シネマトリックス

面白かった映画、つまらなかった映画、見なかった映画は空想で・・今はたまののんびり更新です。

何とも表現しようのない「アイズ・ワイド・シャット」

2005-01-23 13:10:46 | Weblog
今日はスタンリー・キューブリックの遺作「アイズ・ワイド・シャット」。99年の作品。

キューブリックの作品はいっつも「すご~~い」という声と「わけわかんな~い」とか「つまんな~い」という両極端な声に迎えられる。

この「アイズ・ワイド・シャット」もモロにそういった映画になっている。

最初レンタルで観たとき、あまりのストーリーのかったるい進行に早回し。ただ画面の美しさにはびっくり。全体にブルーっぽい感じが深海に沈んでいくような感じだ。

しばらくするともう一度観てみたくてDVDを購入。

全体を観るには根性が必要だけど、私が好きなのはトップシーンからふたりがクリスマスのパーティーに行くところ。
なんといっても、本当にいきなりトップシーンでパーティーに行く準備をするニコール・キッドマンがドレスをはらっと脱ぎ、まっぱになる姿に衝撃。この人、本当にキレイだよね~

ニューヨークに住むトム・クルーズ扮する医師、ウィリアム・ハーフォードは美しい妻アリス(二コール・キッドマン)とかわいい娘とともに順風満帆な人生を送っていた。
大富豪の顧客のクリスマス・パーティーに招待されたふたり。そこでドラッグのとりすぎで意識不明になった女性(この人、娼婦でパーティーのホストの大金持ちのおっさんと今からことにおよぼうしていた)をウィリアムが診察。その間、妻アリスは伊達男に踊りを誘われ、「今から2階の部屋にいってこの家のオーナー所有の絵でも見ませんか?」=「ひとつどうですか?の意味」と声をかけられます。

パーティーが終わり、翌日ふたりはリラックスするのに大麻を吸いながらセックスの論議になってしまう。ウィリアムは「男と違って、女性は、安定した生活、守るべき家族を与えられていれば能動的なセックスの衝動はないだろう」と言う。アリスは笑い飛ばし、自分の中に秘めてきたある衝動を告白する。妻の告白にグワ~~~~ンと大ショックな彼。

相変わらず口をうっすら開け、ぽーっとする一本調子の演技のトム君なんだけどね。

彼は夜の街をさまよい、ひとしたきっかけで大豪邸で行われる奇妙な儀式にもぐりこんでいく。
そこで行われていたこととは!!!

と、ここから先は本編をご覧ください。
ただし、良い子はだめよ!お部屋を明るくしても、だめよ!

って言うけど、実際はあんまり大したセックスの描写はないんですよ。

でもさ~この儀式みたいなのって、超お金持ちの人たちによるものらしい。出てくるお姉さんたちの美しさは並じゃない!!みんなボディラインがすんごいキレイ!(顔はマスクをしているのでわかりまへん)

ラストのブツっと切り取るような終わり方まで、すべてが謎っぽい。
本当はいったい何が起こっているのか、真実はなんなのか、明かされないまま、でもそれは問題ではないのかも。
私にはキューブリックが何を伝えたかったのかなど難しいことはわからないし、わかる必要も感じてないけど、ただなんとな~く忘れがたい後を引く映画。

それにしてもさ~トム君、こんなキレイな嫁でも他の女に目がいっちゃったんだね。
でも、ニコールも女優として大成功なんだから、ま、いっか