波打ち際の考察

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波屋山人

子どもが「うんこ」好きなのは、「うんこ」がアウトサイダーだから

2018-08-31 23:20:18 | Weblog
なぜ子どもは「うんこ」あるいは「うんち」という言葉ではしゃぐのか。
なぜ「うんこ」が好きなのか。うんこという言葉にテンションが上がるのか。

私の考えでは、それは「うんこは反社会的な存在だから」。
嫌われ者だから、アウトサイダーだから、と言ってもいい。

私が育った昭和時代の田舎の家庭では、人糞は貴重な肥料だった。
母親が肥桶を天秤棒に提げて畑まで持って行く姿をよく覚えている。
においはきつかったけど、野菜を育ててくれる大事な肥料だった。
そのせいか、私の周囲では人糞をバカにしたりからかったりするという雰囲気は感じなかった。
私も「うんこ!」と言って喜んだ記憶はない。

ただ、「うんこ」が汚いもの、危険な大腸菌のかたまりとして否定・疎外される環境では、うんこは反社会的な存在となる。
うんこに触ったらとんでもないことと思われてしまう。うんこは遠ざけられる存在だ。

だが、子どもたちは、社会的に禁止されている、ルールからはみ出したものにも興味をもつ。
大人の社会と違った別の世界を感じとるのかもしれない。
あるいは、制約の多い社会の外に混沌とした力を感じるのだろう。

だから、子どもたちは汚いものとして疎外されている「うんこ」に触発されるのだ。

それは、社会的に恥ずかしいものとして隠蔽されている「おしり」と立ち位置が似ている。
きっと、裸族の世界では、「お尻!」「胸!」「ペニスケース!」などと言ってテンションを上げて笑う子どもはあまりいないのではないかと思う。
社会的に隠されている、あるいは否定されていることによって、そこに「秩序」に支配されない「混沌」というエネルギー、エロティシズムに通じるそそられるものを感じとる。

子どものころに優等生よりもやんちゃ系の方がもてることが多いのも、そういったことが影響しているのだろう。

なぜ、同じくお尻から出る「おなら」や排泄される「尿」はなぜそれほど子どもたちのテンションを上げないかといえば、簡単だ。
うんこと違っておならや尿は病原菌を含まず危険ではないのでそれほど社会的に接触を否定されてはいないのだ。
アウトサイダーとしては存在感が弱い。

そんなことをぼんやり考えてしまうのは、僭越ながらフロイトの説に違和感があったから。
おむつをしている赤ちゃんは、うんこを見てうきうきすることはないのではないかと思う。
物心がついて、うんこは触ってはいけないものだ、うんこは汚いものだ、と注意されるようになってから、うんこに対してわくわくする気持ちを抱くようになるのでないだろうかと感じる。


話は変わるけど、恋愛などについても、少し考えるときがある。
性的な興味というのは、かなり複雑。
もしかしたら、「隠されているからそこにある何かの存在を確かめたくなる」、「禁止されているからどのようなものか試したくなる」、「常識という秩序に否定されているものに混沌とした活力を感じる」などといった理由で、あえてアウトサイダーとの恋に近づく人もいるのではないかと感じる。
ボーイズラブが好きな女子は、イケナイことに惹かれているのかもしれない。
そういった話はまた別の機会に。


http://candy17.club/12733.html
■なぜ子供はうんちが好き?
2017年に発売された、子供向け漢字ドリルは累計発行が約300万部を超える大ヒットになりました。
チコちゃんは知っています!
こどもが”うんち”が好きなのは、”うんち”を自分の子供と思っているから!
詳しく教えてくれるのは、岡山大学の精神分析の観点から”うんちと子供の関係”を解き明かす文学部教授の金関猛さんです。
今回、テレビ初出演のテーマが”うんち”ですが、日本のフロイト研究の第一人者と言われているエライ先生です。
—-その言葉に、親しみを持つのは、オーストリアの精神分析学者のフロイトが提唱したアナーレファーゼAnale Phase
から読み解くことができます。
アナーレファーゼAnale Phaseは、肛門期です。

https://c.filesend.to/ct/rss/body.php?nid=2118560&tb=2&category=enews
2018年08月31日 04時00分配信
■『おしりたんてい』TOP6位独占
1位の『おしりたんてい みはらしそうの かいじけん』((作・絵)トロル/ポプラ社/8月5日発売)  人気児童書の「おしりたんてい」シリーズ最新刊、『おしりたんてい みはらしそうの かいじけん』(作・絵:トロル/ポプラ社/8月5日発売)が、週間3.3万部を売り上げ、9/3付オリコン週間BOOKランキング(集計期間:8月20日~8月26日)で3週連続の1位を獲得した。またジャンル別「児童書」では、1位の同作を含め「児童読み物」として発行されている全7作がTOP10入り、さらに、1位から6位までを同シリーズが独占。同ジャンルでの「シリーズ作品同時TOP10入り最多記録」となった。



コメント (19)
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