波打ち際の考察

思ったこと感じたことのメモです。
コメント欄はほとんど見ていないので御用のある方はメールでご連絡を。
波屋山人

定期券とか葉桜とか

2009-04-19 00:58:53 | Weblog
さっき、スーパーで厚切りラム肉と赤ワインを買ってきた。
厚切りラム肉は食べごたえがある。
臭みもなく、やわらかく、カロリーも低い。おすすめ食材。

生の青海苔と、スパークリングワインも買った。
浜名湖産の生海苔は、塩ラーメンにたっぷり入れてもおいしいし、パスタに絡めてもなかなかいい味が出る。

静かな夜道を歩きながら、ふと脳裏をよぎった句。

 ■葉桜の山に溶け込む入社式


緑の山に映えていた桜の花。やがて葉桜になって、山の風景に溶け込む。
自由気ままな格好をしていた学生たちも。やがて会社員になって髪形も整え、黒やグレーのスーツを着こなすようになる。

形。秩序。枠組み。
器用に組織に順応できる人たちはすごいと思う。
のんびりしてるけど過敏なところもあるぼくは、いろんなところで順応に苦労することも多い。

会社に入って以来ぼくが定期券を持たないのも、ちょっとした違和感の表明なのかもしれない。
毎日同じ道を行ったり来たり。
いつもと同じ格好をして、同じ仕事をして、周囲に合わせて、同じ日々を繰り返す、というところにも幸せや充実感はあるのだろう。
だけど、ぼくは決まりきった日々の外も見てみたいし、いろんな視点からの価値観にも興味がある。

だから、ぼくの帰り道は一定ではない。
新宿経由、渋谷経由。下北沢から帰ったり、三軒茶屋に立ち寄ったり。
一駅前で降りたり。一駅先で降りたり。

いつまでこういう日々が続くのだろうか。
そのうち、郊外にマンションでも購入したりするのだろうか。
お小遣い制になって飲み会の回数を気にしたりするようになるのだろうか。
住宅ローンを返済するために、スーツを着て髪を整えて、会社組織に貢献を試みるのだろうか。

あるいは、限界集落となっている故郷の町に引っ込んで、新しいタイプの農業を試みているだろうか。
自分には何が合っているのだろうか。

幼い頃、自分で物を作るのは好きだった。
発明家になりたかった。アイデア商品を作りたかった。
一人旅も、自分がいきいきとしているのがわかる。
なぜ一人旅の小さなバックパックはきちっとパッキングして、大まかなスケジュールを能動的にこなすことができるのに、仕事の進め方は下手なのだろう。

まあ、いろいろ混沌としたことを考えているうちに、地下の穴を埋め尽くした雨水があふれ出すように、答えは見つかる。
ぼくは特定の価値観や主義主張によって答えを見つけようとは思っていないから、地道にあれこれと考えていくしかない。

いろいろ考えすぎてもしょうがないから、今から厚切りラム肉を焼いて食べることにしよう。飲むのは、赤にしようかな。スパークリングにしようかな。
楽しみ楽しみ。

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする