波打ち際の考察

思ったこと感じたことのメモです。
コメント欄はほとんど見ていないので御用のある方はメールでご連絡を。
波屋山人

アジアの子どもたちが「宮迫ですッ!」

2008-08-31 11:36:50 | Weblog
5年前、2003年の4月30日、ぼくはアンコールワットに近い町(シェムリアップ)にあるカンボジアの安宿、Side Walkに泊まった。
現地で会った日本人の男と、1部屋を1泊3ドルで借りた。
宿の主人は若く、日本語が流暢。
男性スタッフも何人かいた。

スタッフの1人はマリファナのやりすぎなのか目が充実している。
(東南アジアでは大麻がめずらしくない。安宿のスタッフや宿泊客が大麻を勧めてくることもある。だから、毎年のように東南アジアを旅しているのに薬物に関わったことのないぼくは少数派だと言える)

カンボジアの人は全体的にやや色黒で小柄。
目が充血しているスタッフもがっしりしていて座っている姿は大柄っぽいけど、身長は170センチもない。
だから、ぼくたち日本人に「コニシキ!」と言って目を見開いてきたときも、ぼくは「小錦っていうよりは雨上がり決死隊の宮迫だろ」と思った。
目も、そんなに丸くなかったしくちびるも宮迫っぽかったし。
小錦に似てなくもないけど、まだ宮迫のほうに似ている。

宿の部屋をシェアしたサトウ君にそういったことを言うと同意してくれたので、さっそく2人で彼に「宮迫でっす!」を手振りつきで教えた。

彼は覚えが早く、すぐに顔に手を添え「ミヤサコデッス!」と言い始めた。
やはり、小錦よりも宮迫に似ている。

下記の記事を見てそんなことを思い出した。
5年前には「宮迫ですッ!」というギャグを東南アジアで見かけたことはなかった。
2003/05/01に、アンコールワットの近くの売店で志村けんの「アイーン」などは見たけど。(★写真はそのときのもの)


もしかしたら、5年前のカンボジアの安宿からタイやベトナムに「宮迫ですッ!」が広まったのかもしれない。
まあ、いろんな日本人が東南アジアでそういうことを教えてたんだろうけど。

「宮迫ですッ!」を伝えた1人としては、「誰がやってもおもしろいということはない。やはり宮迫に似た顔の人がやったほうがおもしろい!」と言っておきたい。


http://internews.jp/archives/overseas/20080807_03.html
2008.08.07 (Thu)
■アジアでギャグの「宮迫ですッ!」が大ブーム
いまアジアの子どもたちの間で、『雨上がり決死隊』の宮迫さんのギャグ「宮迫ですッ!」が大ブームとなっている。特にタイやカンボジア、ネパール、ベトナムの子どもたちに人気で、日本人が目に入ると、すかさず「宮迫ですッ!!」と叫んでくるという。

どうして「宮迫ですッ!」がブームになっているのか? 答えは簡単、生きるためだ。まず、「宮迫ですッ!」をアジアの子どもたちに教えたのは日本人旅行者である。陸路の旅をしていると、バスやクルマが休憩として食堂にとまることがある。そこにタムロをしている子どもたちは、観光旅行者に物やお金をもらおうと必死だ。とはいえ、そう簡単に物やお金をもらえるものではない。しかし子どもたちもバカではない。観光旅行者の国籍にあわせて、その国々の言葉やギャグで自己アピールをして観光旅行者の心の壁をなくし、物やお金をもらおうとするのである。


だが、思ったよりも子どもたちにとって日本語は難しい。そうなれば、短い日本語を話すだけで自己アピールできる芸人のギャグが、覚える日本語として子どもたちに適しているわけだ。「宮迫ですッ!」は、子どもたちにとっていちばん覚えやすかった日本のギャグといえよう。

・高画質で観られる『eyeVio』版はこちら(高性能パソコンを推奨)
・内容にコメントできる『ニコニコ動画』版はこちら(会員登録が必要)

「宮迫ですッ!」のほかにも、「どんだけ~!」や「オッパッピー♪」」も子どもたちが使用しており、「みっ、みみみみっみっ!宮~~迫で~すッ!」「どんだけぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!」などと叫んで日本人観光客に対して猛烈アピールしている。

また、「宮迫ですッ!」や「どんだけ~!」に限っては、タイのタクシー運転手が日本人観光客の目を引こうと叫ぶこともある。「宮迫ですッ!」は、いまだに勢いを衰えさすことなく、アジア中に広まりつつある。アジアを旅行するというのであれば、現地の子どもたちと会話をしてみよう。もしかすると「宮迫ですッ!」と話しかけてくるかもしれない。これからのアジア旅行の楽しみがひとつ増えそうだ。


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アキレスと亀

2008-08-31 02:03:13 | Weblog
7/29のmixiに下記のようなメモをしていた。(今は非公開にしている)
北野武の最新作「アキレスと亀」の公開を心待ちにしている。


> 北野武監督の最新作は9月20日に公開となる。
>
> ・アキレスと亀
> http://www.office-kitano.co.jp/akiresu/
>
> なぜか、予告編を見ると涙が出そうになる。
> こんな感覚は久々だ。
> これは、きっと、いい話だと思う。
> へんな力みや飾りはないと思う。
> 北野映画のひとつの到達点ではないだろうか。
>
>
> ヴェネチア映画祭のコンペティション部門にも出品されるようですね。
>
> http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080729-00000010-vari-ent
> >第65回ヴェネチア国際映画祭(8月27日~9月6日)のコンペティション部門に、
> 北野武(ビートたけし)監督の『アキレスと亀』、宮崎駿監督の『崖の上のポニョ』、
> 押井守監督の『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』の3作品が選出された。
> 世界3大映画祭のコンペ部門に日本映画が3作同時に出品されるのは、2001年の
> カンヌ以来の快挙だ。
>
>
> 予告編を3回見て、3回とも涙を目にためた。流さないけど。
>
> ぼくは浅田次郎とか一杯のかけそばとか、そういうのには全く何の反応も示さない
> ドライな人間だけど、こういう芸術的なものには弱いかも。
> この映画は名作と讃えられる映画になるのではないだろうかと、予告編を見て感じる。



ベネチア国際映画祭での公式上映は好評だったようす。
金獅子賞をとっても当然ではないかと思っている。
取れないかもしれないけど。

そういえば今頃、ベネチア国際映画祭が行われているリド島も暑くてリゾート気分炸裂状態なんだろうな。
個人的には都会的なリド島よりも、のんびりできるブラーノ島が好き。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080830-00000038-sanspo-ent
■北野映画に大絶賛!早くも金獅子賞決定か?
8月30日8時1分配信 サンケイスポーツ

【ベネチア29日】第65回ベネチア国際映画祭で28日夜(日本時間29日)、北野武監督(61)のコンペティション部門作「アキレスと亀」(日本公開9月20日)の公式上映が行われ、約5分間のスタンディングオベーションと早くも「Congratulations!」が飛び交った。監督自ら「『HANA-BI』の時と似た感じ」と語り、地元誌採点で5点満点中4点が2つなどと好反応。11年ぶり2度目の最高賞へ“亀”のように着実に動き始めた。

 メーン会場のサラグランデにコンペ部門のトップで登場。売れない画家を支え続ける妻の愛と絡めて描く芸術残酷物語は約10回の笑いと上映中では異例の拍手を2回浴び、観客約1000人の心をくすぐった。

 同じ3大映画祭のカンヌでは観客収容数が3倍のためスタンディングオベーションで約10分間で大絶賛とされるくらい。ベネチアで5分間のそれを受けた北野監督は、何度もおなじみの頭を掻くリアクションを連発だ。

 上映後「自信は一応あった。シーンとした後にじわじわ拍手が上がったこの感じは『HANA-BI』の時と似てて、初めてベネチアに来た時を思い出した」。上映中の拍手にも「俺の子供時代にはあったけど今は珍しいよなぁ。有難いね。ああいうのがないとアチャッ!て感じだけど」と手ごたえ十分の様子。

 上映開始時にはファーストカットが映った瞬間に音声トラブルで6分間中断。02年コンペ出品作「Dolls」上映中に続く中断だったが「ガックリきたけどアタマでよかった」と賞獲りへ追い風が吹いているよう。

 上映前のレッドカーペットでは、柵越しに「殿、入れて下さい」と書いたプラカードを持つ出演者の1人、柳憂怜(45)ら、たけし軍団の4人を苦笑いで招き入れるサプライズも。劇中のたけしを真似たベレー帽姿の伊ファンクラブ会員約30人(総会員数2000人)を上映後のパーティーに招き24時頃までワイングラスを傾けた。

 モノを創る人の苦悩を描いただけに「芸術の都の人々にはたまらない内容」(3大映画祭を取材する映画ライター)、「欧州の北野ファンは、今作のギャグ描写で初めて見たかったビートたけしの顔を見て新鮮だった」(南仏在住ジャーナリスト)と分析も飛び交う。

 各賞発表は9月6日夜(日本時間7日未明)。25カ国・80本前後の取材をこなし31日に帰国する北野監督が、日本で朗報を受けることになるか期待が高まりそうだ。


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世田谷区若林の港屋さん

2008-08-19 21:26:42 | Weblog
さっき港屋さんに足をのばした。
今月末でもう閉店。
品の良い棚を眺め、すばらしいお酒を手に入れておこう。

なんといっても、港屋さんといえば群馬の水芭蕉。
水芭蕉吟醸生酒の一升ビン3100円と、mizubasho Premium Sake
という外国向け吟醸酒の四号ビン1200円を購入。

はじめて永井酒造のお酒のおいしさを知ったのは、港屋の先代の経営者が若林でやっていた蕎麦屋さんで水芭蕉の別名ブランドを飲んだ時。
あの瑞々しさには驚いた。
アルコールのツンとした感じはまったくなく、ねばっとした甘さもない。
さらっとフレッシュでありながらしっかりと旨みもあるあのお酒は、細めだけど味と舌触りがしっかり感じられる上質な蕎麦とよく合っていた。
なつかしい。
その蕎麦屋、和太奈部さんももう若林にはない。


mizubasho Premium Sakeは以前も買ったことがあるけど、国内では6店舗でしか売っていないらしい。
ラベルはすべて英文でかっこいいんだけど、ぬるま湯につけてもはがしにくかった。

私は部屋に数十本の空きビンがたまると風呂にぬるい湯を入れ、空きビンをつける。
1時間もほうっておけばいくつかのラベルは簡単に手ではがせる。
はがしたラベルは自然乾燥させて、ノートにはさんでおく。
そんなラベルが大量にたまっている。
いつかコラージュして額に飾ってみてもいいかなと思っている。

日本酒の代金を払ってふとレジの周辺を見ると、ワインのラベルをはがす透明シートを見つけた。
Wine RECORDER と書いてある見覚えのあるシート。
なつかしい。
90年代半ば、友人と毎週さまざまなワインを飲んでいた頃を思い出す。
あの頃使っていたものと同じシートだ。

それはともかく、このシートがあればぬるま湯ではがれないラベルも保存することができる。
mizubasho Premium Sake のラベルも保存できる。

10枚入りのシートを6つも買ってしまった。300円×6。
むかし買った記憶のあるシートのホルダーも500円という処分価格だったので3つ購入。


店の外に出ると、何かが絡んでもだえるような音がした。
ふと見ると歩道から道路に1mくらい入ったところにセミが仰向けになってもがいている。
今にも車に惹かれてしまいそうだ。
もう寿命なのかもしれないけど、このまま見殺しにするのはつらい。

3、4台の車やバイクが通り過ぎた後、さっと路上のセミをつかんだ。
まだしっかりと生きている。
そっと近くの街路樹の幹にしがみつかせた。

もうしばらく、このアブラゼミが暑い夏を楽しめますように。

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福岡正信氏死去

2008-08-18 07:49:43 | Weblog
今朝新聞を見て、福岡正信氏が亡くなられたことを知った。
ちょうど16日土曜日、実家に帰っていた私は田んぼを見て福岡正信氏のことを想っていた。
愛媛の自然農法の田んぼを見てみたいものだと思っていた。

先月買った「わら一本の革命」はつい今月読み終えたばかりだ。
私は本を読んでいて気になるところはページの端をすこし折って印をつけているのだが、「わら一本の革命」は折れだらけになってしまって、引用したいところだらけになってしまって、ブログなどで言及することはなかった。

福岡氏のたどりついた自然農法は、今後も息子さんなどが引き継いで行かれることだろう。
ご冥福をお祈りする。


今ちょっと開いた1ページに書いてある文だけ、ここにメモさせてもらおう。

「わら一本の革命」第一章 自然とは何か p23より
結局、人間が、その知恵と行為でもって、何か悪いことをする。悪いことをしておいて、それに気づかないままに放っておいて、その悪いことをした効果が出てくると、それを懸命に訂正する。そして、その訂正したことが効果をあげると、いかにもそれが価値あるりっぱなもののように見えてくる、というようなことを、人間はあきもせずにやっているわけです。まるで、自分で屋根瓦を踏んで割っておいて、水もりする、天井が腐る、といって、あわてて修繕して、りっぱなものができた、と喜んでいるのと同じです。

http://www.yomiuri.co.jp/national/obit/news/20080817-OYT1T00598.htm
■福岡正信氏=自然農法提唱者
 福岡正信氏(ふくおか・まさのぶ=自然農法提唱者)16日、老衰で死去。95歳。告別式は18日午後1時30分、愛媛県伊予市市場127ルミエール伊予。自宅は同市大平201の2。喪主は長男、雅人(まさと)氏。

 無肥料、無農薬、無除草に徹する「自然農法」を提唱。野菜や樹木などの種を交ぜた「粘土団子」を考案、アジアやアフリカの砂漠緑化に貢献した。1988年に「アジアのノーベル賞」と言われるフィリピンのマグサイサイ賞を受賞した。著書に「わら一本の革命」など。

(2008年8月17日22時41分 読売新聞)

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幸田シャーミンさん、国連の赤阪清隆広報局長を提訴

2008-08-13 20:37:41 | Weblog
幸田シャーミンさんが2001年の夏に民主党から参議院選に出たとき、渋谷駅近くの明治通りで選挙カーの中から手を振る姿を見たことがあるけど、思想信条や経歴は知らない。
タレントなのか文化人なのか何者かも知らない。名前を聞いたことがあるだけ。
2006年から2年間、国連広報センター所長に就任していたらしいけど、よく知らない。

だから、幸田シャーミンさんと国連広報センター、国連広報局とのいざこざについても、どちらの言い分が正しいのかわからない。
もしかすると、幸田さんにもキツイ面があり、部下達がうんざりしたということもあったのかもしれない。

ただ、幸田さんが国連広報センターの不正というかいいかげんなところに注文をつけたことが、関係者の反感を買ってしまったことは間違いないのではないだろうか。
全面的に幸田シャーミンさんが正しいというわけではなかったとしても、国連広報センターに全く非がないということはない。

国連広報センターは不可解なところも多い組織だ。
日本国民に対して、国連についての広報活動を行うのが国連広報センター。
青山の国連大学の建物の中に入居している。
国連広報局の傘下にあるので、国連広報局の意に逆らった行動はしにくい。
たとえ、それが国連の無駄や欺瞞を改革するための行動であったとしても。


また、国連広報センターの周辺には国連英検や大コーポレーション、外務省関係者や権威ある人の姿が見え隠れする。
外務省関係者の数少ない利権構造のひとつに組み込まれているのではないかと感じる。

例えば、国連が行っているわけでもない「国連に対する理解を深めるための英語検定試験」というコンセプトの国連英検は外務省後援。
外務省からお金や人が流れている。
国連英検のトップページには国連広報センターのバナーもある。
国連がお墨付きを与えているかのような扱いだ。
ごたごたもあったけど外務省の語学審査のひとつとして国連英検は採用され、2007年には国連英検に外務大臣賞まで創設された。ある出版社とも関係が深い。

また、国連英検は受験者が非常に少ない。普通に考えればかなり赤字だろう。
しかし国連英検を実施する大コーポレーションには直接受験料が入るので、財団法人日本国際連合協会(日本で国連に対する理解を深めようとする団体。国連の機関ではない)が損をしても、大コーポレーションは損をしない仕組みになっていたはず。


と、ここまで書いてふと国連英検のサイトを見ると、驚いた。
いつの間にかサイトが消えている。

http://www.unate.net/
 国連英検試験受託業務 停止のご連絡
 国際連合公用語英語検定試験の主催者である (財)日本国際連合協会
 からの一方的な業務解約を受け国連英検試験受託業務を停止しております。

 業務解約理由と致しまして、事実とは異なる(国連英検試験センターが
 協賛金の一部を横領したという)嫌疑を掛けられております。

 受験者の皆様には、ご迷惑をお掛け致します事、お詫び申し上げます。
 (2008年7月22日)
 国連英検試験センター
 (株)大コーポレーション


なんということだ。
以前国連広報センターに、国連英検や大コーポレーションなどとの関係について問合せた人がいるから、国連広報センターは自らに疑惑が迫る前に大コーポレーションを切り捨てた、というわけでもないと思うが。
せっかく大コーポレーションと日本国際連合協会の関係について探ってみようかと思っていたのに。

すでに日本国際連合協会による新しい国連英検サイトが作られているけど、ここには国連広報センターへのリンクは無い。

・国連英検の新しいサイト
http://www.kokureneiken.jp/

・以前の国連英検のサイト(インターネットアーカイブ)
http://web.archive.org/web/20080212001302/http://www.unate.net/index.html
(文字化けする場合は「表示」→「エンコード」→「日本語(自由選択)」で調整)

今後、肥大化した国連や関連団体はスリム化が求められるようになるだろう。
日本人は日本政府の運営のために税金を出しているけど、日本政府からは国連本部に毎年3億ドル、300億円以上の分担金が支払われている。
それとは別に出しているお金もある。
そのお金が無駄に使われていると知ったら、公務員の税金の無駄遣いや官僚の天下りにうるさい日本国民は、国連という団体にも厳しい目を向けることになる。

国連の周辺にある団体についても、組織やお金にまつわるあやしい話が時折漏れ聞こえてくる。
国連の信頼維持のためには日本ユニセフ協会とか日本国際連合協会とか国連広報センターなどの組織にもメスが入ることになるかもしれない。
バン・キムン(パン・ギムン、Ban Ki-moon)事務総長がばっさり切り込んでくれないかな。
いろんな団体の運営に名を連ねている名のある方は、スキャンダルに巻き込まれないようにお気をつけください。


国連英検や日本国際連合協会に批判的な意見を見つけてはフォローのコメントを入れていた関係者らしき人も、そろそろ新たなフィールドを探してもいいかもしれません。


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080812-00000943-san-soci
■幸田シャーミンさん、国連広報局長を提訴 嫌がらせ問題で「名誉に傷」
8月12日16時56分配信 産経新聞

 記者会見で事実と違うことを言われ、名誉を傷つけられたとして、国連広報局の直属機関「国連広報センター」(東京)の所長を辞任した幸田シャーミンさん(52)が12日、国連の赤阪清隆広報局長に1000万円の慰謝料を求める訴えを東京地裁に起こした。
 幸田さんは平成18年4月に同所長に就任したが、「組織ぐるみの嫌がらせがあった」として今年6月に辞任した。
 幸田さんは月刊誌「文芸春秋」7月号にセンター内で不正経理や嫌がらせがあったとする手記を発表。一方、国連側は事実関係を否定している。
 訴えによると、赤阪局長は幸田さんの辞任後に会見を開き、「問題は、幸田さんの部下への嫌がらせから始まった。内部調査で幸田さんによる嫌がらせが指摘されている」などと述べた。
 幸田さん側は「幸田さんによる嫌がらせの事実はなく、内部調査でも確認されていない」と反論。「赤阪局長の発言は事実に反しており、名誉棄損に当たる」と主張している。
 東京・霞が関の司法記者クラブで会見した幸田さんは「国連内部のさまざまな嫌がらせで、辞任に追い込まれた。赤阪局長には発言を訂正するよう手紙を送ったが、誠意ある対応がなかった」などと述べた。


※参考
平成二十年六月十三日提出 質問第五二八号
「国連広報センターにおける不正会計処理問題に関する再質問主意書」
保坂展人
http://www.shugiin.go.jp/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/a169528.htm


<8/19追記>
意味不明だけど、大コーポレーションは引き続き国連英検の運営を行うらしい。
かなりごたごたしていますね。受験者数はカラーコーディネーター検定や色彩検定の数分の一だから社会的影響はほとんどありませんが、天下りの人には大きなことですね。
http://www.unate.net/
■合格発表業務を行なうことの告知内容
当社は、(財)日本国際連合協会から3月26日付け書面で国連英検試験業務委託契約を解除されましたが、8月8日の東京地裁保全部において、(財)日本国際連合協会が上記解除の意思表示を撤回し、あらためて同業務を当社に依頼するという内容の和解が成立しました。
これに基づき、当社は迅速に7月20日実施のSA級・A級の合否発表業務並びに7月6日実施のジュニアの合否発表の業務を再開しますのでその旨ご連絡申し上げます。
(2008年8月11日)
国連英検試験センター
(株)大コーポレーション
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刺身と日本酒(8/10)

2008-08-10 23:07:51 | Weblog
近所のスーパーでワインや刺身を買って部屋に戻る。
ドアのカギを開けながら左手を見ると、遠くに東京湾大華火大会の花火が見える。
どーん、どどーん、と音は響いていたけど、意外に花火も見えるんだ。
東京湾からはかなり離れているのに。


今日の夕食も刺身と日本酒だ。
福岡の白イカの刺身、愛媛のホウボウの刺身、それからサンマの握り。

日本酒は、水芭蕉の活性にごり純米生酒。
噴き出し開栓注意、と注意書きがある。
酵母が生きているのだ。
フレッシュで炭酸が爽やか。やや甘みも多いけど旨味や酸味も十分にある、すてきなお酒。
日本酒は火入れをしていない、酵母の生きているお酒が市中に出回っていて興味深い。

世界に醸造酒は多いけど、流通しているワインの99%以上は火入れして酵母を殺しているだろう。
国産ワインにはたまに生のワインがあるけど、味や香りはむずかしいところ。
おいしい国産生ワインも飲んでみたい。


それにしても今後、瑞々しい日本酒、群馬の水芭蕉をどこで買えばいいのだろう。
この6、7年時々通っていた若林の港屋さんが、8月末で店を閉めるという。
私にとっては非常にショックなことだ。
もう引っ越してしまおうかと思うくらい。

5、6年前に港屋さんの先代がやっていた和太奈部(わたなべ)というお蕎麦屋さんが群馬県の川場村に移転してしまった時以来の衝撃。
港屋さんは水芭蕉(永井酒造)と協力して、オリジナルラベルの水芭蕉も作って販売していたのでは。
小さいけれど人気のある、おいしい日本酒のセレクトショップとして尊敬していた。


和太奈部は日本でベスト3に入ると勝手にぼくが思っていたお蕎麦屋さんだけど、飽きるほど堪能することもなく、移転してしまった。
それ以来、「おいしいお蕎麦屋さんがあったら飽きるほど食べておくべし」と心に刻んでいるのだけど、和太奈部さんを超えるお店にはなかなか出会わない。
川場村の和太奈部も、先代が作っていないのか、妙につるっとして以前のような滋味を感じない。


それはともかく、ホウボウ、白いか、サンマと豊かな食材を生で食べることができて幸せだ。
醤油は弓削多(ゆげた)。吟醸純生しょうゆ。酵母が生きている埼玉県坂戸市の醤油。
瀬戸内海から10数キロ離れた田舎にいたころは、刺身といえばバチマグロかスルメイカか、ハマチか。
殻付き牡蠣の山盛りの蒸し焼きとか、山盛りに茹でたシャコとか、今から思えば豪華な食材もあったけど、流通の影響もあるのか、刺身のバリエーションは貧しかった。


田舎の人にもおいしいものを食べてもらいたいな。
いいものを使ってほしいな。
べつに、高いもの、というわけではない。
安くても、品質のいいもの、価値のあるものはたくさんある。

田舎の人は、価値のある農村風景を破壊し、付加価値のない農作物をつくり、合成の調味料や人工的、速成的なものに満足しがちだ。

おいしいものや価値あるものについて考えることを放棄している人は、食事以外のところで、実にあっさりと価値あるものを切り捨てているかもしれない。
田舎の窮状に、ふとそんなことを感じる。

田舎の人もおいしいものを楽しく食べられますように。
そう願いながらもう1杯、水芭蕉をいただきます。


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北京オリンピックの開会式に雨が降るかどうか

2008-08-08 17:50:54 | Weblog
日本時間午後5時。北京時間午後6時。北京オリンピックの開会式まであと3時間。
北京は夕暮れ時をむかえ、気温はすこし下がってきた。
しかし空が鉛色になってきたのが気がかり。
そう日本テレビの女性レポーターは伝えている。

さて、開会式に雨が降るのか、降らないのか。
中国は威信をかけて、雨を避けるための準備を行ってきた。
雲が出てくればロケットで薬品(ヨウ化銀)を打ち上げ、雲を消そうとまでしていた。
おそらく、呪術や占いなどの力も駆使していることだろう。

8/8夕方現在、奇跡的に8/8夜の降水確率は非常に低い。
20時15%。23時5%。降りそうにない。
だけど、明日あさって、土日の降水確率は非常に高い。
日中は70~95%に達する。
なんとか開会式だけは雨を避けられるといった状況だろうか。

・参考
北京市の降水確率

もし開会式に雨が降れば、日本国民が中国国民や中国政府から責められることになるかもしれない。
巨大匿名掲示板のオカルト板(スレッド)には、開会式での降雨を祈る文言が並ぶ。

もしも降ったら、オカルト板住民(素朴+邪悪+ニセモノ+野次馬+実力者?)の勝ち。
雨が降らなければ中国4千年の呪術のほうが上手、ということでしょうか。

まあ、私はひとの不幸を願う気にはならない。
ひとの不幸を願うときの自分の顔はきっと卑屈+下品+ジコチュー+負けず嫌い、だろうか。


お酒でも飲みながら、これからNHKで開会式を楽しみます。
チャン・イーモウ監督はどんな演出を行うのだろうか。
ダイナミックなものになりそうな予感。



<参考>
http://hobby11.2ch.net/test/read.cgi/occult/1217815429/

> 223 :本当にあった怖い名無し:2008/08/08(金) 08:00:51 ID:qVvwxwjW0
> 雨雲こいこい北京へと
> 台風に育って降りそそげ
> 竜神様雷神様、北京に大雨洪水をくだしゃんせ
>
>
> 224 :本当にあった怖い名無し:2008/08/08(金) 08:02:55 ID:qVvwxwjW0
> >>220
>おやホントだ
>じゃ、気合入れてもっと雨乞いしないとネ
>
>
>
>       ,,;⊂⊃;,、 。” カッパッパー
>       (,,,・∀・)/》
>      【(つ #)o 巛
>     (( (ノ ヽ)
>
>
>              “。  ルン パッパー
>       ,,;⊂⊃;,/》
>       (・∀・∩巛ヾ
>       【( ⊃ #)ii
>      iil し'し' ll|
>
>
>     雨雨ヨ フレ フレ  パッパーッ
>
>    “。   ,,;⊂⊃;,、 。”
>     》\ (・∀・,)/》
>    "〈《.ミ と≡≡つ彡巛 ヾ
>        し´`J
>
> 雷神様竜神様八百万の神様
> 血を流した分だけ大自然を穢した分だけ清めの雨を授けて下さい
> 台風育て台風育て、北京に恵みと浄化の暴風雨を恵み給え
>
(略)
> 361 :本当にあった怖い名無し:2008/08/08(金) 15:26:50 ID:mDMu3LhX0
> 北京の空気は汚れていると聞きますから
> ココはひとつ、神様のお力添えにて
> 豪雨を降らせ、北京の空気を清浄化させると
> 世界中の人々が喜ぶと思うのです。
> 362 :本当にあった怖い名無し:2008/08/08(金) 15:27:25 ID:MO7iK8nB0
> 妄念が対象からずれて発動するのやよくあることw
> ごめんね九州北部。
> 363 :本当にあった怖い名無し:2008/08/08(金) 15:29:19 ID:ISfe0NXuO
> 龍神様、どうか北京の鳥の巣目掛けて雨を降らせてくださいませ。
> 364 :本当にあった怖い名無し:2008/08/08(金) 15:29:52 ID:RLo83WNUP
> みんな、意識を北京上空に俯瞰させろ
>
> 北京→鳥の巣上空に雨雲を流せ
> 福岡に雨雲が来てるよw
>
> 模型だけどイメージのお手伝いに鳥の巣上空画像
> http://p.pita.st/?pvmopq5a



★8/8 22:40追記
まだ選手団入場が続いている。
ふと思ったんだけど、いつからこういうラフな入場行進になったんだろう。
まるで、閉会式のときみたい。
以前のオリンピックの入場では、軍隊のように隊列を組んで行進していくのが基本ではなかったでしたっけ。
相当むかしの話?
それにしても日本を含め、ほとんどの国の隊列はちりじりばらばら。ラフ。
フレンドリーで、いいんですけどね。選手がデジカメで撮影したり。
個人よりも国家組織の優先されていた時代は変化して、個人もずいぶん存在感を持てるようになったのかもしれないと思いました。
それから、日本の選手団の入場でいいなと思ったのは、選手がみんな小さな日本国旗と中国国旗を持って、両方振っていたことかな。
私は、そういう日本の素朴さ、戦略の無さはけっこう好きです。





コメント (1)
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新宿コクーンタワーは虚空ーんタワーか黒雲か、あるいは林立する男性の中に屹立(きつりつ)する女性か

2008-08-05 07:23:53 | Weblog
西新宿の新都心に建設されていた新宿コクーンタワーも完成。
モード学園と、HALと、首都医校が入る。

建築中は曲線と鳥の巣のような網目が印象的だったけど、完成してみると、なんとなく
失礼ながら女性器の形状も連想させる。
逆にいえば、こういうコクーンタワーみたいな形を連想させる女性器もあるのではないだろうか。

露骨な形ではないけど、なんだか、縦長、包む、出ている、という印象が構造として共通しているのではないかと感じる。
そういうことをすでに指摘している人もいるかもしれないから、私はここでは発言を短めにしておく。

<参考>vagina bicycle taxi(ちょっとえげつないので要注意)
http://chiquita.blog17.fc2.com/blog-entry-3254.html


コクーン(cocoon)というのは、繭(まゆ)。
つつみこむもの、はぐくむもの。女性的なイメージがある。

本来、超高層ビルは、男性的なものだった。
出たがってる。突き破りたがっている。目立ちたがっている。権威を求めている。
力強さをほしがっている。とんがっている。中心に、屹立している。

世界的には、新興都市に超高層ビルが多い。
かつてのニューヨーク。そして台北、クアラルンプール、上海、ドバイ等々。
超高層を競うのは、新興勢力。
浸み込んだ伝統のかわりに、ボリュームとインパクトのある超高層ビルで存在感を示そうとする。

新宿っていうのも極東の新興都市のひとつ。
歌舞伎町だって戦後、1940年代に生まれたばかり。


日本を代表する超高層ビル群は新宿御苑や赤坂御所を見下ろし、歌舞伎町を従え、副都心として存在感を示す。
社会の秩序を守り、世の中の価値観の中で評価を得ようとする公務員やビジネスマンが、
機能的なスーツをまとい、まっすぐに歩き、髪を整えている。

そんな中に、東京モード学園という、ビジネスマンと異なるスタイルの若者たちが集う場所が生まれる。
ファッションデザインやメイクなどのクリエイティブな世界を目指す若者たちが、
崩れそうな服をまとい、蛇行して歩き、髪をカールさせる。

権威や秩序を軽く超越してみせるには、男性器の象徴が林立する直線の中に、巨大な女性器の曲線を置くことが効果的だと、建築家は感じたのかもしれない。

ま、私の考えすぎかもしれません。
先日、ウエイトリフティングの三宅宏実選手加護亜衣に似ているのはないかと思ったけど、誰も賛同してくれませんでした。


追伸
名古屋駅の駅前の「モード学園スパイラルタワーズ」も斬新な建物。
何度か建築途中の姿を目にしたけど、うずまき、という言葉が浮かぶ。
モードの世界では、女性性とか生命力、といったことは重要なテーマなのでしょうか。
うずまきには、生命を感じる。
どの方向から見ても常に動きを持っている形というのは、うずまき運動。
また、うずまき運動は、入ってくるものがあり、出て行くものがあり、ひとつの形を維持している。
生命というのも、そういうものだ。
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洋販、青山ブックセンターが破綻。ブックオフが支援。

2008-08-04 00:10:32 | Weblog
先日、7/31(木)にふと江戸川橋まで足を伸ばした。
江戸川橋地域は神楽坂の北部に位置する。丘の北側の斜面から川沿いの低地。
丘の南側の高級住宅街でもある市ヶ谷や、丘の上の華やかな神楽坂とは雰囲気が違う。
小さな製本所や印刷所が多く、路地には共産党や公明党の貼り紙が目立つ。

青山や表参道、外苑前といったセンスの良いエリアにあった草思社が江戸川橋に移転してもう半年以上。
スタッフの人たちも「弁慶」の日替わり蕎麦ランチに馴染んだ頃だろうか。
まだ鶴巻町の「油そば」や護国寺の「ちゃぶ屋」までは足を伸ばしていない頃だろう。

私が江戸川橋に移転した草思社の入っている玉露園ビルを見に行った日(7/31木)、ついに日本洋書販売(洋販)が破綻した。

草思社は文芸社が買収したが、洋販はブックオフが支援するらしい。
オカルトで有名なたま出版の関連会社であり自費出版の最大手である文芸社も、日本最大の古本屋チェーンであるブックオフも、出版業界で言えば異端児、悪く言えば鬼子扱いされていた。
それが、伝統と定評のある会社を買収する。
異端の新興勢力(馬の骨)がついに力をなくした老舗(没落した庄屋)を乗っ取ってしまったという状況だろうか。

ただ、まだブックオフによる買収が確定したわけではない。
どうなることやら。

私であれば、洋販の傘下にある洋販ブックサービス(青山ブックセンター)だけ買収する。
洋販を傘下におさめるメリットはあまりない。

詳細はここでは述べないが、ブックオフは洋販の負債を精査し終えたのだろうか。
買収するということは、相手の負債も背負い込むということだから、慎重に行動する必要がある。

「数年前、洋販は倒産した青山ブックセンターを支援して買収できるくらい力があったのに、この何年かで資金繰りが急速に悪化した」という認識ではないはず。

何年か前に洋販が青山ブックセンターを買収した際、一部の人は洋販の資金繰りが逼迫していることを知っていた。
青山ブックセンターを買収することによってさらにいくらか借り入れることができた。

今後、まだまだ出版関係での廃業、倒産は続く。
新聞や放送もひそかに従業員数をどんどん減らしているけど、出版も携わっている人の数もずっと減少している。
上場している出版社だって、出版関係者はなかなか株を買おうとはしない。
あきらかに某出版社の株は投資会社が買い支えしている。高すぎる。


以前にも洋販の経営が苦しいことはちょっと書いたことがある。
その時から1年。ぎりぎりまでよく続いたと思う。
誠実で優秀な従業員の方々が、今後良い条件で働けるようになることを願う。

ブックオフが青山ブックセンターだけ買い取ったら、それはおいしい。
私であれば、ブックオフを「青山ブックオフ」と改名してブランド力の強化を試みる。


http://www.zakzak.co.jp/top/2008_07/t2008073130_all.html
■青山ブックセンター破綻…再建支援にブックオフ浮上
洋販ブックサービスは民事再生法の適用を申請したが、青山ブックセンターは通常どおり営業=31日午後、東京・丸の内
 書店チェーンの青山ブックセンター(ABC)や流水書房を運営する洋販ブックサービス(本社・東京)が31日、東京地裁に民事再生法の適用を申請した。負債額は約54億円。申請代理人側によると、書店の営業は通常通り続けるという。再生に向けたスポンサーとして、中古書店大手のブックオフコーポレーションの名前が浮上している。グループ会社の洋書卸大手、日本洋書販売も同日、同地裁に自己破産を申請した。負債額は約65億円。

 青山ブックセンターは写真集など芸術性の高い品ぞろえで人気を集めたが、バブル期の不動産投資の損失で経営が悪化し、運営会社が2004年、取次会社に破産を申し立てられ、全店営業中止に追い込まれた。この際、再建に乗り出したのが日本洋書販売だった。

 受け皿会社として05年に洋販ブックサービスを設立して青山ブックセンターの営業を再開し、流水書房などの書店事業も運営していた。同社のホームページによると、昨年11月末時点で約5億円の債務超過に陥っていたという。

 帝国データバンクによると、日本洋書販売は1953年11月に洋書の卸販売を目的に設立。「NEWSWEEK」「TIME」など有名雑誌や「ハリーポッター」シリーズなど一般書籍を扱っていた。92年9月期には年間売上高約96億円を計上していたが、インターネット販売の台頭や、投資に伴う有利子負債が収益を圧迫していた。

 06年1月にはグループの再編を実施し、ファンドが出資する純粋持ち株会社インターカルチュラルグループの傘下で経営再建を模索していたが、店舗閉鎖など積極的なリストラ策の影響から07年11月期は約10億円の最終赤字に陥り、資金繰りが悪化していた。

ZAKZAK 2008/07/31

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