「コバケンとその仲間たちオーケストラ」コンサートが近くで開催される
というので、夫を誘って出かけた。
きっかけは、コンサート実行委員会に参加している友人からの誘い。
日頃から彼女を通じてこのオーケストラのことは知っていたけど、聴きに
行くのは初めてである。協力のつもりでチケットを買い、ついでに夫を
誘った。
「コバケンのコンサートがあるから、一緒にいかない?」 程度のことは
伝えたつもりだったんだけどね。
会場の最寄り駅に降り立ち、ホールを目指して歩いているとき、夫が
言うのである。
「今日は誰の演奏会なの? S先生じゃないよね。
ジャーパンファンさん?」
え、え、えっ、二胡のコンサートだなんてひとことも言ってないよ~。何が
どうして、二胡だと思いこんじゃったわけ~? あなたは、何を聴きに行く
のかも知らずについてきたってわけ~?
確かに、これまで私が夫を誘うのは、二胡の演奏会がほとんどだったかも
しれない。しかも、こっちの都合であちこち引っ張りまわしてきたことは
認める。しかし、自分がこれから聴きに行くコンサートが何であるのか
くらいは自覚していてほしいよ~。
あきれると同時に、自分に向かって猛反省である。私のリクエストには
よほどのことがない限り「ノー」と言わない夫。中身は二の次、連れ合いの
要望には極力応える。それが家庭円満の秘訣と肝に銘じているに違い
ない夫。
やっぱり、カカア天下なのか、我が家は。