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今日も人生はライフ

60代主婦の日常はけっこうビジー。

その思いこみはどこから

2016年10月05日 | 

「コバケンとその仲間たちオーケストラ」コンサートが近くで開催される
というので、
夫を誘って出かけた。

きっかけは、コンサート実行委員会に参加している友人からの誘い。
日頃から
彼女を通じてこのオーケストラのことは知っていたけど、聴きに
行くのは初めて
である。協力のつもりでチケットを買い、ついでに夫を
誘った。


「コバケンのコンサートがあるから、一緒にいかない?」 程度のことは
伝えた
つもりだったんだけどね。

会場の最寄り駅に降り立ち、ホールを目指して歩いているとき、夫が
言うのである。

   「今日は誰の演奏会なの? S先生じゃないよね。
   ジャーパンファンさん?」

え、え、えっ、二胡のコンサートだなんてひとことも言ってないよ~。何が
どうして、
二胡だと思いこんじゃったわけ~? あなたは、何を聴きに行く
のかも知らずに
ついてきたってわけ~?

確かに、これまで私が夫を誘うのは、二胡の演奏会がほとんどだったかも
しれない。
しかも、こっちの都合であちこち引っ張りまわしてきたことは
認める。しかし、自分がこれから
聴きに行くコンサートが何であるのか
くらいは自覚していてほしいよ~。

あきれると同時に、自分に向かって猛反省である。私のリクエストには
よほどの
ことがない限り「ノー」と言わない夫。中身は二の次、連れ合いの
要望には極力
応える。それが家庭円満の秘訣と肝に銘じているに違い
ない夫。

やっぱり、カカア天下なのか、我が家は。

 

 


それを忘れる?

2016年02月22日 | 

「喪服を忘れた! 途中まで持ってきて」

葬儀に参列するため、1泊の予定で出かけた夫。そろそろ新幹線
乗車駅に
つく頃かと思っていたところへかかってきた電話である。
耳を疑うとは
このことだ。玄関わきに置き忘れられていた喪服の
入ったガーメントバッグを
ひっつかみ家を飛び出した。

新幹線は上野発11時26分。二つ手前の駅で夫と落ち合い、喪服
を手渡した
ときにはすでに23分を過ぎていた。残念、タイムアップだ。
北へ向かう
次の新幹線は1時間後。まったくもう…

   ********

今朝見送ったときに、どうして気づかなかったのだろうという私の
後悔。
でも、お葬式に行く本人が喪服を忘れるなんて予想外の
ことだ。そっちのドジの方が救いがたいわよね。


夫に丸投げ(2)

2016年02月01日 | 

「明日は7時半に出るからね」と夫。「あ、タロウの病院ね」と連想が
働くほどに、それは夫の仕事になっている。

朝、娘たちの家に出向いてパパからタロウを引き継ぐ。その時点で
娘の方はとっくに出勤しているわけで。そして、病院が開くまでの間、
マンションで時間をつぶすのである。受診後、その足で保育園に送り
届けるまでが仕事だ。

逆のパターンもある。娘がどうしても残業になったときは、代わりに
保育園へ迎えに
行かなくてはならない。そういう場合は我が家へ
連れてきてタロウに夕食をとらせ、娘たちの
家に送り届けるまでが
仕事となる。

   ********

夫が完全リタイアしてからまもなく10か月。老人二人の暮らしは
穏やかに進行中と言いたいところだが、けっこうバタバタしている
のは、
ぜったい孫のせいよね。

億劫なときだってあるはずなのに、夫はそぶりにも見せず、淡々と
むしろ嬉しそうにその役目をこなしている。立派だ。

タロウのこと「可愛くないわけじゃないのよ」と二重否定で言い訳を
する私とは大違いである。

 

 


思いやり

2015年11月24日 | 

夫がときどき庭に出ていく。外で何をしているんだろうと思ったら
タバコを吸っていた。食堂のテーブルか台所の換気扇の下で吸う
のが常なのに いったいどうして?

で、ハタと気がついたのだった。わざわざ庭に出るのは、私が風邪で
喉をやられてからの行動だということ。ちょっとした刺激にも激しく
咳こむ私の様子を見て考えてくれたのだろう。

外はどんどん寒くなってきているから大変だ。自宅で吸うタバコにも
気を使いまくって
少し気の毒。だいぶ回復してきたからもう大丈夫
と言ってあげようかな。


いや、彼の方から言い出すまで知らん顔していようっと。夫の
思いやりに乗じる女、それは私です。

 


三度の食事

2015年11月08日 | 

夫が定年退職をしてずーっと在宅するようになったとき、妻が感じるストレスの
最たるものは一日も欠かせない昼食の支度だ、と聞いたことがある。確かに
そうだろうなと納得する。

自分ひとりなら お昼なんか抜いちゃったって構わない。だが、夫という人種は、
昼ご飯を抜くなんてこと夢にも考えたことはないだろう。12時になったら何かしら
食べなくてはと思いこんでいるはずだ。

これを妻のストレスにしないためにはどうしたらいいかと考えた私の結論。

夫の完全リタイアに際し、私は決めた。食事の支度をめんどくさいとは決して
言うまい。愚痴を言ったら夫が気の毒だし、私も自分の狭量さに
嫌気がさして
しまうもんね。努めていれば、やがては習慣になる。

    ******

ただし、これには欠かせない条件がついているのだ。後片付けはすべからく夫の
仕事とすべし。食事のたびに食器洗いをすることで、食べるってことは汚すって
ことなのだと体感してもらおうじゃないの。目の前に食事が出てきて当たり前
だとは思って欲しくない。

もっとも、夕食後の片付けは結婚直後から夫の分担だったから、それが1日
3回になったところで、痛くもかゆくも?




 


夫に丸投げ

2015年10月16日 | 

今日から植木屋さんに入ってもらう。日頃まったく手入れをしていないから、
庭はもう荒れ放題。プロの手が3日間は必要な状態になって
しまっている。

そしてこの期間、4人の職人さんの10時と3時のおやつサーブ、昼食どきの
お茶出しが必要なわけで、3日の
あいだ誰かが家に張りついていなくては
ならない。
これが結構な負担なのである。

午前のおやつは洋菓子系だからコーヒーを淹れる。午後は和菓子なので
日本茶を用意。毎回違う種類の甘味とおせんべいをとっかえひっかえ準備
する
のはなかなか大変。

だが、今年は夫が家に居て、しかも暇を持て余しているではないか。お茶
出しは任せた。本日わたしは伯母のホームを訪問する予定なの。

あとはよろしく~。


「S」を求めて

2015年10月08日 | 

夫の着るもの探しはサイズ探しに尽きる。男性用の衣料品メーカーや
ブランドの、小さいサイズに対する冷淡さといったら。
日本人の体格はどんどん良くなっているから、需要がないんだろうなあ。

どのアイテムを見ても、Sサイズは品ぞろえが貧弱で種類も数も少ない。
それどころか、多くのブランドが最初からスモールサイズを作ってさえ
いない。

こういう状況では、とにかくサイズ優先。見つけたら即買う。デザインや
色なんかに構っちゃいられないのである。ピンクのポロシャツだろうが
黄色い
パジャマだろうが、夫に文句は言わせない。

そして何より大事なことはシーズンの始まりと同時にお店へ駆けつけること。
Sサイズはあっという間に店頭から消えてなくなってしまうからね。

どこかに年配男性向けの「Sサイズ専門店」はないものだろうか。

 


なんちゃって「家庭内別居」

2015年09月15日 | 

去年の今頃、私の咳があまりにひどいので夫に風邪をうつしたくない一心で
寝る場所を別々にした。狭い家だから余っている部屋があるわけではない。
主のいなくなった娘の部屋に一時避難の形であった。

それがけっこう快適で、咳が治まったあともそのまんま。パソコンや机回りの
もの
を持ち込み、すっかり私のお城状態である。夫が完全リタイアして
家に居るようになってからは、2階と1階に分かれて過ごすことがお互いの
ストレス軽減にかなり有効だと悟った。

      ***********

そして1年。またもやひどい風邪っぴき。一晩中ゴホンゴホンやっているから
寝る場所が別というのは気兼ねがなくて実にいい。たぶんず~っとこのままで
いくでしょう。

 


私は悪妻?

2015年09月03日 | 

父の郷里である広島県、そこへ母の骨を納めに行くついでに妹と二人で
小さな旅行をした。その旅のさなか、妹から言われた言葉に意表を突かれた。
実はこんな
一コマがあったのである。

   *********

ある場所に、旅先から緊急に電話を入れなくてはならなくなった。相手の
連絡先は私の机の上の資料の中にあるはず。留守宅の夫に電話をかけ、
捜して
くれるように頼んだのであったが…

数分後、見つからなかったという夫からの返事。(絶対あるはずなのに、
ちゃんと探したのかな。もう~使えないんだから)と思う内心は押し隠し

   「わかった。じゃあ、もういいわ。だいじょうぶだから」

私としてはせいぜい穏やかに言葉を選んだつもりだった。しかし、妹の
耳はごまかせない。

  「あなたの言い方、すっごくトゲがあったよ」

そして、さらに数分後、改めて一生懸命探してくれたのであろう夫から
見つかったよという電話。

それを聞いた妹は、大笑い。

  「お義兄さん、あなたに怒られると思って必死で探したに
  違いないわよ。可哀想、奥さんの顔色を見ながら
  いつも緊張して暮らしてるんじゃないの?」

私って、そんなに威張っているように見えるのか。自分ではそんなつもり
ぜんぜんないんだけど。でも、冷静な第三者の目には
ものすごいカカア
天下に映っているのだろうか。参ったなあ。

 


ぬか床をよろしく

2015年08月27日 | 

母の納骨のため、4日ほど家を空けることになった。
夫は猫2匹とともに留守番である。たかが4日間のことだから
掃除も洗濯も放っておいたって構わないし、自分の食べるものは
どこでだって調達できるはず。大丈夫よね。

ただ、ぬか床のめんどうだけはくれぐれもよろしく、と頼んだ。
この季節、1日でもかき回すのを忘れるとカビが出てしまう。

  「1日に一回でいいからお願いね」

  「ふつうは朝晩2回ずつでしょ。それくらいやるよ」

きわめて協力的な夫であった。

  **********

帰宅した翌朝、ぬか味噌容器のふたを開けた私、ゥオッとのけぞった。
白カビがびっしりではないか。思わず夫を呼び立てる。そして彼の説明
を聞いてさらに仰天。

  「しまった~、ごめん。初日は覚えてたんだけど、そのあとは
  ぬか味噌のことすっかり忘れちゃってたよ」

1日に一回でいいからってお願いしたわよね。ゴム手袋をしても構わない
から
よろしくって頼んだわよね。あなたは朝晩2回でもやるよって言って
くれたわよね。


あ~ぁ、信じた私がバカだった。

 

 

 


孫にかこつける

2015年06月23日 | 

夫は、普段着でオシャレをするなどという発想をまったく持ち合わせない人。
勤めていたころは背広がユニフォームみたいなものだったから、まあ問題は
水面下だったのだが、退職した今、それでは困ってしまう。

彼の日常着はまさにダサボロ。体型が学生時代とほとんど変わっていない
せいもあり、何十年も前のジャケットやズボンを平気で身に着けている。
よれよれのポロシャツと、廃棄処分寸前のパンツで出歩いても平気。

洋服を買いに行こうと誘っても 「いらない」 「めんどくさい」の一点張り。
仕方なく、私が適当に見繕って買ってくるのだが、引き出しの中に見慣れ
ない
衣類を見つけるたび 「買う必要ない。今さら何を着たって変わらないよ」
まったくもう、張り合いがないことといったら。

  ******

ところが、孫が生まれて事情が少し変わってきた。娘の誘いで孫と一緒に
動物園や水族館などに出かける機会が増え、外出着を考えないわけには
いかなくなってきたのである。これを利用しない
手はない。

  「タロウとお出かけするのなら、少しはオシャレしないとね。
  孫にダサイじいちゃんと思われるわよ」

効果てきめんです。

 





なまじ近いから

2015年05月19日 | 

復職したばかりの娘が、週末になって熱を出したという。「日曜日に
遊びに
行くね」というメールを受け取り娘と孫の来訪を楽しみにして
いた夫だから、
がっかりと心配のダブルパンチで落ち込んでいる。

   「保育園の迎えは大丈夫なのかな。僕が行こうかな」

   「助けが必要なら言ってくるでしょ」

   「連絡してみようか。今日は欠勤するかもしれないし」

娘一家は、我が家から徒歩と地下鉄を合わせて40分のところに住んで
いる。
すごく近いわけではないけれど、日参できないほどの遠距離でも
ない。
私が冷水をかけてやらないと、孫の顔を見るために毎日でも通い
かねない夫
なのである。

   「夕食の支度ができないかもしれないよね。何か持って
   行って
やろうかな」

結婚してしっかり独立家庭を維持している娘家族なのだし、だいいち彼女
には
頼りになる、娘よりよほど家事に長けた夫がちゃーんと存在している。
親の出る幕はないと思うんだけどな。


ブリの南蛮漬けをたくさん作ったから持って行ってやる? と仕方なく提案
して
みたら、パァ~っと明るくなる夫の表情。分かりやすいったらないので
ある。嫁と姑ならぬ、婿と舅だって、やっかいな関係なんだからね、とつい
自己規制してしまう私もどうかとは思うのですが。



 


寂しいのよね

2015年05月14日 | 

娘は勤めを再開し、孫は保育園に通い始めた。育休中は月に
2,3回遊びに来ていた娘親子だったが、5月になってからは
それもパタリとなくなって… 口には出さないが夫が寂しく思って
いる
ことは分かる。

幸いに すっかり保育園になじんでいる孫息子である。祖父母の
出番は当分なさそう。

保育園を週4日にして、一日だけ家で預かるようにしてみる?と
本気半分 「まさかね」の気持ち半分で夫に水を向けてみた。

  「そうだねぇ……」

そんなの無理だと言下に否定するかと思いきや、けっこう真面目に
検討している様子に内心おどろく。そんなに孫が可愛いんだ~と
ちょっと引いてしまった私です。でも、夫の寂しさは少し不憫かな。


夫、こける

2015年04月20日 | 

週に3日テニスクラブ通いの夫である。

先日帰宅するや 「転んじゃったよ」。高く上がったボールを後ろへ
下がり
ながらつなごうとして足をすべらせたと言う。つまり、ひっくり
返って
後頭部を地面に打ちつけたということだ。軽い脳震盪状態に
なった
らしい。

病院へ行かなくていいの? 頭の打撲はあとで何が起こるか分から
ないから、ちゃんと診てもらったほうがいい。

もちろん夫の体が心配ゆえの発言である。そして心の声はこう続く---

  「もう~、だから言ってるでしょ。無理しちゃダメだって。
   今さら成績を上げようなんて考えないの。後遺症
が残る
   ようなことになったら困るんだから。ましてや寝たきり
   なんぞになるのは許さないからね」

悪魔のような女、べに丸です。



夫、うきうき

2015年04月12日 | 

3月をもって完全に職場から退いた夫、翌日のことを考える必要が
なくなってリラックスモードだ。勤めていたころは、多忙と雨天が重なると
月に一度しか行けないこともあったテニスクラブに、今は週3日通って
いる。

月一だと1回1万円以上もの高額テニスになってしまうからもったいない
ことであったが、週に3日も行けば しっかり元は取れるのである。
しかも、完全フリーになったことがメンバーに認識されるや、お仲間から
当てにされることも多く、夫のうきうき具合は丸見えだ。

「頻繁に行くようになると体も良く動くよ。まだしばらくは出来そうだなあ」
ハイハイ、私も同感です。怪我をしないように気をつけて細く長く続けて
くださいね。こっちも大助かり。