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花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

今でしょ

2022年11月20日 | 学校
初冬になると雨が降り出すことがしだいに増えてきます。
とはいっても長雨ではなく、いつしか晴れたり、また降ったりと不定期。
このような雨を時雨(しぐれ)といい、冬の季語になります。
天気予報では今週は雨も降ってくるとのこと。
ひと雨ごとに気温が下がるこの時期、
今月末は考査があるので風邪には気をつけなければなりません。
さて今日は11月20日。先人は、この日を農仕舞いといって
1年間の農作業が終わったことを家族で祝ったものです。
とはいってもまだ農場ではリンゴの収穫が続いています。
なんだかおかしいとは思いませんか。理由は新暦か旧暦の違い。
今日は旧暦ではまだ10月27日。先人が農仕舞いといっていたのは
今年の新暦では12月13日。まだ1ヶ月も先です。
大根を洗って干して、漬物に加工するなど
先人は雪が降るまで農作業を続けていたようです。
また農仕舞いの3日後である旧暦の11月23日は、
大師講様の「年取り」というこれまた先人にとって大事な日です。
そんなの知らないというかもしれませんが、この日、大師講様にお供えする
食べ物は南部地方の方はみんなご存知のはず。
あの美味しい「なべこ団子」もしくは「へっちょこ団子」です。
米の採れないこの地域ですが、この日ばかりは貴重なお米を差し上げるのです。
そして、この日を皮切りに家や地域のたくさんの神様の年取りが連日行われます。
まずは神様に感謝し、そして一番最後に人間の年取りが
12月31日に行われていたのです。今は12月31日だけが残り
名前も関東に習い「年越し」となりました。さあ、なべこ団子を食べるなら今。
美味しい郷土料理。ぜひ味わって欲しいものです。
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錆びたナイフ

2022年11月20日 | 研究
動画コンテストでグランプリを受賞した二人の次なる獲物は
常連の科学アイデアコンテスト。大会まで1週間を切りました。
この大会は発表時間8分、質疑7分で行われ
大学の理工系の先生方から厳しい質問があります。
したがって再び戦闘モードに切り替えなければなりません。
こちらは質疑への対策をし始めた女子メンバー。
お馴染み世界大会で活躍してくれた二人です。
しかし残念ながら発表するのは、お得意の塩害抑制ではありません。
彼女たちが1年生の時に着手し、2年生まで行い
現在は休止している水質浄化研究です。
とはいってもこの大会は地道な研究というよりは「一発芸大会」。
ストレートに水質浄化のアイデアとして提案することはせず、
農業高校生らしく面白く捻っています。
どのような切り口で提案するかは、また別の機会に紹介したいと思います。
ストックホルムの大会から、もう3ヶ月が経とうとしています。
すっかり大会から離れ、錆びたナイフになっていますが
磨けば輝き、切れ味も戻るはず。
大会は今週、頑張れFLORA HUNTERS!
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研究活動の成果

2022年11月19日 | 研究
久しぶりにたくさんのメンバーで新聞取材を受けている名農生。
みんながそれぞれ賞状を持っています。
実は先月開催された農業高校の甲子園である農業クラブの全国大会で
2人の名農生が農業鑑定競技で上位入賞を果たしたのです。
この大会に出場できるのは、原則として全国の農業高校の学科代表。
したがってものすごい選手数になります。
そんな中での上位入賞とはお見事です。
この成果は2人の実力はもちろんですが
昔からその学校の農業教育のレベルも示すものともいわれてきました。
そんなプレッシャーの中での受賞。
選手の皆さんも、指導された先生もお疲れ様でした。
そして他の7名は農業クラブの特級位を取得した名農生。
農業教育の柱はプロジェクト学習という研究活動。
生徒個々の研究レベルを評価するのが級位検定。
初級、中級、上級、そして最高位が特級です。
なんと今年は7名がFFJ(日本学校農業クラブ連盟)から認定されました。
嬉しいことにフローラハンターズは6名全員。
そしてフローラの本家である草花班の代表もいただいています。
フローラの1人が環境分野の最優秀になった話は聞いていましたが
よく聞くと全分野合わせても最優秀というW受賞だそうです。
まだ確かめていませんが、1つの学校から7名もの特級が出たのは
日本では最も多いのではないでしょうか。
研究活動に力を入れている名農ならではの快挙。
後輩の皆さん、来年はぜひ先輩の記録を更新してください。
今日の地元紙に掲載されました。ご覧ください。
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造園家を輩出

2022年11月19日 | 学校
名久井農業高校にはブロックや金属製のフェンスはほぼなく
農業高校らしく生垣で仕切られています。
ここは学生会館である名岳館。コロナ前までは学生食堂が
営業されていて、昼休みになると先生や生徒が
温かな食事をとっていました。
今はコロナのため営業は校内での出張販売。
昼休みに学校の廊下で軽食が販売されています。
しかしこれが人気でたくさんの名農生が列を作っています。
話によるとラーメンまで売っているとのこと。
お安く美味しいと評判です。
さてこの学生会館のそばにあるのがチームの本拠地である馴化温室。
古い校内地図を見るとこの温室ができる前は、
この場所は生垣の見本農園だったようです。
樹種の違う生垣が並び、名農生は樹種の違いによる生垣の特性や
管理作業を学んだそうです。そういえばこの地域の造園屋さんは
名農園芸科出身の方が多くいらっしゃいます。
それにしてもシャープにカットされた真っ赤な生垣。見事です。
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ご褒美

2022年11月18日 | 研究
動画コンテストで念願のグランプリを受賞したフローラハンターズ。
2年間の活動で日本一はこれで4回目ではありますが、半年ぶりの快挙です。
さて2009年から活動を始めたTEAM FLORA PHOTONICSから
途絶えることなく続けてきたのが県外遠征。フローラの代名詞です。
毎年メンバーは変わりますが、いつもみんなが楽しみにしていたのが食事。
しかしここ数年はコロナの影響で、遠征は自粛。大会もオンラインとなり
その楽しみは長い間、おあずけ状態となっていました。
ところがこの秋は少し落ち着いたことから、現地開催の大会が増えてきました。
この大会もそうです。マスクなどの対策をしながら
なるべく対面でやろうという動きが再開しつつあるのです。
そんなことでグランプリを受賞した二人にもご褒美のパフェ。
フローラが機会あれば昔から食べている抹茶の高級店です。
以前、ここで食べたのはいつでしょう。
記憶はありませんが、もしかしたらTreasure Huntersがまだ2年生の時、
つまり3年前にみんなで食べたかもしれません。
みんなで協力しながら研究を進めることがもちろん一番重要なことですが
「同じ釜の飯を食う」ことで連帯感は増していきます。
それが県外の非日常空間であればなおさら、思い出に残ります。
フローラはこのようにしてグループを戦うチームに育ててきました。
一昨日はみぞれが降りました。コロナの第8波が始まっている初冬ですが、
早くまたみんなでこのような機会が持てればと願います。
主催者サイトで大会の様子が公開になりました。
ぜひご覧ください。
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