創造のよろこび♪♪

書、表装、水墨画、つまみ絵、写真、洋裁など自分の創作活動を娯しんでいます。。。

墨遊 俳句

2006-07-29 11:51:04 | Weblog
墨遊 俳句


 短冊 「Kの俳句二句書く」

   空蝉の 身幅の穴の 暗きかな

    蝉は長い地中生活ののち地上に出て僅か
    七日の命。蝉殻のあった庭木の根方の穴
    を覗いて見た。底知れぬ漆黒の闇だった。
    不気味さの中にも幼虫を長く保護してきた
    温もりを感じた。

   「さとうきび畑」の詩や 遠き夏

    夏が来ると敗戦時のこどもの頃を想う。
    「さとうきび畑」を口ずさむとき、本土の
    防衛拠点としての沖縄戦の悲惨さは決して
    忘却してはならないと思う。だが、「戦争
    を知らない世代」の時代。あの夏の日の
    痕跡は日々遠ざかって行くのも事実だ。