イタリアより

滞在日記

モンテロッソへ

2012年12月25日 | チンクエテッレ

サンタ・マルゲリータ・リグレ駅前より


今回の旅行の一番の目的は、世界遺産にも登録されている「チンクエテッレ」を訪ねることでした。ジェノヴァから鉄道の移動で、同じ路線上にあるカモッリに行き、そしてその隣駅にある、サンタ・マルゲリータ・リグレにも途中下車しました。切符は6時間有効で、その時間内であれば途中下車が出来るのです。



S・マルゲリータ・リグレの海岸


相変わらずの曇り空。お天気ならなぁ~



ポツンと一人で居ます、私とカバン…


実は、この駅に着いたとき、衝動的に飛び降りたのですが、迷っていた訳は、町を散策しようにも、荷物を預ける場所がないのです。この町は、ポルトフィーノという世界中のセレブがバカンスを楽しむエリアへアクセスできるのですが、荷物を持ったままだと躊躇してしまうのも事実で、私もその例外ではありませんでした。でも、もう二度と来ることはないかもしれない、本当はそのポルトフィーノまで足を伸ばしたかったのですが、せめてこの町だけは見ておきたいと思ったのでした。


レストラン「パルマ」

矢印のテーブルに座りました(*^_^*)

もしかしたら何とかなるかもしれない、レストランで食事をして、荷物を預かって貰おう、私の小さな脳みそはフル回転、開いているレストランを探し始めました。しかし、25日のクリスマス、イタリアではほとんどのお店が閉まってしまいます。やっと開いているレストランを一軒見つけて入りました。中は予約のお客さんでいっぱいでしたが、一人が幸いして、入店できました。



意外に美味しかったエビとズッキーニのリゾット


お水とサラダとリゾットで27ユーロでしたが、30ユーロ支払って「お釣りは取っておいて下さい」と定番の挨拶をしながらその代わりに、荷物を預かってくれるようお願いしてみました。すると、午後3時で店を閉めるから、それまでに取りにくるならという条件付きで了承してくれたのでした。


カバンを預かってもらいました


私はもうご機嫌になって散策を楽しみました。わずか1時間半ほどの間でしたが、同じリグーリアでもカモッリと違う雰囲気を感じながら足取り軽く…



S・マルゲリータ・リグレにもあったコロンブスの像


これから起きることをまだ知らずにいた私です




モンテロッソのホテルの部屋

立ち尽くしています

S・マルゲリータ・リグレ駅から、再び列車に乗って一時間、ジェノヴァから行けばチンクエテッレの最初の町、モンテロッソに到着しました(プチトラブルは又ご報告ししたいと思います^^;)。ホテルの場所を町の人たちに聞きながら歩いていたら、後ろから自転車に乗った女性が、私の名前を呼ぶのです。びっくりして立ち止まると、なんと私が宿泊するホテルの、多分経営者…ガラガラ石畳を大きなカバンを転がしながら歩いていたから分かったのでしょう、私の到着が遅いからといって、駅まで迎えに行ったというのです。

でも、まだ午後の4時なのに…

聞けば、今日はクリスマスで家に帰らないといけない、だから私の来るのを待ちかねていたとか。ホテルは、マンションのような階層のワンフロアで、5部屋ほどあるらしいのですが、私は、ネットで一番評価の高かったこのホテルを選んだだけで、ごく普通のホテルだと思い込んでいたのです。

この女性は、とても急いでいて、私を部屋に案内すると、明日の朝はここに戻ってくる、食事もちゃんと作るし、心配いらないと、そう言い残して出て行ってしまいました。私はもうあっけに取られたというか…自転車で迎えに来て、鍵を渡して出て行ってしまった…今、ちょっとめまいが…
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カモッリの朝

2012年12月25日 | カモッリ

朝食のレストラン


25日の朝、9時を迎えています。先ほど朝食を済ませました。イタリアではクリスマスのことを「ナターレ」と言います。あちこちで「ボーン・ナターレ」(良いクレスマスを)という言葉が飛び交っていて、私も何度も言ってもらいました。

さて、朝食のレストランに行って息を飲みました。全面ガラス張りで海が見渡せます。お天気も少しづつ回復模様、晴天ならどんなに素晴らしい景色がのぞめるでしょうか。お料理はそれほど贅沢なものはありませんが、どれも丁寧に用意された美味しいものばかりでした。


熱々の出来たてゆで卵が作れます




盛り上げられた卵の前に置いてある表示


crudo」とは、「生の」という形容詞で、「crude」はその複数形。生卵ということが書かれています。イタリア語を勉強し始めたときに、なかなか覚えられなかった単語でした。こうして体験すると二度と忘れないので人間の脳みそというのは面白いものだと思います。


美味しく頂きました

そして、黄色い矢印のコップの上にカメラを置いて、ハイパチリっ




カメラに収まらないかもと思って首をかしげましたが、寝違いを起こして首が痛いのではありません^^;。一人で旅行する時はなかなか写真が撮れなくて、セルフタイマー機能は有り難いものですね。

このホテルは滞在型なので、冬のバカンスを楽しむ皆さんはのんびりしておられます。レストランにはまだ私一人ですが、食べ終わる頃に、ぞろぞろ入って来られました。ホテルは12時がチェックアウト。これからどうしようかと、いろいろ思案しましたが、やはり少しゆっくりしようと決めました。外の景色は素晴らしいし、神戸の須磨海岸でよく遊んだ幼少の頃の刷り込みか(ワンコみたい)、私はやはり海を眺めるのが大好きです(^^)。


部屋のデスク横の窓からの眺め


下方に降りていくと、このホテルのプライベートビーチがあって、夏はきっとバカンス客であふれるのでしょうね。そうそう、このカモッリで日本人のご夫婦とお知り合いになりました。こちらに住んでおられると聞いて、私はびっくり。このご夫婦もカモッリで日本人に会うのは初めてだと驚いておられました。このお話は、例のサン・フルットッオーゾ修道院行きの一件と一緒に、又後日したいと思います。
コメント (2)
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