シネマトリックス

面白かった映画、つまらなかった映画、見なかった映画は空想で・・今はたまののんびり更新です。

男はだまって・・「ブリット」

2007-02-12 17:15:04 | Weblog
68年ピーター・イエーツ監督作「ブリット」

昨日初めて鑑賞。主演は大大大好きなスティーブ・マックィーン、恋人役にジャクリーン・ビセット。

「荒野の七人」で共演したロバート・ヴォーンも出ています。この方、こういう冷淡な上昇志向人間をやると見事はまりますね。

マックィーン演じるのはサンフランシスコの職人型の警部補ブリット。

ある人物の護衛を頼まれるのだが・・

音楽がラロ・シフリンなので、何だか「燃えよ ドラゴン」を見ている気分。

まずね~~アクション映画を期待するとはずします。有名らしい坂でのカー・チェイス・・当時はすごかったと思いますが、今となってはいささか古いし。

それに殴り合いがありません。

そして、不思議なことにアクションシーンにありがちな音楽がかかりません。

かえって新鮮でしたけど、カーチェイスのシーンも「ぐお~~が~~~」っていうムスタング(みたいな車)のエンジン音のみでさ。

物語がいささか「???ん???」ですが、圧倒的に魅力をかますマックィーンにひたすらうっとり。さらに彼が好きになりました!

静かな展開もいいじゃないすかね~
小銭をもっていないマックィーンが、新聞スタンドからこっそり新聞を抜き取るシーンや、グローサリーストアでごっそり冷凍食品を買ったりするシーンがさりげないリアリティをいい感じで作り出しています。

セリフに語らせるより、こうしたシーンで人物を語らせるのは個人的に好きです。

そして男子諸君にとってはジャッキーが男物のYシャツをパジャマがわりに着ているシーンが汁ダクものではないでしょ~か。

実はこの「ブリット」を見る前にテレビドラマ「華麗なる一族」を見ていたのだが、相方が「ねえ、これ面白いの?」
私「今、日本で一番視聴率がいいんだよ(答えになっていないが)」

しばらくして相方が「ねえ、この人、演技下手なんじゃない?(北大路さんに対して)」

「ブリット」を見ながらさらに言う
「な!やっぱさっきの人、下手でしょ?全然リアリティ感じないじゃん。これ見てるとはっきりわかるでしょ」

う~~~ん、演技っちゅうか、演出力も関係すると思うが・・