墨遊 俳句
短冊 「Kの俳句二句書く」
空蝉の 身幅の穴の 暗きかな
蝉は長い地中生活ののち地上に出て僅か
七日の命。蝉殻のあった庭木の根方の穴
を覗いて見た。底知れぬ漆黒の闇だった。
不気味さの中にも幼虫を長く保護してきた
温もりを感じた。
「さとうきび畑」の詩や 遠き夏
夏が来ると敗戦時のこどもの頃を想う。
「さとうきび畑」を口ずさむとき、本土の
防衛拠点としての沖縄戦の悲惨さは決して
忘却してはならないと思う。だが、「戦争
を知らない世代」の時代。あの夏の日の
痕跡は日々遠ざかって行くのも事実だ。
短冊 「Kの俳句二句書く」
空蝉の 身幅の穴の 暗きかな
蝉は長い地中生活ののち地上に出て僅か
七日の命。蝉殻のあった庭木の根方の穴
を覗いて見た。底知れぬ漆黒の闇だった。
不気味さの中にも幼虫を長く保護してきた
温もりを感じた。
「さとうきび畑」の詩や 遠き夏
夏が来ると敗戦時のこどもの頃を想う。
「さとうきび畑」を口ずさむとき、本土の
防衛拠点としての沖縄戦の悲惨さは決して
忘却してはならないと思う。だが、「戦争
を知らない世代」の時代。あの夏の日の
痕跡は日々遠ざかって行くのも事実だ。