Yokoの空

犬とわたしと、ちょっと気になる出来事たち…

月命日に

2010-07-20 23:13:47 | 愛犬のこと

葵の、4回目の月命日。
季節がすっかり変わり、ちょっと動くだけで汗が出る、暑い1日でした。

そんな今日、『愛犬バビの犬の視線日記』 の Fake~さんから、葵に、素敵な贈り物がありました。

 

遺影に使った写真で、こんなに可愛い時計を作ってくださいました。
早速、葵のそばに掛けさせていただきました。
毎分見てしまいそう・・・
葵も、きっと大喜びしていると思います。Fake~さん、どうもありがとうございました。



今夜は、葵の思い出を肴に一杯・・・・
ちょうど、お酒にとってもよく合う戴き物をしました。
たくさんの、美味しいさつま揚げ。全部で6種類。

 

にんじんがボロリと入っていたり、牛蒡だったり、さつま芋だったり、
同じ棒状のも、お魚が違います。

素材がそのまま大きく入っているのは、あれこれしないで温めただけが良さそう。
生姜とお醤油で。

ちょうど、780mlのお酒がいくつかあるので、その中から、2種類を飲み比べといきましょう。
おなじみ、『八海山』 と、『牧場の夢 』という、牛乳の焼酎。
『牧場の夢』、変な癖がなくてのみやすいけれど、やっぱり、『八海山』、好きだなぁ・・・

実は、葵、もしかしたら、酒豪だったかもしれないのです。

私たちが美味しいお酒を飲んでいるとき、必ずそばにいました。
お酒を指先に付けて口元に持っていくと、ぺろん。
面白がって、また指に付けたお酒を見せると、ぺろん。
慎重なのが息子。私のそんな冒険を、「だめだよー!」と、いつも諌めていました。

もしお皿にあげたら、美味しそうに飲んで、ほろ酔い気分になっていたかもしれない葵。
そうだったら、1度でいいから、酌み交わしたかったなぁ・・・


百か日に

2010-06-28 21:37:03 | 愛犬のこと

葵が旅立って、百か日となった日曜日。
葵が大好きだったおばあちゃま(私の母)の家での、夕食でした。
夫が、新鮮な魚を扱ういつものお店で、珍しいお魚をゲット。お刺身にしてくれました。

              

四角いお皿、ホッキ貝・エンガワと並んでいるピンクのお刺身が、オオカミウオと、サメガレイ!

オオカミウオは、そのお店でも、滅多に入荷しないとか。
初めてお目にかかる2種に、「えー、お刺身で食べられるの?」
両方とも白身でしっかりしていて、、意外と、オオカミウオのほうが淡白。
サメガレイは脂が乗っていて、わさび醤油でも、しょうが醤油でも、美味しかったです。

他には、焼きホッキ貝、イカゲソなど。メヒカリは、そのまま焼きました。

ほうれん草のおひたしを、たっぷり食べてもらおうと、葵も、食卓に参加です。
ほうれん草より、上に乗っている鰹節が大好きだった葵。
ご飯を食べない時も、手のひらに乗せた鰹節は、ペロペロとよく食べていました。

まだ、「葵はこうだったね」 なんていう話になると、泣き笑いになってしまいます。
時間が経つにつれて、どんなに幸せをもらっていたかを、実感する日々です。



葵の納骨の日に亡くなったベルちゃん、26日で、四十九日になりました。
その、ベルちゃんのお姉ちゃんから、ご挨拶のカードと一緒に、葵が届きました。

        

鉛筆のやわらかいタッチの優しい葵が封筒から出てきたとき、いきなり、涙腺が崩壊してしまいました。
お姉ちゃん、ご自分もまだ悲しみの真っ只中なのに、こんな風に葵を描いてくださって・・・
本当に、ありがとうございます。早速、葵にも見せました。

   

とっても、とっても、喜んでいます。
おしゃれなベルちゃんと、会えているでしょうか。


想い

2010-06-21 15:52:10 | 愛犬のこと

葵が旅立って、3ヶ月が経ちました。
あの子、何が忙しいのでしょう? まだ、夢に現れません。

              

 3ヶ月目の昨日、葵がお散歩に使ったリードなど、思い切って洗いました。
葵用の引き出しの中の服、玄関の定位置に掛けてあったリード。
もう使わないのは分かっていても、片付けられなかった 葵の“遺品”です。

    
        <お洗濯ー>                <2009年1月のお散歩で>

その時の気分で選んで使った、8本のリード付きの胴輪。
首輪は、着けたことがありません。

「お散歩、行こう」 と聞くと、大喜び。
尻尾を振りまくり、くるくる回り、じっとしてくれなくて、両腕を入れるのが、大変でした。
きちんとはめたつもりで、歩き始めてから片腕が入っていないのに気付いたことも、何度か。

歳をとり、しばらく歩くと疲れて座り込むようになってからも、出かけるのは大好き。
大騒ぎは、変わりませんでした。

毛が多く、必要もなかったので、それほど衣装持ちではなかった葵。
それでも、おしゃれ用、防寒用、エプロン・・・ 並べてみると、思ったよりたくさんあります。
3ヶ月になったのを区切りに、衣装ケースに入れて、仕舞います。
いつでも出せる所に・・・

少しずつ気持ちが軽くなってきて、葵に話しかける時、今は、いつでも笑顔。
「聞いてよ、葵~」 なんて、愚痴を聞いてもらいます。
「これ、どうしようかなぁ?」 なんて、相談に乗ってもらいます。
その度に、変わらぬ笑顔で、ちゃんと返事をしてくれるような気がして・・・
結構、頼りになる存在で、近くにいてくれると思うだけで、落ち着きます。

可愛かった葵、これからも、いつまでも、ずーっと、私の中で、可愛いまんまの葵 です。
温かいまんまの、葵です。


納骨は、母の日に

2010-05-11 21:30:09 | 愛犬のこと

7日に四十九日を迎えた葵、母の日の9日に、納骨を済ませました。

ギズモが、可愛くて優しい眼差しで、葵が来るのを待っていてくれました。

          

1歳8ヶ月で逝ったギズモ。いつでも元気に走り回っていたギズモ。
その元気に、葵がついていけるかなぁ・・・
めちゃめちゃ元気だったギズモと、小さい頃からおっとりと静かだった葵。
きっと、いいコンビでいてくれるでしょう。

ギズモのと同じフォトスタンドを、と思ったけれどなくて、気に入ったのも見つからなくて。
お揃いの可愛いのを見つけるまで、これで我慢していてね。

葵、う~んと楽しく暮らすんだよ。
でも、楽しすぎて、面白すぎても、ママのこと、家族のこと、忘れちゃ、イヤよ。


葵の納骨をしたこの日、ベルちゃん が、虹の橋へと旅立ちました。
葵と同じく、乳がんの肺転移でした。
病気を感じさせない、品のある14歳のポメちゃんでした。
ベルちゃん、どうぞ安らかに・・・

葵を見送ったばかりの私には、お姉ちゃんの心情がよく分かるような気がします。
あの時の私には、どんな慰めの言葉も、聞こえてはいても、素通りしていたように思います。
でも、目に見えない “時間” が、辛い気持ちを少しずつ、一緒に連れて過ぎて行ってくれているのです。
静かな気持ちで葵に話しかけている自分がいることに、気がついたりします。

一足先に天使になった葵、ベルちゃんを迎えてあげてね。


最後の笑顔

2010-05-07 20:48:04 | 愛犬のこと
葵の最期、記録として残さなくてはいけない・・・そう思いました。

手術後の葵です。
歓喜の舞など踊られたら傷が開いてしまう、と、会うのを我慢して、先生に撮っていただいた写真。
これが、生きている葵の、最後の1枚となりました。

        

呼吸が楽になり、酸素室から出て、元気になったはずの、いい笑顔のはずの、葵です。
急変する前の、葵です。
もうすぐ家に帰れると信じての、必死の笑顔だったのかもしれません。

このあと、元気になるのを追って、治るまで、闘病記が続くはずでした。
「・・・のはず」、ばかりです。

もうこの笑顔を見られないのが分かっていたら、無理にでも、このとき会っておくんだった。
駆けつけたときには意識がなく、そのまま、目を合わせることもなく、逝ってしまいました。
無念です。でも、今更言っても、葵はもういない・・・
救いは、見送ってあげられたこと。 葵の、あの肌の暖かさ、一生忘れません。


茹でたササミを病院で用意していただいたのに、ひと口も食べられませんでした。
糖尿病があり、インスリン投与の必要があるのに、食べてくれないと、注射ができない・・
そこで、いつもの “砂肝with野菜” を届けることにし、家に帰り、急いで作りました。
冷凍してくださるということなので、1回分ずつに小分けして、6回分。
薄くスライスした砂肝と、ひたすら刻んだ小松菜・にんじん・しめじ。
ほねっこや食後用の歯みがきロープなどのおやつと一緒に、ひと揃いを、預けてきました。
でも、その1食分も食べることなく、天使になった葵・・・
いつも食べていたママの作ったご飯の味を、おぼえていてくれているかなぁ。

肺原発の癌かと思われましたが、摘出した腫瘍の生検の結果、乳腺の腫瘍の肺転移でした。
細胞の特定に時間がかかり、詳しい結果が分かったのは、亡くなった翌々日。
どちらにしても、肺にできた癌。
あの時点で回復しても、その後は、苦しい治療になったことでしょう。
葵の苦しむ姿を想像したら、これでよかったんだなぁ、と思います。
 
神様が、苦しさから開放して、連れて行ってくださったんだなぁ。
そう思い、葵が あちらで元気にしている姿を思い浮かべることができるようになりました。
今でも涙はたくさんこぼれるけれど、時間が薬、日薬、というのを実感しています。

今日、葵の 四十九日となりました。
生き物全ての魂は、四十九日になると、屋根を離れていくとか。
あまり悲しむと、旅立てないといけませんね。

でも・・・ 分かっていても・・・

冷たく湿った鼻をクニュッと触りたい、肉球をぷにぷにしたい、ふわふわの毛に顔をうずめたい・・・
会いたいよー、葵・・・  会いたい・・

方生会

2010-04-30 11:52:15 | 愛犬のこと

葵を火葬した動物霊園の、月に1度の 方生会(ほうじょうえ) がありました。

日蓮宗のお寺の付属ですが、立派な本堂で、宗教に関係なく、ご供養してくださいます。

     

方生会とは、亡くなった命を供養し、自分が生かされていることに感謝をする、というものだそうです。

一緒に暮らした動物を、この1ヶ月の間に亡くした人たちが 100人近くも参加していて、驚きました。
どの子も皆、いっぱいいっぱい可愛がられた子ばかり。
全ての名前が読み上げられての読経に、新たな思いがこみ上げてきます。


お願いしてあった葵のお位牌に、この日、魂が入りました。

                 

きれいなクリスタル。ギズモと、お揃いです。
お骨を、四十九日が過ぎたら、ギズモのいるお墓に納めることにしています。
できれば、このままずっと、家にいて欲しい・・・

天に召されて、40日も経つのに、葵のあの感触が、鮮明すぎて、困ります。
普通に歩いていて、いきなり寂しさに襲われます。
台所に立っていて、どうしようもなく、涙がこみ上げてくることがあります。

きっと、同じ思いの人たちばかり。
こうして、ていねいにひとつずつ段階を経て、次第に悲しみが薄れていくのでしょうね。

あちこちですすり泣きの声が聞こえる中、方生会の最後に、和尚様のおっしゃったこと。
「このように家族として供養してもらえる動物は、幸せです。
 十分に供養したらそのあとで、ぜひ、恵まれない動物たちも供養してあげてください。」 と。
頷いている人が、何人もいました。


天使になったどの子も全て、この世にいた時の境遇に関係なく、今が幸せでありますように・・
そして、葵が、みんなとお友達になれますように・・・


初七日

2010-03-27 13:12:46 | 愛犬のこと
早いものです。あっという間に、昨日、初七日を迎えました。
時間が過ぎるのが遅いと感じることが多いのに、こんな時は、とてつもなく早く通り過ぎていくのですね。


葵が息を引き取ってから、3日3晩、一緒に過ごすことができました。
ずっと思い出を語り、そして、やっと、お別れの覚悟ができました。

棺の中の、両手に経典を抱えた葵を、皆で、花でうずめ、23日に、荼毘に付しました。

               
あの時ああすればよかった、ああしなければよかった・・・
後悔ばかりの、様々な思いがこみ上げてきます。

でも・・・ 悲しいこと、辛いこと、あれこれ考えないようにしようと思います。
私たちが後悔すると、葵が、悲しみます。

葵と私たちの間には、数え切れないほどの幸せが、今もあるのですから。
葵のことを語り合う時、涙ながらにも、笑顔で話せるようになりました。


お彼岸に行ったお墓参りで、向こうで待っている先代のギズモ(パピヨン)に、葵のことを頼んできました。
ギズモが道案内してくれると思うと、なんだか安心です。


今、元気な葵がいたその場所に、姿を小さく変えた葵が、ちんまりと、います。

       

アナキョンジャさん、ヒデッチさん、すてきなお花を、ありがとうございました。
葵が、お花の中に鼻先を押し込んで、香りを楽しんでいる気がします。

花に囲まれて

2010-03-22 23:26:36 | 愛犬のこと
今、葵、静かに眠っています。
たくさんのお花に囲まれて、気高く眠っています。
親の欲目でしょうか、とても美しいです。

      

明日23日、荼毘に付します。
今晩、最後の夜を、葵と語り明かします。


いただいているたくさんの温かいコメントに、まだ、お返事ができないでいます。
ごめんなさい。

虹の橋へ・・

2010-03-21 02:57:21 | 愛犬のこと
・・・お知らせ・・・

酸素室から出られ、持ち直したかに見えた葵でしたが、再度急変。

3月20日、午後8時50分、息を引き取りました。
11歳7ヶ月。とてもおだやかな最期でした。


たくさんの方に可愛がっていただき、最高に幸せな一生でした。

皆様、本当にありがとうございました。

手術

2010-03-20 13:36:15 | 愛犬のこと

昨日、午後2時半頃。病院から、手術終了の予定より早い電話。
「腫瘍は取り終わったのですが、急変しました。すぐ来てください」
思いもしない言葉が、ふわっと聞こえました。

電話を切って、足が震えました。
家にいた息子といっしょに、動物病院に駆けつけました。

スタッフさんの説明のあと、手術室から、院長先生が出てこられました。
「心臓が、15分ほど停止しました。 
 胸を開けていたので、すぐに直接心臓マッサージをし、今、自発呼吸し始めたところです」

先生の言葉が、頭の中で空回りします。
パニクッている私と、妙に冷静な私が、そこにいました。
多分、息子もそうだったろうと思います。

「脳に酸素が行っていない時間は15分以内。おそらく大丈夫だけれど、脳に障害が出る場合も。
 自発呼吸はしているけれど、このまま少し経過を診て、心臓の動きを確認できたら、傷を閉じます」
 
(・・・大丈夫・・・今までも、いつも大丈夫だったのだから・・・)



心臓を動かす強心剤の効果が持続するのが、30分間。
すでにそれ以上経っているのに、自発呼吸が続いています。
葵、なんとか帰ってきました。


私たちが病院に着いた時、待合室と手術室の間のカーテンを開けておいてくださいました。
施術されている葵が、緑の布のかかった器具台の向こうにいます。

       
                     <縫合中>

心臓・肺の機能も確認でき、OK、となったところで、傷を閉じています。
無事、終わりました。

術中の経過写真と、肺から切除した腫瘍を見せていただきました。
肋骨と肋骨の間を押し広げて取り出せる、ギリギリの2.5センチ。
葵の小さな体にとっては、結構な大きさです。


手前の台が移動され、麻酔からの覚醒を待つ葵が、見えます。
危険から、脱出しました。葵の生命力です。
必死で対処してくださった先生方に、心から感謝です。

       
                     <覚醒待ち>

若い先生が、ずっと手を当てて、見守ってくださっています。

完全に麻酔からさめてからだと、顔を合わせて喜んで、興奮しても困ります。
ということで、「今のうちに会っておきますか?」 と、手術室に入れていただきました。

        
                     <まだ夢の中>

思ったより広範囲に毛が刈られていて、きれいなピンクの葵がそこにいました。
 ( 頑張った葵の姿、あえて載せます。ほめてやってください

バイタルのモニター、レントゲン画像・・・ 葵の情報が周りにあふれています。
使わずに済んだ除細動機が、用意されていました。
時間が静かに流れていきます。

目をしっかり開いた葵が酸素室に移動したのを見届け、後ろ髪惹かれつつ、家に帰って来ました。

夜になって、先生からのお電話。
「まだ立ち上がってはいませんが、自分でうつ伏せに。
 脳に障害が出ると、うつ伏せになったりできないので、そちらの心配はなくなりました」


あ~、良かったー。
この脱力感。 体中が筋肉痛になったような感覚です。

まだ安心しきるわけにはいきません。
でも、あの子は、また、大きな山を乗り越えてくれました。

1日経って、今日は、酸素室から出られそうです。