昨年台北の老先生を訪れた。
チャーターした車で丸一日台湾北部を案内していただいた。
ふと道端に大きなカヤのような植物が生えていたので、「あれはサトウキビですか」と聞くと、違うと言われた。
フィリピンなどから安い砂糖が入ってくるようになり、台湾でサトウキビ栽培は成り立たなくなったらしい。
沖縄では、各地でサトウキビ畑を目にして南国情緒を感じる。
サトウキビ畑の間を車で走ると、ついつい「ざわわ~ざわわ~♪」と口ずさむ。
だが、沖縄のサトウキビ畑は、補助金がないと成立しない風景なのだろう。
サトウキビの収穫は重労働だけど、栽培自体はそれほど難しくない。
比較的手間がかからないと言われるお米の栽培よりも楽かもしれない。
そこそこの面積しかなくても生活できる収入が見込めるのなら、サトウキビ栽培はおいしい。
河川が少ない沖縄では稲作がむずかしく、耕地面積の約半分がサトウキビ畑だ。
<参考>
http://www.alic.go.jp/joho-s/joho07_000792.html
沖縄県におけるさとうきびは、県全体の農家数の約8割、耕地面積の約5割、農業産出額の約2割を占める基幹作物であり、特に多くの離島を抱える本県において、製糖業とともに地域経済、社会を支える重要な作物となっている。
サトウキビ栽培はそれほど儲かる仕事ではないらしいけど、
「補助金があるからサトウキビを栽培する」、という姿勢の人が多いことには批判の声も多い。
<参考>
・サトウキビ農家への補助金の驚愕の実態
http://refe.cocolog-nifty.com/blog/2011/01/post-326c.html
・サトウキビ1tに国の補助金約16000円 でも農家は儲からず
http://news.mynavi.jp/news/2013/04/19/198/
「肥料や農薬の代金を支払い、農業機械などのローン返済をすれば、農家自身の手元に残るのはわずか。一方、農家がサトウキビを作れば、農協にはマージンが入る。補助金の窓口から肥料・農薬・機械の購入や資金の借り入れまで、すべて農協経由になっているからです。農家は疲弊し、農協が栄える。大半の農家は農協に依存しているから、農協が得をする仕組みに異を唱えられない」
一部には、農協主導ではなく自立した農業を目指す人たちもいる。しかし、そうした農家は出荷などに際して、農協や周囲の農家から嫌がらせを受ける例もあるという。離島の生活を支援するはずの補助金が既得権化し、新たな試みに踏み出そうとする人を邪魔するのでは本末転倒もいいところだ。
日本の農村部では、生活保護をもらっている人は比較的少ない。
村社会では他の人の目が気になる。自分だけ働かずに収入を得るという行為は、後ろめたいのだろう。
ただ、田舎では、税金に養ってもらっているような人は多い。
農作物関係の各種補助金。給料に見合うだけの仕事をしているのか疑問視される公務員や議員。
親戚中公務員という家庭もめずらしくない。
農業に関しては、さまざまな補助金がある。
http://www.miyakomainichi.com/2013/05/49667/
2014年、沖縄のサトウキビ生産量は675千トンだった。
http://www.alic.go.jp/joho-s/joho07_000792.html
1トンあたり1.6万円の補助金だけではなく、サトウキビの機械化などに関しても補助金が支出され、個人や農協・起業などに支払われている。
大ざっぱに計算して、675千トン×1.6万=108億円。
1.6万戸のサトウキビ生産農家1戸あたり66万円の補助?
1.3万ヘクタール≒4千万坪で108億円ということは、1000坪あたり27万円?
2014年、琉球大学に払われた運営交付金は127億円だった。それに相当する。
妥当なのだろうか、甘いのだろうか。
http://blog.goo.ne.jp/la_old_september/e/c080e5e934b7c569e59751203add2df4
沖縄には、マンゴーやドラゴンフルーツや紅茶やコーヒーなど、独自の農業でがんばっている人が多い。
サトウキビ栽培ばかり惰性で続ける必要もない。
漫然とサトウキビ栽培を続けて税金をむさぼり続けることに違和感がある人は、
新しい農業に立ち向かうべきではないだろうか。
沖縄は革新派の人が多いと聞く。
保身的な、わるい意味で保守的な行動を取るのではなく、革新的なアイデアで収入の確保を目指すべきではないだろうか。
<参考>
http://www.maff.go.jp/primaff/koho/pickup/pdf/seisakukenkyu2006-12-3.pdf
p76
(3) さとうきび生産拡大のための行政の取り組み
さとうきび生産が沖縄県の経済に与える波及効果は大きいと考えられており,県内のさとうきび生産は約 4.3 倍の経済波及効果を持つともいわれている(1)。そして,さとうきびは,沖縄県の重要な振興対象作物と位置づけられ,価格に関しては,国産糖交付金制度による最低生産者価格に加えて,沖縄県の分みつ糖企業に対しては糖業振興臨時助成金(平成 15 年度 13 億円)と含みつ糖企業に対する含みつ糖振興対策事業(同 10 億 7600万円)も存在している。その他,品質取引の円滑な実施のための事業や副産物やケーンセパレーター(粟国島)の利用などを対象としたさとうきびの総合利用の推進のための事業がおこなわれている。
以上、大ざっぱにメモ。数字の認識に勘違いがあるかも。そのうち確認しなおしたい。
チャーターした車で丸一日台湾北部を案内していただいた。
ふと道端に大きなカヤのような植物が生えていたので、「あれはサトウキビですか」と聞くと、違うと言われた。
フィリピンなどから安い砂糖が入ってくるようになり、台湾でサトウキビ栽培は成り立たなくなったらしい。
沖縄では、各地でサトウキビ畑を目にして南国情緒を感じる。
サトウキビ畑の間を車で走ると、ついつい「ざわわ~ざわわ~♪」と口ずさむ。
だが、沖縄のサトウキビ畑は、補助金がないと成立しない風景なのだろう。
サトウキビの収穫は重労働だけど、栽培自体はそれほど難しくない。
比較的手間がかからないと言われるお米の栽培よりも楽かもしれない。
そこそこの面積しかなくても生活できる収入が見込めるのなら、サトウキビ栽培はおいしい。
河川が少ない沖縄では稲作がむずかしく、耕地面積の約半分がサトウキビ畑だ。
<参考>
http://www.alic.go.jp/joho-s/joho07_000792.html
沖縄県におけるさとうきびは、県全体の農家数の約8割、耕地面積の約5割、農業産出額の約2割を占める基幹作物であり、特に多くの離島を抱える本県において、製糖業とともに地域経済、社会を支える重要な作物となっている。
サトウキビ栽培はそれほど儲かる仕事ではないらしいけど、
「補助金があるからサトウキビを栽培する」、という姿勢の人が多いことには批判の声も多い。
<参考>
・サトウキビ農家への補助金の驚愕の実態
http://refe.cocolog-nifty.com/blog/2011/01/post-326c.html
・サトウキビ1tに国の補助金約16000円 でも農家は儲からず
http://news.mynavi.jp/news/2013/04/19/198/
「肥料や農薬の代金を支払い、農業機械などのローン返済をすれば、農家自身の手元に残るのはわずか。一方、農家がサトウキビを作れば、農協にはマージンが入る。補助金の窓口から肥料・農薬・機械の購入や資金の借り入れまで、すべて農協経由になっているからです。農家は疲弊し、農協が栄える。大半の農家は農協に依存しているから、農協が得をする仕組みに異を唱えられない」
一部には、農協主導ではなく自立した農業を目指す人たちもいる。しかし、そうした農家は出荷などに際して、農協や周囲の農家から嫌がらせを受ける例もあるという。離島の生活を支援するはずの補助金が既得権化し、新たな試みに踏み出そうとする人を邪魔するのでは本末転倒もいいところだ。
日本の農村部では、生活保護をもらっている人は比較的少ない。
村社会では他の人の目が気になる。自分だけ働かずに収入を得るという行為は、後ろめたいのだろう。
ただ、田舎では、税金に養ってもらっているような人は多い。
農作物関係の各種補助金。給料に見合うだけの仕事をしているのか疑問視される公務員や議員。
親戚中公務員という家庭もめずらしくない。
農業に関しては、さまざまな補助金がある。
http://www.miyakomainichi.com/2013/05/49667/
2014年、沖縄のサトウキビ生産量は675千トンだった。
http://www.alic.go.jp/joho-s/joho07_000792.html
1トンあたり1.6万円の補助金だけではなく、サトウキビの機械化などに関しても補助金が支出され、個人や農協・起業などに支払われている。
大ざっぱに計算して、675千トン×1.6万=108億円。
1.6万戸のサトウキビ生産農家1戸あたり66万円の補助?
1.3万ヘクタール≒4千万坪で108億円ということは、1000坪あたり27万円?
2014年、琉球大学に払われた運営交付金は127億円だった。それに相当する。
妥当なのだろうか、甘いのだろうか。
http://blog.goo.ne.jp/la_old_september/e/c080e5e934b7c569e59751203add2df4
沖縄には、マンゴーやドラゴンフルーツや紅茶やコーヒーなど、独自の農業でがんばっている人が多い。
サトウキビ栽培ばかり惰性で続ける必要もない。
漫然とサトウキビ栽培を続けて税金をむさぼり続けることに違和感がある人は、
新しい農業に立ち向かうべきではないだろうか。
沖縄は革新派の人が多いと聞く。
保身的な、わるい意味で保守的な行動を取るのではなく、革新的なアイデアで収入の確保を目指すべきではないだろうか。
<参考>
http://www.maff.go.jp/primaff/koho/pickup/pdf/seisakukenkyu2006-12-3.pdf
p76
(3) さとうきび生産拡大のための行政の取り組み
さとうきび生産が沖縄県の経済に与える波及効果は大きいと考えられており,県内のさとうきび生産は約 4.3 倍の経済波及効果を持つともいわれている(1)。そして,さとうきびは,沖縄県の重要な振興対象作物と位置づけられ,価格に関しては,国産糖交付金制度による最低生産者価格に加えて,沖縄県の分みつ糖企業に対しては糖業振興臨時助成金(平成 15 年度 13 億円)と含みつ糖企業に対する含みつ糖振興対策事業(同 10 億 7600万円)も存在している。その他,品質取引の円滑な実施のための事業や副産物やケーンセパレーター(粟国島)の利用などを対象としたさとうきびの総合利用の推進のための事業がおこなわれている。
以上、大ざっぱにメモ。数字の認識に勘違いがあるかも。そのうち確認しなおしたい。