今日は、美しい女性には声をかけづらいでした。
会社からの帰り道、傘を差した、
息を飲むほど綺麗な品のある女性3人組が、
反対側から歩いてきました。
すると、小さな広場で友達とふたりたむろっていた、
都会っぽく頑張ってるものの、垢抜け切れていない少年が、
ナンパでもするか、というあからさまな態度で、
後姿の女性3人組を追いかけ、傘をくぐって顔を確認しました。
しかし少年は、3人の美しい顔を見た瞬間、
声をかけるのを止めて、仲間の元に逃げ帰ってしまいました。
きっと少年にとって、その女性たちは、
あまりに美し過ぎたのです。
これではナンパしてもノってくれないだろうと、
声をかけることさえも出来なかったのです。
勇気のある方から見れば、
きっと、なんだそりゃ、なお話です。
しかし私自身、ナンパする人間ではないですけど、
とても共感できる選択だと思えました。
もし、私が同じ立場だとしたら、
やっぱり、そうしてしまうかもしれません。
あくまで私の場合ですけど、
美しい女性を目の前にしたとき、自分の醜さに対する自虐が際立ち、
こんな美人じゃ自分なんか相手にしてくれやしないよ、
と、戦う前から敵前逃亡をして、一歩引いてしまうわけです。
でいて、引いた後に、滅多にいない美人だったりしたら、
なんであんな美人を見逃したんだろう、
と、とてつもない後悔をするわけです。
なので、きっと今頃、
少年は大いに悔しんでいることでしょう。
そこも含めてニコニコです。
そう、でも、私もナンパでないにせよ、
基本的に、敵前逃亡をする性格だったりします。
外見的美人、内面的美人、どちらにせよ、
自分にとって美し過ぎると思える女性は、
やっぱり敵前逃亡の対象になってしまいます。
チョット前までは、しました、になれたと思ったんですけどね、
やっぱり、します、なんですよね、いまだに。
今までの経験から考えれば、
常にいいことばかりが起こるわけじゃないですけど、
どんなに失敗しようが素直に自分の想いを伝えることは、
決して悪いことではないと思うんです。
何事についても終わりと始まりが持てますからね、
ウダウダしてても何も始まらないですし、終われもしません。
それに、いくら美しいからって、
醜い人に冷たいわけじゃないですからね、
自分を卑下する必要なんてないんです。
付き合う対象になるかどうかは別として、
外見とかはあまり関係ナシに、価値観さえあえば、
そこで友人関係になることは可能なのです。
なので、高嶺の花だ、なんて話しかけないのは損をしますし、
断られても高嶺の花なんですから、割り切ればいいんです。
そもそも、もし外見で判断するような人なら、
むしろ、そんな人と仲良くなりたくはないわけです。
それもこれも話してみなくてはわかりません、
勇気を持って、声をかけてみなくてはわかりません。
そう、わかっていたはずなのに。。。
先月、合コンに呼んでもらったとき、
まさに私の好み通りな美しい女性がいたんです。
友達も私に気を遣ってくれたりもして、
合コン自体も話題が尽きることなく、
なかなか上手くいったんです。
それなのに。。。
別れ際、二次会に誘えないどころか、
連絡先さえ聞けませんでした。
あまりに美し過ぎて、
最後の最後で逃げてしまったのです。
私みたいな醜い男では、
ここで繋げても結局は繋がらないよねって、
繋げたとしてもそれはどうせ嫌々だよねって、
そう、自分勝手に思い込んで。
なにも学んでないのでしょうか、この人は。
素直に、もっと長くいたければいたいって言うべきですし、
また会いたいなら会いたいで、連絡先を教えてもらえばいい話なんです。
それで断られたら断られたで仕方ないのであって、、
あまりに好みピッタリで、美し過ぎるからと言って、
自分には無理だって逃げてしまうなんて。。。
きっと私は、少年よりも、
大いに悔しんでいることでしょう。
けれど、ひとりの女性とまともに会話するのに、
意を決するのに、何年もかかったことがあるくらいですからね。
この合コンで出会えた女性とは、数ヵ月後か数年後か、
そう言いつつ、二度と会えないかもしれないですけど、
もしいつかどこかで出会えたら、そのとき相手に彼氏がいなかったら、
そこでようやく素直になれるんでしょうね。
それまでに自分自身に、もうチョット自信を持って、
私はカッコ悪いけど、それでも君が好きな気持ちは誰にも負けないよ、
と言えるくらいにならなくてはいけませんね。
理屈だけじゃやっぱり、
また逃げ出してしまうかもしれませんからね。
女性の美しさ、時には罪だよ。
な、少年。