外苑茶房

神宮外苑エリアの空気を共有し、早稲田スポーツを勝手に応援するブログです。

高橋直樹さん

2010-04-21 18:05:18 | 大学野球
お茶の水女子大の外山滋比古先生が、『転がる石は苔をつけない』という諺に関して、とても興味深いコラムを書いていらっしゃいました。

これは英国の諺の和訳で、住まいや職を転々と変える人間は成功しない、あるいはお金が貯まらないというのが本来の意味です。
ところが、米国ではこれが逆の意味、すなわち有能・活動的な人は常に新鮮であるという意味で使われているというのです。

英国は安定・定着の社会ですから、転がる石は冷たくあしらわれます。
それに対して米国は流動的、活動的ですから、動き回るものが肯定される社会だということ。

伝説のロック・グループ『ローリング・ストーンズ』のバンド名も、英国と米国では異なる意味で受けとめられるということになるわけで、実に面白いですね。

さて、転身といえば、早稲田出身の元プロ野球選手で、メジャーリーグの解説者としても活躍されてきた高橋直樹さん(65歳)が、大学野球の指導者に就かれると報道されていました。
流通経済大学野球部のコーチに就任されるそうです。
記事へのリンク

高橋さんは1964年(昭和39年)に、大分県立津久見高校から早大に進学。
在学中の成績は2勝2敗にとどまりましたが、日本鋼管を経てプロ野球に入り、42歳まで現役を続けて、通算169勝をあげる名投手となりました。
大学と社会人経由してからの勝ち星ですから、これは大変な実績です。

早大の同期の主将は、林田真人選手(岡山東商業)でした。

とても均整のとれた容姿で、西早稲田の商店街の娘さんが、手製のお弁当を毎日届けるような人気者だったそうです。
林田さんとは、『源兵衛』で、私も何度か一緒にお酒を飲ませていただきました。
今もスラリとした体形で、とても穏やかな方です。

当時の投手陣をみると、一学年上に八木沢壮六投手(作新学院)、同期に三輪田勝利投手(中京高校)、一年下に小川邦和投手(尾道商業)と、後にプロ入りする投手が揃う布陣。
高橋直樹さんも、強力なライバル達に挟まれて、登板機会がなかなか巡ってこなかったということでしょう。

日米のプロ野球で豊富なコーチ経験をお持ちの高橋さんですが、学生野球となると、また違ったご苦労も多いことでしょう。

でも、ぜひ力を存分に発揮されて、大学選手権や神宮大会で、そのお姿を拝見したいと思います。


Comments (4)
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