瀬戸内寂聴さんが出家された時、マスコミはこぞってそのことを報道した。
私は関心がなかったが、テレビで見ていた記憶がある。
売れなくなった作家が売名行為でやってるのではないか、そんな冷ややかな見方だった。世間もそんな感じだったのではなかろうか。
出家を引き受けたのは、作家仲間の今東光和尚だった。
このお二人どこか共通する雰囲気を持っている。
今でこそ寂聴さんは、生きる観音菩薩のような感があるが、出家されるまでは修羅の人生を送られたようだ。今東光和尚も破天荒さでは負けない。
品行方正の真逆を行き、それでいて最後は品行方正の人物であったかのように錯覚させる。だから人生は面白い。
お二人の小説には、私はあまり関心がなかったが、人としては愛すべきキャラクターだった。
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