イタリアより

滞在日記

モンレアーレへの行き方 その6.-AST社のバス検証③- 

2020年03月11日 | モンレアーレ

テラスから臨む大聖堂に併設された修道院の中庭

回廊にはモザイクや象眼装飾が施された柱が対になって並んでいます


■2019年12月27日

更にメールによると、バスはモンレアーレの町に入りますが、さすがプルマン長距離バス、というかパレルモからモンレアーレまでの距離なら中距離になるのでしょうが、AMAT社の市バスが県道を行くのに対して、AST社のバスは大きなエリアを包括する国道を走ります。

《メール本文》
e a Monreale la via A. Moro, via Venero, via della Repubblica, via de Gasperi. Il capolinea a Monreale si trova in Via de Gasperi, a 300 metri dal Duomo, alle spalle della sede della Polizia Municipale.
★モンレアーレでは、モーロ通り、ベネト通り、レプッブリカ通り、ガスペリ通りへとバスは行き、モンレアーレの終点は、ドォーモから300メートル、後ろには町の警察署があるガスペリ通りになる。


バスはパレルモ市内を抜けて国道186号線を南西方向へ向けて走る…らしい

ストリートビューより


地図で見るだけですが、国道と言っても片側一車線っぽい道路です。車の往来も激しそうで、ここを行くなら、成る程時間帯によっては渋滞も起こりそう、そんなStrada statale(国道)です。やがて、モンレアーレ方面へ左折して県道に入り、いよいよモンレアーレの町の入り口になるアルド・モーロ通りへと向かいます。


アルド・モーロ通り(via A.Moro)へ

ストリートビューより


市バスでモンレアーレへ行く道中、果樹園の広がる黄金の盆地「コンカ・ドーロ」が垣間見えましたが、国道を行けば、一気に町へ入るのでしょう。バスは、このモーロ通りを山手の方へ上がっていきます。ストリートビューでは、この通りにはAST社の標識が立つバス停らしい場所は見つけられませんでしたが、タバッキがあったり薬局があったりするので、経験上、その辺りにもしかしたらバスは停まるのかも知れません。


人々の生活圏になっているモーロ通り

ストリートビューより


モーロ通りを突き当たると、バスは右折して、ヴェネロ通りへと進みます。地図上、この通りにAST社のバス停を見つけることが出来たので、メールの内容にも信憑性が高まった瞬間です。

それにしても、ここまでしないとモンレアーレのバス停が分からないなんて、というか、ここまでしないとひとりぼっちの旅行、それも地図の読めない女は現地で右往左往するんですよねぇ。「ここはどこ?」エリアがいっぱい。そうして、いよいよモンレアーレのバス停探しは佳境に入ります。

余談


私も毎日マスク姿で通勤しています


2019年12月末、私は恒例のイタリア旅行を楽しんでいたわけですが、国立感染症研究所の発表によると、既にこの頃には、中国湖北省武漢市で新型コロナウイルスが原因と思われる患者の存在が明らかになっていました。原因不明のその肺炎患者から、その後“COVID-19”と名付けられる感染症を引き起こす新種のコロナウイルスが検出されていたのです。2019年の旅行では、成田発着のアリタリア-イタリア航空の飛行機でシチリアに渡ったのですが、その前の年は、北京経由のエアチャイナを利用しています。北京では7時間もの滞在時間があったので、いわゆる濃厚接触者の数も多く今回のことはまさしく人ごととは思えません。

イタリアに居ても、もう随分前から旅行者のみならず、現地で働く中国の方達もほんとに沢山見受けられていて、レストランの厨房をちょっと覗けばコックさんでさえ中国の料理人で驚いたことがありました。先年、中国は、「一帯一路」という巨大な経済圏構想を提唱しましたが、その構想が、ここまで及ぶとは想像だにしなかったことでしょう。

以下は、今回の件、イタリア旅行に関するサイトです。状況によっては、しばらく渡伊は難しいかも知れませんが、一人一人が今出来る事を粛々としていくしか、ウイルスに抗する方法はないのかもしれませんね。

旅行
外務省「海外安全ホームページ」/「イタリア」

在イタリア日本国大使館

参考
国立感染症研究所

WHO/新型コロナウイルス発生に伴う旅行者の本国送還と検疫について












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10 コメント

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😢😢 (広島れもん)
2020-03-12 09:55:27
自分の旅行より今のイタリアの人たちのことを考えると、ほんとうに胸が痛みます。またイタリアでガイドをされている日本の方もほんとうに大変でしょう😢

エミレーツは、ドバイからの便がキャンセルになったため予約の調整をするのでコールセンターに電話するようメールはくれたもののまったく通じず、HP上では11ヶ月以内の経路変更は差額のみで手数料はいただきません、とあるものの9時~19時ってつながるわけない!

イタリア政府はイースターの休暇前までには終息させたいみたいだけど、きっとイースター前後も移動制限はかかるとふんで、4月後半のホテルを調べていたらなんとタオルミーナの泊まりたいホテルが5月は1万円台で泊まれることがわかって、航空便の日付やら他の街のホテルやら検索しまくって(私は仕事をしてないので、1泊1万円くらいで納めたいので)、28日着6日発でシチリアに行こうと考えています(笑)

これはイタリアが好きだからだけでなく、毎年行くという意地もあり、ヴェネト州のホテルはキャンセル不可で予約していたためどうしようもないけど、寄付だとあきらめて、航空券だけは直前まで予約するのは待とうと思っています。

私は乗り物の検索をするのが好きで、実は来年のだいたいの日程も組んでいたんです(笑)。地球の歩き方の南イタリアシチリア編が来月3日に発売らしいので、それまではいろんな方のブログを参照にしてコースを練りこもうと思っています。


kazuさん,いろいろご心配いただいてほんとにほんとにありがとうございます。どんなことがあってもめげないで、大好きなイタリアに歩ける限り通い続けたいです。
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共感します! (kazu)
2020-03-12 23:28:38
広島れもんさん、こんばんは。コメントをありがとうございます。ほんとにかつてない大変な事態になりましたね。どこもかしこも経済さえ崩壊しかねない状態になって、でも人命を最優先したコンテ首相とイタリアの人たちは立派だと思います。広島れもんさんも、とても前向きでおられて、お話を聞いているだけでも元気を貰います。

キャンセルは、苦労しますよね。沢山の人が同じような状態で電話を掛けるだろうし、かといって受ける側は、人員を増やして臨んでいるかというと、きっとそれも出来なくて、内情は右往左往しているのだろうと思います。私も以前アリタリアでほんとに大変な思いをしたことがあるので、よく分かります。とにかく昼休憩にランチもそこそこに電話をかけ続けて何日目だったかでやっとつながりました。頑張って下さいね。

それにしても凄いですね。北から南へ一気に計画変更って、なかなか出来ることではないです。きっと検索を上手にされるのでしょう。でもホテルも良いのが見つかって、まさしくピンチはチャンスですね。今回の件が終息を見ると、イタリアは一気盛り返すし、又賑やかさが戻ってくる。今を嘆くより、先を見て、先手を打つ広島れもんさんは素晴らしいです。私も共感します。そうそうタオルミーナは、随分前、イタリアの通貨がまだリラだった頃に一度訪ねていますが、高台から見たエトナ山と青い海の絶景が今でも蘇ります。良い季節に行かれるようなので、楽しみですね。
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Unknown (sachi)
2020-03-17 23:31:34
こんばんは〜

世界中が大変な事になりましたね。しかのヨーロッパにウィルス蔓延だなんて悲し過ぎます。

広島レモンさん、その後いかがされたでしょう?刻一刻と事態が変わりますね。

私もバレエチケットは寄付になるかもしれません。
飛行機、ホテルはオリンピック次第にするかもしれません。

イタリアの様子を度々見ていますが、窓辺でギターを弾いて歌って明るく前向きな姿を見習いたいです。
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キャンセルに励みながら (広島れもん)
2020-03-19 21:42:39
1週間もご無沙汰してしまいました。その間、ホテルズコムの返金不可の予約の返金のお願いに東奔西走しながら、息抜きにシチリアの行程表を作って楽しんでいました。

詳しくは地球の歩き方の質問コーナーにあげていますが、ヴェネチアのホテルは去年6泊したせいか、すぐにキャンセルを受け付けてくれました。ヴェローナのホテルはホテル側はキャンセルを受け付けてくれたのに、Expediaがうんといわないのでまだ交渉中。

エミレーツはまったく繋がらないけど、キャンセルや変更の申し出が6月末までできるみたいで、いったん11月くらいに再予約して来年の春に変更しなおそうかなと思っています。

ヨーロッパの感染者が爆発的に増えてますね・・・。GWは無理そうなので5月の月末にしようかと思っていたのですが、それも無理そう。こんなことになって、世界の経済はいったいどんなことになるのやら怖いです。

旅行会社も航空業界もいまはほんとうに混乱していて、唯一Bookingcomが非常事態を宣言して、すべてキャンセルを受け付け、変更以外はオンラインでできるみたいです。

今日は美術館やトレニタニア、ATVOなどのキャンセルを申し込みました。向こうからは言ってこないのであちこち探して、でもなんとか見つけて少しほっとしました。

白状すると5月から基礎年金がもらえるようになります(笑)厚生年金は大した額ではないけどもらっていて旅費にしているので、今回マイナスがでても年金の受け取りが2が月遅れたくらいに考えようと思っています。

イタリアの人たちの苦しみにくらべたら、比べものにならない。

FORZA! ITALIA!
(ずっとサッカーのイタリア代表を応援してました)
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ヴェローナのホテル (広島れもん)
2020-03-19 21:50:23
毎日のようにフロントのグレタさんからメールが来て、まだエキスペディアは連絡くれないか、連絡が来たらすぐにメールして、などだったのですが、昨日はもし返金を受け付けてくれないなら年末までに使える€240のクーポンを出すけどどうかと言って来て、36000円も払っているし、秋はベネチアはアクアアルタがあるし、冬はまたウイルスが出るかもしれないから春しか行かないと返事したら、返信がなかったです😢

言い過ぎましたかね・・・。だって毎年春しか行ってないんです。
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今、メールが (広島れもん)
2020-03-19 22:01:35
今日のmail

Thank you too. Have a good day J

Best Regards,

Gerta – front desk

good day のあとに☺マークがありました(笑)

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sachiさんへ (kazu)
2020-03-21 15:54:41
sachiさん、こんにちは。お返事が又々遅くなってなってすいません。ほんと、世界中どこも感染症蔓延で、かつてない状態に陥ってますね。英国も女王様がバッキンガムから脱出されるなんて何だか現実とは思えない程です。ロンドンもそのうち封鎖とかになっちゃうのですね。広島れもんさんも今コメントを読ませて頂きましたが、あちこちのキャンセル手続きと共に、次回の旅行のリサーチをしておられるようなので、さすがだなぁと思ったところです。自分ではどうしようも事態は仕方ないとしても、こうして前向きでおられる姿勢は見習いたいなと思いますよね。しかしsachiさんも悩ましいところですね。折角取れた公演なのに、なんとか観劇できないものでしょうか。このチケットはキャンセル不可なのですか。公演側も大打撃ですね。イタリアの人たち、国民性なのでしょうね。窓際で歌ったり楽器の演奏したり、せめてもの憂さ晴らしなのでしょうけれど、思わず頑張れって手を振りたくなります。
返信する
広島れもんさんへ (kazu)
2020-03-21 16:25:54
広島れもんさん、こんにちは。大変なときに、コメントを頂いてありがとうございます。キャンセルはとても体力と根気がいるでしょ?こんな時、相手側の誠意やスタンスや色々と分かりますよね。でもBookingcomはさすがだと思いました。実は私も詳細な予定はないまま、年末に一カ所だけホテルを予約しているのですが、今回の件で丁寧な案内メールが来ていました。元々キャンセルはぎりぎりまで出来る予約なので、そのままにしていますが、いつも親切な応対をしてくれるし、ますます信頼にたる代理店だと思うようになりました。

そうそう先ほどトレニタリアとイタロのサイトを覗いてみましたが、in bonus utilizzabile entro un anno.って、なんと現金が返されるのではないのですね。1年以内にしか使えないバウチャーだなんて、次はいつ行けるか分からないのに。ほんとにいろいろと大変ですね。一つ一つうかがっても、人ごととは思えなくて、ため息が出ます。それにしてもグレタさん、とてもまじめな方なんですね。手元に新たな情報がなくても、よろしくお願いいたします、と頭を下げておられる様子がうかがえますね。あっ広島れもんさんにこそこそと耳打ち、日本人は大人しいし、イタリアの場合、言い過ぎたと思うくらいが、ちょうどいいかもしれませんよ(笑)
返信する
1年以内に行かなくてはいけません(笑) (広島れもん)
2020-03-22 15:11:36
そうなんですよ。トレニタニアは1年以内に使えるクーポンみたいなものがもらえるそうですが、まだ届いていません(笑)ATVOは返信がありその文面とバウチャー提示で空港行きのバスに乗れるみたいです。

コールスパスはもともと1年有効だったと思いますが、2年以内となっていました。スクロヴェーニはまだ返事がきません。どこから来た返事か忘れましたが、私たちは勤務することが困難だというような文面もあり、あきらめても仕方ないかなと思っています。

エミレーツもホテルズコムも72時間以内のお客様以外はご遠慮くださいって言っているので、しばらく電話はしてなかったけど、火曜から参戦!英語はすごく苦手だけど英語対応で(笑)

シチリア旅行、日程決まりました(笑)カターニャ空港着でラグーサ2泊~パレルモ3泊~タオルミーナ1泊~カターニャ1泊です。タオルミーナのホテルがGWは1万円台で泊まれたのに5月後半から28000円になるんです😢おまけにコロナで返金不可の安いプランは無くなっていて、カターニャ1泊にしました。でもカターニャ空港へのアクセスを考えたら、カターニャ泊の方が時間が節約できるので、けっこういいかなと思っています。パレルモはアンバシアトリにしました(笑)

プランを立てるのが大好きで、もう5年後くらいまで決めていたのに、がっくり😢でも好きな気持ちに変わりはないので、あきらめません(笑)
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Unknown (kazu)
2020-03-24 22:08:11
広島れもんさん、こんばんは。あーほんと様々にご苦労がありますね。私も長い間イタリア通いをしていますが、今回のような事態は初めてです。アリタリアが破綻した時でさえ、紙になるかと覚悟したチケットは無事で、一ヶ月の滞在も無事に過ごせました。広島れもんさんが書いておられる、私たちは、勤務することが困難だ、という返事の内容には胸が痛みます。きっと想像以上に現場は混乱しているのでしょうね。そんないろいろな思いをされながらでも、とても明るく、そして前向きな考え方をされる広島れもんさんには敬意を表します。わたしも見習わないとな。

シチリアの日程も、素敵ですね。きっと机上では、全行程を回られたのでしょうね。わたしは冬の時期でしたが、それでもお天気に恵まれたお陰で、暖かく、過ごし易かったし、北イタリアと比べて底抜けに明るい雰囲気のある町はいつかもう一度訪ねてみたいです。あっバレルモのホテル~。ちょっとした注意事項(笑)がありましたので、又UPしますね(^^)
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