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昭和のプロレス:なんちゃって異種格闘技戦

2023-08-04 06:29:59 | 日記
眉唾な宣伝文句

 「甦れ!金曜8時の昭和のプロレス」では主役を盛り立てた脇役達を
振り返っています。
今週は「イタリアの殺人鬼、ジョー・ターコ」です。
 日本プロレスの年間最大のシリーズと言えば春に開催されたワールドリーグ。
ドル箱シリーズなので年々規模が拡大し1971年の13回大会は4月
2日から5月19日までの全40戦の長丁場。
 このスケジュールで調子を狂わせたか、参戦していたジョー・ルダック
がリーグ戦5試合を消化した時点で負傷欠場にて途中帰国。
その穴を埋めるべく急遽招聘されたのが183cm110kgのターコでした。

 同シリーズのパンフには<長い髪、口髭、顎髭、そして冷たく光る眼、
全てが虚無的な異様な雰囲気を漂わせる怪奇なレスラー。
~モンスーン、テーズといった巨豪連を相手にタフで荒々しい反則を混ぜた
派手なアクションを披露し人気を集めた。>と紹介されています。
 でもこれは全くでたらめな宣伝文句、実際のターコは典型的な人数合わせ。
ルダックの後を引き継いだリーグ戦は星野から得た不戦勝以外は全て黒星。
得点1の最下位でシリーズを終えています。

まさかの再来日

 もはや二度と日本のマットには登場しないと思われましたが、6年後の9月。
ライバル団体の国際プロレスのスーパーファイトシリーズにマリオ・レオーネ
を名乗って参戦します。
 シリーズパンフを見ると<世界のマット界を流れ歩く放浪の一匹狼。
暴れすぎて一か所に定着できない。
~46年に日プロに来日したターコと同一人物かもしれない。>
人気が出ないから定着できないのが真相では、と思ってしまいます。 
 同シリーズの開幕戦では赤のロングタイツに同色のシューズで登場。
セミ前の試合で草津と一騎打ちを行い、5分55秒に体固めで敗れています。
テレビ放映は5回ありましたがターコの出演は一度もなし。
前回の日プロ参戦では7回の放映の内2回出番があったのに、凋落度は増す
ばかりです。

 強さとは縁が無いと思われるターコですが意外な戦歴がありました。
レスラー対ボクサーの異種格闘技戦を行っているのです。
時は1969年6月18日、所はジュージア州コロンバスのメモリアル
オーデトリアム。(NWA世界王者でたどる各地の熱戦譜 より)
 レオ・ガリバルディとの世紀の一戦の試合結果は残されていませんが、
ターコが猪木対アリ戦の行われる遥か前に異種格闘技戦に出場していたのは
事実です。
 ただしレオがレスラー代表、ターコは俄かボクサーに扮しての出場でしたが。


コメント
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