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日々の愚問:怖い国、メキシコ

2023-08-26 06:29:49 | 日記
2年連続人気世界一

 毎週土曜日は日々の暮らしの中で生じたごくごく小さなドーデもいい愚問
を取り上げています。
今週は「不思議なメキシコ」です。
 メキシコはプロレス好きにとってはマスクマンの聖地。
マスカラスを筆頭に魅力的な覆面レスラーを数多生み出す国です。
アカプルコなどの南国情緒あふれる絶景の海水浴場でも知られているし、
昭和世代には最初の東京オリンピックの次の開催国としての記憶もあります。
 そんな好意的な印象とは裏腹に、ここ数年の新聞報道は怖い話ばかり。
麻薬組織の暗躍で内乱寸前。
政治家も警察も組織との戦いは家族を巻き込む危険なもの。
何度もそんな報道に接してきたので、メキシコとは日常生活が破壊された怖い国。
すっかりそんな印象に変わっていました。

 ところが先日の紙面で意外な統計を目にして驚きました。
「好きな観光地」の第一位にメキシコの「オアハカ」が選出されているのです。
更に「メキシコ市」が第6位。
 この統計はアメリカの有力旅行雑誌が行った読者アンケートの集計。
2023年の上位25都市にメキシコから5都市選出されて最多国。
3都市が選ばれて2番になった日本の上に君臨しています。
内乱間近と報道されてきた国が人気第一位とは、ハテナマークで頭が一杯に
なります。
 <オアハカとは南西部の山に囲まれた美しい都市。
石の滝、古代遺跡、美味しい食事、様々なスキルを身に付けた現地の人々。
そんな魅力が評価されて100点満点の93,54点を獲得。>(lifehacken より)
 2年連続で世界一に選出されているといいますが、内戦状態の国の都市が
どうして世界一になるのかどうしても分かりません。
もしかして情勢が劇的に改善されているのかもしれません。

前田の拒否

 <2023年1月現在、メキシコは殺人、強盗などの凶悪犯罪が多発する
不安定な情勢。
しかし観光地やリゾート地周辺は観光発展のためにしっかりと警備されて
いることが多いので、人気の高い観光地にいる限りは基本的に安全。
日本で報道されるのはメキシコの麻薬組織同士の抗争なので、ターゲット
にされる可能性は低い。
ただし組織に繋がっている売人に声を掛けられることもあるので、常に警戒
は必要。>(LC より)
 思った以上に安全そうではありますが、関係者のこんな見方を聞くとやはり
警戒してしまいます。
<現在の情勢は10年や20年で解決する話ではない。>

 プロレス好きの頭にはこんなエピソードが蘇ります。
前田が新日本プロレスを解雇された理由のひとつに、メキシコ行きの社命を
拒否したこともあったはず。
「格闘王でさえ行きたがらなかった国メキシコ、やっぱり怖すぎる」
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昭和のプロレス:師匠の名演出

2023-08-25 06:29:49 | 日記
シリーズ残留

 「甦れ!金曜8時の昭和のプロレス」では主役を支えた脇役達を振り
返っています。
今週登場するのは「メキシコの巨漢、ジェス・オルテガ」
 力道山の好敵手と言えばルー・テーズとフレッド・ブラッシーとザ・デス
トロイヤーが浮かびます。
この3人は数々の名場面を残していますが、それに劣らぬ名シーンを残した
のがオルテガです。

 来日回数は5回と多くはありませんが、再来日以降の4回は全て残留して
シリーズを跨ぐ長期出場。
観客を動員できるスキルが無ければこんな扱いはありません。
 更に特筆すべきは日本プロレスの看板シリーズだったワールドリーグに
2回も出場していること。
第1回の決勝戦を力と争い、10年後の記念大会ではコワルスキーに1点
及ばず決勝進出は果たせなかったものの、ブラッシーやタイラーを上回る
戦績を残しています。
 193cm145kgのメキシコ人としては稀な巨漢がマットを縦横無尽に
暴れまわりました。

感動のシーンを再現

 初来日は1955年7月11日。
16日の試合では荒っぽいファイトで東富士を大流血に追い込み、力道山
が救出に駆け込む展開に。
17日にはナンバー2の豊登をノックアウト。
 こうなると力との一騎打ちが待たれます。
9月7日の最終戦での対戦には1万人以上の観客が押し寄せました。
 再来日は59年の第1回ワールドリーグ。
5月21日の開幕戦で力と8分3ラウンドを闘い引き分け。
決勝戦では2ラウンド35秒に3カウントをとられて敗退していますが、
弱さは微塵も感じさせません。

 62年の来日ではアジアタッグ王座に2回、インター王座には1回挑戦
しオルテガ旋風を巻き起こしています。
この時は11月23日から翌年の3月まで年を跨いで複数シリーズに出場
を続けています。
 数々の名勝負を繰り広げたオルテガのプロレス史に残る名場面と言えば、
初来日のシリーズの最終戦。
9月7日の一騎打ちに敗れたオルテガは、豪華なソンブレロとポンチョを
力道山に献上しています。
狂暴な外人レスラーと思っていたオルテガの意外な行動に、ファンはプロ
レスの奥深さを感じたのでした。

 それから30年近くの時を経た81年4月23日、アントニオ猪木は強敵
スタン・ハンセンと対戦しました。
大熱戦の末に敗れたハンセンはガウンとテンガロンハットをマットに置くと
猪木と握手。
潔く負けを認めたその姿にファンは大きな感動を覚えたのでした。
 師匠の力道山が行った名演出を弟子の猪木がここに再現しました。

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国語のおさらい:100万個の脳細胞

2023-08-24 06:29:49 | 日記
国語で算数

 毎週木曜日は国語をおさらいする日。
今週は「雑学と豆知識の違い」をおさらいします。
 あれこれ調べる前に自分なりに定義してみました。
「雑学とは幅広い分野の余り知られていない知識、豆知識とはある分野の
詳細な知識」としてみましたが、さて判定や如何に?
 調べてみたら大違い、定義はこうでした。
<雑学は多方面にわたる雑多な知識、系統だっていない学問のこと。
豆知識はちょっとした知識や役立つ情報のこと。
本やwebサイトなどで複数の情報がまとめられているものは、雑多な知識
なので普通は雑学を使う。
特定分野に限った知識のまとめだったりあるテーマに沿った役立つ情報を
集めたりしたものについては豆知識を使う。>(違いがわかる辞典 より) 

 別の定義もありました。
<雑学は他の人が知らないことを知っている快感が大きい。
また話の切っ掛けつくりや話題を広げる手段として使えばコミュニケーション
を深める役に立つ。>(Complesso.jp より)
 <豆知識とは多くの人が知らない珍しい知識で、どこかで役に立つだろう
知識を指す。
実用的な知識として捉えるので価値が高い。>(違いsite より)
 公式としては「豆知識>雑学」が成り立ちました。

今宵も酒盛り

 似た言葉に「うんちく」があります。
漢字で書けば蘊蓄、蘊は積み集められたもの、蓄は蓄えるの意味なので、
蓄えた深い学問や知識を指す言葉となります。
 この意味では「蘊蓄>雑学」となるのですが、ここに落とし穴がありました。
<「蘊蓄を傾ける」とは自分の持っている知識や技能を全て出し尽くす
ことを意味する慣用表現。
「蘊蓄を垂れる」と言った場合には、相手の都合などは考えず自慢げに
知識を延々と語る様子を指す。
このためうんちくの言葉自体にマイナスイメージが付いてしまっている。
だから豊富な知識を表す場合には「博識」などが使われる。>
(例文買取センター より)

 最後に今週のおさらいの振り返りを。
次なる情報が豆知識か雑学かを考えてみました。
<ビールを1杯飲むと100万個の脳細胞が死ぬ。>(人間力向上LABO より)
 何ともショッキングな話。
多くの人にとっては節酒や断酒の切っ掛けになる大変役立つ情報なので、
これは豆知識。
 でも私は「ふ~ん」と聞き流して冷えたビールの栓を開けながら「この
程度の脅しで酒を諦める程意志は弱くない」と訳の分からないことを呟きます。
だから私にとっては、これは単なる雑学。


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身近な生き物:極上のワインが好み

2023-08-23 06:29:49 | 日記
30日で500個産卵

 女房が眼を剥いて宙を睨みます。
そこに憎き敵がいるかの如く。
でも実際にいる筈なのです、台所の何処かの空間に。
女房が憎んで嫌う1匹のショウジョウバエが。
 ショウジョウバエ科に属するハエの総称。
世界中に3000を超える仲間がいて、日本では311種が確認されています。
 多くの種類は体長3mmほどしかない小さな体。
そんな物が宙を舞っていても気にはならず私は安酒を傾けているのですが、
女房はそうではありません。
食事中に目の前を横切った気配を感じてさっきから追い回しています。
 多少はお付き合いしなければいけないので、適当に掌で叩き偶然にも
潰せたらどうだと言わんばかりに獲物を女房に見せ付けます。

 こんなにも嫌われるのはどんなに台所を清潔にしているつもりでも、
どこからともなく姿を現すから。
しかも1匹いればその何倍もの隠れショウジョウバエが潜んでいます。
それは想像を絶する繁殖力の賜物です。
 <25℃の環境下では孵化して220時間(約10日弱)で成虫になり、
翌日には産卵を始める。
30日の生存中に500個以上の卵を産む。
1年で30もの世代を重ねることも可能な程、繁殖力は旺盛。>(日本防疫 より)
 掌叩きでは到底追いつけません。

効果を上げるコツ

 ショウジョウバエは思っているほど不潔な生き物ではありません。
<大半の種は糞便や腐敗動物質といったタイプの汚物には接触しないので、
病原菌の媒体にはならない。>(Wikipedia より)
 <パン、腐敗した果物や野菜、ビールなどの酒類などの発行物に集まる
習性で、発生要因がある限り再び発生する。>(日本防疫 より)
気にしなければ実害はあまり無い相手です。
 どうしても姿を見たくない場合は、住居を徹底的に清潔に保つこと。
台所の三角コーナーはヌメリが無くていつもピカピカ。
飲み終えた缶ビールはすぐに洗って飲み残しは無し。
バナナの皮などの生ごみは密封した容器の中。
 これだけの対応を施しても隙があればショウジョウバエは現れます。
なにしろ相手は体長3mm、微細な食べかすだって満腹になるご馳走です。

 ならば積極的に捕獲する作戦もありです。
ペットボトルを使ったトラップが簡単にできるそうで。
 <上部を切り取り逆さにして胴体に取り付け、底にワインを少し入れ
中性洗剤を1~2摘垂らす。
ワインの香りに誘われたショウジョウバエはやがておぼれ死ぬ。>
(東京都立大学とショウジョウバエ より)
 効果を上げるにはコツがあるそうで。
<上等なワイン程成績が良くなる。>
 安酒を煽る身にすれば面白くない話です。

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雑草の日:牛が運んだ塩

2023-08-22 06:29:49 | 日記
9種類のウシ

 毎週火曜日はウォーキングの途中で見かけた雑草を取り上げています。
今週は、 ナデシコ科 ハコベ属 ウシハコベ です。
 ハコベと言えば春の七草ですが、こちらは夏の盛りにもよく見る草。
先日も森林公園の歩道脇にまとまって生えているのを見つけました。
 <茎は地を這ってから斜上し葉は縁が波打ち先端が尖る。
白い5枚の花弁は深裂し10枚に見え柱頭は5本ある。>(身近な雑草300 より)
 大抵の図鑑にはこう続きます。
「大きいので名前に牛が付いた」
このひと言がウシに拘る切っ掛けになりました。

 一般にハコベと呼ばれるミドリハコベは大きなものでもせいぜい草丈20cm、
それに比べてウシが付くこちらは遥かに巨大な50cm丈。
倍も違えば牛の冠を付けたくなるのも道理です。
 では「ウシ」がつく草は全てが大型の種類なのか、これも気になります。
草本では9種類程ある様ですが、よく名を聞くものをあげてみましょう。
 カヤツリグサ科のウシクグは大きなものでは70cmなのでカヤツリグサを
遥かに凌ぎます。
エンバクの別称のあるウシムギは150cm程にも伸びるというのでこちらも
巨大サイズ。
ウシノヒタイとも呼ばれるミゾソバも高さは80cm。
いずれも背の高い種類なので「ウシ」が付くのは納得です。

馬の場合は

 図鑑によっては「ウシハコベは史前帰化植物」の表記も見られます。
<史前帰化植物には3つの系統がある。
①稲作に伴って伝播した植物群で、イネの刈り取り前に実を稔らせ種子を
散布する。
②麦類の栽培伝来とともにやってきたもので、里山の春を彩る植物の多くはこれ。
③中国から有用植物として持ち込まれたもの。>(岡山理科大 より)
 ウシハコベは②に属するそうで。
ちなみに同グループにはナズナ、カタバミ、スベリヒユ、オオバコ、ツユクサ、
ヤエムグラ、ハハコグサ、カラスムギなどお馴染みの面々が集っています。

 次はウシハコベの字面からの連想。
自ずと「牛運べ」が浮かんできます。
 今でこそ運搬に従事する牛など見かけませんが、江戸時代には最高の運送手段。
山国に重い塩を運ぶのに大いに役立ったと言います。
<牛は物を運ぶのに非常に優れた動物。
一頭に塩二俵を乗せて細い山道を登った。>(和楽 より)
 牛が運んでくれた塩が信州のご先祖様の暮らしの支えになりました。
牛さんありがとう。
 最後に「牛運べ」があるなら「馬走れ」もあるかもと調べたけれど、さすがに
そんなものは見つかりません。


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