シネマトリックス

面白かった映画、つまらなかった映画、見なかった映画は空想で・・今はたまののんびり更新です。

美しく切ない・・「みじかくも美しく燃え」

2005-09-12 20:30:57 | Weblog
67年スウェーデン映画「みじかくも美しく燃え」監督はボー・ウィデルベルイ、主演女優はピア・デゲルマルク。当時彼女の美しさにまいっちゃった人は多いはず。

私はNHKの映画劇場で観ました、随分前です。

でも、透明な美というか、とにかく圧倒的な美が目に焼きついています。

話は1989年実際に起きた不倫話、ある伯爵が妻子ある身でありながら、サーカスの綱渡りの若い女性と恋に落ち、夜逃げしてしまう。

この女性がピア。金髪がまるで妖精のようだ。

今でさえ、不倫の逃避行は大変だが、昔の話なのでますます大変だ。たちまちのうちにお金に困ったふたりは、さまよい、疲れ果て・・

もう食べるものもなくなったふたりが選んだ道、それは、一緒に命を絶つこと。

最後の方でひもじい彼女が草原の草を食べて、嘔吐するシーンが哀しい。
でもそんな哀しいシーンですら、絵画のように美しく残酷だ。

ラストは死の覚悟を決めたふたりが、森で最後のピクニックを楽しむ。

そして、花にやってきた蝶を追う彼女の美しいショットが銃声と共に止まる。
笑顔のままで・・
ほどなく2発目の銃声が静止画面に響き、映画は終わる。
ふたりの死はこの「音」でしか表現していないが、それで十分哀しい。

ディズニーの「バンビ」のママが狩人に撃たれたシーンも「音」のみで表現したように・・

音楽はクラシックの名曲が使われてました。(モーツァルトだったかな?)

とっても哀しいんだけど、何か「作ってくれてありがとう!」と言えるような上質な肌触りの美の結晶でした~~




中途半端にしか鑑賞していない・・「暗殺の森」

2005-09-11 23:14:08 | Weblog
70年ベルナルド・ベルトリッチ監督作「暗殺の森」
この監督は「ラスト・タンゴ・イン・パリ」で問題&話題になった人。でも今見ると、「ラスト・・」のセックス描写なんか、あんまり大したことない気がする。セックスそのものよりも、「人間って寂しいな~~」ってつくづく陰鬱な気分になる映画、あまり好きとは言えない。

さて、「暗殺の森」は、主演がジャン・ルイ=トランティニャン、ドミニク・サンダ、ステファニア・サンドレッリ。

これはロードショーのとき、いきなり超小さな映画館でのたった2週間の封切りとなったしまい、何だか暗い広告にギャング映画のようなタイトルで「ふ~~ん」って感じ・・

しか~し、映画雑誌「スクリーン」に載った写真を何点か見たら「これって何かすごいんじゃない?」

でもね、未だにきちんと見てないの。深夜のテレビ放映で途中から見た程度なの。

誰か映画評論家が怒って書いてた「こんな傑作にこんなタイトルをつけて、しかもしょぼい封切り館で2週間でチョン。信じられない扱いだ」って。

原作はとっても有名らしいです。

ドミニクとステファニアが何か怪しいムードでダンスをするシーンのスティール写真がかっこよかったな~~

ストーリーは・・少年期のジャン・ルイが同性愛の教授(たぶん)に誘われ、レイプされてしまう。彼はその教授を拳銃で撃ってその場を逃げる。彼の中に「人を殺した」という意識が強く残り、長じてから熱烈なファシストになる。

なんだ~かんだ~あって、ラストで彼は少年の日に殺したはずの教授のまだ生きている姿を見て愕然とする。今までの自分の人生は何だったのか??

大声で夜の街で、教授の卑劣な行いを叫ぶジャン・ルイ。でも失った時間は二度と取り戻すことはできないのであった。

いや~やっぱり暗いね~

ファシストの何たるかも、あまりよくわかっていない私にとっては難解かしら?
でも一度通しで見てみようかな~ドミニク・サンダ大好きだったし・・

難解つながりで言えば「南海キャンディーズ」は好きです。スズちゃんは最初にパッと見た瞬間は男だと思いました。




今日のおまけ・・昔好きだったTOY

2005-09-10 20:09:29 | Weblog
最近、盤ゲームがまたトレンディなんだそうですね。「人生ゲーム」とかね。

私が子供のころ、はまったゲームには「ツイスター・ゲーム」とかありました。
サッカーゲームっていうクルクル選手を回して、ちっこいボールを蹴るのも好きで熱くなってました。たぶんやりすぎで選手の何人かはとれちゃったと思う。

リカちゃん人形もはやってましたが、ビニールの匂いが手に残るのがいやで、人形使いにはならなかったな。リカちゃんの前には、バービー、そしてタミーちゃんってのもいました。タミーちゃんは、ちょっと調子のはずれたイモくささがよかった。ってか、そのためにリカちゃんのようなロングセラーにはならなかったが・・

女の人は結構欲しがったものに「ママレンジ」ってのがあります。実際ちいさなパンケーキくらい焼けたんですよ、小さなレンジでね。

「マ~マレンジ~ママレンジ~エプロンつけてクッキング~♪」っていうCMソング。これもっている家には遊びに行った人も多かったと思う。
うちは2歳下の妹がご家庭グッズに興味ありで、買ってもらってました。

あと、今思い出したけど、大村昆ちゃん司会の「ちびっこ歌合戦」?とかいう番組がありました。勝つとメダルがもらえます。すごく欲しくて応募したけど、もちろん母に反対されて出ませんでしたね。

それと記憶があいまいですが、トクホン提供の生番組は途中の会場からのCMに必ずキューピー人形が出てきて、トクホンを貼られてました。腰とかに・・「このように貼ると体がラク・・」ってか

あの番組は何だったのかな~~



気持ちよく暖かい気持ちになれた・・「天国から来たチャンピオン」

2005-09-10 17:43:51 | Weblog
78年ウォーレン・ビーティ主演&監督作「天国から来たチャンピオン」共演はかつて彼の恋人であったこともあるジュリー・クリスティーをはじめ、かなり豪華な顔ぶれ。

有望なプロ・フットボール選手が事故で亡くなってしまう。でもこれは天使のミスか何かだったらしく、「しもた~~~」ってことで、彼の魂は他の体に入って人生の続きをすることになる。この肉体は(なんでかは忘れたが)殺害されたばっかりの若い実業家の体。

魂はフットボール選手のままなので、明るく優しく飾らないキャラで、以前の冷徹な実業家と180度違う人間になってしまい、実業家の周りの人間は「は~~~???」って感じ。

実業家として生きる彼は外見はその人間として認識されているのだが、映画の画面上はフットボール選手として死んだときのジャージーの上下。

このギャップが笑える。

細かいストーリーは忘れちゃったけど、映画ファンのサイトを見ると、ラストがとっても良かった・・ってことで、どなたか「はっきり覚えています」てな方は書込みお願いします!

でも感触として、心がいい気分になれる良い映画として残っています。
ジャージーを着たウォーレンの背中に翼がはえたいたポスターがキュートで印象的。音楽も良かったような記憶があります。

キリスト教では「生まれ変わり」という考えはないようで、この生は一回きり。
この映画は生まれ変わりではなく、与えられた時間を手違いで早めに強制終了されてしまった男が、何とか天界の計らいで違う体で生の残りを生きる話。

私はごく当然に何の疑いもなく「生まれ変わり」は「アリ」と感じている人間だけど、この前友人に「人は生まれ変わってくるんだってさ」と言ったら「え~~~!!」とこちらが驚くくらいのリアクション。

これ1回きりで終わりと考えているほうが、私としては「え~~~!!」である。だってこんなにアホなのに、1回きりの人間業じゃさ~成長なんざ、望めませんよ。







顔の傷がだんだん治っていくのがすごい・・「フランケンシュタイン」

2005-09-09 21:52:22 | Weblog
94年ケネス・ブラナー監督、コッポラ製作の「フランケンシュタイン」

古典の名作をかなり忠実に映画化。フランケンシュタイン博士はケネス自身が演じ、彼が生み出した人造人間をロバート・デニーロが。フランケン博士の恋人にヘレナ・ボナム=カーター。かなり豪華なキャストですね。

フランケン博士の実験室の美術がすごい!金かけてるぞ~~って感じ。

でも、見終わった後に気持ちが晴れ晴れする映画じゃありません。当たり前か・・特に無実なのに縛り首になってしまう女性のシーンは強烈で、気分が悪くなりました。ヘレナも最後はめちゃめちゃにされてしまい、もうどうなってもいい状態・・

ホラー色はあまり強くなく、全編悲しみの感覚が強いですね。怪物であるデニーロも恐ろしいというより、哀しみをたたえた哀れな存在として描かれているし。

私はケネス・ブラナーって人がどうしても好きになれないのよね。なんでここで裸?みたいなシーンで上半身裸で実験室で走りまわるし・・

演技がきっと素晴しいし、才人なのも事実だろうけど、何か「うぜ~~やつ」という印象が。まあ、生理的にだめってことでしょう。

私は気づかなかったけど、怪物のデニーロが動き始め水槽からドッバ~~って出てきたとき、(当然真っ裸なので)局所が見えたんだそうです。
そして、すごいのはこのデニーロの怪物の顔中に無数にある縫い傷がだんだんと、(映画の進行とともに)はれが引いてくるところ。細かいの~~

これから見る人は、チェキアウト~~

ヘレナはエキセントリックな女優だが、きらいじゃありません。彼女が声優をやる今秋公開の「コープスプライド」

夫であるティム・バートン監督作で相手の声優はジョニー・デップ!!絶対見なきゃ!
ここに行くと1カットだけ見れるよ。
www.corpse-bride.jp
ふたりの顔そっくりのアニメキャラが笑えます。たぶん「ナイトメア・・」ののりでしょう。


ささやかな名作・・「冒険者たち」

2005-09-07 23:31:12 | Weblog
最近どうも古い、しかもヨーロッパ系の映画のことを書くことが続いています。新しい映画もいいけど、60年~70年代ってささやかで素敵な映画がたくさんあったような・・気がするな。

自分的には80年代は映画から一時期遠ざかってしまい劇場でもほとんど観ていないし、そのころの映画の印象薄いな。

今日は67年ロベール・アンリコ監督作「冒険者たち」

主演リノ・バンチェラ、アラン・ドロン、そしてそして、美しいジョアンナ・シムカス。

アフリカの海底に眠る財宝を引き上げるべく、この3人がチームで動く。男ふたりは共にジョアンナに惹かれるが、強い友情でも結ばれているので、どちらかが抜け駆けして告白して・・ってな感じではない。

ジョアンナ・シムカスは本当に魅力的な女優で、赤毛でソバカスなのに、(あれ、こんなロック喫茶が吉祥寺にあったよね「赤毛とソバカス」)爽やかでさらっとした美しさがいいのよ。

西洋人にとっては赤毛はあまり評価は高くないようだが、彼女は別格。

映画の中で、ジョアンナが心惹かれるのは、さあ、どっち?ってどっちの料理ショーじゃないが、アランではなくリノに恋しているってのがいいよね。

私だって絶対にリノを選ぶと思う。だって男らしくてかっこいい!
ジョアンナに何気に告白されるが、リノは親友アランの想いも知っているので、それを胸におさめる。

3人の冒険は意外な展開へと!財宝をめぐってギャングに襲撃された彼ら!ジョアンナは流れ弾にあたって命を落としてしまう。

ひょえ~~~なんてかわいそうなの~~嘆き悲しむふたりの男。彼女の埋葬シーンが美しい!これはネタばれになるので書きませんが・・

いつまでも映像として残るシーンのひとつです。

最後確かアランも死ぬのだが、リノは彼を思いやり「彼女が好きだったのはお前なんだよ」と嘘をつく。あ~いいな~こういう男気!

ジョアンナ・シムカスはこの後、映画の共演がきっかけでブラック・スターのパイオニア、シドニー・ポワチエと結婚。今も続いているようです。
当時はまだ肌の色を越えた結婚は一般的ではなかったので、結構スキャンダルって感じで受けとめられていましたね。

あのジョアンナも45年生まれなので還暦?相当老け込んだらしく最近の映像を見た人はショックしたらしい。日本では野際陽子さんなどはまだ全然きれいだけどね・・

同じくさわやか美しい系ではジェニファー・オニール(おもいでの夏)も印象が強いですが、彼女も似たりよったりの年齢・・う~~ん、複雑

実物とちょっとギャップあり・・「グレート・ブルー」

2005-09-06 19:48:57 | Weblog
88年リュック・ベッソン監督作「グレート・ブルー」

実在の人物でボンベを使わず素潜りで世界記録を打ち立てたジャック・マイヨールが、主人公のモデルになっている。

ジャックと記録を争うエンゾとの友情、ジャックに恋する女性などのストーリーをからめ、幻想的なシーンで展開している。

見た当初は結構感動して、「ええ~~な~」と思ったが、後日ジャック自身が書いた半生記のようなエッセイを読むと、いささかイメージのギャップに違和感を感じましたな。

実物のジャックはもっと明るく、あんなに求道者のような堅さ(一途さと言わないと怒られるかしら?)はなく、イルカとの友情、コミュニケーションのストーリーも素直に感動できた。

映画のジャックはいささか暗い・・よね。ドキュメンタリーじゃないから仕方ないけど、エンゾもこの時点では死んでいないし・・

でも、エンゾ役のジャン・レノと出会えたことが一番の収穫だったかな。いかにもイタリア人って役をうまく演じていて(彼ってフランス人だよね)ママに弱い。ママが出てくると「マンマ~~!!」って叫ぶシーンが好きだったな。

実際のジャック・マイヨールは74歳で自殺してしまい、とてもショックでした。

海と一体になることをあんなにも愛していた彼の自殺の動機はわからないけど・・

彼がマイアミの水族館に勤めていたときにイルカたちの水槽の掃除をしているときの写真、本の中にあったけど、イルカがめちゃめちゃかわいい!ジャックがやっていることに「何してんの~?」って感じでのぞきこんでいる顔とか。
実際彼らは言葉を超えたテレパシーを使ってコミュニケーションをとるらしく、マイヨールが気のめいることを考えながら水槽を清掃していると「もっと素敵なことを考えようよ、いっしょに楽しめるように」というイルカからのメッセージがやってきたそうだし、逆にウキウキしているときは「それは楽しいね~~」とさかんに頭をふって喜んでくれたそうだ。

不思議な存在、イルカ。知恵を使って遊んでいないとフラストレーションがたまるってんだから、素敵な存在だよね。

ロバート・プラントを女と間違えていた・・「レッド・ツェッペリン 狂熱のライブ」

2005-09-05 23:52:12 | Weblog
昔映画雑誌のロードショーにお正月映画の特集があって、写真がいろいろのっていて、この「狂熱のライブ」の写真ものっていました。ロバート・プラントがブロンドのロング・ヘアをふりみだし、あまり顔がよく見えない写真だったせいで、「女」だと思い込みました。それくらい、ツェッペリンを知らなかったってことですね。

でも「女」なのに上半身裸で前開きのベストを着ている。「え!?」乳がはみでてしまうじゃないか~~随分大胆なボーカリストだな~と思っていた私。

76年「狂熱のライブ」

彼らのライブ・フィルムの集積だけど、間にはさまれるカットが結構こっていて、映画としても見ることができます。

でも全編をちゃんと見たのは、数年前。最初に彼らを見たのは「ロバート・プラント&ジミー・ペイジのMTVアンプラグド」でした。何てかっちょいい!!

でも大昔から大ファンの相方から見ると、ジミー・ペイジが太ってしまい顔面が立川談志師匠となっていたり、ロバート・プラントもあんなに美しかったのに、すっかり老けてしまって大ビックリだったよう。

それでも行きましたよ「復活コンサート」
武道館で素晴しかった!!同じころ、かつてのビッグバンドの再結成ブームで、イーグルス、ドゥービーなども次々来日。イーグルスは全然よくなくてがっかりでした~まあ、仕方ないかな。東京ドームだし・・

(再結成とは違うけど、舞浜のNKホールでのスティーリー・ダンもよかった~~)

この「狂熱のライブ」の頃は4人で、今は亡きドラムのジョン・ボーナムや、再結成では仲間にはいなかったジョン・ポール・ジョーンズがいました。
ボーナムのドラムは本当に独特ですよね。彼がもっていると本当に「バチ」っていうか、「棒」って感じ。スティックなんていう洗練された名称ではなくなります。

ロバート・プラントは、まだ幼かった娘か息子を事故で亡くしてしまい、それ以来、ちょっとおかしくなったと聞きます。
エリック・クラプトンもお子さんを亡くしていて、結構ミュージシャンにはこういうストーリーを持つ人が多いようですな。

以前表参道のモリハナエ・ビルからエリック・クラプトンにそっくりの人が出てきて、「ま~~すごいそっくりさん」とマジマジ見ていたら、あっちも「ガンたれんじゃね~ぞ」って感じでマジマジ見返す。後ろには屈強なブラックのガード。本人さんでした。あのまんまで、かっこよかったです。ただ、ヒゲがあった時代ですが・・

もうすぐ公開!「チャーリーとチョコレート工場」

2005-09-05 00:35:08 | Weblog
ティム・バートン監督でジョニー・ディップっていったら、見るしかないでしょ!!しかもできるだけ早く!!

確かこのブログを始めたときの初記事が、バートン作「ビッグ・フィッシュ」で、もう泣いて泣いて、止まらなかったことを書きました。

今度も奇妙なファンタジー・ロマンらしいっすよ!!

チョコレート工場の中の描写がめちゃめちゃかわいくて、リスがナッツを割ったりするらしい・・そういうのに、弱いのよね~~

リスといえば、ジリスが狂言回しとして活躍する「アイス・エイジ2」が来年にも公開予定らしい。アメリカでのトレーラーを見たけど、やっぱり主役はジリス。
しかもどう見ても「ミッション・インポッシブル2」のパロディ。

こちらも楽しみだな~~~

今日のおまけ・・変な趣味

2005-09-03 21:50:15 | Weblog
人にはみな変な趣味があると思うが、私はなぜかテレビの通販番組を見るのが好きだ。買い物をするのが目的ではなく、売り手のスタイルや限定○個っていう嘘丸出しなチープさを見学するのがたまらなく面白いのだ。

出始めの頃のトーカ堂の北さんは、ツボにはまったひとりで、しばらく我が家で応用編を用い物まねをはやらせた。

肝心の値段を恥じらいながら、汗をふきつつ、「もうこんな値段で大変なんすよ~~」って感じがいい。これもお付けして、あれもお付けして・・ゲストは「え!このひとつでこのお値段ですよね」「いや~~みんなでセットで・・」「え~~!!(会場の一同激しくどよめく)やっす~~いい!」

いつか一緒に見ていた相方が同時に「たっけ~~~!!」と反応したのが笑えた。

今はトーカ堂さんのスタイルも見慣れちゃったけど・・

「ただいまお電話が集中して大変かかりにくくなっております。時間をおいてもう一度おかけくださいね」とか言うので、「ほんま?」と思い、試しにかけたら、難なくつながり「う・そ・つ・き」と思い、すぐに切ったことがある。

今、私がはまっているのがアメリカの下着のCM、「スリムリフト・シルエット」。要は補正下着で、体のラインをあっちゅう間に引き締めますってやつ。

サンプルで出てくるおばちゃんがみな、見事なブデで、「信じられない!あっと言う間に15センチも細くなった!」とか言うが、これを見ると「あ~~やっぱり本当にダイエットしたほうがいいよな~ここまでになる前に・・」と逆の反省材料になる。

もうダイエットともさようならとか言うが、下着をはずせば、元のドボドボ体型だ。

アメリカ系は体験者がスタジオに出てきて、製品の使用感を尋ねられると必ず「そうね、キャシー、すばらしい使用感よ!」とか、絶対にインタビュアーの名前を言う点が好きだ。わざとらしくて・・

そして最後は「ありがとう!来てくれて」と言われて退場の際に「ありがとう!楽しかったわ」と明るく返す。これもお約束だ。あんな短時間で「楽しい」って何?

いや~~つっこみどころ満載で、3流の映画と同じくらい楽しめますよ!










美味しい味わい・・「アメリカの夜」

2005-09-03 19:51:37 | Weblog
最近70年代のヨーロッパ映画を書く傾向にありますね。今日は73年フランソワ・トリュフォー監督作「アメリカの夜」

主演は最も美しい時期にあったジャクリーン・ビセット、ジャン・ピエール=レオ、ジャン・ピエール=オーモン。

アメリカの夜ってのは夜のシーンを昼間に撮影するときにカメラにフィルターをかける技法のことを意味します。今もこういうことは行われているんでしょうかね~~

映画をストーリーで覚えている場合と、そういうことは忘れちゃっているんだけど、何となく雰囲気で覚えている場合があります。「アメリカの夜」は完全に後者。

この映画って何か、とっても美味しいケーキとか、ほのかな香りのするお茶とかを連想させます。

「パメラを紹介します」というタイトルの映画を撮影している監督、役者、スタッフの人生模様を描いた作品で、劇中の監督はトリュフォー自らが演じている。
主演女優がジャクリーン。彼女のショートヘア、すごくかわいかった~~
レオ君がジャクリーンの恋人役で、劇中、恋人である彼女を自分の親に紹介するんだけど、なぜかジャクリーンは父親のオーモンにひかれちゃって・・という筋の作品を撮影しているわけ。

撮影の外でも、何だか色々あって、最後父親役のオーモンは(実はゲイ)少年と事故死してしまう。確かそうだった・・間違っていたら、すんまそん・・

なので最後のオーモンのシーンは後姿の代役・・ってことで締めくくった・・

大きなストーリーはないんだけど、みんな映画が好きなんだね~~という感じが好き。

自分も高校生のときに映画作りの部活に所属していた。現場のイキイキとした雰囲気って本当にたまらないよね!!何度も撮り直したり、主人公が腕に巻いていた包帯が前のカットとは逆の腕になっていたり・・(違う日に撮影してる)
当時は完全にアフレコだったから、効果音もスタジオ内で同時に収録していく。

主人公が小さなバッグをポトっと落とすシーンで、効果音係りが間違って大きな音を出してしまい、後で聞いたら、「ボッカ~~~ン」っていう爆音になっていたり・・

もちろんお金に無関係だからこそ楽しめたわけだけど、本当に笑える日々だったな~~


見たらきっと超つらい・・「死刑台のメロディ」

2005-09-02 20:40:55 | Weblog
71年イタリアとフランスの合作による「死刑台のメロディ」

12歳のときで、新聞広告を見たとき、映画館で見たいと思ったが、ちょっと子供すぎて見る機会がなかったですね。当時ジョーン・バエズの主題歌がヒット。

そして今もって未見のままだ~~

20年代アメリカ史の汚点とされている事件「サッコとバンゼッティ」事件を元に作られた映画だ。

イタリア移民である彼らは逮捕されるが、逮捕容疑は全く見に覚えのない殺人容疑。裁判では彼らにとって不利な証拠がバンバン出てきて、完全な冤罪で死刑台に送られてしまう。

え~~そんなのってアリ?あまりにもひどい!!どうしてそこまでになったの?

人種差別も大きな要因のひとつのようだけど、映画自体を見ていないので何とも言えないところが・・

でも、実話ってことは、このふたりのイタリア人は処刑されたってことだよね。無実のまま・・

う~~ん、でも、実際表には出てこないけど、こういうのってあったのかも。

だって中世の魔女裁判なんて、ほぼこれに近いものがある。どんどん焼き殺しちゃったんだもの。

このふたりに死刑を言い渡した裁判長とか、後にどういう人生を送ったのだろう?一瞬でも「しまった!!」と思ったら、その瞬間から地獄だ。

きっと見たら、あまりにもつらい。夜なんて絶対に見れない!
誰か、見た方は感想をお願いしますね!


ラ~ラ~ラ~シャバダバダ~「男と女」

2005-09-01 20:26:05 | Weblog
66年クロード・ルルーシュ監督作「男と女」
主演はアヌーク・エーメとジャン・ルイ・トランティニャン。日本ではアラン・ドロンが人気真っ盛りだったが、フランス本国ではジャン・ルイやジャン・ポール・ベルモンドのほうがはるかに人気があったようだ。

ジャン・ルイ君は知的な大人の男って感じ。アヌーク・エーメは大好きな女優さん。超クールだ。大人になったら、こんな女になれるんじゃろか?と思っていたが、路線は違ってしまった。当たり前だが・・

この「男と女」は妻を失った男と、夫を亡くした女が、互いの子供を通じて知り合い、惹かれ合い、恋に落ちる様を描いている。結構スタイリッシュな映像が話題になったよね。

これはテレビ放映で中学生くらいのときに鑑賞。な~んてかっちょいい!!と思いましたね。

でも大学生のときに読んだヌーベル・バーグの監督たちの本(映画日誌みたいなタイトルだったかしら)によると、薄っぺらい映画としてプロの仲間からは極めて酷評だったらしい。

この「男と女」の後のルルーシュは、話題作連発ってわけではなく、ルイ・マルやトリフォーなどに比べると、確かに精彩に欠けるよね。

今見たらどんな感じかな?私はラストが気に入っているんだけど・・

なんて書いていたら、ピンポンと家の呼び鈴が・・おお~~アマゾンに注文していた「ファンダンゴ」DVDが到着された~~ずっとDVD化を待っていた作品。
私と相方にとって永遠にベスト5に入る「ファンダンゴ」

おバカで笑えて、泣ける映画が好きな人は見てね~~