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とうちゃんのぷらぷら日記

アウトドア系の日記及びうんちく

シンプルな考え

2013-12-21 16:52:16 | 主張 感想
公害がひどかったころのことだ。
工場からは煤煙が立ちのぼり、いたるところで森林伐採が進行していた。

森林が光合成により酸素を作り出すことは、中学生でも知っている知識だ。
ところが当時大気汚染は問題となっていたが、二酸化炭素の増加については、公害問題として取り上げているのを聞いたことがなかった。

中学生だった自分は、なぜ二酸化炭素の増加についてだれもなにも言わないのか不思議に思っていたのだ。
きっと自分の知識では足りない何かがあり、杞憂なことなのだと納得させていたのだが・・・
ところが、やっぱりだったのだ。
今になって大騒ぎをしているのである。


福島第一原発のことである。
震災が起こる何年も前のこと、詳しい番組名等は記憶にないが、
あるテレビ番組の中で、福島の原発について平安時代に起きた貞観地震による津波の到達点を示した上で、
テレビのレポータが東電関係者と思われる人に津波対策の実効性を問うていた。

印象に残っているのは、安全対策は万全ですと答えた後、1000年に一度のことにそんなにお金は使えないというようなニュアンスのことを話していたことだ。
地質学などの本を少しでも読んだことある人ならばわかると思うが、
1000年に一度という周期は何万年という単位が当たり前な地球の目線に立てば、しょっちゅうというレベルで考えなければならない単位だと思う。
その時、ちょっとカチンときたので未だに覚えているのだが
その後のことを考えれば
やっぱりだったのだ。

やはりテレビ番組だが、リーマンショックが起きる1年以上前だったと思う。
アメリカのサブプライムローンに関するデリバティブ商品について、システムの複雑さと危うさを解説する番組をやっていた。
そのときは、なるほどと思ったのだが、やはりよその国のこと、その後はすっかり忘れていたのだが、

その後まもなくリーマンショックなのだ。
だいたい金融工学とか、ごく一部の人にしか理解できないような仕組みで金融商品を作り、
途方もなく大きなお金を動かすというのが根本的におかしいと思うのだが、

やはり大切なことは、一旦シンプルな目線で見直すことが必要だ。
得てして大切なことは、
取り返しが付かない事態に陥ってから気づくものだ。

とうちゃんの溜息

2013-10-19 00:25:12 | 主張 感想
Googleマップを見ていてつくづく思う。
面としての緑は公園ぐらいで、
かろうじて残っていた丘陵の急斜面ですら
今はマンションになっている。

昔から同じ場所に住んでいるが、
ちょっと離れた場所に行くと自分のイメージしていた町の面影はなく、
まったく知らない町になっていたりする。

夏には数m先を隠すほどの濃い朝霧が立ち込めたり、
向かいの丘陵に響く小さなやまびこを友人と競ったり、
谷戸の至る所から湧き出した清水には沢蟹が潜み、
田んぼのどじょうやカエルの合唱、
タニシやヤゴのいた小川など、など、
今の子供は知る由もない。

自分の少年時代は宮崎駿のトトロの世界が終ろうとする時だった。
今、昭和レトロが流行りだが、
あのころの自然環境を再現することはもう出来ない。

自分が小さいころ、家では井戸水を使っていた。
井戸水どころか、かまどで煮炊きをし、
風呂は、屋敷林の落ち葉や枯れ枝を焚口にくべた五右衛門風呂に入っていた。
近所の同級生の家は茅葺屋根の家であったし、そういう家が何軒もあった。
まだ50年もたたない横浜の話である。

今一番心配するのは地震である。
地震で水道や電気などのライフラインが破壊された場合、
首都圏では容易には復旧しないだろう。
一番心配なのは水だ、飲み水もさることながら、トイレも今は水洗だ
途端に処理に困ってしまう。
首都圏ばかりが肥大化し地方がさびれていく今、そのリスクがいつか露呈するのではないかと心配だ。

南極観測船 宗谷

2013-10-13 08:20:51 | 主張 感想


船の科学館が休館となり宗谷の維持管理が難しくなっていると聞きます。
今日は久しぶりに宗谷の勇壮を見るため、お台場へやってきました。



昭和を象徴する船、宗谷。

戦前の宗谷は、海軍の測量船として連合艦隊の裏方の仕事をしていたそうです。
南太平洋の航路を確保するため、海の測量を行い、航路に浮標ブイを設置し、掃海任務に携わるなど特殊な仕事をしていました。
地味な仕事ながら、宗谷が働かなければ日本の軍艦は安全に航行ができなかったのです。

トラック諸島からラバウル、そしてミッドウエー海戦へ、その後またラバウルへ。
開戦当初から参戦している軍艦で太平洋戦争を生き抜いた艦は非常にめずらしく、なかでも宗谷は、休む間もなく働きづめでした。


(そろそろ本格的に手入れをしなければ手遅れとなってしまいそうです。)

海軍時代の宗谷の2代目艦長に久保田智中佐(後に大佐)という人がいました。
話は少し宗谷からそれますが、久保田艦長は宗谷の艦長を勤めた後、駆逐艦隊の司令となり、その後、軽巡洋艦「名取」の艦長となります。
ところが、名取はフィリピン沖で潜水艦の魚雷攻撃を受け沈没し、久保田艦長も艦と運命を共にします。
この時、艦には733名の兵員が乗船していましたが、183名がカッターボートで脱出し、13日かけてミンダナオ島のスリナガオまでたどり着きます。
偶然にも私は、この時の183名のうちのお一人にお会いしたことがあり、当時のことを直接ご本人より伺ったことがありました。(詳細は「先任将校」松永市朗署 という本に詳しい。)



戦後は、引揚船として多くの人々(1万9千人余り)を運び、
その後宗谷は、灯台補給船を経て南極観測船となり、宗谷の名を不動のものにしました。
日本海軍なきあと、宗谷は日本の旗艦として活躍し続けてくれたのです。



日本国のその時々の理由から様々な航海をした宗谷
多くの人々の人生に関わり
波乱万丈の船歴を残した宗谷
なんとかこれからも保存していきたいものです。

神の数式 NHK特集

2013-09-23 12:47:06 | 主張 感想
ポワンカレ予想
リーマン予想
に続くシリーズ第三弾?
ふつうの人には、理解できない数式やその概念を、
懇切丁寧にイメージ化してくれています。
カリスマ物理学者の人物にも迫るドラマチックな展開です。

ともすれば敬遠されがちな数学や物理の世界ですが、
それに形や色をつけ、
目に見えるようにして紹介してくれた番組でした。
感動しました。
未来の物理学者たちにエールを送る番組ですね。

次から次ぎへと宇宙のナゾを解明する科学者たち
そして最後の謎がブラックホール。

昔、昔、アインシュタインの相対性理論をやはり同じような手法で取り上げた番組がありました。
たぶんNHKだったと思うんですが、いまだに印象に残っています。

話は変わりますが、昔「キャプテンウルトラ」というテレビ番組をやっていました。
富田勲のスリリングなテーマ曲で始まるSFポッイ番組で、
主人公は宇宙船の船長「キャプテンウルトラ」に「ジョー」「ハック」の3人、
キャプテンウルトラ以外は、宇宙人とロボットというグローバル、いいえ宇宙バルな設定でした。

最終回はブラックホールがどうなっているのかを大胆に予測するもので、
キャプテンウルトラ達がブラックホールへ吸い込まれていくと、
異次元空間へつながっているタイムトンネルのイメージなのでしょう、
突然、花園のような所に主人公たちがたどり着いて、番組は終わりとなりました。

今でいうなら主人公たちが瞬間的に宇宙を移動する
ワープといった感じなんでしょうね。