シネマトリックス

面白かった映画、つまらなかった映画、見なかった映画は空想で・・今はたまののんびり更新です。

実物とちょっとギャップあり・・「グレート・ブルー」

2005-09-06 19:48:57 | Weblog
88年リュック・ベッソン監督作「グレート・ブルー」

実在の人物でボンベを使わず素潜りで世界記録を打ち立てたジャック・マイヨールが、主人公のモデルになっている。

ジャックと記録を争うエンゾとの友情、ジャックに恋する女性などのストーリーをからめ、幻想的なシーンで展開している。

見た当初は結構感動して、「ええ~~な~」と思ったが、後日ジャック自身が書いた半生記のようなエッセイを読むと、いささかイメージのギャップに違和感を感じましたな。

実物のジャックはもっと明るく、あんなに求道者のような堅さ(一途さと言わないと怒られるかしら?)はなく、イルカとの友情、コミュニケーションのストーリーも素直に感動できた。

映画のジャックはいささか暗い・・よね。ドキュメンタリーじゃないから仕方ないけど、エンゾもこの時点では死んでいないし・・

でも、エンゾ役のジャン・レノと出会えたことが一番の収穫だったかな。いかにもイタリア人って役をうまく演じていて(彼ってフランス人だよね)ママに弱い。ママが出てくると「マンマ~~!!」って叫ぶシーンが好きだったな。

実際のジャック・マイヨールは74歳で自殺してしまい、とてもショックでした。

海と一体になることをあんなにも愛していた彼の自殺の動機はわからないけど・・

彼がマイアミの水族館に勤めていたときにイルカたちの水槽の掃除をしているときの写真、本の中にあったけど、イルカがめちゃめちゃかわいい!ジャックがやっていることに「何してんの~?」って感じでのぞきこんでいる顔とか。
実際彼らは言葉を超えたテレパシーを使ってコミュニケーションをとるらしく、マイヨールが気のめいることを考えながら水槽を清掃していると「もっと素敵なことを考えようよ、いっしょに楽しめるように」というイルカからのメッセージがやってきたそうだし、逆にウキウキしているときは「それは楽しいね~~」とさかんに頭をふって喜んでくれたそうだ。

不思議な存在、イルカ。知恵を使って遊んでいないとフラストレーションがたまるってんだから、素敵な存在だよね。

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5 コメント

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更なるショックは・・・ (bigcat)
2005-09-07 15:00:39
ジャック役を演じたジャンマルクバールが

10年前ぐらいの映画雑誌にインタビューに出てました

額が超~広くなってるよ(>_<)!ツルっとね!

しかも超~暗いの(@_@;)100年の恋も冷めました
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・・・途中で投稿してしまった (bigcat)
2005-09-07 15:03:57
ツルっと後退されてました

しかも超~根暗なの

100年の恋も冷めました
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bigcatさん、、いらっしゃいまほ~ (anupam)
2005-09-07 22:38:50
う~~ん、この役者さんはこの1本でほぼ「終了」ですな~1発屋・・?

超ネクラなキャラが役にも反映されたのね。だってジャック・マイヨールはもっと軽いキャラ。老いても若い彼女がいたりして・・



ハゲているといえば、スターウォーズ前シリーズのルーク役マーク・ハミルもツルっと後退しています。



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Unknown (koukinobaaba)
2005-09-12 09:45:03
この映画観ました。 ジャン・レノが美味しそうにマンマのスパゲッティを食べているシーンが印象的ですが、潜水は勿論スゴイです。 マイヨールは日本に来ていたのですよね。
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コメントありがとうございます! (anupam)
2005-09-12 20:07:02
潜水は本当にすごくて、実際は深海にもぐると水圧で体の形もヒラメのようになるそうですよ。マイヨールは小さい頃に日本に来たことがあって、日本の海でイルカと初めて会ったらしい。彼にとって縁のある場所といえるかも・・
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