ベスト8である決勝トーナメントに駒を進めた日本は、開催国ドイツとの対戦である。3連覇を目指し国民的期待を背負っている格上のドイツに、どのぐらい戦えるかを注目してみた。 2万6千人の圧倒的なドイツのサポータで埋め尽くされたスタジアムで、3時45分キックオフされた。
開始から日本はスピードに乗ったパスを多用して、ドイツにリズムを与えなかった。ドイツは正確で強いロングキックでペースをつかもうとしたが、日本がプレスを強くし、フリーで打たせなかったため、前半5本のシュートは、いずれも枠をとらえられなかった。
ポゼッションは日本が上回ったものの、ドイツに2,3人でプレスかけられ、しかも堅い守りを崩せず、得点機を作るのは難しい。
日本は、ドイツのロングキックでの展開とミドルシュートの警戒などから、DFとFWの間を広くならざるをいなかった。ディフェンシブハーフの坂口がボールに触ることが多く、沢も攻撃参加をする余裕はなかった。前半はドイツのリズムの時間帯が少なかったという意味では、日本は対等以上に戦って、0-0で前半を終えた。
後半もお互いの攻防が続いた。日本のダイレクトパスも含んだキープに、複数の選手がプレスをかけることが多く、ドイツの攻撃に余裕を与えなかった。
30分過ぎから、ドイツが前駆りに攻撃を繰り返した。粘り強く対応しつつドイツのリズムにさせることはなかった。高さとパワーのあるドイツに対して、体を寄せて粘り強く対応できていて、集中は途切れることはなかった。
どちらも得点に至らず延長に入った。ドイツ選手は疲労から体の切れがなくなったが、日本はとにかく集中を維持できていた。日本は後半3分で勝利を決する得点をした。
沢が、ドイツエリアのセンターサークル付近から右に走り込んでいた丸山を見て、その前のスペースにロングパスをけった。丸山がそのボールに走りこんで捉え、ドイツディフエンスに対応されたが、角度のない位置からグランダーのボールを蹴り込んだ。キーパーが右に反応したが、ボールは左のサイドネットを揺らした。
その後終了ホイッスルまで、ドイツの攻撃をしのいで歴史的勝利をしたのだった。
ドイツは、枠を捉えたシュートが2本で、いずれも威力がなくGKがキャッチングでしのげた。大柄のドイツ選手に対して、日本選手の体を寄せたディフェンスをしてフリーでプレーをすることをするのを少なくしたのがよかった。そのことは日本選手が、イエローカードを4枚もらうという結果を残したことになった。
日本の勝因は、スピードに乗ったショートパスをつなぐポゼッションサッカーを貫いたため、ドイツに圧倒的にペースをつかむ時間帯を与えなかったことだ。またドイツの大柄の選手に対して、スピードで体を寄せて、フリーでプレーをすることを少なくさせたことである。
これらを可能にしたのは、ボールテクニックがよいこととチームプレーに徹することが出来たからである。
日本のプレースタイルは、パワーとスピードに突き進んでいる世界の女子サッカーに対して、重要な問題提起をしていると思われる。
蛇足だが、解説者の川上が、チームに感情移入しているせいか、得点されるのではないかという心配、攻撃に対する応援、それにチームに対する采配といった話が多かったので、聞いていて疲れた。やはり解説は、客観的に冷静に戦況を分析をしてくれた方が聞きやすいのだ。
開始から日本はスピードに乗ったパスを多用して、ドイツにリズムを与えなかった。ドイツは正確で強いロングキックでペースをつかもうとしたが、日本がプレスを強くし、フリーで打たせなかったため、前半5本のシュートは、いずれも枠をとらえられなかった。
ポゼッションは日本が上回ったものの、ドイツに2,3人でプレスかけられ、しかも堅い守りを崩せず、得点機を作るのは難しい。
日本は、ドイツのロングキックでの展開とミドルシュートの警戒などから、DFとFWの間を広くならざるをいなかった。ディフェンシブハーフの坂口がボールに触ることが多く、沢も攻撃参加をする余裕はなかった。前半はドイツのリズムの時間帯が少なかったという意味では、日本は対等以上に戦って、0-0で前半を終えた。
後半もお互いの攻防が続いた。日本のダイレクトパスも含んだキープに、複数の選手がプレスをかけることが多く、ドイツの攻撃に余裕を与えなかった。
30分過ぎから、ドイツが前駆りに攻撃を繰り返した。粘り強く対応しつつドイツのリズムにさせることはなかった。高さとパワーのあるドイツに対して、体を寄せて粘り強く対応できていて、集中は途切れることはなかった。
どちらも得点に至らず延長に入った。ドイツ選手は疲労から体の切れがなくなったが、日本はとにかく集中を維持できていた。日本は後半3分で勝利を決する得点をした。
沢が、ドイツエリアのセンターサークル付近から右に走り込んでいた丸山を見て、その前のスペースにロングパスをけった。丸山がそのボールに走りこんで捉え、ドイツディフエンスに対応されたが、角度のない位置からグランダーのボールを蹴り込んだ。キーパーが右に反応したが、ボールは左のサイドネットを揺らした。
その後終了ホイッスルまで、ドイツの攻撃をしのいで歴史的勝利をしたのだった。
ドイツは、枠を捉えたシュートが2本で、いずれも威力がなくGKがキャッチングでしのげた。大柄のドイツ選手に対して、日本選手の体を寄せたディフェンスをしてフリーでプレーをすることをするのを少なくしたのがよかった。そのことは日本選手が、イエローカードを4枚もらうという結果を残したことになった。
日本の勝因は、スピードに乗ったショートパスをつなぐポゼッションサッカーを貫いたため、ドイツに圧倒的にペースをつかむ時間帯を与えなかったことだ。またドイツの大柄の選手に対して、スピードで体を寄せて、フリーでプレーをすることを少なくさせたことである。
これらを可能にしたのは、ボールテクニックがよいこととチームプレーに徹することが出来たからである。
日本のプレースタイルは、パワーとスピードに突き進んでいる世界の女子サッカーに対して、重要な問題提起をしていると思われる。
蛇足だが、解説者の川上が、チームに感情移入しているせいか、得点されるのではないかという心配、攻撃に対する応援、それにチームに対する采配といった話が多かったので、聞いていて疲れた。やはり解説は、客観的に冷静に戦況を分析をしてくれた方が聞きやすいのだ。
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