天文・宇宙探査ニュース:画像を中心とした「新しい宇宙探査情報」のページです。

NASA、ESAを始め主に外国の宇宙探査情報を
ハッブルから宇宙ステーションまで、幅広く、毎日
提供しています。

10月13日(木): DARTミッションの衝突が宇宙での小惑星の動きを変えたことを確認/火星探査は今!

2022年10月13日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

NASAの二重小惑星リダイレクトテスト(DART)調査チームは、この2週間に得たデータを分析し、ディモルフォスとの宇宙船の衝突が小惑星の軌道を変えることに成功したことを示した。これは、人類が天体の動きを意図的に変化させた初回であり、小惑星偏向技術の最初の本格的なデモンストレーションである。この衝突前には、ディモルフォスは、親小惑星ディディモスを周回するのに11時間55分かかっていたが、9月26日のディモルフォスとの意図的な衝突以後、天文学者達は、地球上の望遠鏡を使って、その時間がどれだけ変化したかを測定した。現在、調査チームは、宇宙船の衝突がディディモス周辺のディモルフォスの軌道を32分変え、11時間55分の軌道を11時間23分に短縮したことを確認した。この測定には、プラスマイナス約2分の不確実性がある。NASAは、この遭遇の前には、ディモルフォスの軌道周期の変化が最小値73秒程度と定義していた。この初期のデータは、この最小限のベンチマークを、25倍以上超えたことを示している。
 
<図の説明>: 10月8日のハッブルからのイメージ: 衝突から285時間後のディモルフォスの表面の破片とその尾の形は時間とともに変化した。科学者達はこの物質を含む宇宙での動きの調査を続けている。

<出典>: 「二重小惑星リダイレクトテスト(DART)」

<大判>: 大判はイメージをクリック。

<ひとこと>: その他の様々な観測データと解説は こちら(英語) から。

   ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 

<火星探査は今!>

今日のテーマ:  冬深くの凍結した砂丘 (リコネッサンス)

「火星探査は今!(Mars Topics)」から。


コメント    この記事についてブログを書く
« 10月12日(水): 太陽の... | トップ | 10月14日(金): 強いフ... »

コメントを投稿