オリオンのベルトの下にはオリオン大星雲として知られる不鮮明なエリアがある。この星雲には、イメージの中央近くに、四つの明るい星達によってマークされた、トラペジューム(Trapezium:不等辺四辺形)として知られる明るい星の集団がある。このトラペジュームと周囲の領域の新生の星達は、我々の銀河の領域に見られる星形成の最も活動的な一つであるオリオン星雲を示している。オリオンでは、超新星爆発と星間の接近した相互作用が、宇宙を通して高速で動く危険な惑星と星達をつくり出した。これらの高速な星達のいくつかは、長年、ハッブル宇宙望遠鏡によって間隔を置いてとられたこの領域の、異なるイメージを比較することによって発見された。可視光線と近赤外線でとられたこのイメージの星達の多くは、青色の光の多くを散乱させるダストを通して見ているので、異常に赤く見える。
<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」
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