毎年8月15日あたりには、戦後何十年という話がニュースになり、多くの記憶や記録が報じられる。
悲惨な体験の後に付け加えられるのは、「戦争は絶対にやってはいけない」という文脈。
新聞記者は、「戦争はいけない」という信念を人々の意識に刷り込めば、世の中から戦争はなくなると思っているのだろうか。
戦争をなくしたいなら、まずは戦争とは何なのかということを知ることが必要だ。
辛い目に遭った人が、辛い目に遭いたくないと願うのは当然のことだ。
痛い目に遭った人も、痛い目には遭いたくない。
だが、「戦争は絶対にだめだ」と願うだけで戦争は避けることは難しい。
まずは、「戦争」とはどういった構造を持つものなのか、認識することが求められる。
目に見える砲撃や肉体に感じる痛みといった表面的な事象を元に、戦争をイメージしていないだろうか。
「戦争」という独立したモノが存在し、それを排除すれば死傷や抑圧が避けられる、というわけではない。
戦争は、大洪水や津波などの災害と同じく、原因があって大きな現象・被害につながっている。
私の認識では、「戦争」は争いや喧嘩の延長にある。
対立した状況を解決するための、原初的な衝突は口論や腕力によって激化する。
規模が大きくなると、武器が使用される。
国や民族同士の政治的対立において、争いを制し、相手を支配下に置く手段のひとつとして行われる武力行使が、一般的に戦争と言われているのではないだろうか。
喧嘩には、頭脳を駆使する人もいる。
いかに相手が悪いのか周囲に宣伝して仲間を増やし、相手を挑発し、悪手を誘い、相手の勢力範囲を狭めて行く。
喧嘩が腕力だけで行われるものではないように、戦争も武力だけで行われるものではない。
だから、各国では情報戦も重視し、すでに活発な情報戦という戦争が繰り広げられている。
アメリカも中国も事実上すでに戦争の真っ最中だ。
そこに死傷者の姿は見えないけど、いかに争いを制し、自分を有利な立場に置くかということを考えて激しい戦いが続けられている。
もしかしたら、「戦争は絶対いけない」と主張する人は、「武力衝突によって被害者が発生してはいけない」という意味で戦争に反対しているのかもしれない。
(そうでなければ、この情報戦の真っ最中に何も声を上げないことを説明できない)
もし、武力衝突にだけ反対しているのであれば、頭を使った争い、情報戦について認識を深めてもいいのではないだろうか。
周辺諸国から攻撃を受けても、頭を使えば武力衝突を回避して、争いを制することができる可能性がある。
戦争の構造を隠蔽し、「戦争反対」という呪文だけ押し付け、念じていれば平和になるという非知的な教育を推進する学校やメディアには気をつけた方がいい。
ほんとうに戦争を避けたいのであれば、物事の仕組みを把握する力を身につける必要がある。
今現在進行中の武力衝突や情報戦に目を背け、「戦争反対」を唱えれば平和になると信じている人たちは、「必勝」を唱えれば戦争に勝つと思っていた人と意識レベルが似ている。
マスコミは、情報戦における主要なツールのひとつなのだから、当事者としてもっと戦争の構造について意識的になってもいい。
そろそろ、「負け戦は被害が大きいから絶対にしてはいけない」「武力衝突は最後の手段。それまでに情報戦で制するべき」などと主張するマスコミが出てきてもいいのではないかと感じる。
「平和ニッポンは戦争をしてはいけない!」と確信を持つ人は、「神国日本は戦争に負けるはずがない」と信じる人と意識レベルが似ているのではないだろうか。
https://news.yahoo.co.jp/articles/9803da213bbbbb80dc9bc0d6c28846f7f98932fa
■8・15「終戦」伝わらず 校長、うわさ伝えた児童を叱責 「神風必ず吹く」 熊本県山都町緑川地区
8/17(月) 11:37配信 熊本日日新聞
(略)
戦争は絶対にしちゃいかん。あんな悲しく、惨めな思いは誰にも味わってほしくない」と力を込めた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/65ab6cd35a5ebc5c6c3f2f582374820a1e2b7fd6
■【2020 戦後75年】戦死の弟哀悼 野村俊夫「東京だョおっ母さん」
8/18(火) 11:35配信 福島民友
(略)
「叔父(野村)の曲はいつまでも残り続ける。戦争は絶対にしてはいけないと感じてもらいたい」と語った。
https://news.yahoo.co.jp/articles/88733234e8de81f4c257355735509a060998ec88
■10代農兵隊員 命からがら帰国 満州で終戦時 多くの犠牲
8/19(水) 0:32配信 北日本新聞
(略)
「戦争だけは絶対にしてはいけない。これからも慰霊碑を大切に守り、満州へ行った体験を若い人たちに伝えていかなければいけない」と話している。
https://news.yahoo.co.jp/articles/0c3a3eff23495a37cbddc1d45dccd2a01182c4b3
■B29墜落を目撃、米兵遺族と面会 田辺・龍神村の古久保健さん(82) 著書などで体験語り継ぎ
8/19(水) 7:55配信 産経新聞
(略)
忘れられないという75年前の体験を語り継ぐ活動にも取り組んでいる。
「戦争は絶対にしたらあかん。戦争がないことほど幸せなことはない。戦いで命を失うことがないからだ」
悲惨な体験の後に付け加えられるのは、「戦争は絶対にやってはいけない」という文脈。
新聞記者は、「戦争はいけない」という信念を人々の意識に刷り込めば、世の中から戦争はなくなると思っているのだろうか。
戦争をなくしたいなら、まずは戦争とは何なのかということを知ることが必要だ。
辛い目に遭った人が、辛い目に遭いたくないと願うのは当然のことだ。
痛い目に遭った人も、痛い目には遭いたくない。
だが、「戦争は絶対にだめだ」と願うだけで戦争は避けることは難しい。
まずは、「戦争」とはどういった構造を持つものなのか、認識することが求められる。
目に見える砲撃や肉体に感じる痛みといった表面的な事象を元に、戦争をイメージしていないだろうか。
「戦争」という独立したモノが存在し、それを排除すれば死傷や抑圧が避けられる、というわけではない。
戦争は、大洪水や津波などの災害と同じく、原因があって大きな現象・被害につながっている。
私の認識では、「戦争」は争いや喧嘩の延長にある。
対立した状況を解決するための、原初的な衝突は口論や腕力によって激化する。
規模が大きくなると、武器が使用される。
国や民族同士の政治的対立において、争いを制し、相手を支配下に置く手段のひとつとして行われる武力行使が、一般的に戦争と言われているのではないだろうか。
喧嘩には、頭脳を駆使する人もいる。
いかに相手が悪いのか周囲に宣伝して仲間を増やし、相手を挑発し、悪手を誘い、相手の勢力範囲を狭めて行く。
喧嘩が腕力だけで行われるものではないように、戦争も武力だけで行われるものではない。
だから、各国では情報戦も重視し、すでに活発な情報戦という戦争が繰り広げられている。
アメリカも中国も事実上すでに戦争の真っ最中だ。
そこに死傷者の姿は見えないけど、いかに争いを制し、自分を有利な立場に置くかということを考えて激しい戦いが続けられている。
もしかしたら、「戦争は絶対いけない」と主張する人は、「武力衝突によって被害者が発生してはいけない」という意味で戦争に反対しているのかもしれない。
(そうでなければ、この情報戦の真っ最中に何も声を上げないことを説明できない)
もし、武力衝突にだけ反対しているのであれば、頭を使った争い、情報戦について認識を深めてもいいのではないだろうか。
周辺諸国から攻撃を受けても、頭を使えば武力衝突を回避して、争いを制することができる可能性がある。
戦争の構造を隠蔽し、「戦争反対」という呪文だけ押し付け、念じていれば平和になるという非知的な教育を推進する学校やメディアには気をつけた方がいい。
ほんとうに戦争を避けたいのであれば、物事の仕組みを把握する力を身につける必要がある。
今現在進行中の武力衝突や情報戦に目を背け、「戦争反対」を唱えれば平和になると信じている人たちは、「必勝」を唱えれば戦争に勝つと思っていた人と意識レベルが似ている。
マスコミは、情報戦における主要なツールのひとつなのだから、当事者としてもっと戦争の構造について意識的になってもいい。
そろそろ、「負け戦は被害が大きいから絶対にしてはいけない」「武力衝突は最後の手段。それまでに情報戦で制するべき」などと主張するマスコミが出てきてもいいのではないかと感じる。
「平和ニッポンは戦争をしてはいけない!」と確信を持つ人は、「神国日本は戦争に負けるはずがない」と信じる人と意識レベルが似ているのではないだろうか。
https://news.yahoo.co.jp/articles/9803da213bbbbb80dc9bc0d6c28846f7f98932fa
■8・15「終戦」伝わらず 校長、うわさ伝えた児童を叱責 「神風必ず吹く」 熊本県山都町緑川地区
8/17(月) 11:37配信 熊本日日新聞
(略)
戦争は絶対にしちゃいかん。あんな悲しく、惨めな思いは誰にも味わってほしくない」と力を込めた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/65ab6cd35a5ebc5c6c3f2f582374820a1e2b7fd6
■【2020 戦後75年】戦死の弟哀悼 野村俊夫「東京だョおっ母さん」
8/18(火) 11:35配信 福島民友
(略)
「叔父(野村)の曲はいつまでも残り続ける。戦争は絶対にしてはいけないと感じてもらいたい」と語った。
https://news.yahoo.co.jp/articles/88733234e8de81f4c257355735509a060998ec88
■10代農兵隊員 命からがら帰国 満州で終戦時 多くの犠牲
8/19(水) 0:32配信 北日本新聞
(略)
「戦争だけは絶対にしてはいけない。これからも慰霊碑を大切に守り、満州へ行った体験を若い人たちに伝えていかなければいけない」と話している。
https://news.yahoo.co.jp/articles/0c3a3eff23495a37cbddc1d45dccd2a01182c4b3
■B29墜落を目撃、米兵遺族と面会 田辺・龍神村の古久保健さん(82) 著書などで体験語り継ぎ
8/19(水) 7:55配信 産経新聞
(略)
忘れられないという75年前の体験を語り継ぐ活動にも取り組んでいる。
「戦争は絶対にしたらあかん。戦争がないことほど幸せなことはない。戦いで命を失うことがないからだ」