い大丈夫よね。今回から
   CFカードに録音したものを持ち寄ることになったので
   よろしく」

えー、聞いてないよ~。だいいち、録音機がうちにはありませんから。
だが、ブツブツ言っているヒマはない。大急ぎで音訳の作業場へ飛んで
行き、DR-1を借りて来た。そして、部屋に閉じこもると録音
作業を開始する。

他の仕事は全てそっちのけの後回しで、本日の最優先タスクは、広報紙
の録音というわけだ。要領の悪い私、半日かかった。

   ***********

4月からの完全デジタル化に伴い、DR-1で事前録音して持ち寄る形に
なるというのは知っていたけれど、前倒しの1月からとは……
折り紙つきのボンヤリ者だから、きっとミーティングでの話を聞いていなか
ったんだなあ。


点訳---2校が戻ってきた

2017年01月15日 | 音訳(点訳)

第2校正の終わった点訳ファイルが戻ってきた。二人目の校正者が
最初から
読み直して校正をしてくれたものだ。

一回校正が終わっているのだから、今回はほとんど直さなくても
大丈夫
かしらと思っていたら、とんでもない。けっこうな数の
間違いが新たに
指摘されていた。

最初の校正者に見落とされた部分が、次の校正者のチェックに
引っかか
ったということなのだろう。私ったらどれだけ間違えたら
気が済むの?と
今度こそ本当にげんなりしてしまう。

でも、修正の作業を通して自分の苦手が明確になり、少しずつでも
知識を定着させることができるのだってことは、分かっているつもり。
だまだ半人前の私は、こんなところでめげている場合ではない
のです。




 


ミスの中身

2016年12月13日 | 音訳(点訳)

1校正めの点訳原稿、やっと訂正が終わった。220ページ足らずの
小説だが、ページ数と同じ数くらいの間違いを指摘されて戻って
来たから、かなり落ち込んだ。1ページごとに1個の間違いという
計算よねぇ。いやになる。

だが、間違いの中身をみて少し気を取り直した。原本には書かれている
「読点」を、点訳で忘れてしまった誤りがダントツに多いのだ。これって、
見落とさないように気をつけさえすれば、次回はかなり改善しそうでは
ないか。

もちろん、それ以外の誤りのひとつひとつは、注意力不足だけでは
片付かない知識不足や理解不足が原因だから、やっぱりダメダメには
違いないんだけど…

それでも、この次は読点を見落とさないようにして、ミスの数を激減
させられるかもしれないわよね、とかなり立ち直っている私なのです。

 

 

 


1回目の校正が届く

2016年12月06日 | 音訳(点訳)

待ちわびていた、というのは真っ赤なウソ。実はすっかり忘れ果てて
いた点訳
原稿の1回目の校正ファイルが戻ってきた。訂正箇所は、
目を覆いたくなるほどの
膨大な数である。

校正者に最敬礼をしたい気分。不慣れな新人の点訳を校正するのって、
一歩あるくたびにつまずく…に等しい苦行だったにちがいない。

さあ、これから直すぞ~! 


会報の原稿に四苦八苦

2016年11月15日 | 音訳(点訳)

音訳ボランティアの会報に載せる原稿を書く順番が回ってきた。
フリートークのコーナーだから何を書いてもいいのよ、と言われた
けれど、何を書けばいいのかまったく思いつかない。

会報のバックナンバーを読み返してみると、旅行の話、趣味の話、
身近にある穴場スポットの話……肩に力の入らない題材を
読みやすい表現で、皆さんサラリと書いている。上手だ。

私、ますます書けないじゃない。原稿用紙を前に頭の中は真っ白の
まんま。

活字にして印刷される媒体----たとえそれが、仲間内の会報誌だと
しても----に文章を載せるというのが ものすごく大変なことに思える。

想定される読み手が、日ごろから交流のある顔見知りの人たちだと
いうのは、却ってやっかいなのかもしれない。書いたものへの
彼らの反応がどうしたって気になってしまう。会報を真剣に読む
会員なんて、そうはいないとも思うんだけど。

締め切りが迫る。何とか原稿用紙の800字を埋めなくてはならない。
どうしよう~。こんなところで泣き言をいっている場合ではないのだが。

  


交流会に初参加

2016年11月09日 | 音訳(点訳)

地元の視覚障害者団体と私たち点訳と音訳のボランティア団体は
年に一度、会食と懇談のおたのしみ交流会をする。

視覚障害者の手助けをする正しいやり方は、点訳講座の中でも
DVDを見ながら学んだけれど、実践は初体験だから、かなり緊張
しつつ臨んだ私だった。

まずは受付から会場のテーブル席への誘導から始まる。私が担当
する中途失明者のMさんは慣れたもので、

   「私は杖を使うので、左側に立ってくださいね。
          腕をこう組んで、
あなたの右手は固定してね」

席につくと、部屋の様子を尋ねられた。細長い会場で6つの円卓が
並んでいることを説明すると、Mさんは私の手を取って 「テーブルの
配置を教えてくれませんか」。そうか、全体の中の自分の位置を
イメージ
するためだなと思う。

重箱入りのお弁当の説明はどうすればいいのかとドギマギ。

  「箱はどんなふうに仕切られていますか?」

Mさんは重箱の外枠と中の仕切りとを指でなぞりながら、中身を尋ねる。
私は、左の上はブリの照り焼き、右の上は野菜とゆばの炊き合わせ、
右の下はお刺身…と説明していく。

箸にはさんだお刺身が、マグロなのかハマチなのかは、その都度教えて
と言われた。口に運ぶものが何であるのか心の準備が必要なのだと知る。

お味噌汁とお茶が接して並んでいるので倒さないかと心配だったが、
Mさんは慎重に手で確認しながら持ち上げ
、また同じ場所に戻す。
見事だ。

トイレに立った時、Mさんに「あなたの着ているものを触ってもかまわない?」
と言われた。

  「すべすべのシャツね。絹かしら。このベストのデザインは
  すごく
変わっている。はいているズボンはウールだわね。
  グレーとグリーンの
配色なの? オシャレねぇ」

そういうMさんは、黒の上下に複雑な織り柄のイエローとグリーンの
カーディガンベスト。
とても素敵でした。

 

 

 

 

 


うっかりにも程が

2016年11月01日 | 音訳(点訳)

ようやく点訳を終えた。点訳したファイルはメールに添付して送信する
ことになっている。原本の方は郵送でOK。

締め切りに遅れること1ヶ月とはひどい状況だが、見習いの一冊目と
いうことで許してもらうしかない。

せめて速達で送ろうと思い、朝いちで郵便局から発送した。

さ、ファイルの方も送らなくちゃ。そうだ、一か所訂正する場所があった
んだ。チャチャっと直してしまおう。

とパソコンに向かいハタと気がつく。元の本は、さっき送ってしまった。
何というドジ!


締め切りはとっくに

2016年10月25日 | 音訳(点訳)

講座の修了生に課される一冊目の点訳だが、実は、締め切りが
過ぎた
というのに私はまだ提出できていない。本来なら9月中に
提出して、
一回目の校正をやってもらわなくてはいけないのに…である。

集中力の持続時間が極端に短いせいで、調子よくパシャパシャ点訳
できていると思える瞬間はわずか。 そのうちミスがどんどん多くなって
しまう。そうなると無理に続けるのは却ってよくないから、そこで終了。
実にはかどらない。

たかだか220ページほどの小説を点訳するのに、何か月かかって
いるんだろう。かなり嫌気がさしてきた私である。

が! いつかは終わる。とりあえず点字に直したぞ、というレベルだが、
とにかく終わった。一刻も早く
センターに送ってしまいたいところだけど、
自分の目で最初から見なおさ
なくてはね。そこまでが、現時点での
私の責任。

あとひと息です。

 

 

 


さあ、次は

2016年06月15日 | 音訳(点訳)

点訳最初の50ページを講座の先生に校正していただき、一段落した。
完訳して提出する期限は今年いっぱい。できれば勢いに乗って残りを
全部やっつけてしまいたいところである。

だが、もうひとつ抱えている作業を先にやらなくてはならない。音訳サークル
の活動のひとつである『文藝春秋』の
巻頭エッセイを音訳する作業だ。
約1時間分の文章を一人で録音する
のは、かなりの大仕事で、校正や
ダビングを含めると ほぼ3週間が必要と
なる。

本来なら私のような新米がやるなんて「5年は早いよ」と言われそうなところ
なの
だが、何しろ人がいないから。

サークル所有の「DR-1」という録音機を持ち帰り、こんな感じで録音します。
マイクとヘッドホンは自前だよ~。


最初の50ページ

2016年06月12日 | 音訳(点訳)

点訳講習修了者の次の課題は、自分の選んだ本を一冊まるまる点訳すること。
期限は今年いっぱいだ。ただし、いきなり全部を終わらせるのではなく

まず50ページだけやってみて講師の先生に見てもらうことになっている。

50ページの点訳の中から、その人の直すべき癖や気をつける点を見つけて
もらうためだ。ぜーんぶ終わってからでは、悲惨なことになるからね。

その50ページの締め切りがまもなくなのである。

講習のときの課題提出はいつも期限ギリギリだった私、50ページの点訳も
なかなか進まない。それでも、ようやく目途がたった。ただ、これをポンと
先生に送るのはいかにも無謀だから、「自己校正」なるものをやってみる。

未熟者が自分の点訳を自分で校正してもねぇ。やるだけ無駄かもしれない
とは
思ったけれど、探せばけっこうミスは見つかるもので、それが嬉しかったり
するのです。


重箱の隅をつつかれながら

2016年03月25日 | 音訳(点訳)

点訳の講座は残すところあと一回となった。1年間楽しかったなあ。
そもそも勘違いで始まった点訳の勉強。でも、やって良かったと思う。
本来の目的はボランティア養成だが、私にとっては知識欲の満たされる
面白い趣味だった。

だからというわけでもないんだけど、何だかもう達成感を感じちゃって
いる。これから一冊の本を丸々点訳するという大きな課題が待っているし、
だいいち点訳者としてのスタートラインに まだ立って
さえいないのにね。

  *************

点訳ルールの膨大さ、細かさには驚くばかりである。添削された課題が
無傷で戻ってくることは一度としてなかった。
添削をする先生は、まさに
「重箱の隅をつつく」作業を毎回繰り返して
くださったわけで、さぞや
うんざりな仕事だったことだろう。

一方、つっつかれる私の方は決まりごとだと分かってはいても、いろんな
ルールに向かって文句言い放題だった。


    「棒線・点線の前後は1マスあけるんだった!
     そんなの覚えてられない」
    「改行マークの前のスペースをまた消し忘れた。
    いちいち構ってられないよ~」

こんな私ではあるけれど、点訳学習の第一段階を何とかクリアできそうで、
まずはめでたいと思っています。