絵本と児童文学

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あさのあつこ『バッテリー』がテレビドラマ

2008-04-04 20:05:23 | 絵本と児童文学
 昨日は博物館に、隣の子どもたちをつれていった。道を迷いながら車で行く途中で、サクラ、コブシ、シデコブシの花、ケヤキなどの高木の芽吹き、そして草花とたくさんの春を感じ取ることができた。
 博物館では、常設展示のこの街の歴史や生物などの自然の展示を見た。そこではかねてからの謎だった、ひとつが解けた。わが家の庭に来る野鳥で、羽がスズメに似ていて一回り大きい鳥が、ヒバリであることが分かった。ヒバリが小さな庭に来るとは思ってもいなかったので、ささやかなことだが身近な野鳥の名前が分かったことは、わたしにとって収穫だった。博物館は2回目だったが、そのときの関心によって読み取るものが違うものだと、改めて感じた。
 子どものめあては、『ダイナソー-パダゴニア・巨大恐竜の謎』の映画を見ることだった。これが「全天周映画」といって、プラネタリウムを映す天井が円形にできているところに映すものである。そのために恐竜が迫ってくるし、航空映像は飛行機に乗っている感覚になる。内容は古代生物の研究から割り出した、恐竜の紹介などでいわゆる教育映画である。

 さて、昨日からNHKテレビのドラマとして、あさのあつこの『バッテリー』が始まった。毎週木曜日20時から45分間、10回連続とのことだ。『バッテリー』は、作品が800万部のベストセラーであり、その人気からすでにコミック、ラジオドラマ、映画とすべてのメディアで表現されている。
 作品は、原田巧という類まれな才能に恵まれな中学生ピッチャーを主人公としている。思春期の子どもの特徴を押さえつつ家族や友人との関係、学校など子どもを取り巻く環境にぶつかりながら展開されていく。ずば抜けた才能を持った主人公にすることにより、問題を際立たせ分かりやすくし、しかもエンターテーメント性も表現しているのが、多くの人に受け入れられているのだろう。
 わたしは原作を脚本にし、テレビドラマにどのようにしているのかに関心を持っている。さいわい撮影がロケのようなので、テレビドラマとしては満足できる。関心を持ったひとつに、巧の母親をしているのが、斉藤由貴であった。デビューの映画「優駿」を見ただけに、中学生の母親役がにあうのに歳月を感じさせられたのであった。