シネマトリックス

面白かった映画、つまらなかった映画、見なかった映画は空想で・・今はたまののんびり更新です。

でかいおばあちゃん・・「ミセス・ダウト」

2005-05-13 20:25:57 | Weblog
93年クリス・コロンバスの大ヒット映画「ミセス・ダウト」

愛情いっぱいだけどあまりにも生活感の欠如した夫(ロビン・ウィリアムズ)はキャリア・ウーマンの妻(サリー・フィールド)からとうとう三行半をつきつけられ離婚されてしまう。

彼にとって最もつらいのは、最愛の3人の子供をとりあげられ、限られた時間しか会えなくなってしまったこと。子供たちも優しく面白いパパが大好きなのだが、生活力のないパパと生活をともにすることはできない。妻は忙しく働く身なので、メイドを募集することになる。そのとき、彼の頭に妙案が浮かぶのであった・・

これは本当によくできてる!コメディの傑作の1本だと思う。

ロビンの演技は相変わらず素晴しい。彼は、女装しメイドの「ミセス・ダウトファイアー」(ダウトおばさん)として我が家に乗り込むのだが、面接の際、キッチンで妻(もちろん気づかない)に気をきかせて「いいの、いいの、奥様は座ってらして・・私がお茶を入れますわ」などとどんどん引き出しをあけてお茶を作るところなんて笑える。だってね~ちょっと前まで住んでいたんだもの。全部何がどこにあるのか知っているに決まってる!サリー・フィールドに「あなた、なぜそこにスプーンがあるのをご存知なの?」と聞かれ「・・・・だって、だって、何かとても整然としているんですもの、そうしたら自ずと判断つきますわ」なんて逃げるんだよね。

サリーはミセス・ダウトと意気投合。夫婦でいたときよりもはるかにスムーズな人間関係を築くところがおかしい。

そして、何よりもすごいのはロビンのおばあちゃんメイク!でかいけど、こういう人いるかもって思える。そのロビンのメイクを手伝ってあげるのが、ロビンの兄貴、ハーヴェイ・ファイアスタム。「インデペンデント・デイ」などにもでている、おかまキャラのひげもじゃのおっちゃんだ。

私はこの人、大好き!だって、すごいドラ声で、顔も体もごついのに、おねえ言葉で・・

この人は本物のゲイで、まんまのキャラで映画に出ているのがすごいね。

子供たちもかわいい~途中までミセス・ダウトがパパだってことに気付かないのよね。
でもある日、ドアをしめずトイレに入ったミセス・ダウトが立ちションをしているのを見た息子が「ギャ~~~」

お姉ちゃんにあわてて「彼女は彼で、彼は彼女で!!!アワアワ!!ハーフ・マンでハーフ・ウーマンで!!!」と訴えるところも見事に笑える。

どんな姿になっても、子供の近くにいて愛情を注ぎたい・・こんな役にロビンはぴったり。
ストーリー、役者、すべてがバランスよく調理された名作ですね。