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花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

朝霧

2022年11月05日 | 環境システム科
先月下旬、朝7時30分の名久井農業高校。
この日は農産物販売の日でした。
するとご覧のとおり、グラウンドは
遠くを見通せないほどの朝霧で覆われています。
これは今までなかった光景です。
秋になると移動性高気圧に覆われることが多くなります。
穏やかに晴れた夜は、地表面から空に向かって熱がどんどん放射されて
地面近くの空気が冷たくなります。 いわゆる放射冷却現象です。
水蒸気は空気が冷えれば冷えるほど、空気中に溶けていられなくなるので
あふれた水蒸気が小さな水滴となって朝霧を発生させるのです。
つまり気温がどんどん下がってきているという証拠です。
さて、こんな早朝のグラウンドにもう自動車が止まっています。
地元の方が農産物を購入しようともうやってきているのです。
販売は9時からですが、皆さんいいものを手に入れようと早起きしたようです。
野菜販売は大盛況。今年はグラウンド工事で入場制限がかかってしまいましたが
来年こそは無制限で開催したいものです。
皆さんのご来場ありがとうございました。
なお昨日、青森の雲谷や岩木山で初雪が観測されました。
里に降るのもそろそろです。
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何を売ってるの

2022年11月05日 | 学校
2022年の農産物販売。いったい何が販売されていたのでしょう。
これは当日の立て看板です。価格こそ表示されていませんが品目がわかります。
上は野菜。白菜、大根、長ネギ、コボウ、赤カブとあります。
ほとんどが4〜5Kg単位。スーパーマーケットと違い
一袋が大きいのが名農文化祭の特徴です。なぜならまもなく雪が降ってきます。
今も昔も地域の皆さんはこの野菜を保存しながら、ひと冬乗り切るのです。
2段目はリンゴ。シナノゴールド、ジョナゴールド、陸奥、星の金貨など
さまざまあります。中にはゴーデンデリシャスという懐かしい名も。
昔はリンゴといえばデリシャスでしたが、
最近食べたことがないので味を忘れてしまいました。
嬉しいことに3段目には加工品の名前があります。
お得意のジャムやジュースはもちろんですが、
タレやトリ味噌などの人気商品もあります。
しかし名前が「農家さんのたれ」。
これは今までのものと違うのでしょうか。ちょっと気になります。
そして最終段には草花。秋の農産物販売のもうひとつの目玉が花。
特にシクラメンは高品質なことから昔から大人気です。
ただし花はグラウンドではなく温室で販売しています。
野菜や果物、加工品は生物生産科、草花は環境システム科が担当。
実際に栽培をしているそれぞれの学科が受け持っているようです。
農産物販売が終わると南部町の秋は一気にスピードアップ。
もう冬が近づいています。
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リンゴいろいろ

2022年11月04日 | 研究
先月、沖縄の高校にプレゼントした名農産リンゴ。
赤や黄色など色はもちろん、大きさもバラバラです。
なぜならこの中には8種類のリンゴが入っているから。
それでは名前だけですが紹介します。
「シナノスィート」「シナノゴールド」「千雪」「紅玉」
「ジョナゴールド」「アルプス乙女」「やたか」「ぐんま名月」。
これらが全部沖縄で手に入るとは思いません。
でも誰かがいっていた通り、
他県生まれのリンゴが多いのがちょっと気になります。
このところ、いろいろ県が美味しいリンゴを開発しています。
まさに戦国時代。リンゴ王国青森であっても
このようにさまざまな品種が栽培されているのです。
しかし大切なのはどこで誕生したかではなく、美味しいこと。
千雪は、切っても赤く変色しないのが特徴。
また紅玉はアップルパイにしたら別格。
きっと沖縄の皆さんも喜んでいることでしょう。
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ライトマジックショウ

2022年11月04日 | 研究
名久井農業高校は10月下旬から名農祭、その後は収穫感謝祭、
そしてその代休としばらく授業が行われていません。
次の課題研究も来週。前回から2週間もあきます。
そんなことで、最新の写真がないのでまたまた古いものを紹介します。
これは環境システム科の1回生。
つまり初めて環境班と名乗ったメンバーでもあります。
彼らが取り組んでいるのは切り花用ガーベラの栽培研究。
実は2代目TEAM FLORA PHOTONICSの女子が取り組んだ研究を
さらに精度を高めて再チャレンジしているのです。
切花用のガーベラは長い茎が必要です。
茎を伸ばすのに効果的なのが遮光。要は徒長させるのです。
しかしPHOTONICSと名乗っているだけあって光にうるさいフローラ。
徒長したら葉の色も薄く不健全と考えました。
植物は赤色光と遠赤色光の比率を感じ取り、
自分が日向にいるのか日陰にいるのかを判断します。
日陰は遠赤色光が多いので、植物は光を求めて上へ上へと伸びるのです。
そこでフローラは、遮光などせずに遠赤色光を照射することを思いつきます。
たっぷり光を浴びているのに植物は日陰と感じ、茎を伸ばすという仮説は大成功。
まんまとガーベラを騙しました。これライトマジックショウです。
研究はさまざまな大会で最優秀を受賞。今までいろいろな研究をしてきましたが
この鮮やかな結果は、今も思い出に残ります。
フローラ5本指に入る研究かもしれません。
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北の国から

2022年11月03日 | 研究
フローラハンターズの三和土メンバーが何やら箱詰めしています。
実は名久井農業高校で収穫されたリンゴを買い取り
今年一緒に赤土流出抑制に取り組んでくださった
沖縄の高校にプレゼントしようと準備しているのです。
贈答用の定番は晩生種のふじや王林ですが
これだと沖縄の皆さんも食べたことがあるはず。
そこで珍しい品種を選んで贈ることにしたのです。
チョイスは果樹班にお任せしましたが
品種の特徴などを記載したメモはフローラの手書き。
コンパクトに特徴をまとめるのに一苦労したようですが
てきぱきと作業が進み、30分ぐらいで箱詰め完了となりました。
後ろに見えるのは塩害チーム。
先日、初の発表会に出場してきたばかりですが、何をしているのでしょう。
実は次なる大会のための練習を始めたのです。
前回は2位。今回こそ1位を取りたいと意気込んでいるようです。
しかし時々、箱詰め作業に顔を出しては「リンゴ食べたい」と騒ぎます。
余ったら食べようと思いましたが、あいにく残ったのは
アルプス乙女というピンポン玉サイズの姫リンゴがたった2個。
気がつくと三和土チームにもう食べられていました。
残念!
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