とうちゃんのぷらぷら日記

アウトドア系の日記及びうんちく

野口健さんの震災支援には登山の知恵が生きている

2024-01-13 16:47:48 | 日記
登山家の野口健さんが代表を務めるNPO法人や総社市などが中心となり
寝袋、エアマットなどの支援物資を能登に向けて発送したそうだ。

さすがは野口さん、すばやい行動だ。
緊急時にはスピードが命。
今の能登は、多くの人が冬山で遭難しているような状態だ。
ろくな寝具もないだろう。
冬山で命を守るには、いかに体を温めるかというのが鍵になる。

寝袋はテントの中で使用するための寝具なので、少ないスペースでも使用でき、保温力も優れている。小さいお子さんとお母さんが一緒に寝ることもできる。
現地でゴミが出ないよう、不必要な梱包は事前に取り除いて送るというのも登山家らしい配慮だ。

次にはやはり食料と水の確保が重要となろう。
食べないと体温が低下する。
物を食べると体の中から体温を上げることができるのだ。

特に温かい食べ物というのは、精神的に人を落ち着かせる。
私のいた山のクラブでは、ピンチバックという、冬山で遭難した場合の簡易コンロの一種を各自携帯していた。マグカップの下に空き缶を加工し固形燃料を装てんした簡易的なコンロだ。
一人はぐれてビバークした場合に、これで湯を沸かし蜂蜜などを入れた温かい飲み物を飲むと精神的に落ち着くのだ。むろん他にも非常食は携帯しているのだが、非常時には精神的な問題も大きい。

食料や水は、継続的な補給が必要となる。
自衛隊が作戦行動で行う兵站と同じで、大がかりな組織的対応が必要だ。

現地の様子を見ると、災害時には水とトイレの問題が、いかに重要かということがあらためてわかる。
トイレに行かなくてもよいように、水分補給を控えるというのは危険だ。
早急に解決する必要があるだろう。

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