シネマトリックス

面白かった映画、つまらなかった映画、見なかった映画は空想で・・今はたまののんびり更新です。

グ~~~~~モ~~~ニング、ビエナム~~~!

2005-05-27 23:07:10 | Weblog
87年バリー・レヴィンソン監督作の「グッドモーニング・ベトナム」

実在の人物エイドリアン・クロナウアーをロビン・ウィリアムズが演じ、アカデミー主演男優賞など数々の演技賞にノミネートされた作品だ。

ベトナム戦争まっさかりの頃、ロビン演じるエイドリアンは、クレタ島でアメリカ軍人向けに流していたラジオ放送での人気をかわれ、サイゴンへとやってくる。

彼自身、DJといっても米軍の人間で、放送コードや検閲のガチガチの世界で番組をこなしていかなければならない。

でも破天荒な彼はおげれつなジョーク満載、ロック満載で、あっと言う間に戦場の兵士の心をつかんでしまう。

しかし、そんな彼を面白く思わない人間もいる。前任者のホークなど、まじめな放送に命をかけている人間たちだ。

ジョークのツボがはずれているって、本当につらいことで、面白くないものを面白いものとして聞かされることほど苦痛はない。一緒に住む同居人などは絶対にこのツボがはずれたらやってられません。

行動もめちゃめちゃなエイドリアンはベトナム人の女の子に惚れて、彼女のいる英語のクラスで英語を教えることになる。この授業がすごくおかしい。スラングばっかり教えるんだけど、ベトナム人のおばちゃんとかは、「教科書よりも全然楽しい」とか言ったりして・・

でも、そこで起こっている戦争という事実は容赦なく彼らをトラブルへと巻き込んでいくのであった・・・

この映画の魅力は完璧にロビン・ウィリアムズが放っている圧倒的なエネルギーだ。
彼の映画は結構見ているものが多い。あたりはずれもあるが、一番好きなものの1本が本作と「アラジン」での魔人ジーニーに声優として登場したときかな・・

でもさ~なんでベトナム戦争って始まったんだろう?なんでこんなに長いこと続いてたくさんの人を苦しめたんだろう?本当に悲しいよね・・人は懲りることなく、戦争を繰り返している・・
映画としては良いけれど、彼のDJを聞いた後、戦場で亡くなった者、そしてその兵士に殺された者がいるのだと思うと何とも言えない気持ちになります。