このボールは木星の月であり、結晶は氷であり、この月は汚れているだけでなく亀裂が走っている。しかしながら、生命を保持するかもしれないエウロパの割れた氷の平原の下の海の存在の推測は刺激的である。この推測は、氷で覆われた月から、表面に微細な海洋生物をもたらすかもしれない水蒸気の噴煙が時々まき散らされていることを示す、ハッブル宇宙望遠鏡からのイメージによって今再び強められている。1996年のガリレオ宇宙船の観測の、おおよそ地球の月ほどの大きさのエウロパが、今、ここに自然色で描かれている。ハッブルによる、また10年後のジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡などの将来の観測によって、また、更に2020年代のエウロパフライバイミッションのような計画されたミッションが、エウロパと初期の太陽系のみならず、生命が宇宙の他の部分に存在する可能性についても人類の理解を進めるかもしれない。
<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」
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<ひとこと>: ハッブル宇宙望遠鏡は、最近、木星の月エウロパに噴出している可能性がある水の噴煙を発見しました。このコーナーの 9月28日の記事 および 「ホームページ」の「ハッブル宇宙望遠鏡」参照。