「喪服を忘れた! 途中まで持ってきて」
葬儀に参列するため、1泊の予定で出かけた夫。そろそろ新幹線
乗車駅につく頃かと思っていたところへかかってきた電話である。
耳を疑うとはこのことだ。玄関わきに置き忘れられていた喪服の
入ったガーメントバッグをひっつかみ家を飛び出した。
新幹線は上野発11時26分。二つ手前の駅で夫と落ち合い、喪服
を手渡したときにはすでに23分を過ぎていた。残念、タイムアップだ。
北へ向かう次の新幹線は1時間後。まったくもう…
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今朝見送ったときに、どうして気づかなかったのだろうという私の
後悔。でも、お葬式に行く本人が喪服を忘れるなんて予想外の
ことだ。そっちのドジの方が救いがたいわよね。