花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

冬の嵐が来る前に

2022年11月13日 | 学校
正門から校舎に続く坂道。
左側にお馴染みのNAKUIという文字のツツジのトピアリーが見えます。
春は黄緑色の新葉、初夏はピンクの花と
私たちを楽しませてくれますが、
今は周辺の紅葉した樹木に主役を明け渡しています。
左側のイチョウもまもなく黄色に色づくはず。
新緑の春と並び名農がきれいに着飾る季節となっています。
さて今日は久しぶりに県外での大会が開催され
フローラの代表2名が東京に出かけて発表してきます。
出発は朝7時代、こちらに帰ってくるのは夜8時。
12時間の長い遠征となります。とはいっても
新幹線の中にその半分、つまり往復6時間も座っているのですが。
ところで現在、フローラハンターズには、
とんでもないハードスケジュールが迫ってきています。
実は、なんと今月は県外遠征1回、オンライン大会1回。
そして来月はわかっているだけで県外遠征が3回、
県内の遠征も1回予定されているのです。
しかし今月下旬から来月上旬は期末考査、
そして3年生の彼らは20日から修学旅行に出発します。
したがって今学期はまだ1ヶ月以上あるのですが、
動ける期間はそうありません。
つまり12月は週末のたびに県外遠征することになります。
今、嵐が近づいてきています。もちろん冬の台風ではなくコロナ第8波。
万全の対策をしながら、大風が吹かないことを祈り出かけたいと思います。
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世にも不思議な物語

2022年11月13日 | 環境システム科
ここは環境システム科の学校設定科目「起業チャレンジ」のために
青森県が特別に設計施行した特殊な水耕栽培温室です。
普通の温室と違うのは白い制御BOXが3つあること。
奥に2段式の水耕栽培ベッドが3セットあるのですが
それぞれの養液濃度や光の波長や光量などを
ここでコントルールできるようになっているのです。
普通は温室に制御盤が1つあればいいのに、ここには3つ。
普段、何気なく目にしていますが、非常識な風景です。
理由は起業チャレンジの独特な学習スタイルにあります。
まず学習者は、3つの模擬農業法人に分かれます。
そして1年間水耕野菜の生産と販売を競い合いながら
経営のノウハウを体験を通して学んでもらうのですが
指導者は作物選択、栽培時期などの指示を一切出しません。
生徒自ら今までの経験や資料を参考に決定していくのです。
近年、多くの農業高校には水耕栽培施設が作られていますが
管理は先生が行うのが一般的。失敗したら大変な被害になるからです。
しかし技術者を育成する環境システム科では失敗も含めて試行錯誤が大事。
自分たちで考え、どんどん装置を触って欲しいのです。
そのためこのように小さな温室ながら
世にも不思議な3つの独立したシステムが整備されているのです。
名農の大胆な要望に応え、こんな贅沢な温室を作ってくださった
青森県に感謝です。
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川の活用

2022年11月13日 | 学校
岩手が源流の馬淵川は南部町などたくさんの市町村を通り
八戸市に流れ出ます。昔から鮭が遡上し、白鳥が越冬する川ですが
この川を利用した子供たちの環境学習がよく行われています。
例えば、サケ・マスふ化場の協力を得て行う採卵や稚魚放流の体験。
また水棲生物の調査なども行われます。
さらにカヌーという水辺のレジャー体験も人気のようです。
そういえば大昔、名農ではお隣の農業高校と川下り対決をしたことがあります。
当時、川下りのイベントがあったので、
お互いその大会に出場し、勝敗を競ったのです。
水産高校からライフジャケットを借用して、それは大掛かりに行い、
大会後は名農のグラウンドで昼食会や交流会をしたものです。
さて話は変わりますが、かつてラグビーで有名な
伏見工業高校が超小型の小水力発電装置を開発し
京都市内の水路に入れて自家発電する研究を見たことがあります。
小さな装置でお店や軒先に趣ある灯りを灯すアイデアは、とてもお洒落で
さすがは京都の工業高校と感心したものです。
刺激を受けたTEAM FLORA PHOTONICSでは
この馬淵川や町を流れるその支流に小水力発電装置を取り付けて
農業や生活に利用するアイデアを考えたことがあります。
しかしみんなの川とはいえ、水を使うにはいろいろ許可が必要らしく
実現が難しいことがわかり断念しました。
海のない南部町にとって馬淵川は大切な存在。
ときどき氾濫して困らせますが
これからもみんなできれいな川を守っていきたいものです。
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