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京都や首都圏にも雪が積もる

2011-02-14 23:20:21 | 雪害
京都に珍しく日中雪が積もった。雪が降るということは0度近くまで
気温が下がる。寒いはずだ。でも、北陸や東北の寒さに比べると
京都の寒気はまだ上品だ。思い出すのは山陰・北陸を襲った38
豪雪であった。

38年の豪雪時、私は金沢で新米の記者をしていた。38年までにも雪は
降っていたが、いきなりどかんと積もったのはこの年。土地の人間に
もびっくりの積雪だった。記者は忙しかった。とくに新米は大変だった。


鉄道は敦賀、北は直江津でストップした。以来、1週間列車は動
かなかった。国道も不通となったので、物資はおろか、全国新聞も
こなかった。いわば、福井、石川、富山県が陸の孤島現象となった
わけだ。

昔から3県は台風など災害を避け、豊かな土壌に恵まれ、農産物は
潤沢である。漁業も盛んであった。だから、自力で十分生きていける
力がある。

でも、雪に閉ざされては富裕な土地も音をあげざるを得なかった。
交通機関がマヒすると、流通がストップするからだ。

金沢で新米記者をしていた私は、雪がもたらした悲劇を目撃した。
繁華街で遭難が起きたし、雪捨てをめぐる騒動も多かった。城下町
特有の狭い道に捨て場が無くなった。


38年豪雪を機会に、国やJR、自治体、民間あげて除雪体制を整えた。
例えば、JRは少々の雪で列車がストップすることはなくなった。

幹線道路には水道管が埋め込まれ、雪が降ると水を流す。多くの家
庭でも、屋根に融雪装置をつけた。

だが、そのうちに、雪が降らなかった冬があったりして、除雪態勢に
緩みが出てくる。加えて地方に若者がいなくなったりして、豪雪による
事故が多く見られた。

それにしても、今年は雪が多い。






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