ランニングおやじの野望!

50歳を目前に突然走り始めた鈍足おやじランナーのトレーニング雑記です。

『マラソン トレーニング』

2006-05-25 21:40:04 | 本・漫画・映画など

「世界を制した日本の名ランナーが明かすマラソン練習法」という長い副題が付いたムック(ランニングマガジン・クリール編/ベースボール・マガジン社刊)。                            
すでにお読みになった方も多いと思う。どんな感想を持たれたでしょうか?
ワシの場合、正直な印象を申し上げれば「自分には参考になる点はほとんどない」ということになる。
ただし、だから読んで面白くない、ということではないし、読むに価しないというわけでは全くない。

その逆で、瀬古・宗兄弟・中山ら今も鮮烈に記憶に残る、世界で戦った男子選手や、増田・高橋・野口選手など日本が誇る女子ランナーが続々登場し、マラソン界の大スター総出演で非常に読み応えがあった。

そうした極限まで追求された方々の体験談は、ただただ「スゲエ」の一言に尽きる。市民ランナーの中でもハイレベルの方々ならともかく、鈍足オヤジが参考にしようがないのである。ランニングという大きなくくりでは、同じようなことをやっているようでも、実際は全然違うことをやっているわけだから。

というようなスネた読者のために(?)、ちゃんと別途、役立つ記事が用意されているのはさすがに樋口編集長である。
『クリール』に連載されていた金哲彦氏による、レベル別4カ月マラソン練習メニューがまとまって掲載されており、これはとてもありがたい。

また「参考にはならない」と言ってしまったが、名ランナーの言葉の数々の中で高橋尚子選手の語録はとりわけ胸に響くものがあった。
またオリンピックに3回出場し、65歳の現在も市民ランナーとして走り続ける君原健二氏の言葉には励まされた。

「競技者のときは、いい記録を出すために、自分の肉体のぎりぎりに挑戦し、足の痛み、故障もつきもので、毎日がつらい修行のような思いで取り組んでいました。
市民ランナーになってからは、走ることそのものをエンジョイできています。市民ランナーは無理をしません。そこに競技者との大きな違いがあると思います。
でも、無理をしないといっても、目標をもつのは大事なことです。あまり高い目標ではなく、小さな目標でいいのではないかと思います。
市民ランナーには大切な家庭や仕事がありますから、それを犠牲にしない程度の目標がいいですね。犠牲があると、長く走り続けることはできませんから。
今は、65歳の自分で、満足できるレースを、そして走りをさらに楽しみたいと思っています」

君原氏は、5年前、60歳でフルを3時間40分で走っており、今年12月の青島太平洋マラソンで5年ぶりのフルを「なんとか3時間台でゴール」するのが当面の目標だそう。
「加齢という自然の摂理を受け入れて、無理しない程度に頑張りたい」との淡々とした、しかしその時点でのベストを常にめざす姿勢に深く共感したオヤジであった。

朝13km 1:15’03”、心拍162。
夜、おんぶスクワット/素振り/腰割りなど。

きょうの晴天、土曜の運動会まで保存しておきたかった……。
コメント
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