先日、ある著者の博士号の正当性に疑問を感じた。
ブログ記事にしたところ、goo事務局は利用規定に反すると判断した。
氏名など本人が特定される情報は削除させられた。
・香港中国医学研究院の博士号はニセモノ?
http://blog.goo.ne.jp/ambiguousworld/e/ef88a2f536798a8ddcbb1b6a4b2053d2
・■■■■研究所の■■■■博士は何者なのだろう
http://blog.goo.ne.jp/ambiguousworld/e/75ab414662fec24c5307ff0a27d26cc1
問題があると考えられる具体的な表現を指摘せず、明確な判断基準も示さないgoo事務局およびNTTレゾナント法務担当者の対応には問題があると考える。
疑惑の追及を妨害し、追及されることを迷惑に感じる人を擁護している。
表現に関わるものにとっては、考えにくい手抜き対応だ。
私は、編集に携わる者として、著者の表現に不適切なことがあると判断した場合、その根拠を論理的に示す。
時には、差別的だとして批判を受けるかもしれない表現であっても、著者があえてその表現で行きたいと言った場合、著者をサポートする。
差別表現や情報を判断する基準などにうとく、根拠を述べないでボツを出すような傲慢な編集者もいるだろうが、そういった態度は不誠実だと感じる。
正当ではない博士号を名乗り、出版物を買わせたり講演活動を行うことは、誇大広告や詐欺に当たらないのだろうか。
一般の人は、博士号を見て高度な専門性や信頼性を感じる。
海外には公的機関に正当性を認められていない非認定大学が多い。
そういった非公認大学ではお金を出すだけで学位を得られるところも多く、学位商法、ディプロマミルなどとも言われている。
正当ではない博士号ははっきりと定義され、日本国内でも問題視されている。
・ディプロマミル
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%9E%E3%83%9F%E3%83%AB
非認定大学の学位は正当な学位とは認められていない。
日本でも、正当ではない博士号を経歴にして大学教員の職に就くことは禁止されている。
(イオンド大学やホノルル大学の学位を名乗っていた大学教員の存在が何年か前に問題になった)
選挙に出ると公職選挙法に違反する。
(ドクター中松は選挙に出るときには博士を名乗れないし、新聞もドクター中松が博士などとは書かない)
信頼性の低いものを、信頼性が高いものに誤解させてしまうからだ。
ところが、非認定大学の肩書きが野放しにされている分野がある。
それは、インターネット、出版、健康、教育、速読、等々。
特に出版の世界は、正当ではない学位を誇示するニセ博士による発行物が非常に多い。
本を出すという実績によって、ニセ博士の信頼性を出版社が保証することにもなっている。
名前の知られた出版社でも、ドクター中松氏や七田眞氏といった「博士」の本を出している。
私の勤務先でも、むかしはニセ博士の本を出していたが、現在でもニセの肩書きにうとい出版社は多いようだ。
もし、正当ではない博士号であると知った上で博士を名乗らせて本を出せば、出版社にも責任はあるのではないだろうか。
下記の点について、各出版社の見解をお伺いしたい。
特に、■■■■研究所の■■■■「博士」の出版物を刊行している下記出版社の法務ご担当者はどのようにお考えだろうか。
東京書籍、PHP研究所、ダイヤモンド社、河出書房新社、
徳間書店、三笠書房、双葉社、ソフトバンククリエイティブ、
あさ出版、ベストセラーズ、日本実業出版社、
日本文芸社、勁文社、廣済堂あかつき、ぜんにち出版
1.正当ではない博士号を肩書きにした著者の出版物を刊行することは、不当表示(優良誤認 4条1項1号)に当たらないと判断するのか。
2.正当ではない博士号を名乗り出版活動を行うことは、称号詐称(軽犯罪法第1条15項)に値しないと判断するのか。
3.その他、公的に認められていない博士号を出版活動に利用することは法的に一切問題ないと判断するのか。
4.正当ではない博士号を肩書きにした著者の出版物を回収する必要はないと判断するのか。
5.■■■■研究所代表■■■■氏の博士号を正当なものであると判断するのか。
なお、■■■■氏は香港中国医学院(The Research Center of Chinese Medicine, Hong Kong)で博士号を取得したと称しているが、香港政府教育局に問い合わせたところ、そのような教育機関の存在は確認できなかった。ネットで検索しても存在すら確認できない。
香港中国医学院の日本窓口であると称する大阪の日本中医学院は、1年の通信教育と2回のスクーリングだけで公的ではない中医資格を発行している。日本中医学会公認と自称しているが、日本に存在する2つの日本中医学会はともに日本中医学院との関係を認めていない。
何を根拠に、各出版社は著者プロフィールに「博士」と表示しているのだろうか。
出版社の信頼性を低下させないためにも、著者の肩書きの正当性や発行物の内容の検証は慎重に行いたい。
私の知る限り、文藝春秋、新潮社、講談社、集英社、小学館などといった信頼性の高い大手出版社は、疑わしい博士号を著者プロフィールには掲載していない。
5/20goo事務局の検閲により一部伏字
ブログ記事にしたところ、goo事務局は利用規定に反すると判断した。
氏名など本人が特定される情報は削除させられた。
・香港中国医学研究院の博士号はニセモノ?
http://blog.goo.ne.jp/ambiguousworld/e/ef88a2f536798a8ddcbb1b6a4b2053d2
・■■■■研究所の■■■■博士は何者なのだろう
http://blog.goo.ne.jp/ambiguousworld/e/75ab414662fec24c5307ff0a27d26cc1
問題があると考えられる具体的な表現を指摘せず、明確な判断基準も示さないgoo事務局およびNTTレゾナント法務担当者の対応には問題があると考える。
疑惑の追及を妨害し、追及されることを迷惑に感じる人を擁護している。
表現に関わるものにとっては、考えにくい手抜き対応だ。
私は、編集に携わる者として、著者の表現に不適切なことがあると判断した場合、その根拠を論理的に示す。
時には、差別的だとして批判を受けるかもしれない表現であっても、著者があえてその表現で行きたいと言った場合、著者をサポートする。
差別表現や情報を判断する基準などにうとく、根拠を述べないでボツを出すような傲慢な編集者もいるだろうが、そういった態度は不誠実だと感じる。
正当ではない博士号を名乗り、出版物を買わせたり講演活動を行うことは、誇大広告や詐欺に当たらないのだろうか。
一般の人は、博士号を見て高度な専門性や信頼性を感じる。
海外には公的機関に正当性を認められていない非認定大学が多い。
そういった非公認大学ではお金を出すだけで学位を得られるところも多く、学位商法、ディプロマミルなどとも言われている。
正当ではない博士号ははっきりと定義され、日本国内でも問題視されている。
・ディプロマミル
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%9E%E3%83%9F%E3%83%AB
非認定大学の学位は正当な学位とは認められていない。
日本でも、正当ではない博士号を経歴にして大学教員の職に就くことは禁止されている。
(イオンド大学やホノルル大学の学位を名乗っていた大学教員の存在が何年か前に問題になった)
選挙に出ると公職選挙法に違反する。
(ドクター中松は選挙に出るときには博士を名乗れないし、新聞もドクター中松が博士などとは書かない)
信頼性の低いものを、信頼性が高いものに誤解させてしまうからだ。
ところが、非認定大学の肩書きが野放しにされている分野がある。
それは、インターネット、出版、健康、教育、速読、等々。
特に出版の世界は、正当ではない学位を誇示するニセ博士による発行物が非常に多い。
本を出すという実績によって、ニセ博士の信頼性を出版社が保証することにもなっている。
名前の知られた出版社でも、ドクター中松氏や七田眞氏といった「博士」の本を出している。
私の勤務先でも、むかしはニセ博士の本を出していたが、現在でもニセの肩書きにうとい出版社は多いようだ。
もし、正当ではない博士号であると知った上で博士を名乗らせて本を出せば、出版社にも責任はあるのではないだろうか。
下記の点について、各出版社の見解をお伺いしたい。
特に、■■■■研究所の■■■■「博士」の出版物を刊行している下記出版社の法務ご担当者はどのようにお考えだろうか。
東京書籍、PHP研究所、ダイヤモンド社、河出書房新社、
徳間書店、三笠書房、双葉社、ソフトバンククリエイティブ、
あさ出版、ベストセラーズ、日本実業出版社、
日本文芸社、勁文社、廣済堂あかつき、ぜんにち出版
1.正当ではない博士号を肩書きにした著者の出版物を刊行することは、不当表示(優良誤認 4条1項1号)に当たらないと判断するのか。
2.正当ではない博士号を名乗り出版活動を行うことは、称号詐称(軽犯罪法第1条15項)に値しないと判断するのか。
3.その他、公的に認められていない博士号を出版活動に利用することは法的に一切問題ないと判断するのか。
4.正当ではない博士号を肩書きにした著者の出版物を回収する必要はないと判断するのか。
5.■■■■研究所代表■■■■氏の博士号を正当なものであると判断するのか。
なお、■■■■氏は香港中国医学院(The Research Center of Chinese Medicine, Hong Kong)で博士号を取得したと称しているが、香港政府教育局に問い合わせたところ、そのような教育機関の存在は確認できなかった。ネットで検索しても存在すら確認できない。
香港中国医学院の日本窓口であると称する大阪の日本中医学院は、1年の通信教育と2回のスクーリングだけで公的ではない中医資格を発行している。日本中医学会公認と自称しているが、日本に存在する2つの日本中医学会はともに日本中医学院との関係を認めていない。
何を根拠に、各出版社は著者プロフィールに「博士」と表示しているのだろうか。
出版社の信頼性を低下させないためにも、著者の肩書きの正当性や発行物の内容の検証は慎重に行いたい。
私の知る限り、文藝春秋、新潮社、講談社、集英社、小学館などといった信頼性の高い大手出版社は、疑わしい博士号を著者プロフィールには掲載していない。
5/20goo事務局の検閲により一部伏字