墨遊 俳句
Kの俳句二句書く
常夏の地よりの帰国春の雪
シンガポールから息子が久しぶりに
一時帰国した。早春の陽光のなか牡丹雪が
気紛れに止んでは降っていた。
春の雪は温かく迎えてくれたようだった。
青鷺の首精いっぱいに水温む
猿沢池の中ノ島に青鷺が一羽佇んでいた。
長い首を垂直に伸ばして彫像のように
動かない。浅春の穏やかな昼下がり。
Kの俳句二句書く
常夏の地よりの帰国春の雪
シンガポールから息子が久しぶりに
一時帰国した。早春の陽光のなか牡丹雪が
気紛れに止んでは降っていた。
春の雪は温かく迎えてくれたようだった。
青鷺の首精いっぱいに水温む
猿沢池の中ノ島に青鷺が一羽佇んでいた。
長い首を垂直に伸ばして彫像のように
動かない。浅春の穏やかな昼下がり。