シネマトリックス

面白かった映画、つまらなかった映画、見なかった映画は空想で・・今はたまののんびり更新です。

ささやかな名作・・「冒険者たち」

2005-09-07 23:31:12 | Weblog
最近どうも古い、しかもヨーロッパ系の映画のことを書くことが続いています。新しい映画もいいけど、60年~70年代ってささやかで素敵な映画がたくさんあったような・・気がするな。

自分的には80年代は映画から一時期遠ざかってしまい劇場でもほとんど観ていないし、そのころの映画の印象薄いな。

今日は67年ロベール・アンリコ監督作「冒険者たち」

主演リノ・バンチェラ、アラン・ドロン、そしてそして、美しいジョアンナ・シムカス。

アフリカの海底に眠る財宝を引き上げるべく、この3人がチームで動く。男ふたりは共にジョアンナに惹かれるが、強い友情でも結ばれているので、どちらかが抜け駆けして告白して・・ってな感じではない。

ジョアンナ・シムカスは本当に魅力的な女優で、赤毛でソバカスなのに、(あれ、こんなロック喫茶が吉祥寺にあったよね「赤毛とソバカス」)爽やかでさらっとした美しさがいいのよ。

西洋人にとっては赤毛はあまり評価は高くないようだが、彼女は別格。

映画の中で、ジョアンナが心惹かれるのは、さあ、どっち?ってどっちの料理ショーじゃないが、アランではなくリノに恋しているってのがいいよね。

私だって絶対にリノを選ぶと思う。だって男らしくてかっこいい!
ジョアンナに何気に告白されるが、リノは親友アランの想いも知っているので、それを胸におさめる。

3人の冒険は意外な展開へと!財宝をめぐってギャングに襲撃された彼ら!ジョアンナは流れ弾にあたって命を落としてしまう。

ひょえ~~~なんてかわいそうなの~~嘆き悲しむふたりの男。彼女の埋葬シーンが美しい!これはネタばれになるので書きませんが・・

いつまでも映像として残るシーンのひとつです。

最後確かアランも死ぬのだが、リノは彼を思いやり「彼女が好きだったのはお前なんだよ」と嘘をつく。あ~いいな~こういう男気!

ジョアンナ・シムカスはこの後、映画の共演がきっかけでブラック・スターのパイオニア、シドニー・ポワチエと結婚。今も続いているようです。
当時はまだ肌の色を越えた結婚は一般的ではなかったので、結構スキャンダルって感じで受けとめられていましたね。

あのジョアンナも45年生まれなので還暦?相当老け込んだらしく最近の映像を見た人はショックしたらしい。日本では野際陽子さんなどはまだ全然きれいだけどね・・

同じくさわやか美しい系ではジェニファー・オニール(おもいでの夏)も印象が強いですが、彼女も似たりよったりの年齢・・う~~ん、複雑