シネマトリックス

面白かった映画、つまらなかった映画、見なかった映画は空想で・・今はたまののんびり更新です。

ケヴィンの腹が・・「パーフェクト・ワールド」

2005-09-29 20:59:25 | Weblog
93年クリント・イーストウッド監督作「パーフェクト・ワールド」

主演はケヴィン・コスナー、共演にクリント・イーストウッド。

ケヴィンの役は脱獄犯、ブッチ。最初に二人組で逃走していたが、ひょんなことから押し入った家で仲間がその家の奥さんをレイプしようとする。そこに現われたのが8歳のフィリップ。この子、この映画以降姿を消してしまったが、とって~~もかわいい!!

ふたりはこのフィリップを人質に逃走を続ける。仲間がフィリップに手を出そうとしたことから、ブッチはあっさり彼を射殺。ブッチとフィリップ、ふたりのロードムービーの始まりだ。

フィリップはエホバの証人の信者の子供なので、ちょいと特殊な環境にいる。そして父親を失っていて、旅の中で、ぶっきらぼうだが心優しいブッチに、亡き父親を見出し、なついていく。

彼らを追うのが保安官クリントだ。ブッチの生い立ちに同情を感じてもいる。何かこのクリントはブッチの父親ってことらしいんですが、本当ですか?
私は見逃したのかな~~

私が好きなシーンは、ブッチとフィリップが草原を歩いていくシーン。かなり後ろからカメラでとっていて、フィリップが手をつなごうとして、ブッチが何となく振り払おうとするのだが、でもそれでも手をつなごうとする幼い少年の手を最後はしっかり握ってふたりで歩いていくシーンだ。手のアップにならないところがいいのよね。

やはり映画はカメラだな~と感じて、気持ちのいいシーンだ。

しかし、ふたりはついに追い詰められ、ブッチの死によって、映画は幕を閉じる。
射殺され草原に横たわったブッチの体にフィリップは「ブッチ~~!ブッチ~~!!」と泣きながらすがりつこうとする。

人質のはずの少年の行動に、大人はとまどい沈黙する。

ちょっとばかりラストの展開が長くて、腹を撃たれているケヴィンがあんなに大きな声でしゃべっているのも、いささか・・って感じがするが、とにかく父性を感じさせるラストなので、男も泣けますね。昨日DVDで再見したときも、うちの相方は慟哭、あまりにも我慢しすぎて「うぐ」っていう声まで出してました。
本当は「オンオン」泣きたかったのだそう・・

劇場でリアルタイムで観たときも、ふたりして「巨人の星」の伴宙太のようなナイアガラの滝のような涙を流してしまいました。

途中、白いTシャツを着たケヴィンの腹まわりが「すげ~~」と思いました、まあ、役柄としては、アリなんでしょうが・・