goo blog サービス終了のお知らせ 

花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

王道を行く

2022年11月23日 | 環境システム科
環境システム科は、生産販売と環境制御という2つの視点で
水耕栽培を学習するユニークな学科です。
したがって、この学科所属の養液栽培研究班と機械班が
この学科を代表する研究班。
まさに環境システム科の王道を行く研究チームです。
それに比べて開発途上国の環境問題の解決を図る
環境研究班FLORA HUNTERSは、
環境システム科の趣旨から考えると異端児。
かなり横道にそれています。
さてここは養液研究班の本拠地である大型水耕温室。
馴化温室の掃除を終えた環境班が見学にきました。
王道を行く研究班だけあってトマトやブロッコリーなどの
主要野菜の水耕栽培にしっかり取り組んでいます。
この基礎基本が日本の水耕農業を支え行くことになるので
この温室に来るたびに、環境班はいつも頭が下がります。
異端児の環境班がいつも常識を無視したアイデアで大暴れできるのも
地道に王道を行く彼らが、しっかりと本家を守っているからこそ。
リスペクトです。
コメント

お洒落の上級者

2022年11月22日 | 環境システム科
草花温室横のスペースに並んだたくさんの植物。
ハボタンです。チューリップやマリーゴールドなどと違い
どちらかといえば地味な植物で、
昔は垢抜けしない草花だと思っていました。
私たちがそう感じるのは、派手なビビットカラーはなく
このようにみんな同じような色合いばかりだからです。
ところがそれは勘違い。この微妙な色のハボタンを使って
上手に花壇を作れる人は、かなりのお洒落上級者だといえます。
ファッションでいうカラートーン、
つまり色調がみんな近い花だけで
デザインを構成するのはかなりのセンスが求められます。
しかし上手に組み合わせると
シックで落ち着いた空間を作ることができます。
垢抜けないどころかモダンで洗練された演出ができるのです。
新しい環境システム科は花を学べる学科。
お洒落自慢のみなさんをお待ちしています。
コメント

質問力

2022年11月22日 | 研究
昨日の土肥実験室です。
スクリーンの前で説明しているのはいつもの2人。
ストックホルムで活躍し、先日は動画コンテストでも
初代チャンピオンに輝いた強者です。
実は明日、2匹目のドジョウを狙って
科学技術アイデアコンテストに出場することなりました。
コロナでオンラインになったこの大会は、いつもの発表をやめ、
質問だけを受ける形式に変更されました。
したがって練習すればいいのは質疑応答だけ。
そこでいつものフローラの流儀に基づいて
他のメンバーが次々と質問する本番を想定した練習を行いました。
元気もあり、頭のキレもいい三和土チームは
的確なポイントを質問をしてきます。
相手の話を理解して、きちんと質問ができる。
発表力も大切ですが、それ以上に「質問力」が重要といわれますが
彼らの質問には見ているだけで頼もしさを感じます。
しかし本番で答えるので前の2人。塩害抑制ではない新しい内容なので
理解はしているのですが、なかなか上手に説明できず困っています。
とはいってもストックホルムでだいぶ鍛えられたので
諦めてことはありません。
本番の度胸だけは誰にも負けない2人。
どんな発表会になるのかワクワクドキドキです。
コメント

私は誰でしょう

2022年11月21日 | 
これはこの地域でよく見る風景。黄色の植物が百メートル以上も続いています。
いったい何だと思います。もちろん「ひまわり」ではありません。
これはナガイモ。地上部が枯れて黄色になっているのです。
ではナガイモの収穫時期はいつでしょう。それは2回あります。
ひとつは11〜12月。ちょうど今頃です。
茎葉が枯れたばかりのイモはまだ水分が多く、みずみずしいため
ナガイモのシャキシャキ感を味わうことができます。
もうひとつは春、4月頃です。越冬することで糖分が増すのでこちらも人気です。
リンゴと違い、可食部が土の中にあるため
農家は長期間の収穫ができるナガイモの特徴を最大限に生かしています。
そしてこの茎葉についているのが爪サイズの丸いムカゴ。
美味しいムカゴご飯になります。
こちらはほとんどが廃棄されてしまいます。
くださいとお願いしたらいただけるかもしれません。
さてフローラはかつて青森県特産のナガイモ研究をしようと
予備実験をしたことがあります。タイトルは「長くないナガイモ」。
ナガイモはムカゴを植えて育て、10cmぐらいになった種芋を翌年また植えます。
つまり1年では、あの長いナガイモはできないのです。
ところがスーパーマーケットに行くとみんな20cmぐらいにカットされ販売しています。
じゃあ手間をかけて長くする必要なんかない。
1年目で十分じゃないかと考えたのです。行ったのは礫耕栽培。
すると15cmぐらいの小芋がいっぱい採れました。
これなら収穫作業も楽で消費者ニーズにも応えられると本格実験をしようと思った時
2018年の水の国際大会出場が決定。研究は、またお蔵入りです。
フローラにはこんな中途半端な研究がたくさんあります。
コメント

神様お願い

2022年11月21日 | 研究
11月も下旬となりました。
この頃になると、この地域では「年取り」が始まります。
年取りとは、今でいう「年越し」のこと。
無事に過ぎた今年を神様に感謝し、
そして新しい年神様を迎える昔から習わしです。
しかし神様に供物をあげる感謝する前には、
きれいに掃除しておかなければなりません。
つまり年末の大掃除です。まもなく里にも雪が降ります。
雪が降ったら寒くて大掃除なんかできないということで
10月下旬に掃除を予定していましたが、さまざまな行事によって延期。
さらに急な取材対応にも迫られ、まったくできませんでした。
そんなフローラハンターズですが、2時間ある課題研究のうち
1時間だけをなんとか捻出し、ベースキャンプである馴化温室の
一部の大掃除を敢行しました。それも総勢6名の環境班ですが、
掃除に当たったのは4名だけ。他の2人は大会主催者に提出する
パワーポイントに音声を録音しています。みんな忙しいのです。
馴化温室は大きく4つのスパンに区切られている特殊温室。
この日掃除できたのは、そのうちたった1つだけ。
フローラが活動のたびに毎回打ち合わせをしたミーティングルームです。
これから猛烈に忙しくなるフローラ。どう考えてももう時間は作れません。
完全に掃除はできなかったのですが、
なんとか許してくれるよう神様にお願いするフローラです。
コメント