波打ち際の考察

思ったこと感じたことのメモです。
コメント欄はほとんど見ていないので御用のある方はメールでご連絡を。
波屋山人

大学教員の暴力

2018-06-09 18:07:41 | Weblog
むかし、親戚が岡山大学に勤務していた。
研究室に遊びに行ったこともあるので親しみを感じるけど、近年は不正論文の告発とか教授の解雇とかいろいろ闇を感じることも多い。

先日は、岡山大学の准教授が同僚を殴って懲戒処分になったことが報じられていた。
平手打ち1発で停職3日。
ただ、こういった事件がきちんとオープンになって、処分が発表されるというのは、岡山大学のガバナンスがきちんと機能しているということなのかもしれない。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180530-00010005-sanyo-l33
■岡山大准教授が同僚教授殴る 停職3日の懲戒処分に
5/30(水) 21:06配信 山陽新聞デジタル
 岡山大は30日、同僚の教員を殴ったとして、大学院社会文化科学研究科の50代准教授を同日から停職3日の懲戒処分にしたと発表した。
 同大によると、准教授は2017年12月下旬、学部教員による忘年会の終了後、岡山市北区の路上で同研究科に所属する60代教授の左頬を1回平手打ちした。(略)


上記のニュースを見て思い出したのは、何年か前の関西学院大学の暴力事件疑惑だ。
関西学院大学の教授が13発も同僚教授を殴り続けたのではないかという事件がネットで報じられてから何年か経つ。
続報がないようだけど、あいかわらず誰も責任を取っていないのかもしれない。

アメフトに関しては被害者として日本大学に攻勢を強めている関西学院大学だけど、関西学院大学の学内体制は公正でクリーンなのだろうか。
今度関西学院大学の広報担当者が記者会見に出てきたら、学内での暴力事件の処理について質問してもいいかもしれない。

残念に感じるのは、暴力事件の疑惑がある関学のこの教授が、差別の専門家のような発言をすることだ。
時には、差別に関して詳しくない人を見下したり否定したりするような姿勢を見せることさえある。

だが、相手を価値がないものとして「見下し」たり「否定」「疎外」するということは、まさしく「差別」を内包している。
差別の解消を願うものが差別につながる言動を行うことは、平和を愛する人が暴力的になることと無関係ではない。
どちらも、自分が口にしている概念の構造をきちんと把握していないのかもしれない。

そういった矛盾を抱えていると、世の中から差別も暴力もなくならない。
それを意識している人が、教育職・研究職に就くべきではないかと感じる。



<参考>
http://vox.hatenablog.com/entry/2016/05/22/201052
2016-05-22
■関西学院大学教授が暴力事件を起こし、学校側が隠蔽した疑惑が浮上
(略)
「金明秀(きむ みょんす)氏が李建志(り けんじ)氏を13発も殴り続けたこと」が事実なのであれば、金氏が現在も関西学院大学の教授職にあることは異様なことと言えるでしょう。
実際に手を出した時点で、教育者として不適格です。「殴るだけの理由があった」と擁護する声があったとしても、同じことですし、関西学院大学の品位を汚したことに変わりありません。また、騒動を隠したのであれば、大学側の危機管理意識にも問題があるということになります。


https://togetter.com/li/977309
李建志 @leekeonchi 2014-04-26 05:00:07
ちょっと長くなるけど、愚痴を言います。元々ツイッターってこういうことをつぶやくためにあるのだから、許されると思うので。僕は去年、某同僚教授に殴られた。無抵抗の僕を13発も殴り続けたその男は、わざとむかつく態度をとって僕に殴り返させようとした。実はそれがいちばん許せないことだった。
李建志 @leekeonchi 2014-04-26 05:04:35
この男、挑発に乗らない僕に焦ったんだろうな。翌日朝、長大なメールを送ってきたが、その内容は、自分を正当化するのに汲々としたものだったよ。警察でも「こいつナニいってんですか」っていわれるぐらい、学問っぽい用語を乱用した気分悪い内容のメール。この男、自分が挑発したことは謝らなかった。
李建志 @leekeonchi 2014-04-26 05:17:23
仕方なく警察に告訴したら、やっと謝ってきた。でも僕がいちばん怒っている「わざとムカツク態度をとって殴り返させてチャラにしようとした」という卑劣な態度に関しては謝ってない。一応示談にはしてあげたけど。ちなみにこの男、学術書でも拾い読みしかしないから内容は全て忘れるといったあの男だ。


https://twitter.com/leekeonchi
李建志 @leekeonchi 2017年12月13日
辞めるっていっておいてまた書くのはへんだけど、最後に一つ投稿するね。不思議なんだ。クリスチャンになった途端、僕を殴った男を訴えるのが怖くなくなったんだ。組織も怖くなくなったよ。僕の大学ではね、前に「同僚を訴えるような人間なんかいらない」って言われたんだ。でももう平気。僕は闘うよ。
李建志 @leekeonchi 2017年12月12日
世の中は悪だ。実際、自分の主張を人に押しつける人間はよくない。匿名で陰口を広めたり、自分の考え方と違う人間に「馬鹿」「糞」「死ね」などと汚いことばを使う人間は多い。そういう人間が大学教授だったら学生がどれだけ悲しむか。仮に相手が悪だとしても「何を言ってもいい」はずなどないのだから
李建志 @leekeonchi 2017年9月17日
僕を殴った男、その後「自分は殴っていない。李建志は嘘をついている。これは誣告だ。訴える」といっている。どうしても僕に謝罪できなかったこの男を、やむを得ず刑事告訴したのが2013年7月。その事実を知るや、速達で平謝りをしてきたのはどこのどいつだい。しかもこの暴力教授を信じる奴も多い


http://webronza.asahi.com/science/articles/2016012600004.html
■なぜ?! 岡山大学の教授2人解雇 論文不正の告発から解雇処分までの4年間に起きたこと
高橋真理子 朝日新聞 科学コーディネーター
2016年01月28日
 岡山大学が薬学部の教授2人を昨年末に解雇した。2人は「論文不正の告発が解雇につながった」と主張、年明けに処分無効と慰謝料を求めて岡山地裁に提訴した。ツイッターなどでは「不正を告発したらクビ?」と驚きと憤りが広がっている。しかし、取材をしてみると、それほど単純な話ではない。始まりは、薬学部教授が博士論文の不正に気づいたことだった。ところが、その後に次々と異例の事態が起きた。ついには、学長や学部長ら35人で構成される教育研究評議会が2人に対して「岡山大学教授に必要な適格性を欠く」という、これまた異例の判断をして解雇を決定した。そこまでの経過を追う。
(略)


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[本]のメルマガ

2018-06-08 22:29:26 | Weblog
「本のメルマガ」というメルマガをむかし登録した。
今ではほとんど読むこともないけど、ちらっと目にしたら違和感のある記事が目に入った。

占い、コーチング、たま出版、それで教育学博士?
ちょっと検索すると、紀伊国屋書店のサイトに、村山幸徳という人のプロフィールが載っていた。
案の定、「米国イオンド大学仏教学博士、ヘーゲル大学教育学博士」と記載がある。
イオンド大学はディプロマミルとして有名。正式な大学ではない。かつて総長?のヘイトスピーチも問題視された。
(保守派評論家の穏やかなコメントを「ヘイトスピーチだ」と評する人は、総長?のブログを分析してみるべき。本当のヘイトスピーチはレベルが違う。https://ameblo.jp/nakasugi-hiroshi/)
私は、偽の博士号で自分を飾る人とはちょっと距離を置きたい。

記事を書いたaguni原口という人は、最近キャリアクリエイツ代表取締役をやめて親がやっている両輪経営研究所の取締役に就任した、原口佳典さんのようだ。
http://www.leaders-style.com/detail_21228.html
http://blog.bizknowledge.jp/

とりあえず、「本のメルマガ」の登録は解除した。
長い間登録させていただきありがとうございました。



<参考>

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■■------------------------------------------------------------------
■■ [本]のメルマガ                 2018.06.05.発行
■■                              vol.683
■■  mailmagazine of books        [お悔やみ申し上げます 号]
■■------------------------------------------------------------------
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
(略)
■ホンの小さな出来事に / 原口aguni
----------------------------------------------------------------------
『展望と開運』

 村山幸徳先生がお亡くなりになられた。

 http://www.mindzoom.co.jp/news/view/284

 といっても、普通の方には「?」という感じだと思う。ので、プロフィール
を引用してみる。

村山幸徳

(株)シンクタンクマインドズーム代表取締役、教育学博士。

1948年新潟県柏崎の日蓮宗僧侶の家に生まれ、国際平和活動・宗教活動に関わ
り、衆議院議員政策秘書などを務めたのち、1998年「都市開発」と「企業経営」
のコンサルティングを行うシンクタンク・マインドズームを設立。

日本各地で「正法眼蔵」などの仏教哲学を基礎とした経営指導やビジネスマン
向けのセミナーを実施して高い評価を得ている。海外にも熱心な支持者が多い。
「気学」や「易」の研究者としても著名であり「社会運勢学」の第一人者。

著書に『幸せをつかむ「気」の活かし方』(たま出版)、毎年の『展望と開運』
(角川学芸出版)、『宇宙を見方につけて成功する方法』(大和出版)『正法
眼蔵の経営力』(PHP研究所)など。

http://www.mindzoom.co.jp/profile.html

 これを見ても「?」という方が多いだろう。

 私が知ったのは書店で『展望と開運』の2005年版を手に取ったときだと思う
が、どこでどんな風に出会ったのか、さっぱり思い出せない。ちなみに2005年
の頃は「TPIジャパン副社長」という肩書であったようだ。

 この本、まあ、言ってみれば占いの本ではあるのだが、いわゆる確率論の占
い解説本かといえば、そうではない。晩年、「社会運勢学」という言葉を用い
られて、後継者も講座形式で教育されていたようだから、単なる感覚に頼った
ものではないのだろうが、それにしても、様々な歴史的なエピソードや筆者の
体験談なども豊富に盛り込まれていて、読み物としても面白い。

 その後、コーチングなどという仕事をしていて、「TPIジャパン」という
のが、かつて日本に海外のコーチングプログラムを輸入してきた会社であった
ことを知った。

 さて、実際に村山先生にお目にかかったことが1度だけある。誘われて仏教
についての勉強会に参加し、大いに面白く受講させていただいたのだが、やめ
とけばいいのに紹介者に連れられてご挨拶した。先生は、なんじゃこの小さい
のは、というくらいの見方をされているようで、実際、こちらは緊張して小さ
くなっていた。

 なんていうか、高校生がお世話になっているグラビアアイドルかセクシータ
レントに会ったような、そんな緊張感であった。

 は、いいとして。

 亡くなられて思うのは、晩年、占いではなく「社会運勢学」とし、理論立て
て後継者を育てられたことには、どのような意味があるのか、ということであ
る。

 いわゆる九星気学は中国の易の影響を受けながら、江戸時代の日本で独自発
達した占術の体系であるという。天と地と人のそれぞれの60パターンの組み合
わせから、世の中の動きや人の好ましい動きを知ろうとするものである。

 問題なのは、村山先生の本は実際に起こる現象を予測し、それを的中させる
ところにある。といっても、リーディングのように非科学的なものではなく、
この流れで今年はこういう年になるから、こういう事件・災害が起こりやすい、
という、まさにフローを見ているようであった。

 実際、大変な事件が起こったり、今年であれば、様々な伝統的な組織で不祥
事が連続して起こったりしている。こういう「当たり年」を予測する、という
もので、別に何月何日何が起こる、という予言ではない。

 ユングの集団無意識にもつながる考え方でもあるようにも思うが、そもそも
ユングはタオ(易)の思想の影響を受けているので、当たり前と言えば当たり
前だ。

 最近、コーチングの効果に関する検証をしていて、言わゆる易のような占い
系との共通点について考えていた。

 某TV番組で強烈な呪うようなことを言っていたおばちゃんの影響もあって、
占いと言うと人の人生を勝手に決めつけるもののような印象があるが、実際の
ところには、これはそもそも、カメの甲羅を火にくべたときの割れ方から何か
予兆を読み解くというもので、つまりは合理的な意思決定の中に、偶然性の要
素を入れようというものである。

 コーチングでもイノベーションに関する研究でもわかる通り、合理的で論理
的な思考パターンというのは決して逸脱しないので、同じ結論にしかたどり着
かないことが多い。社会構成主義的な考え方に立てば、それはある種、偏った
物の見方しかしていないことになり、多様性を持つことのできない考え方であ
る。

 では、ここに何か意味ありげな偶然性・偶発性のものが挿入されるとどうな
るか。人間の思考はそこに関係性を求めようとするので、今まで見えていなか
ったものが見えたり、気づかなかった視点が生まれたりする。いわゆる「気づ
き」である。

 おそらく有効な占いというものは、この偶然性をさらに効果が高くなるよう
にするために体系づけたものではないかと思うのであるが、まだまだ仮説であ
って、これは検証の域にはない。

 さて、村山先生が残された「社会運勢学」が単にビジネスとしてではなく、
学として有効であるのかどうかは、後継者の皆様の今後のアウトプットに期待
するとして、私は草葉の陰の1ファンとして、このコーチングの有効性にもつ
ながる占いや東洋思想的、宗教的な考え方の検証について、バトンを受け取っ
たような気が、勝手にしている現在である。

 死者のバトンを生者が受け取る。しかもたくさんの生者に。私も物を書く人
間のはしくれとして、そういう生き方、死に方をしたい。

 心より、お悔やみ申し上げます。ありがとうございました。

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(略)
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<紀伊国屋書店HP>
https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784046210265
『展望と開運』〈2006〉
村山 幸徳【著】
角川学芸出版(2005/11発売)
サイズ A5判/ページ数 333p/高さ 21cm
商品コード 9784046210265
NDC分類 148.4
Cコード C0011

内容説明
「運気」でつかめ!ビジネス・チャンス。2006年の政治・経済を運気で展望、あなたの開運のヒントがここにある。
目次
二〇〇六年丙戌・三碧木星の展望(二〇〇六年という年;わが国の政治課題は、「大リストラ」;新しい一千年を歩み出す大衆たち;自分へのキーワード)
年の運勢・月の運勢 付・仮吉方表(一白水星;二黒土星;三碧木星;四緑木星 ほか)
著者等紹介
村山幸徳[ムラヤマユキノリ]
シンクタンク「マインドズーム」代表取締役社長、株式会社ヒューマンコンシャス代表取締役社長、TPI(パシフィック・インスティテュート)‐JAPAN取締役副社長、米国イオンド大学仏教学博士、ヘーゲル大学教育学博士。1948年新潟県柏崎の日蓮宗僧籍に生まれ、幼い頃から仏教や易・気学に浸る。1975年カトリック25年に一度の「聖年」の年にバチカンへ招かれる。以来、国際的な援助活動・宗教協力に携わり、宗教会議などで世界中を回る。1992年日本新党の結成に参画。1994年衆議院議員政策秘書となる。1998年都市開発と企業経営のコンサルティングを行うシンクタンク「マインドズーム」を設立。また、全国で「気」についての講演や、TPI‐JAPANにおいて人間開発の教育事業を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。



<非認定大学・非認定学位授与機関【ディプロマ・ミル/ディグリー・ミル】>
http://archive.fo/ITb0U
イオンド大学 (IOND University)
ヘーゲル国際大学 (Hegel International University)






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学芸大学附高

2018-06-08 21:35:39 | Weblog
先日の夕方、学芸大学駅で降りた。
学芸大学駅周辺は感じのいい店が多い。住んでみたい街のひとつだ。

駅の近くを歩いていると、中高生(高校生?)たちが駅に向かっている姿が目に入った。
女の子が目立つ赤いメッシュを入れている。
大企業で広報を担当している知り合い女性が控えめなメッシュ(耳にかかる一筋の髪を脱色)を入れているが、それよりももっと目立つ。

さらに歩いていると、信号待ちをしている男子学生の頭のトップ部分が青色だった。これもなかなか個性的だ。思わず二度見した。
どういう高校なのだろう、と検索してみると場所的にも制服的にも東京学芸大付属高校のようだ。

東京のトップ進学校のひとつとして知られる東京学芸大学付属高校。
自主性が重視されているのだろう。
進学校によっては、先生の言うことを受身に聞くばかりで表情に乏しい顔をした生徒が多い学校もあるけど、この学校の生徒はそんなこともないようだ。
さすが、学芸大附属。

東京学芸大学附属高校の、今春の進学実績を見てみると、すごい。
http://www.gakugei-hs.setagaya.tokyo.jp/01gaiyo/pdf/20180507.pdf

東大49名合格。京大7名、一橋大21名、東京工大9名。国公立大の医学部にも30人程度合格しているようだ。

ふと気づいたのが、進学率の高さ。
東大、京大7、一橋大、東京工大の合格者は全員その大学に進学している。
国公立の医学部医学科に合格して進まなかったのも1名だけ。

だが、私立に目を向けると状況は異なる。
合格しても進学している率が低い。トップ進学校ではよくあるパターン。
成績優秀な人は私立大学に合格しても早慶以外は進学者が少ない。
各私立大学の入試偏差値と入学者偏差値にはかなり差がありそうだ。

(参考)
慶應義塾大学 114名合格、40名進学(35%)。
早稲田大学  155名合格、36名進学(23%)。
上智大学   37名合格、6名進学(16%)。
青山学院大学 26名合格、4名進学(15%)。
東京理科大学 87名合格、10名進学(11%)。
明治大学   86名合格、8名進学(9%)。
法政大学   27名合格、2名進学(7%)。
立教大学   31名合格、1名進学(3%)。



そういえば、世界の大学ランキングがニュースになっていた。
https://news.mynavi.jp/article/20180607-643056/
・QS World University Rankings 2019

日本の中では旧7帝大が上位。早慶とか筑波・広島・神戸がそれに次ぐ。
東京医科歯科大とか一橋大とか、千葉大、熊本大、岡山大、大阪市立大、大阪市立大などの地方有力国立大の後、ようやく群馬大とか山口大の後に上智大、東京理科大、青山学院大、同志社大、明治大、立命館などの有名私立大学の名前が出てくる。
世界の1000位以内に入っていないのか、中央大、法政大、関西学院大、関西大などは名前が出てこない。
やはり、私立の中でも早慶だけは別格なのかもしれない。


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かゆみと不満

2018-06-03 11:52:15 | Weblog
虫に刺されてかゆいとき、かきむしると一時的に気持ちよく感じる。
ただ、かきむしっても治るわけではない。
傷のようになってしまったり跡に残ったりすることもある。
理性的な人であれば、安易にかきむしったりせず、かゆみ止めの薬を塗って対処するのが一般的だ。

同じように、不平不満を感じるときは、怒ったり泣いたりすると一時的にすっきりする。
子ども同士であれば、ちょっとした威嚇に相手が譲ってくれることもあるだろう。
だけど、大人の社会ではそういうわけにもいかない。
怒ったり泣いたりしても状況が好転するわけでもない。問題は解決されず、立場が悪化することさえある。
そういうことを認識している人は、怒鳴ったり叫んだりすることなく、状況を把握して淡々と問題解決の手順を進める。

声を荒げたり威嚇したりという姿勢は、動物的本能なのかもしれない。
しかし、そういった行動が問題解決につながらないと知っても、行動を変えられない人も多い。
そのような人に対しては、威嚇は通用しないということを丁寧に教えていくべきだろう。

威嚇の効果のなさや論理の脆弱さを、交渉術の失敗例とかお笑いの素材として多くの人が共有すれば、たいして分析力も解決力もない人が偉そうに振舞うことを牽制できるかもしれない。
(田舎の暴走族を「珍走団」と呼んで笑う者がいるように、怒鳴り声を上げる威圧的な人に対しても、檻の中の珍獣を眺めるような視線を向ければいい)

ほんの数十年前の学生運動が盛んだった時代には、怒りを見せることが大切なことのようにも言われた。
だけど、怒りも「暴力」だ。
論理的な思考ができない人は怒りという勢いや暴力でごまかしがちだけど、そのようなスタイルをまとわなくても、状況を好転させることはできるはずだ。
(「それは無理だ」と言うのは、「教育には体罰が必要だ」と言うようなものだ)

何か不平不満を感じることがあっても、状況を分析し、どのような社会的・心理的な因果関係や構造が行き詰まり感をもたらしているのか模索し、問題の解決を試みればいい。
物事の仕組みや因果関係を把握しないで、威嚇や暴力などで不満を解消しようとするのは、かゆさを感じたときにすぐ肌をかきむしるようなもので、問題の解決に有効な行動とは言いがたい。



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