波打ち際の考察

思ったこと感じたことのメモです。
コメント欄はほとんど見ていないので御用のある方はメールでご連絡を。
波屋山人

下北沢南口の都夏(つげ)の料理がすごい

2009-04-28 01:14:41 | Weblog
先週、久しぶりに代官山の一軒家レストラン、マダム・トキに行った。
2008年10月発売の「ザガットサーベイ 東京のレストラン2009」には、下記の様な記載がある。
なかなか高い評価だ。

■マダム・トキ
FOOD  20
DÉCOR  21
SERVE  18
COST  13,200

「代官山の旧山手通り沿い」にある「古い洋館」の「トラディショナルなフレンチ」。「内装もスタッフの佇まいも虚飾ではない飾りがあり」、「落ち着いていて」「本当に素晴らしい」。安定感のある料理も「おいしい」と好評だが、特に「デザートワゴンが秀逸と大人気。「きめ細やかなサービスも心地よい」ため、「結婚式利用」も多い。


上記の文章の過半数は、私が応募した文から引用してある気がする。
「虚飾ではない飾り」などと表現した記憶がある。

「トラディショナルなフレンチ」とも書いてしまったけど、マダム・トキは昨夏にシェフが変わっていた。
新しいシェフは西麻布の人気レストランから移ってきた人らしい。
トラディショナルなフレンチからちょっとモダンな方向に趣きが変わった。

それでも、パンにつけるボリュームたっぷりのバター(ヴァニラ風味?)や
フォアグラのおいしさは以前と同じ。
価格設定も変わらない。
ちょっとしたコースでも1人1万円。ボトルも1万円以上のものがメイン。

彼女も私も、ここの支配人の佇まいがすてきだなと思っている。
細身にヒゲの、大貫さんのスタイルは魅力的だ。穏やかで品がある。

ソムリエさんは、もう少しゆったりしてもいい。
美しいワインの風景が見えるような、優雅な語り口調があればありがたい。
一流のソムリエは、ワインのことを全然知らない人にもワインの魅力を伝えることができるはずだ。

22時にはもう閉店。食後、すこし旧山手通りを歩いてからバスに乗って帰る。
2人で4万円近くかかったけど、たまにはこういう日があってもいい。
いい食材ならではの、おいしさの領域がある。
安い料理だけを口にしていたら知ることができない、広がりを感じることができる。


それでも、安い料理にも魅力的なものはある。
下北沢の南口にある「都夏(つげ)」はいつ行ってもすばらしい。
2人で5~6千円しか使わなくても満足できる。

昨日などは、たったの600円で土鍋いっぱいのカキの蒸し焼きを食べることができた。
小さなカキが20個以上も入っている。
私の田舎では、カキは殻付きのまま蒸し焼きにして食べるのが主流だったから懐かしく思った。

これだけのボリュームで600円とは。
恵比寿のニュージーランド料理店のバケツ入りグリーンマッスルもボリュームはあるけど、何倍も高い。

創造力のある安くておいしい料理を食べたいときは下北沢の「都夏(つげ)」に行けばいい。
ここの料理ははずれが少ない。
おすすめの店のひとつ。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする